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食事のたびに腫れや痛みに襲われる「唾石症」という病気について
唾石症は病院で治せます!唾石症が発生するメカニズムや原因、治療、予防などについて、わかりやすくお話しします。

私たちの口の中には唾液を分泌する唾液腺というものが存在しています。普段は気にも留めていませんが、この唾液腺のおかげで口腔内はいつも健康な状態に守られ、食べ物をスムーズに飲み込むことができるのです。ところが唾液腺も体の一部なので、当然ですが病気に見舞われることも…。唾液腺が患うと、一体どのような症状が引き起こされるのでしょうか?ここでは「唾石症」という唾液腺の病気について、症状や原因、治療法などをわかりやすく説明します。
唾石症ってどんな病気?
唾石症は唾液腺(唾液を分泌する線)の中に唾石と呼ばれる石ができてしまう病気です。
唾液腺には3つの大きな大唾液腺と、いくつもの小さな小唾液腺とがあり、唾石は主にそのうちの大唾液腺(顎下腺(がっかせん)、耳下腺(じかせん)、舌下腺(ぜっかせん))にできます。結石のサイズは砂つぶほどの小さなものから、大きければ数センチまで様々で、細菌のかたまりや粘膜などのまわりにカルシウムが溜まり固着することで発生します。
発生しやすい場所について
大唾液腺のいずれかに発生し、小唾液腺にできることはほとんどありません。また唾液腺の中でも多くは顎下腺に、次いで耳下腺に発生します。舌下腺に起こることはごくまれです。
症状
唾液腺が唾石でふさがり唾液が出てこられなくなってしまいます。そのため、唾液分泌が盛んな食事時には唾石の詰まった側の左右どちらかの耳やアゴの下が腫れ上がり、痛みや赤みを伴います。(この際の腫れを唾腫と、痛みを唾仙痛と言います。)症状は食後しばらくまで続き次第に落ち着きますが、次の食事時には再び同様の症状が現れます。なお、この症状は唾石のサイズの大・小に関わらず強烈に現れます。例え小さな結石であっても、食事のたびに痛みや腫れが起こるでしょう。
唾石症の原因は…
上記でも触れた通り、唾石は細菌のかたまりや粘膜などのまわりにカルシウムが溜まり固着することで発生したものです。このように石ができてしまうメカニズムは明確になっているのですが、なぜ発生してしまうかという原因はまだ分かっていません。唾液が分泌される排出管から食べカスや細菌が侵入し、それを中心にカルシウムが纏わりつくように発生するのではないか、という説もあります。
唾石がカルシウムからできていることから「カルシウムの摂りすぎが原因なのでは?」と思われる方も多いでしょうが、その点も未だ明確にはなっていません。そもそも唾液中にカルシウムが含まれているので、唾液腺にカルシウムを近づけないという予防法は不可能だと言っても過言ではないでしょう。
唾石症の治療方法は…
唾石のサイズが小さいものであれば自然と唾液に押し出されることもあります。そのため、小さな唾石症や痛みを伴わない場合の治療では、唾液分泌を促すマッサージが行われることも。小さな唾石が出口付近で引っかかって出てこなくなったり、サイズが大きい場合は物理的に唾石を取り除く手術が行われます。
サイズが大きければ手術で唾石を取り除きます
レントゲンや超音波検査、CTなどで唾石の数や場所を確認し、その後外科的な手術によって取り除きます。唾石の数や位置はケースバイケースで異なりますので、手術の内容もまた変わってきます。「口腔内のトラブル=歯医者さん」といイメージを持たれる方も多いでしょうが、手術となった場合は歯医者さんで治療を受けることができないケースもあるでしょう。前もって唾石症の治療が行えるかを問い合わせておくか、あらかじめ耳鼻咽頭科や口腔外科などで診察を受けることをオススメします。
予防法はない!?
「痛みや腫れを伴う」「手術が必要になる」と聞けば、どうにかしてリスクを回避したくなるものです。ところが、紹介した通り唾石症が発生する明確な原因は未だはっきりしていません。したがって予防法もない…ということですね。現段階でできる予防策としては、唾液の分泌を盛んにする事で唾液腺に異物を侵入させない工夫です。酸っぱいものを食べたり、食事ではよく噛む事を心がけたり…または、たくさんおしゃべりをすることも唾液分泌を促します。唾液の量を増やすことは虫歯予防や舌苔ケアにも効果的ですので、お口の健康を守るためにもぜひ日常生活に取り入れてみてください。
そして何より、唾石症の症状に気がついたらいち早く医師に相談することが大切です。唾石症はその場にとどまり続ける限りどんどん大きく成長していきますので、症状の悪化を防ぐためにもぜひ早めの治療をスタートさせてください。
まとめとして…
唾石症は原因のわからない病気ですが、病院での治療で治すことは可能です。「食事のたびにアゴの下が痛む…」と心当たりがある方は、ぜひ無理をせず医師へ相談してください。
- 唾石症の症状は耳やアゴの下に現れる(食事時の腫れや痛み)
- 発生するメカニズムは明確だけど、原因は判明していない
- 唾石症の治療は物理的に唾石を取り除く手術が行われる
- 診察は耳鼻咽頭科や口腔外科へ
- 明確な予防策はないけれど、唾液の分泌を流すことがオススメ
- 唾石症の症状に気がついたら、いち早く医師に相談を!
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