人間過ちやミスを犯す生き物です。仕事を行う上で誰もがミスを犯してしまいます。そしてそのミスがミスを引き起こしてしまいます。
そして、そのミスは時に取り返しのつかないことになります。実際ネットで、本来アルバイト代は6300円だったのに、63万円入金をされたというとんでもない話がネットの掲示板で話題になりました。
この投稿者は「俺のものだよな?」という議論を展開していましたが、本当に「俺」のものなのでしょうか。
見知らぬお金を下ろすと銀行に対する「詐欺罪」になります
結論から言えばタイトルの通り、誤って振り込まれた63万円は自分の物ではありません。なぜならその63万円をもらう根拠がないからです。
通帳に書き込みをしたとき、振り込み人はアルバイト先になりますが、6300円と63万円では金額が全然違うため、明らかに振り込み人のミスだということは子供でも分かります。
そう考えると「ミスだと気が付きませんでした」という論理が通用しません。むしろ銀行側を欺いたという解釈をされてしまいます。
結果63万円を自分の物だと思ってお金を銀行から降ろしたら「詐欺罪」が成立してしまう可能性があるのです。
この銀行誤振り込みのエピソードで重要なこと
おそらくこの誤振り込みを受けた当人は、おそらく銀行で63万円を降ろしていないでしょう。
なぜなら、彼はお金を降ろす前に大事なことをしているからですがそれはなんでしょうか。それはズバリ「確認」です。
ミスの根源は、大きく2つあります。それは、「思い込み」と「未確認」です。仕事の際は上司に「報告」「連絡」「相談」を行います。
なぜ、このような「報連相」を行うのかというと、もちろん上司が状況を知っておくということが必要ということがありますがもう1つ目的があります。
それは思い込みで仕事をし、失敗しないようにするためのチェック機能を働かせるためということがあります。
同時に報告する側は自分の認識が誤っていないか判断をしてもらったほうがいいという確認作業が必要だと思うから行うわけです。
今回のこのエピソードにおいてはそんな大げさなものでもありませんが、この投稿主は「俺のものだよな?」と不特定多数の周囲に確認しています。
つまり、事実の報告と相談を行っているということになります。この結果については存じませんが、このことを知っている人は「捕まるぞ!?」という書き込みをしている想定がされます。
そのため、この本人は調べるなり相談するなりしてそのまま懐に入れたらまずいなということを漠然とでも認識するはずです。
これがもしも「お金が入ってた、ラッキー」という流れであれば、疑わず自分のお金として扱っているため犯罪者になっていたでしょう。
周りに確認をしたことが犯罪者にならないための抑止力が働くということになります。
ミスや思い込みはあるという前提で日常を過ごす
大事なことは、自分は思い込みがある、ミスがあるという前提に立った行動なのです。裏を返せばミスがある、思い込みがあるという前提に立った行動というのはあなたが「仕事ができる人」だと思わせることができます。
実際、あなたの周りの仕事ができる人というのは、ミスがない、もしくはミスはあったとしても致命的なミスを犯していないはずです。
そのために彼らは上司や、お客さんに対し、確認しているのです。一人で仕事を進めるのは決してかっこいいことではありません。むしろ危なっかしい行為として周りはとっているのです。
そして、逆に言えば、あなたが確認を取り、確認をとった通り行動をとったところでミスをしてもあなたのせいにはなりません。しょうがないこととして上司や周囲は取ってくれます。
あなたの身を守ることができる方法ともいえます。
確認をとるということは失敗をしないようにするだけではなく、成功に導く方法です。そして、しっかり確認をするなどの根回しすればあなたの保身にもつながります。
思い込みをなくし、確認をとることはたくさんメリットがあるのです。
まとめ
この書き込みをした方はもしかしたらそこまで考えていなかったかもしれませんが、「不安」だったからそのような行為をとったのです。
あなたも仕事をするうえで困ったら、あえて自分で考えず、上司や周囲にどうしようか考えてください。
独りよがりの思いこみはミスの連鎖を生み出す悪の行為です。逆に言えば相談し、確認することで自分がみえてこなかったものが見えてきます。
そして、見えてこなかったものが見えることで成功を生み出しますし、何より致命的な失敗をしないということを導きます。
あなたが成功するため、失敗することを防ぐためにもちゃんと確認をすることが重要カモ。