保証人詐欺、DM詐欺、フィッシング…。金融詐欺も多様化して巧妙な手口が増えていますね。
自分はひっかからない、と思っていても、思わぬところに落とし穴はあるものです。違法な貸し付けを行なう、いわゆる闇金には注意しているものの、合法の消費者金融を利用した詐欺もあるんです。
モニターと称した詐欺
まず「市場調査」や「融資枠調査」など消費者金融の実態を調査するアルバイトとして、人を募ります。
消費者金融に融資の申し込みをして、どのくらいの利用額が借りられるかを調査する、というものです。
その際、これは覆面調査なので、絶対に仕事だと気づかれないように自然に行動するようにという注意があたえられますが、「覆面調査」ということで、あまり怪しまない人が多いようです。
そしてまず消費者金融のカードを作り、借入をさせられます。
そしてそのお金の一部を報酬としてすぐ受け取り、その残りは会社が返済しておくということで渡してしまいましたが、返済されることなく、その後連絡がつかなくなってしまった、ということです。
自分が騙されているとは思ってもいないので、消費者金融からの督促の連絡が入るまで全く気付かない、ということも多いそうです。
これは楽に報酬が稼げるというので、金融の知識や経験の少ない若者が小遣い稼ぎに軽い気持ちで手を染め、被害にあうケースが増えていますアルバイト料として借り入れた額の1割がもらえるので。
一時間で数万円が手に入る「おいしいバイト」と気軽にやってしまうのも分からなくはありませんが、悪徳業者の中には発行させたカードを回収し、限度額いっぱいまでお金を勝手に引き出すなんていうがケースもあります。
そうなったらわずかな現金と引き換えに、多額の借金を抱えることになってしまうのです。高すぎる代償を払う羽目になる前に、おいしい話には裏があることを覚えておきましょう。
実際には他人が利用する目的での契約やカードを他人に貸したり譲渡することは多くの消費者金融で禁止されているので、注意しましょう。
保証人詐欺
融資を受けるために保証人制度をとっている金融が多いですが、家族であっても快く引き受けてくれる人は少ないですよね。
そんななかなか保証人が見つからなくて困っているときに、「保証人を紹介します」という魅力的な看板をみつけ、藁にもすがる思いで依頼したところ、保証人紹介料を支払っても保証人はいつまでたっても紹介されず、お金だけをだまし取られてしまう。
昔からあるケースですが、まだまだあとを絶ちません。
フィッシング詐欺
最近増えているのがこのタイプの詐欺です。
金融機関や有名企業を装ってメールを送り、カード番号、暗証番号や銀行口座など重要な個人情報を送信させるという悪質なフィッシング詐欺です。
知らない間に自分のカードで借入されていて、巨額な負債を抱えてしまうこともあります。
そうした重要な情報はネットでは送信しないというルールを思いに留めておく必要がありますね。
おまとめローン詐欺
複数の消費者金からの借入を一本化することで、かわるがわる来ていた督促の電話から解放されたいという債務者の心理に付け込んだのがおまとめローン詐欺です。
ある人は、まず債務者の信用を調査できたら融資します、といわれ、2社から50万円ずつ借りてくるよう指示されたそうです。
それを証拠金として送金が確認できたら、正式に融資を実行し証拠金も返金する、といわれましたが、実際には証拠金を送金したところで連絡が取れなくなり、結果的にはローンを一本にまとめるどころか負債がさらに100万円上乗せさせられてしまったのです。
他にも入会金や保証金が必要だといって、数十万円を送金させ、その後連絡がつかなくなる、というケースもあるそうです。
偽のDMを使った詐欺
実在する有名な消費者金融の社名やロゴを使用し、融資の勧誘、返済請求や債券の譲渡といった内容ダイレクトメールが送られ、あの会社なら安全と信用してしまい、実際にはお金をだまし取られたり、不正な取り立てに頭を悩ませることになります。
いかがでしたか？詐欺の形態は多様化する一方です。でもこうした注意を喚起する様々な情報を活用し、詐欺から自分を守ることは可能です。
