派遣社員として働き始めると、様々な現実に直面します。日々の中では、仕事の予約、交通費支給などです。
また、採用のハードルが低いため目的意識やコミュニケーション能力に欠ける人との作業など人間関係に関する悩みも出てきます。
派遣元での作業においても、職場環境や福利厚生など様々な待遇の違いに直面します。長年派遣元で働いてきた私も、3か月もしないうちに「派遣は辛い、辞めたい」と感じたものです。
今回の記事では、派遣元での職場環境・人間関係・待遇において派遣が辛いと感じる様々な問題について検証します。
思うように仕事の予約ができない辛さ
派遣会社のポータルサイトでは、多くの派遣元の仕事が掲載されています。しかし、派遣元の仕事にも「人気ランキング」があります。
駅から近い、以前働いて楽だった、仕事の割に時給が高い、食堂などの福利厚生が充実してお金をあまり使わなくて済むなどです。
そのような人気派遣元には、既に「レギュラー派遣社員」が何日分も仕事予約入れておりなかなか「おいしい仕事」にはありつけないことがよくあります。
とにかく仕事をしないと収入がないので、少しでも条件に合った仕事の予約を入れますが職場環境などがあまりよくなく、長続きしないのが現実です。
交通費を支給されないことが多い辛さ
毎日のことなので、交通費が支給されない、一部支給のみというのが辛さです。
対策としては、できるだけ交通費の安いルートを検索する、1駅分歩く、多少遠くても自転車やバイクで通勤する、多くの派遣会社に登録し少しでも経費の安い派遣元を探すなどです。
自転車やバイクでの通勤は、天気がよければまだマシです。天気が悪いと体力的な消耗も大きく、なにより危険です。
派遣会社のほとんどが公共交通機関の移動しか認めていませんが、交通費が支給されないので無理な通勤手段を取る派遣社員が後を絶ちません。
派遣元での人間関係による辛さ
正社員・派遣社員双方で勤務したことのある私がまず気付くのは「派遣社員の挨拶のなさ」です。派遣元は「チーム」として働くためコミュニケーションは必要です。
挨拶のない人とはどうしても、実際の業務での話し合いでも支障が出るケースが多いです。
コミュニケーションがないと、仕事の能率が悪くなるばかりでなく勝手な判断によるミスが多くなります。派遣元の社員からの印象も悪くなり、明るい雰囲気で仕事ができないので辛さを感じます。
派遣元の社員から冷たい扱いを受ける辛さ
派遣社員そのものを見下しているのか、高圧的な態度で接する人がいます。立場の違いはどうすることもできないので、基本的には我慢するしかありません。
職場全体が暗い雰囲気であることが多く、派遣社員も日替わりになる傾向のため作業効率が常に低いままです。
効率が悪いので、派遣元社員のストレスも溜まりますます職場の雰囲気が悪くなるというジレンマになります。
そのような派遣先は派遣会社のポータルサイトで常に人が集まらない傾向にあります(数日経っても掲載されたままなどで判断できます)。
職場環境の劣悪さによる辛さ
派遣社員の仕事の多くが3K(きつい、汚い、危険)です。この3Kには「給料が安い、帰れない」なども加わるという人もいます。
正社員が嫌がる3Kの仕事を、派遣会社に委託するのが一般的です。真夏の炎天下での搬入出作業や、電動カッターを使った危険なライン作業などを経験してきました。
長時間立ちっぱなしでの作業では、集中力の維持が難しくケガや病気につながることもありました。
福利厚生の違いによる辛さ
派遣社員にとって、福利厚生の中で「食堂の有無・環境」は密接に関わるものです。派遣社員に食堂を使わせない派遣元もいました、休憩でろくに座る所もなく十分な休憩がとれないこともありました。
例え食堂が使えても正社員とは違う所という派遣元もありました。
最近人気の現場の求人では、特に夜勤現場では食堂利用可は勿論、朝食用のパンや飲み物を支給してくれる派遣先も見られるようになりましたが、まだまだ一部です。
まとめ
職場環境のよい派遣元の仕事で就業できるようになれば、できるだけ早めに仕事予約した方がいいカモ。
派遣社員の職場環境は全体的にいいものではありません。しかし、その中でもいいものもあります。
人気の派遣元はいつも同じメンバーで構成されていることが多いので、その中に加わるのは大変ですが、「一度掴んだら離さない」という気持ちをもつと結果的には長続きします。
また作業慣れ人ばかりですのでサポートも受けやすく、やりやすいです。
派遣されたら、「仕事を教えていただく」という謙虚な気持ちで接することがいいでしょう。挨拶も忘れない方がいいですね。