これからの時代、より多くのがん患者が増えることが予想されています。その中で求められる専門看護師資格のひとつにがん看護専門看護師資格が挙げられます。 2006年に専門看護分野に特定された、比較的新しいものが感染症看護です。具体的には、感染症が流行したときの看護の提供、そして流行を未然に防ぐための予防などになります。同時に感染症流行を防ぐための対策を講じるのもまた重要な役割。
感染症看護専門看護師資格の概要
感染症は日本国内だけでなく、海外から流入してくるリスクもあり、世界的な感染症に関するあらゆる知識と技術が求められます。一般的な看護分野とは異なる専門知識も必要となってくるため、常に勉強・研究が必要不可欠。 もちろん症状を緩和する方法や、二次感染を防ぐための技術などが求められ、自分自身もまた感染症から身を守らなくてはなりません。
感染症看護専門看護師の役割と仕事
感染症が流行した時の患者に対する高度な看護、流行の予防、拡大を防ぐための対策など役割と仕事は実に多彩です。 上記した通り、世界中の感染症に関する知識を有することが求められるため、常に最善の対策方法を身に付けておく必要があります。 また、専門看護師である以上、直接的な看護だけでなく、チームが円滑に看護を進めるための体制を整えるのも重要な役割になってきます。 その他にも患者本人のケアだけでなく、家族への説明やケアもこなす必要があるためコミュニケーション能力も求められます。
感染症看護専門看護師になるには
感染症看護専門看護師の資格を得るには以下の条件を満たす必要があります。
- 日本の看護師免許を有している
- 看護系大学大学院修士課程や関連領域の大学院修士課程において定められる科目単位の取得、論文などの研究報告
- 常勤、非常勤を問わず実務経験が5年以上
- 実務経験5年以上のうち、3年以上は専門看護分野の実務経験があること
これらの条件を満たし、認定審査(書類審査・筆記試験)をクリアして初めて感染症看護専門看護師資格が交付されます。なお5年ごとに更新する必要があり、その際には書類審査が行われます。 審査の難易度自体はあまり高くなく、合格率は80%前後。とは言え新しい分野であること、そのその知名度があまり高くないことなどの要素もあって資格保有者は非常に少ないです。今が狙い目とも言えるでしょう。
感染症看護専門看護師が活躍できる場所
総合病院や大学病院を始め、幅広い病院からのニーズがあります。基本的に病床を持つ病院、そして感染症外来などの診療科目をおいている病院で働けるものだと考えて良いです。 特定の診療科目に配置される、というよりは院内の特別チームに組み込まれる、あるいは病院全体の感染症担当者に任命されるケースが多い様子。
感染症看護専門看護師資格のまとめ
資格保有者が少ないのに重要は高く、それでいて誰でも簡単には取れないため今が1番熱い資格と言えるかもしれません。 テレビなどでニュースを見ていると、世界中で様々な感染症が発生し、これが国内に流入するのではないかと話題になることも多いですよね。こういった場面で力を発揮できるのが感染症看護専門看護師になります。 スキルアップやキャリアアップにもつながりやすい資格に間違いないため、将来性の高さが期待できます。