在宅看護専門看護師は在宅看護のスペシャリストになります。実は専門看護分野の中で最も新しく、2012年に特定された旬な資格と言えるでしょう。これからの時代、ますますニーズが高まっていくだけに注目度は相当な物になります。
在宅看護専門看護師資格の概要
自立支援、病状悪化の防止、リハビリテーションを目的とした在宅看護を行う専門家を証明する資格です。在宅形式で様々なケアを提供するため、高度な知識と技術、そして優れたコミュニケーションが必要不可欠となります。
在宅看護専門看護師の役割と仕事
従来なら病院で行うケアを各家庭で、在宅という形で行います。特に地方でニーズが高まってきており、在宅での療養を希望する患者や、その家族に対してアプローチする形となります。 当然病院での看護とは勝手が異なるため、それぞれの環境に合わせた適切なプログラムを考え、どうすればベストな結果が出せるかを吟味しなくてはなりません。 つまり、優れた技術と知識が前提のまさに専門職である必要が求められます。当然患者とその家族へのコミュニケーションはかなり深く執り行わなくてはならず、このあたりの感覚やセンスも重要です。
在宅看護専門看護師になるには
在宅看護専門看護師の資格を得るには以下の条件を満たす必要があります。
- 日本の看護師免許を有している
- 日本看護系大学協議会専門看護師教育課程基準の科目単位の取得
- 常勤、非常勤を問わず実務経験が5年以上
- 実務経験5年以上のうち、3年以上は在宅看護分野の実務経験があること
これらの条件を満たし公益社団法人「日本看護協会」が年に1回実施している専門看護師認定審査に合格・登録する必要があります。 審査の難易度自体はあまり高くなく、合格率は90%~95%ととても優秀。資格保有者が極めて少なく、今後ますます需要が増えることを考えると早めに決断したいところです。
在宅看護専門看護師が活躍できる場所
主な職場、活躍できる場所として「企業が運営する訪問看護ステーション」が挙げられます。現状資格保有車の半分以上はこの手の企業に在籍しています。 しかし最近は地域の病院なども在宅看護、訪問看護に力を入れているところが増加しているため、これに合わせて活躍できる場所の拡大は間違いなさそうです。 病院で勤務するときは特定の診療科に配属されるのではなく、病院付属の訪問看護ステーションに在籍するのが一般的。
在宅看護専門看護師資格のまとめ
少子高齢化が加速する現代の日本では、在宅看護専門看護師の資格を有する人ほど重宝されるのは目に見えています。それだけ将来性の高い資格だと言えるでしょう。 企業だけでなく病院も在宅看護、訪問看護に力を入れていることを考えると、今後ますます拡大するのは疑いようがありません。 また終末期を自宅で過ごしたいと希望する人が年々増加しているのも需要が増している大きなポイントのひとつになります。 将来へのキャリアアップ、ステップアップに役立つ資格ですね。