いつも保育士を見守り、時には励みになる言葉をかけてくれる保護者とのお別れは、とても名残惜しく寂しいものです。
お互いの信頼感に支えられて、子どもたちと充実した毎日を過ごせたのも保護者のみなさんのおかげ。
退職予定の保育士は、子どもたちだけでなく保護者にも最後まで丁寧に接し、ひとりひとりに感謝の気持ちを伝えていくようにしたいですね!
今回は、保育士が退職する時に、保護者に対してどのような形で気持ちを伝えればいいのかを解説していきます。
保護者は「保育士の退職」についてどう考えているのか?
保護者にとって担任保育士の退職は、「想定内の場合」と、「全く予期していない場合」の2つのパターンに分かれます。
どんなことが「想定内」で、何が「予期していないこと」なのか、下記に挙げてみました。
想定内の退職とは?
退職といっても、保護者の方である程度予想がついているものもあります。
年度末は職員が入れ替わる時期
毎年3月は人事異動の時期、職員の退職や新規採用があります。
それは保育園だけでなく、国内では多くの企業で3月に職員の入れ替わりがあるので、年度末を基準にするのは一般的な考えです。
だから、3月になると「今年は退職する先生がいるのかな?」と予想をする保護者もいます。
担任は毎年のように替わる
保育園では毎年担任が替わることも珍しくありません。
退職の有無に関わらず一年で担任が替わることは、保護者にとって「想定内」です。
ただ、保育士が年度途中で辞めると「数か月でお別れ」ということになるので、保護者は予期しない退職に驚きます。
保育士の結婚や出産は想定内
担任保育士が未婚の場合、保護者は「いずれ結婚するだろう」と予想します。
また、結婚している保育士に対しては「そのうち赤ちゃんができるかもしれない」と考えます。
圧倒的に女性が多い保育業界では、結婚や出産を理由に退職をする保育士が沢山います。
近い将来、担任保育士が「結婚または出産」する可能性があれば、保護者は「その時に辞めるかもしれない」と考えるのです。
想定外の退職とは?
保護者が予想できない「保育士の急な退職」とは、下記のような理由が多いですね。
体調を崩した
たとえば「心の不調」が退職理由の場合は、周囲の誤解を招きやすくデリケートな問題です。
そのため、園は「体調不良のため退職する」とだけ保護者に伝え、事情を詳しく話すのを避けることもあります。
それ以上のことは知らされないので、保護者は「分かりづらい退職理由」に困惑し、想定外の急な退職に不安を抱きます。
家族の事情
子どもや親など保育士の家族に事情があって、退職を余儀なくされることがあります。
保育士の家庭の事情は保護者には分からないので、突然「担任保育士の退職」を知らされることになります。
退職理由をオープンにすることを当事者の保育士が望めば、保護者にも詳しい事情は伝わりますが、望まない場合は「家庭の事情」という曖昧な表現で保護者に知らせることになります。
転職
保育士が「転職する」という事情は、保護者にはイメージしづらい退職理由です。
園の内部事情や労働条件を知らないので、保育士の不満には気づかないことが多く想定できないのです。
ただ、保育士の労働状況が明らかに激務であったり、人間関係がうまくいっていない様子が見られる園は、職員の入れ替わりも激しいので、保育士の急な退職を「またか」と受けとめる保護者もいます。
その事実を受け入れて、気持ちを切り替えるまでに時間がかかる保護者も沢山いることは覚えておきましょう。
保育士が年度途中で退職する時、保護者はどんなことを思うの?
年度途中で担任保育士が辞めると知った時、保護者はどう感じて、何を思うのか、よく考えてみましょう。
子どもは先生のことが大好きなのに!残念…
子どもが保育士に懐いていて、いつも先生のことばかり話していると、保護者は「こんなに大好きな先生が突然いなくなるなんて、子どもがかわいそう!」と、とても残念な気持ちになります。
「先生が辞めた後に子どもが落ちこむのではないか」と考えると、保護者はタメ息が出てきます。
せっかく慣れてきたのに…
保護者は、担任保育士が退職することを知って「うちの子も最近ようやく先生に慣れてきたのに、また新しい先生に替わるなんて!」と、何もかもリセットしなければならないような気分になりますね。
また、人との付き合いが苦手な保護者にとっては、自分自身が「せっかく慣れてきたのに」と落胆し、後任保育士との付き合いに新たな緊張感を持つのではないでしょうか。
責任感のある先生だと思っていたのに…急に辞めるなんてガッカリ
保護者の中には「3月までみてもらえると思っていたのに、まさか途中で投げ出すなんて!」と腹を立てる人もいます。
保育士の退職理由に納得がいかなければ、その気持ちを露わにする保護者もいるでしょう。
ほとんどの保護者は、年度始めに「担任保育士が途中で辞めること」を考えないので、急な退職に驚き、ガッカリし、見放されたような気持ちになる人もいるのです。
新しい担任がどんな人なのか気になる
保護者は後任の保育士に「こんな先生だったらいいな」と沢山の期待をします。
たとえば
- 親しみやすい人
- 優しい人
- 責任感のある人
- 楽しい人
- 子どもを理解してくれる人
などの希望があります。
辞めていく保育士と比べて
「今の先生は少しおとなしいから、今度は元気な先生がいい」
「今の先生が若い先生だったから、後任はベテランがいい」
など、後任保育士に新たな期待を寄せる保護者もいます。
うちの子、大丈夫かな?
子どもは担任保育士が替わると情緒不安定になり、いつもと違う様子が見られることがあります。
安心できる存在の保育士がいなくなることで、保護者は我が子への影響が心配になり、「先生がいなくなって、うちの子は大丈夫なんだろうか」と不安な気持ちを抱えることになります。
どんなことが不安になるのかひとりひとり違うので、担任保育士はフォローすることが必要です。
保育士が急に辞める時、担任の数によっては保護者の不安も違ってくる
担任の急な退職によって保護者がどれくらい不安になるかは、クラスに何人保育士がいるかで違ってきます。
こちらでは3つのパターンに分けて考えてみました。
担任保育士が三人以上の場合
0~2歳児の担任は複数いるので、仕事もシェアしながら協力して行っています。
特定の子どもだけ専任で保育することは少ないので、保育士がひとり退職してもクラスの運営に大きく影響することはありません。
子どもの「お気に入り保育士」がいなくなることを惜しむ保護者はいますが、不安を感じるかどうかは個人差があるようです。
二人担任の場合
二人担任では、どちらの保育士が辞めるかで不安感が違います。
リーダー的存在の保育士が退職すると保護者への影響は大きくなります。
残された若い保育士に対して「この先生がリーダーになるの?大丈夫?」と不安も強くなります。
一人担任の場合
保護者の不安がダントツに大きいのは、やはり一人担任のクラスです。
複数担任のように「他の先生がいるから大丈夫」とはいかないので、「うちのクラスは今後どんなふうに変わるのだろう」と不安になります。
特に「子どもの心配事」を抱えている保護者は、後任保育士が気軽に相談できる人物なのか、とても気にします。
年度途中で辞める保育士は何をするべき?
保育士が急に辞めることで、保護者は様々な不安を抱き心配になります。
そんな状態の保護者に対して、保育士ができることは何でしょうか?
保護者に謝罪することはやっぱり必要?
辞める保育士は誰でも「謝罪すること」を求められるわけではありません。
ただ、一人担任の場合は保育士が年度途中で辞めることで、子どもたちと保護者を放り出すことになります。
担任としてどの程度の責任を感じているのかが問われます。
退職理由が何であっても、年度末まで責任を全うできなかったことについて謝罪することは大切なのです。
子どもを気にかけてもらうよう上司や同僚に頼んでおく
年度途中で保育士が辞める場合、保護者は「今後どうなるんだろう?」と不安になります。
保育士はその気持ちをしっかりと受けとめ、自分がいなくなった後のフォローを上司や同僚にお願いします。
退職した保育士のフォローをすることは一職員として当たり前のことですが、それでも頭を下げてお願いされると、上司や同僚の意識が変わって積極的にフォローしてくれるようになります。
そして担任保育士がするべき大切なことは、「上司や同僚がちゃんとフォローしてくれる」ということを保護者にも伝えること。
他の保育士がしっかり見てくれるという安心感を与えましょう。
そして、自分同様「気軽に相談できる存在」であることもアピールしておくことが大事です。
責任を感じている保育士ならきっとできるはずです。
最後まで保護者の気持ちを考える
保育士が急な退職をする時は、ついつい自分のことで頭がいっぱいになってしまいます。
上司や同僚とトラブルになると更に「早く辞めたいモード」が加速します。
そうなると後回しになってしまうのは保護者のこと。
満足な対応もしないままに退職日になってしまうこともあります。
自分が辞めることで「保護者が不安になること」を自覚している保育士は、どんなに時間がなくても最後まで誠意を見せようとがんばります。
最後までできる限りのことをしようとする気持ちこそ、保育士としての姿勢なのです。
どんなタイミングで保護者に「退職すること」を伝えるか?
まず、保育士が退職するということを、いつ、どんな方法で保護者に伝えるかを考えます。
職員の入退職に関することなので、保育士だけの判断で決めるのではなく必ず上司に相談するようにしましょう。
保育園では主に下記のような方法で保護者に周知します。
保育参観、懇談会
辞めるまでの期間に保育参観や懇談会があったら、その場を借りて退職することを伝えましょう。
内容は簡潔に分かりやすく、これまでの感謝を含めて話すようにします。
何かを見ながら話すよりも自分の言葉で話す方が気持ちは伝わりますよ。
保護者の反応はそれぞれ。分かりやすいリアクションをする人もいれば、その場では静かに受けとめて時間が経ってから感情を表す人もいます。
保育士はひとりひとりの様子を把握し、フォローが必要な人には必ずきちんと対応するようにします。
保護者から質問があったら、保育士はできる限り答えていきましょう。
どう話したらいいか判断に困ることは、上司に相談してから後ほど個別に答えるようにします。
事前に質問されそうなことを想定して、話す内容に盛り込むようにしましょう。
園だより、クラスだより
園だよりで退職を知らせる場合
どのような文章になるのか担当者に確認をさせてもらいましょう。
周知の方法が園だよりだけでは、非常に事務的でそっけない印象になります。
なので、保育士が独自の方法で知らせることも必要になります。
クラスだよりで退職を知らせる場合
保育士はクラスだよりを発行して、その一部に退職を知らせるコーナーを作りましょう。
事務的にならないよう自分らしい言葉で丁寧に心をこめて伝えます。
複数担任の場合は、クラスだよりの担当を替わってもらうか、自分のコーナーを作らせてもらうよう、他の保育士に相談しましょう。
連絡帳
懇談会を欠席した保護者には、保育士が後で直接「退職すること」を伝えるようにしますが、送り迎えの時は他の親子がいることもありタイミングがつかみづらいですね。
そんな時にはまず連絡帳に書いて伝えるようにします。
タイミングが合えば改めて直接伝えることも併せて書くようにしましょう。
手紙(お知らせ)
園だよりやクラスだよりとは別に「お知らせ」という形で文書を作成してもいいですね。
字を書くのが苦手な人はワードで作成しても構いませんが、手書きの方が好印象で温かみが伝わります。
ワードの場合は、最後に自分の名前だけでも手書きで書くようにしましょう。
退職日まで時間がない!そんな時は手紙で保護者に伝える
辞めることが決まってから退職するまで、わずかな日数しか残っていないこともあります。
特に体調を崩して辞める場合は、出勤も満足にできないような状況のまま退職することになるので、保護者に対して満足な挨拶もできません。
もし、保育士が余裕もなく慌ただしく退職するような状況になった時は、下記のような手紙を書いて保護者に配りましょう。
たとえ手紙であっても、他の保育士から退職を知らされるより、自分の言葉で表現することができるので真心は伝わりますよ。
急な退職を詫びる手紙の書き方例
本日は急なお知らせをさせていただきます。
この度、私は○月○日をもって☆☆保育園を退職させていただくことになりました。
実は2か月ほど前より体調を崩しておりましたが、なかなか順調には回復せず、医師の勧めもあり退職して療養に専念することになりました。
保護者のみなさまには、突然のことで驚かせてしまい、本当に申し訳ありません。
できれば、年度末までがんばりたいと思っていたのですが、自分の身体が思うようにならずとても残念です。
保護者のみなさまのお気持ちを考えると、情けない思いでいっぱいです。
本来ならば、みなさまの前に立ち、おひとりおひとりに直接お詫びを申し上げるべきですが、不本意にもこのような形でのご挨拶をすることになりました。
責任を果たせない身勝手な私をどうかお許し下さい。
後任の保育士については現在選考中とのことです。
はっきり決まりましたら、すぐに主任より報告があると思います。
また、お子様のことにつきましては、○○先生と主任に引き継ぎをさせていただきましたので、いつでもお気軽にご相談下さいますようお願いいたします。
突然このようなことになりましたこと、改めてお詫びいたします。
これまで、至らない自分を温かく見守っていただき、心より感謝申し上げます。
保護者のみなさまとお子様方のご多幸を、いつまでもお祈りしております。
保育士が急に辞めることを知らせる手紙は、丁寧な言葉遣いの方が「申し訳ない気持ち」が伝わります。
話し口調に近い表現だと軽く伝わってしまい、誤解されることがあるので注意しましょう。
保育士が退職の挨拶を保護者へ伝える時の4つのポイント
転職などによって現在の職場を離れる際、多くの人にとって気になることの一つが円満に退職できるかということでしょう。
中でも保育士の場合には、職場の同僚や上司だけでなく、園児やその保護者との関係性も大切です。
そうした際の、保護者へ向けた挨拶をする際の4つのポイントを紹介します。
1.退職する日時を伝える
毎日接し、子供を預けている保護者にとって、その保育士がいつからいなくなってしまうのかという情報はとても大切です。
そのための心構えや準備にどれだけの猶予があるのかということは、まず挨拶の冒頭に伝えるようにしましょう。
「○月○日をもって」や「○月末日で」など、具体的な日付を伝えるようにします。
また挨拶が退職する当日になる場合には、「本日付けで」という言い方になります。
2.退職理由はネガティブ要素を除いて簡潔に伝える
退職の理由にも結婚や出産など基本的には祝われるようなものもあれば、そうでないものもあります。
必ずしもポジティブなものばかりでないのが現実ですが、退職をする際にわざわざそれを言って聞く人の気分を害してしまうことはありません。
理由は「一身上の都合で」などシンプルに留めておき、特にネガティブに受け止められてしまう可能性がある内容は、あまり詳しく言う必要はありません。
もしも説明が必要な場合でもネガティブな部分は避け、あくまで前向きな退職であると印象付けるよう努めましょう。
3.後任の保育士について
退職理由の次に保護者が気になるのは「後任は誰なのか?」ということ。
後任保育士については曖昧にせず、現時点でわかっていることを伝えます。
同僚保育士のひとりが後任の場合、保育士は「どんな先生なのか」を話して保護者を安心させてあげましょう。
自分同様、何でも相談できる保育士だということも伝えましょう。
新採用の保育士が後任になる場合
新採用の保育士が後任になる場合は、2つのケースが考えられます。
表現を変えて「選考中です」と言えば、不安は少し和らぎます。
4.今までの感謝の気持を伝える
保護者のみなさんには大切な子供を預けてくれたことや、お世話になった感謝を伝えましょう。
具体的には以下の3点のことを伝えるようにしてみて下さい。
- 経験の少ない自分を温かく見守ってくれたこと
- 行事や日常の保育で沢山の協力をいただいたこと
- 保護者がいるから子どもたちに出会えたこと
保護者に感謝する内容は保育士によって違いますね。
感謝したいことが沢山あるほど、愛情の深さ、思い入れの強さ、信頼度など、今まで保育士がどのように保護者と関わってきたかが分かります。
また、もしも退職が年度替わりではなく途中になる場合には、最後まで務めることができなかったことへの謝罪も付け加えておくと良いでしょう。
【挨拶の例文】退職を伝える時はこんなふうに言おう
保育士が退職することを保護者に伝える時、どんなふうに言ったらいいのか分からないと悩んでいる人は下記を参考にして考えると楽になりますよ!
今日はお忙しい中お集まりいただきまして、本当にありがとうございます。
この場をお借りして、お知らせしたいことがあります。
実は私、今月末でこの保育園を退職させていただくことになりました。
私事ですが、結婚することになりまして、相手が転勤族のため、保育士の仕事をいったん辞めることにしました。
子どもたちのことを考えると、今お別れをするのは担任として不本意です。
また、保護者のみなさまの不安を思うと心苦しい気持ちでいっぱいです。
それでも、ずっと悩んで考え抜いた結果、退職をするという道を選ぶことにしました。
みなさまには申し訳ない気持ちでいっぱいです。
身勝手な私をどうかお許しください。
後任の保育士については、現在選考中とのことです。
はっきり決まり次第ご報告しますので、もう少しお待ちください。
保護者のみなさまには、至らない自分を温かく見守っていただき、心から感謝しております。
本当にありがとうございました。
この度、一身上の都合により○月末日で退職することになりました。
私は○年からこの仕事に就き、本日まで◯年間、短い間でしたが、大変お世話になりました。
お忙しい中、いつも施設の行事へご協力いただきありがとうございます。
何かと至らない点もあり、ご迷惑をおかけしたことも多かったかと思います。
そんな未熟な私に対して、子どもたちも保護者さまも温かい目で見守ってくれ、このクラスの担任の業務を全うできたことを、誇りに思います。
これまで本当にありがとうございました。」
例文は丁寧な言葉遣いなので、言いづらかったら自分らしい話し方に替えてみてくださいね。
緊張する場面で無理に言い慣れない言葉を遣うと、言いたいことが伝わらなくなりがちなので、自分の言葉を遣うように心がけましょう。
保護者へのお礼は何がいいか?プレゼントはした方がいい?
退職予定の保育士には、保護者に感謝の気持ちをこめてプレゼントを渡したいと考える人もいますね。
保育士の優しい気持ちに感激する保護者も沢山いるでしょう。
ただ、先に保育士から保護者にプレゼントをすることは、できれば控えた方がいいかもしれません。
たとえば、ひとりひとりにプレゼントをした時、保護者の中には「お返しをしなければ」と考える人がいるのではないでしょうか。
保育士にしてみれば受けとってもらえただけで満足ですが、保護者によっては「貰いっぱなしでは気が済まない」と言う人もいるかもしれません。
中には「先生からプレゼントをもらったから、私たちもお金を出し合ってお返しをしましょう」と、他の保護者に呼びかけたりすることもあります。
金銭の問題に発展すると、保護者同士でトラブルになる可能性があります。
保育園に迷惑をかけてしまうこともあるので、辞めていく立場の保育士はトラブルを避ける必要があります。
結婚や出産のお祝いを兼ねていることも!
そんな時はいただいたものに見合ったお返しをするといいでしょう。
プレゼントは子どもに贈ろう!
保育士が保護者へのお礼をしたいと思うなら、子どもたちにプレゼントをしましょう!
大人用のプレゼントをしなくても、子どもが喜べば保護者も嬉しいのです。
手作りのものでも、市販のものでも、保育士が一生懸命準備したものならきっと喜ばれますよ!
保護者は「先生は最後まで子どもたちのことを大切にしてくれた」と受けとめ、「あの先生と出会えて良かった」と感じてくれるかもしれません。
プレゼントを渡すタイミングは退職の日!ひとりひとりと別れを惜しんで、最後のスキンシップをしながら渡せるといいですね!
保護者に「先生らしいな」って感じてもらえれば最高ですね!
退職日までにしたいこと
保育士が退職するまであと何日ありますか?
残りわずかな一日一日を大切に、最後まで丁寧にコミュニケーションをとりましょう。
たとえば下記のようなことです。
必ず保護者ひとりひとりと会話をする機会を作る
退職の最終週には必ずひとりひとりと話をしましょう。
同僚にも協力をしてもらい、朝と帰りの時間にタイミングを図るようにします。
保育士は保護者と直接やりとりをすることで本人の不安を汲み取り、引き継ぎ事項に加えることもできますね。
子どもの長所を改めて伝え、これまでの成長を喜び合う
保育士は子どもの素晴らしさを改めて保護者に伝え、日頃の育児をねぎらいます。
そして「ずいぶん成長しましたよ」と伝えることで、保護者が安心できるようにします。
最後まで子どもを中心に「どの子もみんな素晴らしい」とスタンスで保護者に伝えていきましょう。
最終日には何らかの形でメッセージを書く
懇談会、クラスだより、お手紙など、もう充分に挨拶をしましたが、最後のけじめとして連絡帳にもメッセージを書きましょう。
それが担任としての区切りになります。
まとめ
以上、保育士が退職する際の保護者への対応方法について紹介しましたがいかがでしたか?
最後にもう一度、辞める保育士が取るべき行動をおさらいすると
- 退職する旨を保護者へ伝える時は、報告だけでなく感謝の気持ちも添える
- 明確な退職日と退職理由を簡潔に伝える
- 保護者の不安を取り除くために退職後のフォローを同僚に頼む
の3つが挙げられます。
保育士にとって一番大事なのは子どもたちと保護者です。
最後までコミュニケーションに手を抜かないのがプロというもの!
「今度退職する予定なので、その際のマナーや挨拶の仕方を知っておきたい」
そんな方は、丁寧で細やかな気配りをして、有終の美を飾って保育園を円満に退職しましょうね。