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歯石の除去は歯周病予防の第一歩!歯石除去の4つの効果とは
歯石を作らせないことは家庭でもできる予防歯科のひとつです
口の中の汚れとして知られる歯石。取り除いた方がいいものだということは何となくわかるけど、歯石があると何が悪いの?歯垢とはどう違うの?と、疑問に思うことがたくさんあるという人も多いのではないでしょうか。
歯石ってどんなもの?歯垢との違いは?
歯石とは、口の中に残された汚れが、時間経過とともに石灰化して石のような塊になったものです。
歯石となる汚れの元は、食べかすではなく、歯についた白色から薄黄色のネバネバした汚れのことで、これを歯垢(プラーク)といいます。歯垢は代謝物と細菌が混ざり合ったもので、歯垢1mgの中には1億個以上の細菌が存在しているといわれています。
口腔内にある多くの細菌は、唾液によって流されます。しかし、唾液の流れが悪い場所には細菌がたまりやすくなり、少しずつ歯垢となっていくのです。歯垢は、奥歯の噛み合わせ部分や歯と歯の間、歯と歯ぐきの境目、歯が重なっているところなどにつきやすくなります。
歯垢は歯磨きやフロスで除去できますが、残したまま放置していると2~3日で石灰化が始まり、1~2週間で歯石へと変化し、除去するのが難しくなります。
歯石そのものは悪さをするものではありません。ただ、歯石の表面はザラザラしていて、小さな穴もあいてます。そこに細菌が入り込み繁殖することで、歯周病の原因を作ってしまうのです。
歯石は、歯磨きがしにくいところ、下の前歯の裏側や奥歯の外側などにつきやすくなります。
歯石を放置しておくと…
歯石自体が悪さをしないといっても、歯石は細菌の住みかになりやすく、細菌が増えると口腔内の状態は悪くなり、こんな症状を引き起こします。
歯肉炎を引き起こす
歯肉炎は、歯茎の腫れや出血を伴う症状です。歯石の周りに細菌や汚れがたまりやすくなることで、歯茎にも悪い影響を及ぼします。歯磨きのたびに歯茎から血が出るという場合は、歯肉炎になっている可能性があります。
歯周病の原因となる
歯石が細菌の住みかとなると、細菌が活発に活動を続けます。すると歯肉炎の症状が進行し、歯周病にまで発展します。症状が悪化してくると、歯茎の腫れや出血だけでなく、歯茎が痩せることで歯がぐらつきやすくなったり、最悪の場合歯が抜けたりします。
歯石自体は悪いものでなくても、そこに細菌が入り込みやすくなり、さまざまな悪影響を及ぼすことになるというわけです。歯石にもしっかりブラッシングできて、細菌や汚れを除去できればよいですが、自分でおこなうブラッシングでは限界があります。
歯石除去で得られる4つ効果とオススメの除去方法
歯石を除去することで、こんな効果が得られます。
細菌の住みかとなる歯石を除去すると、その分口の中に汚れがたまりにくくなります。細菌感染しにくくなるので、歯周病の予防に繋がります。
歯石自体が臭うわけではなく、歯石に住み着く細菌や汚れが口臭の原因となります。口臭ケアをしてもなかなか改善されないという場合は、歯石が原因かもしれません。
歯石の蓄積は、歯茎の腫れや出血の原因に繋がります。歯石を除去すると腫れの原因が取り除かれるため、歯磨きによって歯茎が引き締まり、腫れや出血が落ち着き、歯茎の状態を改善できます。
歯石はくすんだ白色から薄い黄色をしています。そのため、歯の表面に歯石がたまっていると、全体的に歯が汚れて見えるのです。歯の表面の歯石を除去すれば、その部分がワントーン明るく見えます。
石灰化し固まってしまった歯石は、歯磨きだけでは取り除くことができません。
近年では、セルフケアができる歯石除去の道具も購入できますが、取り扱いが難しく、間違った使い方をすると歯や歯ぐきを傷つけてしまいます。そこから歯肉炎や歯周病の症状が出てしまっては、せっかくのデンタルケアも台無しですよね。
歯石除去は、歯科医院でおこなってもらう方法がオススメです。
歯石除去専用の機械などを使って、歯や歯茎を傷つけないように歯石除去をおこなってくれますし、一緒に検診をしてもらえば、虫歯や歯周病などをいち早く発見・治療することもできます。
歯科医院で歯石除去をしてもらうと、保険適用されたときの費用は1回3000円前後です。この場合、検査料や初診料なども含まれていますが、歯石の除去だけでは保険適用されないことがあり、結果として高くつくことがほとんどです。3ヶ月から6ヶ月に1度、歯科医院で歯石除去してもらうのが理想的です。定期検診のついでに歯石を取ってもらう、という習慣をつけるとよいかもしれませんね。
頑固な歯石は歯磨きでは除去できません。しかし、歯磨きで歯石を予防することはできます。歯石を予防することは、さまざまな歯と歯茎の病気を防ぐ第一歩と思って、適切なブラッシングと定期的な歯科検診を心がけたいですね。
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