カードローンを利用すれば、その後、返済をしていかないといけません。
その際、元本のほかに利息の支払いをする必要がありますね。
元本に対して一定の割合で利息がかかるのですが、どうしても端数が出てしまいます。
この端数はどうやって返済すればいいのでしょうか?
この記事では、返済における「端数金の取り扱い方法」について、詳しく見ていきます。
目次
カードローンで端数金の返済をすることは可能?
会社によって異なりますが、キャッシングの返済は大体1,000円単位を基本としています。
ですから端数が出た場合、1円ずつ小銭で返済できないケースも少なくありません。
ただし、あくまでもキャッシング会社によりけりです。
カードローンの返済方法は主にATM・振込・店頭・口座振替などいくつか用意されています。
小銭による返済を認めているカードローン会社でも、選択した返済方法では小銭NGとしているケースもあります。
もし端数の返済など細かくお金を返していきたければ、どのような方法で手続きをすればいいか、前もってカードローン会社のスタッフに相談するといいですね。
カードローンで端数金の返済がしづらい2つの理由
カードローン会社には、小銭による返済を認めていないところが多いです。
なぜこのように端数金の返済がしにくいのか、理由がいくつかあります。
技術的な問題もあれば、カードローン会社の経営戦略も関係しています。
小銭の返済がしにくい理由について、主だったものをいくつか見ていきます。
理由1. ATMでは小銭を扱えない場合が多いから
カードローン返済の主だった方法として、ATMを使った手段があります。
近年では大手のカードローン会社をはじめとして、提携先の銀行やコンビニATMが利用できるケースも増えています。
いつでも近所で返済できるため、利用している人も多いでしょう。
ところがこのATM、小銭の手続きに対応していない機種が多いのです。
このようなATMを利用する場合、1000円単位でしか返済できず、どうしても端数が残ってしまうことに。
理由2. カードローン会社のビジネス戦略だから
カードローンの端数が返済しにくくなっているのは、カードローン会社の経営戦略も関係しています。
借りたお金を完済されれば、取引が終了してしまいますね。
無事に借金を返し終えた後、会員契約自体を破棄する人もいることでしょう。
ということは、カードローン会社からすれば、大事なお客さんを手放すことにも繋がります。
ですが、端数が残っている段階では、カードローン会社にとっては取引状態の維持と同じ意味合いがあります。
後に記述する「無利息残高」のまま残しておき、またどこかのタイミングで借入してくれる可能性を残しておくわけです。
このように、顧客を囲うという意味でも、小銭を返済しづらいシステムにしているという側面があります。
そもそもカードローン返済でどうして端数が残る?
キャッシングを利用する場合、3万円とか5万円といった、すっきりした金額で借りる人が多いですね。4万6,582円のような端数のある金額で借り入れる人はほとんどいないはずです。
にもかかわらず返済する際に端数が残ってしまうのは、利息の支払いが関係しています。カードローン会社のホームページ・チラシを見てみると、金利が表示されています。この金利は年利換算したもの。実際の利息の支払いは以下の式で計算します。
このようにカードローンでは日割りで利息計算するものがほとんど。カードローンの利息システムは端数が生じやすい仕組みになっているのです。
1,000円未満は「無利息残高」として扱われて利息が付かない
カードローンではその時々の残高に利息がかかります。
となると、「小銭が残っていて、しかも返済できない」場合、この端数に利息が付いてしまうのでは、と懸念する人もいるでしょうね。
しかし、1,000円未満の小銭だけが残高として残っている場合、放置しても問題ありません。
多くの金融会社は、この残高を「無利息残高」とみなし、事実上の返済完了とします。
この残高があっても、延滞や遅延扱いになることはありません。
カードローン会社では、「端数の返済は次に借りたときに一緒に返済すればいい」という考え方をして、追加融資に備えているのです。
完済扱いにはなっても会員契約は残っている
端数が残っている場合でも、カードローン会社では完済扱いにしてくれます。
端数分の返済が残っているとはいっても、信用情報機関に遅延や延滞の記録は残らないのでご安心ください。
ただし完済扱いでも、カードローン会社との契約は残ります。
もし契約を打ち切りたいと思うのであれば、別に解約手続きする必要があるのです。端数残高は、この際に返済する形となります。
次回借入時に残った端数返済額を上乗せ
「残ったままの端数は、どうやって返すの?」という疑問を持つ人もいるでしょう。
端数は、今度借り入れをした場合、そのお金に端数を上乗せする形で返済します。
例えば無利息残高が500円あったと仮定します。
そして5万円の追加借り入れを行なった場合、5万500円の債務を背負うということです。
カードローンで端数金を返済する方法
このようにカードローンサービスでは端数の小銭が返済しにくくなっています。
完済扱いにされるといわれても、端数とはいえ債務が残っているとモヤモヤする人はいませんか?
端数をどうしても返済したいと思うのであれば、いくつか方法がありますので、それをご紹介していきます。
銀行振込で返済
カードローンの端数を返済したければ、最もメジャーな方法は銀行振込。カードローン会社の指定する口座にお金を振り込んでしまうのです。
振り込みの場合、1円単位でも受け付けてくれます。
これなら、名実ともに完済扱いになって、カードローン会社と解約可能に。
ただし、銀行振込の場合注意しなければならないのは、手数料が発生する可能性のある点です。
もし残高がそれほど多くなければ、手数料がほとんど同額、場合によっては手数料のほうがかさむケースも。
手数料と比較して、返済することが本当にお得かどうか慎重に判断しましょう。
窓口で返済
もし近所に利用しているカードローン会社の店舗があれば、こちらで端数を返済する方法もあります。
窓口なら、小銭の返済を受け付けてもらえます。
銀行カードローンの場合も、その銀行の支店で対応してもらえることがほとんど。
また、いったんATMなどに行って、端数よりも多い金額を返済してしまいます。
これだと返しすぎですね。
この場合、カードローン会社の店舗に行けば払い過ぎた金額を返してもらえますよ。
無人契約機を使って返済
大手のカードローン会社をはじめとして、日本全国に無人契約機を設置しています。
この無人契約機は、カードローン契約のみならず返済にも対応している機種があります。
この場合、小銭の返済も可能なケースがありますから、こちらで端数を完済する方法も。
ただし、すべての無人契約機で小銭の返済に応対しているわけではないので、気になる人はあらかじめ問い合わせしておいたほうがいいですよ。
口座から自動引き落とし
カードローン会社の中には、口座引き落としによる返済ができるところも多いです。
口座引き落としの場合、期日が来れば自動的にカードローン会社が必要な現金を引き取ってくれますから、うっかり返済し忘れることもないですし、自分で手続きしなくてもいいので利用している方は多いですね。
この口座引き落とし、1円単位で返済できるところも魅力です。
もし、できるだけ端数を残したくなければ、口座引き落としのあるカードローン会社で借り入れることですね。
端数金の返済をするならネットバンクがおすすめ
上記で紹介したように、端数を返済する方法はあります。
ただしカードローン会社の中には、銀行振込しか対応していないところもみられますね。
この場合、残高によっては手数料の負担が大きくなってしまうことも。
限られた方法の中で、どうしても小銭を返したければ、ネットバンクを活用するのがおすすめ。
ネットバンクとは支店・営業所を持たず、いろいろな手続きがネット上で済ませられる金融機関のこと。
店舗を構えないので運営費がかかりません。
また必要最小限のスタッフで回せますから、ほかの金融機関と比較して人件費も圧縮できます。
このため、手数料がかなり安いのです。
中には手数料無料のところもありますよ。
ネットバンクはインターネットで手続き可能。
24時間いつでも振込申し込みを受け付けてくれるので、前もって予約して返済期日に間に合うように手続きできるのも魅力。
ネットバンクに口座を開設していない、今後、カードローンを時おり利用しようと思っているのであれば、まずネット銀行の申し込みを優先させたほうが賢いかもしれませんね。
まとめ
キャッシングは1000円単位で返済するところが多いですね。
一方返済金額は利息のかかる分、どうしても1円単位の端数が発生する可能性があります。
この場合、端数をそのままにしていても滞納扱いになりませんし、利子もかかりません。
でも、やっぱり完済にならないと気になりますよね。
キャッシング会社によっては、小銭を返済する方法を用意しているところもありますので、問い合わせて確認しておくといいですよ。