「バンクイック」は3大メガバンクの1つ三菱UFJ銀行のカードローンです。
「バンクイックの金利って低いの?」
「20万円借りた場合、利息はいくらになるの?」
金利は返済するときの利息に関わるので、カードローンを検討するとき金利を調査する人は多いはず。
ここでは、三菱UFJ銀行カードローン「バンクイック」の金利の特徴と利息の考え方を解説した後、金利を下げる方法を紹介します。
この記事を読めば、いくら利息を払うかイメージできるようになり、効率的な「バンクイック」の返済ができるようになります。
目次
バンクイックの金利の特徴
カードローンでお金を借りたら、利息を含めて返済しなければなりません。その利息は金利で決まり利用者の経済的負担に直結するので、金利の特徴を知ることはとても重要です。
ここでは、三菱UFJ銀行「バンクイック」の特徴を解説していきます。
銀行系の中では平均的な金利
銀行系カードローンは上限金利が14~15%程度なので、三菱UFJ銀行「バンクイック」の金利14.6%は、銀行の中では標準的なものでしょう。
また、個人向け融資で代表的な消費者金融は18%に近い金利です。銀行の金利よりも高いので、できるだけ低い金利で融資を受けたい人は、まず銀行カードローンで検討すべきでしょう。
商品 | 分類 | 金利(実質年率) |
---|---|---|
バンクイック | 銀行 | 1.8%~14.6% |
三井住友銀行カードローン | 銀行 | 年1.5%~14.5% |
みずほ銀行カードローン | 銀行 | 2.0%~14.0% |
オリックス銀行カードローン | 銀行 | 1.7%~17.8% |
イオン銀行カードローン | 銀行 | 3.8%~13.8% |
プロミス | 消費者金融 | 4.5%~17.8% |
SMBCモビット | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
アコム | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
アイフル | 消費者金融 | 3.0%~18.0% |
利用限度額が上がれば金利が下がる
利用限度額が高くなればなるほど、金利は低くなっていきます。始めて「バンクイック」を利用する場合は、限度額が50万円前後で金利が14.6%付近になることがほとんどです。
限度額 | 借入利率(実質年率) |
---|---|
100万以下 | 13.6%~14.6% |
100万~200万円以下 | 10.6%~13.6% |
200万~300万円以下 | 7.6%~10.6% |
300万~400万円以下 | 6.1%~7.6% |
400万~500万円以下 | 1.8%~6.1% |
しかし、滞納などのネガティブな利用をせず継続的に返済実績を積んで信用を高めていけば、銀行が限度額を上げてくれたりするのです。それは、より大きな融資を受けられるのと同時に、金利が下がることを意味しています。
下限金利1.8%は非常に低いが、参考にすべきではない
三菱UFJ銀行「バンクイック」の下限金利1.8%は、他社カードローンと比べても実に低いものです。低金利と聞くととても魅力的に聞こえますが、この下限金利をカードローン選択の判断材料にするのは、大きな間違いです。
「バンクイック」の金利幅は、利用限度額に応じて決まっています。金利1.8%は、利用限度額が400万円以上でないと実現は不可です。しかし、仮に400万円以上になっても、ほとんどの人が6.1%付近の金利が割り当てられるでしょう。
大きな限度額を与えられるためには、年収もそれ相応に求められます。限度額500万円なら1,000万円以上の年収が最低でも必要でしょう。しかし、年収の高さだけではありません。勤続年数や職業の安定性なども返済能力を評価するポイントです。
無利息期間はない
消費者金融大手は、初回借入時から30日間利息ゼロ円の「無利息期間サービス」を実施しています。一方、ほとんどの銀行は無利息サービスをやっていません。
当然、他の銀行同様に「バンクイック」も無利息期間サービスがありません。
利息ゼロ円は、確かに魅力的に聞こえます。しかし、少額の借入ならば有効ですが、長期的な融資を受ける場合には、メリットがないどころか利息を多めに支払う可能性さえあります。
なぜなら、消費者金融は「バンクイック」よりも金利が高いからです。無利息期間を利用している分、返済後しばらくは消費者金融の方が利息額は安くなるでしょう。しかし、1日あたりの利息は消費者金融の方が大きいのです。従って、返済を続けていけばいずれ「バンクイック」の支払った利息額に並び、以降は、金利の低い「バンクイック」の方が常に安くなります。
半年程度で全額返済する予定でいるなら、無利息期間サービスを実施している消費者金融の方が良いでしょう。それよりも長期的な返済計画を考えているなら、「バンクイック」などの銀行系の方が利息の面ではお得です。
利息ってどれくらいかかるのか?
お金を借り入れるとき利息のことはあまり意識しないかもしれません。「バンクイック」は返済金額に利息が含まれているので、利息額がよく分からない人も多いでしょう。
しかし、「借りたお金+利息分」の返済をしなければならない以上、利息の理解は必要不可欠です。ここでは、利息の計算方法とローンの返済と利息の支払いの注意点について解説していきます。
利息の計算方法
金利は、支払うべき利息の割合を表しています。これは消費税と似ていて、例えば、消費税率8%で50万円購入したら消費税額は4万円(50万円×8%)になり、税込54万円払わなければなりません。
つまり、借入れた金額に対して金利を掛け合わせることで利息が求められます。
- 「バンクイック」の金利は年利を表している
- 年利で利息を計算すると、1年間借りたときに生じる利息額を意味する
例えば、「バンクイック」で金利14.6%で50万円借りたときの利息額を求めてみます。
500,000(円)× 14.6(%)÷ 100 = 73,000(円)
借りた50万円を1年後に全て返済する場合には、利息含めて総額57,3000円になるということです。では、1年未満で返済する場合の利息はどうでしょうか?
これは簡単で、利息を1日分に換算すればいいのです。1年365日(うるう年の場合366)で割り算をすれば1日分の利息が算出できます。
期間 | 利息額 | 計算式 |
---|---|---|
1年借りた場合 | 73,000円 | 50万円× 0.146 |
1日 | 200円 | 50万円× 0.146 ÷ 365日 |
30日間 | 6,000円 | 200円 × 30日 |
バンクイックは月々の請求金額は安いが、しかし…
「バンクイック」でお金を借りたら毎月少しづつ返済をしていきます。そのとき、三菱UFJ銀行から請求される金額は借入れ金額に応じて既に決まっています。
借入残高 | 返済額 |
---|---|
10万円 | 2,000円 |
20万円 | 4,000円 |
30万円 | 6,000円 |
~ | 10万円増えるたびに+2,000円 |
10万円以下の借入れならたったの2,000円で、50万円借りても月1万円です。返済する金額が小さいと利用する人にとっては嬉しいですよね。しかし、喜ぶのは考えものです。
50万円を金利14.6%で借りたときの1日の利息は200円でした。1ヶ月を30日とすると利息は6,000円になります。ということは、1万円を払っても4,000円しかローンが減らないのです。
これはローンが長期化し利息を払い続ける最大の原因になります。返済額の低さによるメリットは、苦しい月でもなんとかなるというぐらいのものと認識しておきましょう。お金に余裕のある月はいつもより多めに返済をしていくのが、カードローンの返済のコツですよ!
追加返済をして利息をなるべく多く払わないようにすることが大切!
三菱UFJ銀行「バンクイック」の月々の請求金額は低いです。しかし、利息を含んだ金額のため、実際には利息を差し引いた分がローンの返済に充てられます。
借入れ残高が減れば、それに応じて利息額も減っていきますが、利息は完済するその日まで発生します。つまり、できるだけ早く返済を終わらせることが利息をなるべく多く払わない方法なのです。
返済シミュレーションで返済計画をイメージ
金利の低さに注目が集まることは理解できますが、実は利息ばかり払っていてローンの返済が思ったよりも進んでいないということが起きうるのです。
せっかくの金利の低さも、完済までの期間が長くなり支払い回数が多くなってしまえば、結局利息を多く払うことになるので、本末転倒なのです。
そうならないためにも、「返済シミュレーション」で借りたお金を返すのにどれくらいの期間要するのか想定しておくことが重要なのです。「バンクイック」には「返済額シミュレーション」と「返済期間シミュレーション」の2つ用意されています。
試しに、金利14.6%で50万円借りたときの返済期間シミュレーションの結果は次の通りです。
毎月の支払い額 | 返済期間 | 利息総額 |
---|---|---|
1万円(約定返済) | 6年6ヶ月 | 275,050円 |
2万円 | 2年6ヶ月 | 99,732円 |
3万円 | 1年7ヶ月 | 62,210円 |
この表を見れば、最小返済額のみの返済が、いかに多くの利息を払うことになるか理解できるかと思います。
だからといって無茶な返済はやめましょう。生活が厳しくなって体調を壊してしまってはそれこそ収入に影響を与えかねません。
出費が多い月は最小返済額にして、それ以外の月は追加で多めに支払うようにして、無理のない範囲で返済をしていきましょう。
金利を下げる方法とは?
「バンクイック」の金利14.6%は、業界全体では低金利に含まれるでしょう。ですが、返済負担が軽くなるので、できれば少しでも低金利で借り入れたいと思うでしょう。
ここでは、「バンクイック」の金利を下げる方法を説明します。
増額審査で利用限度額を上げる
「バンクイック」は、利用限度額に応じて金利が下がるようになっています。契約当初は上限金利14.6%付近で設定されていても、借りたお金をきちんと返済している人なら、信用が増すので、増額審査にチャレンジするのは十分有りです。
場合によっては、銀行側から増額審査の案内がきたりもします。ただし、延滞や滞納をしたことがある人は、銀行にとってマイナス評価になるので増額審査を仮に出せたとしても通過するのは難しいでしょう。
返済能力の向上をアピールする
お金を返済する能力が上がったことを銀行側にアピールするのは有効な手段です。カードローン申込み時に登録された本人属性情報より評価の良くなる変化があれば銀行に連絡シてみましょう。
- 給料や年収がアップ
- 雇用形態がバイトから社員に変化
…etc
特に収入面は返済能力の向上を大きくアピールできるかもしれません。限度額50万円以上を希望する場合には収入証明書を提出する必要があります。言い換えれば年収をしっかり見ているということです。
利用実績を積んで「信用」を高めよう
ローンの取引において、個人の信用は実に大事です。銀行カードローンは、一日返済を遅らせただけでも個人信用情報に遅延記録がついてしまいます。
それくらいなら大したことないんじゃないかと思うのは個人の自由です。しかし、信用においては確実にマイナス評価です。利用限度額アップの審査に通過することが非常に難しくなります。
それだけ銀行から信用を得ることは重要なことなのです。少しでも信用を下げないようにきちんと返済をして利用実績を着実に作っていきましょう。
約定返済は銀行引落しにしておけば比較的安心。残高がないと支払いができないので、そこだけ注意が必要でしょう。
バンクイックで低金利を狙うなら、最初から大きい限度額で申込むのがお得?
そもそも低金利を狙うなら、高い利用限度額で申し込めばいいんじゃないかと思いませんか?
利用限度額の希望額は申込者の自由です。しかし、仮に申し込んでも、銀行からは低い限度額でよければ融資しますよと言われることがあります。
ダメもとで精一杯の申込みをする方法もありですが、あまり高望みはおすすめできません。限度額を修正して審査を通過させてくれるならいいのですが、限度額が高すぎると判断される場合、審査落ちすることも十分あるからです。
万が一に備えてカードローンを持っておきたい人は、低い限度額にして確実に借入れることを考えた方がいいです。クレジットカードやローンの利用実績を積んで低金利を狙う方が、申込み時より信用がある分審査に通りやすくなります。
まとめ
三菱UFJ銀行のカードローン「バンクイック」の金利について解説をしました。
業界の中でも低金利の部類に入りますが、金利の低さだけに注目してはいけません。
- 下限金利1.8%は参考にならない。14.6%付近からスタートすると思っておく
- 利息は1日づつ増え、完済日まで発生
- 月1の定期返済だけでなく、追加返済をして返済回数を少なくしていこう
- 滞納せずきれいな利用実績を積んで、限度額アップにトライしよう