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保育士が抱えている職場への不満はどんなもの?今にも爆発しそうな不満の正体とは?

保育士が抱えている職場への不満

保育士には「社会人としての不満」と「保育士としての不満」があります。

社会人としての不満は、生活の基盤や自分の将来に大きく影響するので、それらに不安を感じていると「もっと良い条件で働きたい」という思いが強くなります。

保育士としての不満は、自分の職業意識とのミスマッチ。

園や同僚に対して違和感が大きくなるとストレスにつながり、このままでは自分がダメになるような気さえしてきます。

理想の保育をしたいと考えている保育士ほど、職場とのミスマッチに悩む傾向があります。

今回は、保育士の不満について細かく整理してみましょう。

不満への対処法や考え方のヒントを保育士カモに語ってもらいますよ!

保育士が抱えている主な5つの不満

職場に対し、満足して働いている保育士はどのくらいの割合でいるのでしょうか。

年齢を重ねたベテラン保育士なら割り切ることはできても、20代の若い保育士にとっては「こんなはずじゃなかった」と思うことも多いのではないでしょうか。

不満だらけで仕事をしているとモチベーションが下がるばかりか、気持ちにスキができてミスをしたりします。

そうなると、悩みは更に深くなりますね。

保育士はどういうことに「こんなはずじゃなかった」と思うのでしょうか。

考えられるものを5つ挙げてみました。

1.労働条件や待遇に対する不満

こちらは「社会人としての不満」に該当します。

保育士に限らず、労働条件や待遇に対して不満をもつ人は世の中にはたくさん!

「もっと給料が欲しい」
「もっと休みが欲しい」

などの望みは、大なり小なり社会人なら誰もが持っているものです。

特に保育士は、国家資格で社会から必要とされている職業でありながら、その労働条件は恵まれているとは言えません。

この現状は、若い保育士がすぐに辞めていく要因のひとつになっています。

給料に対する不満

保育士の給与水準は低く、昇給も多くを見込めません。

ベテラン保育士になっても高給を貰えるわけではないのが残念なところです。

賞与や手当はありますが正職員でなければ貰えないことも多く、保育士みんなが望めるわけではありません。

休日に対する不満

週休二日制の保育園は、日曜・祝日の他に平日1日休むことができます。

年末年始は休園になりますが、お盆期間は開園しているので交替で勤務します。

幼稚園のように「学校」ではないので、夏休み・冬休み・春休みなどもありません。

勤務時間に対する不満

フルタイムの保育士は8時間勤務が基本ですが、残業も多く時間通りに帰れないこともあります。

特に行事前は準備があるので、遅くまで残ることが多いです。

園によっては毎日のように残業をすることもあり、保育士の不満がたまっています。

2.園の方針やルールへの不満

方針やルールは、保育園の大きな特徴であり個性でもあります。

これらに対して「保育士としての不満」を感じている人もいるでしょう。

園の方針やルールに違和感や抵抗感があると「仕事がやりづらい」と感じることが多くなります。

特に、下記のような園は慣れるまで時間がかかるかもしれません。

ギャップのある園に不満

表向きの保育方針は理想的なのに、実際の状態とは大きなギャップがある園も少なくありません。

期待に満ちていた新任保育士にとっては大ショック!

就職したことを後悔するかもしれません。

園長または経営者の価値観に基づいた方針に、ついていけるかどうかは自分次第。

割り切れるか、それとも割り切れないか、そこがターニングポイントです。

納得できないルールが多い園に不満

長くいる職員には当たり前になっているルールでも、新任の保育士にとっては「???」と感じることがよくあります。

特に他の保育園で働いたことがある人は、常識的なルールを経験してきただけに意味不明に感じることが多数!

納得できないルールが多いと、園に対しての疑問や不信感が強くなり「何故こんなルールがあるの?」と不満になります。

3.仕事内容に対する不満

これは、「社会人としての不満」と「保育士としての不満」どちらにも当てはまりますね。

保育園でも下記のような「業務の進め方」や「多すぎる業務量」に不満を感じている人は沢山います。

そのせいで残業が多くなり、プライベートの時間に大きく影響しています。

非合理的な仕事のやり方に対する不満

余計な手間が多く効率が悪いやり方を「これが一番正しい方法」のように行う様子は、見ていてイライラすることも多いですね。

特に疑問も感じず、工夫もせず、長年やってきたやり方で通している先輩保育士にも不満を感じます。

「本当に必要な業務なのか?」に対する不満

毎日のように残業している保育園は「やらなければいけない業務」が、他の園よりも多い可能性があります。

第三者から見れば、スリム化または一本化できるような業務もあるのではないでしょうか。

保育士は多くの業務に忙殺され、「この業務に何の意味があるのか」と大きな不満を抱えています。

4.職場の人間関係に対する不満

どこの職場でも、大なり小なり人間関係の問題はあるもの。

これは「社会人としての不満」に該当しますが、保育士ならではの複雑な問題も含まれています。

人間関係のストレスを抱えていると、保育にも必ず何らかの影響が出てきますね。

上司や同僚の人柄に問題があり、それに振り回されると不満もたまってきます。

相手は、こちらが不満をもっていることに気づかないので状況は変わりません。

問題のある上司や同僚のせいで心が乱れ、本来の仕事である子どもや保護者の対応に集中できなくなります。

そんな毎日が続くと仕事へのモチベーションが下がり、相手の顔を見るのも嫌になってきます。

複数担任のうち一人でも嫌な人がいれば、仕事がうまく進まなくなりがち。

同じ思いをしている同僚はきっといるハズ!

気持ちに共感してくれる人と話す機会があればストレス解消になりますよ。

5.保育観の違いに対する不満

こちらは「保育士としての不満」です。

保育観とは保育士である自分そのものだったりします。

どんなふうに子どもに向かうか、どんな保育をしたいか、目指すイメージは保育士によって違います。

「保育観=自分の価値観」であり、保育観を批判されると自分を否定された時のように傷つきます。

保育観のミスマッチには下記のような例が多く、その「違和感」に耐えられず転職をする保育士も沢山います。

先輩保育士への違和感

保育観が違う先輩保育士と一緒にクラスを担任すると、考え方や感じ方がことごとく違うので、仕事が大変やりづらくなります。

特に子どもの接し方については、厳しく接する先輩保育士の言動に納得できず、「自分はそんなふうに接したくない」と反発を覚えます。

これもまた保育観の相違であり、時には相手への不満へと変わります。

園への違和感

「園の体裁」や「見栄」が優先する職場は、保育士の不満もたまりやすいですね。

子どもにも無理をさせることが多いので、不満はますます大きくなります。

保育観にこだわる保育士は、自分が理想とする保育との相違に強いストレスを感じます。

不満が爆発する時3選

園のあれこれに不満を感じたからといって、それをいちいち批判したり、上司に反発することはできないもの。

みんな大人ですから、不満は自分の胸にしまって働いています。

仕方ないと諦めたり、気持ちを整理して仕事を続けている人がほとんどです。

それでも、たまっている不満が爆発しそうになる瞬間はあるものです。

普段は我慢しているだけに、ちょっとしたきっかけで爆発することもあります。

特に下記のようなことがあった時は要注意!

1.不当に叱られた時

上司や先輩の「思いこみ」や「決めつけ」で叱られることがあります。

一方的に責められ、言い分も聞いてもらえない時は、不満が怒りに変わります。

誤解だったと気づいてもきちんと謝罪してくれないので、その不誠実さにますます腹が立ちます。

2.責任を押しつけられた時

共同で仕事をして何か不都合があった時、「私は関係ない」と逃げようとする同僚がいます。

先輩主導で行っていたことなのに、あからさまに責任逃れをするので怒りがこみ上げます。

このようなタイプの人には普段から不満がたまりがちです。

3.仕事を押しつけられた時

みんなで行う仕事があるのに、プライベートを優先して帰ってしまう同僚がいます。

人に仕事を押しつける保育士は(仕事の)選り好みも激しく、やりたくない仕事は避けようとします。

こんな同僚に振り回されてばかりだと不満がたまって相手が憎らしくなります。

不満が爆発しそうになったら、とにかく自分を落ちつかせることが大事。

まずは目を閉じて深呼吸を数回繰り返してみて!

誰かに話を聴いてもらったり、日記のようなものに怒りを綴ったりと、不満をどこかで吐き出すとサッパリします。

まとめ

いかがでしたか。

仕事を辞めたいと考えている人は、自分の中にある「不満」を整理してみることをオススメします。

まずは、現在感じている「不満」を全部書き出してみること。

そして、その「不満」にどう対処するかを考えてみましょう。

じっくりと考えてみることで「本当はどうしたいのか」が見えてくるはずです。