一定期間アルバイトを続けていくと最初は新人だったあなたも仕事を覚え、気が付いたら後輩がどんどん入ってきて仕事を指導する立場になることがあります。
一方、仕事において今まで先輩になった経験がない方においては、どのように指導していけばいいのか分からないことも当然ありますよね。
新人は新人で仕事を覚えるのが大変ですし、先輩は先輩で仕事を回しながら後輩に教えなければいけないため、非常に大変です。
では先輩になったとき、一体どのように振る舞えばよいのでしょうか。
本編ではあなたがアルバイト先で「先輩」として後輩の指導を依頼された際に認識しておかなければならないこと、またどのように振る舞うべきかということについてお話します。
指導することにおいて大事なこと
それでは先輩になって指導する立場になった際に1点必ず認識してほしいことがあります。それは「後輩の気持ちに立つこと」です。
上の立場になると、急に偉そうになり「なんであいつはあんなことができないんだ」ということを言い出す方がいますが、率直に言ってそれは「見苦しい」です。
それはなぜか?最初から何でもできる人はいないからです。その人も昔はそれができなかったはずです。
周囲に助けてもらい、教えてもらったことを反復して行い、1つずつ習得して今のあなたがいます。
もし、指導する立場になり後輩がミスしたときに「ああ、自分もそんなミスをしていたな」と思い出すはずです。
そのうえで、なんで自分はあんなミスをしたのか、そういうことを思い返し、どうやってそれを克服したのかということをしっかり振り返りましょう。
指導をする方法
どうやって指導をしていくかということですが、あなたが仕事を教えるうえで重要なのは
「なぜこの仕事をやっているのか」「この仕事を行った結果どういうことが実現するか」、そしてミスが発生した場合は、「その原因を理解させると」いう3点の意識が重要となります。
中には「理屈じゃない。体で覚えるんだ」という方もいらっしゃるかもしれませんし、反復させることにより体で覚えさせることは重要なことはあります。
業務を行う上で目的を理解しゴールを設定させることにより、自分自身で考えて仕事を行うようになることができます。
その結果あなたの下についた後輩は仕事の習得が早くなるのです。
怒るのではなく叱るという意識をもつ
後輩が時に失態を犯してしまい、指導の一環として声を荒げる場面も時にあるでしょう。その時に重要なことは「怒る」ことではなく「叱る」すなわち指導するということを念頭に置く必要があります。
この2つの何が違うのかというと、感情的になるか、ならないかという点です。
特定の行為におけるミスが発生した際に、感情的に怒った場合、怒られた恐怖心に支配されてしまいます。
その結果、なぜその行動がダメだったのかということをしっかり理解できない状況になるため、話の殆どは頭には入っていません。
しかし、ミスした事柄に対してどうゆう行動をしてこういう結果になったから次回は違う方法で行ったほうが良いという指導の仕方をすることでやってはいけない行動を認識すると同時に、原因と結果を意識するため自分の頭で考えられるようになるのです。
加えて、感情的に怒った場合、後輩は恐る恐る行動するでしょうから、報連相をしなくなります。
業務において報連相をされないということはあなたの存在の意義がなくなります。ちゃんと相談ができる体制を整えるためにも注意・指導のやり方には気を配りましょう。
そして、後輩がいい働きをしたときは後輩のモチベーションアップのためにも積極的にほめましょう。
先輩としての背中を見せる
いくら口でいいことを言っても、あなた自身の仕事ぶりがダメなら後輩に「口だけか」と見透かされます。
時には、「仕事は背中で教える」といった、先輩らしい働き方を見せつけ「さすが先輩だ」と思わせる仕事ぶりを後輩の前で見せることも指導を行う上で非常に重要なことです。
その意識は後輩に伝わり、早期で後継者を作り上げる近道となりうるカモ。
まとめ
仕事を教えるということは、ただ後輩に作業を教えるということだけではありません。
実は、あなた自身がワンステップ上の仕事ができるチャンスだと思い、バイト先の上司は指導という仕事を任せているのです。
上記のように仕事を教えるということは、なぜその仕事をするかという点にまで言及しないと教えられませんが、あなた自身も教えている仕事について作業レベルでなんとなく体で覚えていただけかもしれません。
指導を任せてもらえるというのは、後輩だけではなくあなた自身の成長の機会を与えてもらっていることを頭に入れておきましょう。