SMBCモビットは消費者金融の中でも人気のカードローンの1つです。しかし、いざ調べてみると返済方法が多くてどれを選んでいいか分からない人も多いでしょう。
借りたお金を返せばそれでいいわけではありません。返済によっては利息を払い過ぎて損をする場合もあるのです。
ここでは、SMBCモビットの支払いパターンや返済額の決め方などの基本的なことを解説して、返済に関わる利用者の疑問に答えていきます。
上手に返済ができれば、限度額アップや金利ダウンなど質のいいサービスを受けられる可能性が高まるので、ぜひSMBCモビットの利用を検討している人は参考にしてみてください。
目次
SMBCモビットの返済について
SMBCモビットの場合、毎月一定額を返済する方法です。新たな追加借り入れをすると、返済額が変わります。
一定のきりのいい額の中に、利息と元本充当分とが含まれています。返済が進むと、徐々に元本充当分の割合が増えていきます。
実質年率 | 3.0%~18.0% |
---|---|
利用限度額 | 最大800万円 |
審査時間 | 10秒簡易審査 |
申込条件 | 20歳以上74歳以下で安定した収入のあること |
遅延利率 | 20.0%(実質年率) |
返済方式 | 借入後残高スライド元利定額返済方式 |
SMBCモビットは毎月の返済日を選択できる
SMBCモビットは、毎月1回返済をするシステムです。返済日は次の中から利用者が選べます。
- 5日
- 15日
- 25日
- 月の末日
返済は確実にしなければならないので、給料日の直後に設定しておくのがいいでしょう。
返済日が土日・祝日の場合、銀行の翌営業日になります。給料日が休日と重なると、前倒しで給与は支払われるので、給料日と返済日が近接していても問題はありません。
ATMや銀行振込みで返済する場合は、返済期日を待つ必要はありません。給料日に、すぐ返済しても有効な返済ですし、そのほうが利息の点では得になります。
給料日 | おすすすめの返済日設定 |
---|---|
毎月1日の場合 | 5日 |
毎月5日の場合 | 15日 |
毎月10日の場合 | 15日 |
毎月15日の場合 | 25日 |
毎月20日の場合 | 25日 |
毎月25日の場合 | 末日 |
毎月末日の場合 | 5日 |
都合に合わせて選べるSMBCモビットの3つの返済方法!
SMBCモビットの返済方法は、「口座引落し」「銀行振込」「ATM」の三種類あります。ここでは、それぞれの返済パターンの特徴をご紹介します。
口座振替(自動引落)で返済
SMBCモビットの口座引落しは、使える銀行口座が限られています。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- みずほ銀行等(※詳しくはHPをご確認ください)
口座振替の返済なら、返済をし忘れる心配がなくラクに返済できるので、口座を持っている方にはオススメです。
銀行振込で返済
銀行振込は、銀行の営業時間に注意する必要があります。もし営業時間を超えてしまうと、振込が実施されるのは翌営業日になってしまいます。
しかし、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、 みずほ銀行の「24時間即時振込」なら、休日に振り込んでも、振込日時は銀行の翌営業日ではなく、実際に振込を依頼した日時で処理してくれます。これならカレンダーを気にせず安心して振込ができますね。
提携ATMで返済
ATMで返済するなら、手数料が無料の三井住友銀行が一番お得でしょう。その他の提携ATMを利用すると手数料がかかります。
取引金額 | カードローン借入・返済 |
---|---|
1万円以下 | 110円 |
1万円超 | 220円 |
利用できるATMの数は多く、メディア端末で返済できるファミリーマートやローソンを含めるとコンビニはほぼ網羅しているので、どこにいても利用に困ることはないでしょう。
店名 | 種類 | 補足 |
---|---|---|
三井住友銀行 | 銀行 | 手数料不要 |
三菱UFJ銀行 | 銀行 | – |
セブン銀行 | 銀行 | – |
イオン銀行 | 銀行 | – |
プロミス | 消費者金融 | SMBCモビットと同じグループ |
セゾンカードATM | クレジットカード | – |
コンビニ | メディア端末 |
---|---|
ファミリーマート | Famiポート |
LAWSON | Loppi |
ミニストップ | Loppi |
SMBCモビットの毎月の返済額
SMBCモビットの返済金額は、「借入後残高スライド元利定額返済方式」で自動的に決定されます。
毎月の返済額は、SMBCモビットでは次のように定められています。
最終的な借入後残高 | 返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超20万円以下 | 8,000円 |
20万円超30万円以下 | 11,000円 |
40万円超50万円以下 | 13,000円 |
~ | ~ |
90万円超100万円以下 | 26,000円 |
100万円超 | 残高20万増加ごとに4,000円アップ |
つまり、返済金額はキャッシング後の残高で一意に決まります。借入れ残高がゼロになるまで月1の返済額は変わりません。
しかし、キャッシングするたびに返済金額が変わる可能性があります。
例えば、SMBCモビット契約後に10万円をキャッシングしたら返済金額は4,000円です。順調に返済をして借入れ残高が7万円になったところで、追加で30万円の融資を受けたとします。
すると、借入れ残高は37万円になり返済金額が11,000円になるのです。
SMBCモビットの返済額を減らすための3つの方法
カードローンの返済額は「借りたお金+利息額」です。
つまり、利息を減らせばローンの返済負担が小さくなります。
支払う金額を減らすカギは「利息」にあります。
ここでは、SMBCモビットの返済額を減らすための工夫を3つご紹介します。
1. 繰上返済(追加返済)をする
毎月決まった金額を支払って、きちんと返済を続けていくことは大切です。
しかし、お金に余裕ができたら、多めに返済をしましょう。
これを「繰上返済」「追加返済」といいます。
返済期間が短かいほど利息額は小さくなります。
5年より3年で完済するほうが、返済回数が減るので、利息もそれだけ安くなるのはイメージがしやすいでしょう。
指定の返済日である必要はなく、自分の都合のいい日にATMや振込で好きなだけ支払うことができます(随時返済)。
特別な手続きは不要で、事前にSMBCモビットに「これは追加返済分です」と連絡しなくても大丈夫。
最低返済額以上の金額を銀行振込・提携ATMから支払えば自動的に処理してもらえます。
2. 一括返済
借入した分を一括で返済することもできます。追加返済とは異なり、コールセンター(0120-24-7217)に「一括返済したい」と連絡する必要があります。
利息は毎日加算されるため、電話で計算してもらわないと正確な返済額がわかりません。面倒でもちゃんと連絡しましょう。
あとは指定された口座にお金を振り込めば一括返済は完了です。もちろんカード自体を解約するわけではないので、またお金が必要になったときは借入ができます。
3. 追加借入れして返済の金額を変える
SMBCモビットの月々の返済額は、融資を受けたときの借入残高で決まります。
追加でキャッシングをしたら借入れ残高が変わるので、場合によっては返済額が低くなります。
例えば、カードローン契約後50万円を借りたら返済金額は13,000円になります。
順調に返済をしていき残金10万円になったところで、新たにキャッシングで10万円を借りると、残高が20万円になります。
すると、返済額は8,000円になるので、以前よりも低額になります。
だからといって、返済がラクになるわけではありません。
毎月の返済額が低額になれば、返済期間が伸びて、利息の合計額が増えることになります。
最終的な返済の負担額が上がってしまうので、追加のキャッシングが実際に必要なときに検討をしましょう。
返済シミュレーションを使って毎月の返済額、返済月数をチェック!
SMBCモビットの公式サイトには、返済シミュレーションが設けられています。カードローンは支払日に遅れることなくきちんと返済をすることがとても重要です。従って、キャッシングする前に必ずシミュテーションしましょう。
このテストで分かるデータは2つあります。
- キャッシング希望額と返済月数から、月々の返済額を算出
- キャッシング希望額と月々の返済額から、返済月数を算出
入力値は任意ですので、様々なパターンで返済期間・返済額を出してみましょう。何年でどれくらいのペースで返済すべきかがだいたい分かるはずです。
返済期日までに間に合わなかった場合
支払日に返済することがルールです。従って返済に遅れればルール違反になるので、何らかの罰則が課されることになります。
ここでは、返済期日に間に合わなかったらどうなるのかについて解説し、そのときの最善の対応を紹介します。
遅延損害金の発生
返済期日を1日でも過ぎると、ペナルティとして「遅延損害金」が発生します。これは簡単にいうと罰金で、延滞期間に比例して金額が増えます。当然、その分返済負担は増えるので、支払日に遅れてはいけません。
事前に返済が遅れることをSMBCモビットに知らせていたとしても遅延損害金は免除されません。
電話で督促が来る
事前の連絡もないまま返済を遅らせてしまうと、まずSMBCモビットから利用者の携帯電話に連絡がきます。できれば、返済を忘れた時点で利用者からSMBCモビットに電話すべきでしょう。
連絡が来たら必ず電話にでて対応しましょう。そうでないと自宅の固定電話や職場に連絡がくる可能性があります。
貸金業法上、契約の秘密を守る義務があるので、勤務先に社名を名乗った電話が来ることはまずないはずです。しかし、携帯電話に出ず、電話を勤務先で取り次いでもらえないなどの事情があれば、社名を名乗った電話があってもおかしくありません。
信用情報に延滞した記録が残る
支払いの遅延は放置すると致命的な状況になります。2~3ヶ月の延滞になると、個人信用情報に傷がつきます。ローンの返済状況は個人信用情報機関に記録されていて、SMBCモビット以外の業者も参照することができます。
他のカードローンを申し込んだときに、このような延滞記録が確認されるとほぼ審査に通りません。信用の低下はデメリットしか生みません。
契約を強制解除
カードローンの返済をせず滞納が続けば、最終的には強制解約になります。そうなれば、新たな借入れはできませんし、信用情報に傷がつきます。
強制解約にもなれば、借入残高の残り全額の一括返済を求められる可能性が高くなります。
実際には1日遅れた程度でこうはなりません。しかし、しばらく返済できなければ、それ相応の対応になっても仕方ありません。
強制解約後に、債権回収業者に債権が渡れば、今まで以上に厳しい取り立てを受ける可能性もあるのです。
返済が遅れそうと感じたらすぐにSMBCモビットに相談
滞納してら急いでSMBCモビットに連絡することも大事ですが、それより、返済できなさそうだと分かった時点で連絡をする方がずっと賢明です。
SMBCモビットに連絡すれば、新たな返済日を指定してもらえます。これは業者が認めた返済日ですから、それを過ぎるまでは業者から返済に関する電話が来ることはありません。
しかし、事前にSMBCモビットに連絡をしても遅延は遅延です。従って遅延損害金は発生します。
SMBCモビットの返済に関する疑問・よくある質問
SMBCモビットの公式サイトには、Q&A(よくある質問)も掲載されています。ですが、あまり懇切丁寧ではありません。返済についても、わかりにくい部分が多いかもしれません。
返済に対する利用者の疑問について、まとめてみます。
Q1. 一度設定した返済日を変更することはできる?
返済日の変更は可能です。
方法は2パターンあります。
- モビットコールセンター(0120-24-7217)に電話する
- 会員専用ページ「Myモビ」から「約定支払日変更」で変更手続きが可能。
パソコンやスマートフォンから「Myモビ」にアクセスして変更できるのは便利ですね。また、返済日の変更は、その月のみではなくそれ以降ずっと変わりません。
返済日が近いと変更不能の場合もありますので、余裕を持って連絡をしましょう。
Q2. 返済日がいつか確認する方法はある?
会員専用サービス「Myモビ」の「利用状況照会」で確認できます。カードローン利用者なら「Myモビ」は、必ず利用するサービスです。
Q3. 返済日が土日や休日の場合はどうなる?
口座の引落や振込は銀行の営業時間に左右されます。
土日・祝日は銀行が休みのため、返済日は銀行の翌営業日になります。
月末が休日の場合は翌月1日以降に返済日が変わりますが、有効な返済となるので気にする必要はありません。
返済日が遅れてしまっても利用者が支払う返済額が増えるわけではありません。
それほど心配することもないのです。
Q4. 端数の返済はATMではできないけどどうすればいいですか?
返済最終月や一括返済時は、返済額に端数が出ることがあります。
しかしATMは硬貨に対応していないため1,000円単位でしか振込できません。
そのときは端数より多めに支払いましょう。
「預り金(おつり)」をSMBCモビットが返却してくれます。
例えば支払額が2561円なら3,000円支払います。
すると後日SMBCモビットから預り金として、差額の439円が支払われます。
なお預り金の確認および返却はコールセンター(0120-24-7217)に問い合わせましょう。
確認だけなら会員専用サービス「Myモビ」→「利用状況照会」でもOKです。
まとめ
SMBCモビットの返済について紹介しました。
返済は非常に重要で、支払いを怠れば信用が低下し、遅延損害金分を余計に支払うペナルティが課されます。そうならないためにも確実に返済できる方法を選びましょう。
- 返済のし忘れが最も低いのが「口座引落し」
- ATMの返済を選択するなら、給料日後すぐの返済日を設定しよう
また、月1返済だけでなく追加返済をして借入残高を減らすようにしましょう。返済期間が短くなれば利息を節約できます。