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労災病院で働く看護師について

労災病院で働く看護師について 業務内容やメリット・デメリットをご紹介

あなたのお近くに”労災病院”はありますか?
今回は労災病院の看護師に関してまとめていきます。労災病院に馴染みがない方もたくさんいらっしゃると思いますので、ご参考になれば幸いです。

※この記事では、独立行政法人 労働者健康安全機構が運営する労災病院についてまとめています。他の法人や個人が経営している「労災」という言葉を掲げた病院などは含みません。

労災病院とは

労災病院は、勤労者医療の中核的役割を担うため、働く人々の職業生活を医療の面から支えるという理念の下、 ①予防から治療、リハビリテーション、職場復帰に至る一貫した高度・専門的医療の提供、及び ②職場における健康確保のための活動への支援を行っています。勤労者の早期職場復帰及び健康確保という労働政策の推進に寄与しています。

※参照:「独立行政法人」労働者健康安全機構

全国には34の労災病院があります。総病床数は12,946床あり、医師・看護師をはじめとする約15,000人のスタッフが労災病院で働いています。
複数の労災病院がある都道府県もあれば、一軒もない所もあります。そして労災看護専門学校、研究センターをはじめとする関連施設が存在します。

労災病院という言葉に馴染みがある方と、全くない方の差が大きいでしょうね。

労災病院での業務は他の病院と違うの?

労災病院なんて名前を聞くと、何か特別なことをしている病院かと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、基本的には他の一般病院と業務内容は変わりません。看護師資格以外に特別な資格が必要だということもありません。

勤労者医療に重点を置き高度な医療を提供しているため、労働に関連する疾患(脊髄損傷、アスベスト関連疾患、過労死関連疾患など)に強いという印象はあります。

労災病院で働くメリット・デメリット

メリットデメリット

労災病院で働くメリットとデメリットをまとめました。

メリット

◆教育制度が整っている

労災病院は教育制度や研修が充実していると言われています。地域の中核病院としての役割を担っているほどの大きな病院が多く、高度最新医療も提供しているので、そういった環境で働きたい方、スキルアップを目指したい方には合っているかもしれません(※各労災病院ごとに施設や環境は異なりますのでご注意ください)。

◆スタッフの福利厚生や支援制度が充実している

働く人々の健康や安全確保を図り、労働者福祉の増進に努めている「労働者健康安全機構」によって運営されているので、労災病院で働く看護師の福利厚生や子育て支援制度が充実しているといわれています。安心して働くことが出来るでしょう。

デメリット

◆物理的な意味で就職が難しい

労災病院は全国に34軒しかありません。全国にある大小の病院の求人総数を比較すると、相対的に求人数は少ないと言えます。
さらに設置されていない府県もあり、自分が住んでいる場所の近くに労災病院があるとは限りません。どうしても労災病院で働きたいという場合は、通勤出来るところへ引っ越さなければいけないかもしれません。
 

労災病院を就職先に選ぶかどうかの決め手は?

業務内容は一般的な病院と変わらないと言われる労災病院ですが、教育制度や福利厚生が充実しているという大きなメリットがあります。一部の看護師さんたちには、とても人気があるとも聞きました。
 
しかしいくら良くても、通勤できる場所になくては仕方がありません。
気になる方は労災病院の設置場所を確認し、就職先の候補に含めるかどうかを決めてくださいね!

※労災病院の設置場所「労働者健康安全機構 労働病院」

[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]