カードローンにもいろいろあり融資実行までのスピードでは、なんといっても消費者金融や信販会社に軍配が上がります。いっぽう銀行カードローンは金利が低くていいのですが、特に2018年からはスピード融資ができなくなりました。
ですが銀行カードローンにも、できる限り早い融資をしてくれるものもあります。その一枚、イオン銀行カードローンの審査について着目して見てみましょう。
目次
イオン銀行カードローンの審査申込条件
イオン銀行カードローンは、銀行口座を作らなくても利用でき、返済の自動引き落としも可能となっておりイオンで買い物をしない方でも持っておくと便利な一枚になっています。
そんなイオン銀行カードローンの申込条件・概要については次のとおりです。
実質年率 | 3.8%~13.8% |
---|---|
利用限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 1日から数日 |
申込条件 |
18歳以上65歳未満で安定した収入があること |
契約時の年齢が満18歳以上、満65歳未満の方
イオン銀行カードローンの申込年齢は、契約時において18歳以上65歳未満とごく普通の条件で学生の利用は不可になっています。ちなみに未成年者も申込不可なので、ご利用は利用資格の18歳になるまで待ちましょう。
未成年者の場合、クレジットカードの「イオンカード」なら作れますので場合によっては、そちらでキャッシング枠を付けてもらえる可能性があります。
申込者に安定した収入がある
銀行カードローンの場合、貸金業者に働く借り手の年収の3分の1までしか貸出しできないという法律上のルール「総量規制」の仕組みはありません。ですが、イオン銀行カードローンも、まったく収入のない人は申込不可としています。
ただ、そのことと整合性があるのかどうか不明ですが、専業主婦(夫)は申込可となっています。配偶者に収入がある人なら、無職扱いしないわけでこのあたり、主婦の味方を自認しているイオンらしいといえるかもしれません。
保証会社の保証を受けられる方
保証会社は、ローン利用者が返済を滞らせたときに、利用者に替わって銀行に弁済するのが役割ですから、当然ながら、返済をきちんとおこなってくれない人の保証はしたくありません。その点を保証会社がどう判断するかというと、ローンの審査においてです。銀行カードローンにはほとんど保証会社が付いており、審査も実質的に、会社が大部分を担当しています。
保証会社となるのは消費者金融や信販会社であり、個人向けの貸付ノウハウを多く持っていますので、銀行にも大いに頼られています。イオン銀行カードローンの保証をするのは、「イオンクレジットサービス」と「オリックス・クレジット」です。二社のうちどちらかが保証会社として入ります。二社ある理由は、なるべく多くの人を融資の対象にしてくれているためと考えられます。
カードを利用できるようになるまでの流れ
イオン銀行カードローンを申し込んでから、実際にカードが利用できるまではどのくらい掛かるのでしょうか?
銀行カードローンの場合、2018年以降については迅速な融資はしづらくなっており、多少時間が掛かるようになっています。
ここからは申込をしてからカードが到着するまでの流れについて見ていきたいと思います。
インターネットから申込
公式サイトから申し込みますと、最初に「運転免許証はお持ちですか」という質問が表示され「いいえ」を選びますと注意書きが出ます。
いろいろ書いてありますが、運転免許証がなくてもパスポートがあるならそのまま申込めます。その後、入力誤りに注意して、個人情報を入力していってください。
運転免許証、パスポートのどちらも持っていない人は、Web申込みを諦めて店舗に行きましょう。
審査結果の連絡
審査が完了しますとメールでその旨の連絡があり、早ければ、審査を開始した翌日には完了します。完了しない場合、混雑しているか、それとも申込者の属性によって遅くなっているのかのどちらかです。
他社借入が多少あるケースや、過去の軽微な延滞の存在など、判断に迷うケースがあると審査が遅くなります。しかし審査が遅くても、決して落とすためではありませんので結果を確認するまでは慎重に待ちましょう。
振込融資の設定
審査が済みますと、イオン銀行口座を持っている人については振込融資が受けられるようになり専用カードが届く前に借入れできるわけです。
但しこの振込融資サービスは、残念ながらカードが届くまでの期間だけのサービスなので期間を過ぎますと、イオン銀行口座を持っているメリット自体があまりありません。
公式Webサイトには、「一部の銀行は、ご指定できない場合があります」とありますが、よほど古い口座でなければ問題ないでしょう。
ローンカードの受取
審査完了後、5日程度でローンカードが届きます。あくまで程度なので曜日を気にせず、申込みから1週間くらいと考えておけばいいでしょう。
佐川急便の「受取人確認サポート」を使いますので、受取りの際には運転免許証の提示が必要になりますが、免許がない場合は、パスポートやマイナンバーカードなど顔写真のある証明書が変わりになってくれます。
この点についてはイオン銀行の公式サイトの内容が矛盾していますが、カードローン申込みの際に、「運転免許証がない」を選ぶと、佐川急便がカードを持ってきてくれても、受取りができず、一度持ち帰りとなって、改めて書留郵便で届くという内容の案内が出ます。
実際にこうなるとすると、審査完了から受取りまで2週間程度要することになりますが、最初の配達時にカードを引き渡すかどうかは結局、佐川急便の問題です。佐川急便の公式サイトには、定時の必要な書類として「運転免許証等」とあるだけですので、パスポート、マイナンバーが「等」に含まれるのでしょう。
申込に提出が必要になる書類について
イオン銀行に限らずカードローンの申込の際には、本人確認ができる書類が必須となっています。
2017年の犯罪収益移転防止法改正に伴い、顔社員のない証明書ではWeb申込みができなくなった関係もあって運転免許証を持たない人にとっては手続きが大変面倒になっています。
申込した全ての方は顔写真のある書類が必要
ローンカードを受け取る際の流れでも解説しましたが申込並びにカード受取の際に顔写真のある書類が必須になります。
基本的には運転免許証があれば問題ありませんが、持っていない方はパスポートもしくはマイナンバーを用意しましょう。
個人事業主・法人代表の方の場合
イオン銀行カードローンの場合、収入証明書の提出が必要とされるのは、個人事業主・法人代表者のみです。この場合は、希望借入額に関係なく提出が必要になり証明になるのは以下の書類のいずれかです。
収入を確認できる書類 | 補足 |
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源泉徴収票※ | (前年度) |
給与明細2ヶ月分※ | 直近3ヶ月以内に発行のもの |
住民税の課税決定通知書 |
※社名表記のあるもの
外国籍の方は永住権の確認が取れる書類が必要
外国人の方がイオン銀行カードローンを申込む場合、永住権が要件となっています。
これ自体も、ごく一般的な要件で必要になる書類は特別永住者証明書や在留カードであり提示が必要となります。
イオン銀行カードローンの審査で気になるポイント
イオン銀行のカードローンの審査について説明してきましたが、気になるポイントはまだ幾つかあると思います。
ではイオン銀行ならではの審査のポイントを見ていきましょう。
専業主婦でも申込できる?
イオン銀行カードローンにおいては、申込者本人に収入があることが申込要件になっていますが、例外として専業主婦(夫)は申込みできます。現在、自らに収入のない専業主婦は、消費者金融等で借り入れるのは一部例外を除いて方法がありません。
この点、イオン銀行カードローンは非常に貴重で専業主婦の限度額は50万円が最大です。但し必ず50万円の限度額にしてもらえるわけではありませんので最初から高額の借入ができる期待は持たないようにしましょう。主婦の場合、借入スタート時の限度額は平均10万円程度になっています。
土日・祝日に審査申込できる?
銀行カードローンは融資に時間がかかるようになってしまいましたがイオン銀行の場合、常に開いている窓口を多数持っているためなのか、銀行としては珍しい土日祝日にも審査をおこなってくれます。ほとんどの銀行のWeb申込では、24時間365日受付をアピールしていながら週末は審査が止まってしまいますが、イオン銀行の場合は申込んだら審査を始めてくれます。
ただし、土日祝日の場合、勤務先と連絡が取れずに在籍確認が終了しないことがあり、新規申し込みの場合、カードを受け取れない限りどのみちキャッシングはできません。イオン銀行普通預金口座を持っている人の場合は振込融資の方法がありますが、土日祝日では振込みもできませんのでつまり土日祝日の借入れは不可です。
イオン銀行カードローンの審査に通らなかった原因
どんなカードローンも、審査に通らない人がいます。審査落ちの理由は、尋ねても決して教えてはくれまないので落ちた場合、理由は想像するしかありません。
ですが、その理由についてある程度は推測できるものですし、対策を講じることも可能です。ここからはイオン銀行カードローンの審査に通らなかった原因をピックアップしてみました。
申込内容に誤情報があった
Web申込みの際は、画面に入力していくわけですが、くれぐれも気をつけておこないましょう。スマートフォンの場合はなおさらで入力を誤ってしまうと、虚偽情報の提出と一緒の扱いになります。
その結果、審査で落とされる人は結構いるようです。もっとも、ごく軽微な誤り、例えば番地が抜けている程度のことであれば、ただちに審査落ちにはならず本人確認の電話の際に修正してもらえます。
収入が不安定
申込者の収入が不安定ですと審査に落ちやすくなります。この不安定というのは、額だけではなく変動が激しいことも差しこの点で、自営業者よりも給与所得者が有利であり、さらに給与所得者であっても月給制のほうが有利で収入の額についても、あまりにも少ない場合は問題となります。
それから、銀行の貸出し自粛の問題があります。貸過ぎの非難を受けた銀行は、年収とのバランスを厳しくみるようになっていますので、年収の3分の1を超えた限度額はなかなかもらえないようになってきています。法律上の貸出規制(総量規制)のある貸金業者の場合は「3分の1」を越えて貸し出せないのは義務ですが、銀行の場合は義務ではないものの、このような枠を徐々に設け始めています。
他社からの借入件数が多い
他社借入件数が3件ありますと、審査通過は困難となります。クレジットカードのキャッシング枠も借入れに入りますので気をつけましょう。多重債務者になりかねない人に貸したい銀行はありません。
借入額も問題となります。銀行は今、年収を厳しく見るようになってきていますので、他の借入額が大きいと、年収に対して貸出しを決定する基準に引っかかるかもしれません。
過去5年以内に金融事故がある
日本に三つある個人信用情報機関には、利用者の、過去5年間のクレジットカードやローンの利用実績が記載されており、長期(2~3ヶ月)の滞納を起こしますと、金融事故としてこれも記録される仕組みになっています。
この記録は5年から10年消えることはなくいわゆるブラックと言われる状態で、この状態で新たな貸出しをしてくれる銀行はまずありません。特にクレジットカードの滞納は多くブラックの原因となりますのでカードローンの利用でなくても滞納は自分を不利にするだけなので気を付けましょう。
まとめ
審査の面からイオン銀行カードローンを見てきました。銀行カードローンとしては比較的借入れできる可能性が高い商品です。
上記には取り上げませんでしたが、イオン銀行以外の銀行口座からも自動引き落としによる返済ができるなど、銀行カードローンとしてはかなり柔軟です。
利用できるATMも多いので、カードローンが欲しい人は、ぜひ検討に加えてみてはいかがでしょうか。