テレビCMも有名ですが、消費者金融(銀行系カードローン)の大手アコムが提供する「ACマスターカード」。
「消費者金融って聞くと、何だか不安…」
「ACマスターカードって審査に通りやすいって本当?」
心配事や疑問が先行すると、なかなかクレジットカードの申し込みを行うのは難しいですよね。そこで、ここではアコムのACマスターカードのサービス内容や審査のポイントを解説します。
事前にメリットやカード審査のことが分かれば、安心してクレジットカードを利用することができるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
アコムのACマスターカードとは
ACマスターカードは、年会費無料のクレジットカードです。クレジット機能だけでなくカードローン機能も備わっています。
クレジット機能
買い物の会計、携帯の月額使用料や公共料金をカードで支払う。現金で支払う必要はないが、後払いで翌月か2ヶ月後にその分の金額をカード会社に支払うのが一般的。
カードローン機能
カード会社から現金を借りることができる機能です。急に手持ちがないときに、コンビニのATMなどでお金を借りることができます。
カード名 | ACマスターカード |
---|---|
国際ブランド | Mastercard |
発行カード会社 | アコム |
申込資格 | 18歳~69歳までの安定した収入と返済能力を有する方で、アコム社の基準を満たす方。 |
入会金 | なし |
年会費 | なし |
カード発行事務手数料 | 不要 |
家族カード | なし |
ETCカード | なし |
利用限度額 |
最高300万円まで ※300万円はショッピング枠ご利用時 |
手数料率(実質年率) |
リボ払い14.6% ※ショッピング枠ご利用時 |
返済方式 | 定率リボルビング方式 |
支払い方法 | 引落しまたはATMでの入金 |
ACマスターカードを利用する5つのメリット
数あるクレジットカードの中でACマスターカードを選ぶメリットを紹介。
- ACマスターカードを発行するアコムの信頼度
- Mastercardだから日本だけでなく世界中で利用可能
- 家族に知られずに利用できる明細の受け取り設定
- ポイントがつかないが自動キャッシュバックで返済金額を減額
- 支払い方法がいろいろ選べて便利
ACマスターカードを発行するアコムの信頼度
ACマスターカードを発行するアコムは、東証一部上場の大手消費者金融です。三菱UFJフィナンシャル・グループ の連結子会社なので、独立系の企業よりも安心できます。
日本貸金業協会だけでなく、日本クレジット協会の加盟企業です。
規模が大きいだけでなく、業界の老舗でもあります。
Mastercardだから日本だけでなく世界中で利用可能
Mastercardはクレジットカードの国際ブランドです。VISAに次いで業界シェアは世界第二位ですが、VISAとほぼ遜色なく、日本を含めた世界中で利用できます。
VISAやMasterは、自社ではクレジットカードを発行していません。世にあるこれらのカードは、ライセンスを取得した提携会社が発行しているのです。
家族に知られずに利用できる明細の受け取り設定
キャッシングの利用明細を利用者の自宅に送るのは、貸金業法で定められた手続きです。ショッピングの利用明細の送付については、割賦販売法に定められています。
ですが、これらの法定事項は、利用者の同意を取れば、Web明細にして送付を止めても違法にはありません。
ACマスターカード申込の際にこの同意求められ、応じますとWeb明細になりますので、明細書が自宅に届くことはありません。
ポイントがつかないが自動キャッシュバックで返済金額を減額
クレジットカード会社は競ってポイント制度を充実させています。年会費無料のカードであっても例外ではありません。
ショッピング利用金額の0.5~1.0%程度の価値のポイントが貯まるカードが多くなっています。
しかし、ACマスターカードは、このポイントプログラムがありません。ポイントを貯めてサービスを受ける特典がないのは、ACマスターカードの弱みといえるかもしれません。
ACマスターカードは、ポイントが貯まる制度がありませんが、2017年にキャッシュバック制度が誕生しました。利用金額の0.25%が、自動的に割引きされます。
キャッシュバックの金額がどのくらいになるのかイメージできるよう表にまとめました。
利用金額 | キャッシュバック額 | 請求金額 |
---|---|---|
10万円 | 250円 | 99,750円 |
20万円 | 500円 | 199,500円 |
50万円 | 1,250円 | 498,750円 |
100万円 | 2,500円 | 997,500円 |
支払い方法がいろいろ選べて便利
- アコムのATM
- 提携ATM(セブン銀行、三菱UFJ、イオン銀行など)
- 銀行振り
- インターネット返済「ペイジー(Pay-easy)」
コンビニのATMで支払いができるのは、かなり利便性がいいですよね。ただし、ATMならどれでも支払いが可能と考えてしまうのは危険です。
ローソンATMやE-netは提携してますがクレジット返済は不可です。このように一部のATMはクレジット返済ができない可能性もあるので、念の為アコムのホームページで確認をすると良いでしょう。
提携ATMで入金する場合には、便利ですが手数料がかかります。アコムのATMなら手数料がかかりませんが、インターネット返済「ペイジー」なら手数料無料で家でも支払いができるので、とても楽でおすすめです。
ACマスターカードの2つのデメリット
デメリットを知っておけば使用する際も安心です。
- リボ払い専用のクレジットカード
- ショッピング専用のカードではなくキャッシング枠もある
ショッピング専用のカードではなくキャッシング枠もある
ACマスターカードにも、2017年までショッピング専用のカードがあったのですが、廃止されました。現在発行されているのは、キャッシング・ショッピング兼用のカードのみです。(ネット上にはまだ古い情報があるのでご注意ください。)
とはいえ、「ショッピング用のカードが欲しい!キャッシングはいらない」という方もいらっしゃるでしょう。しかし、キャッシングが不要ならば使わなければいいのです。実際、クレジットカードの多くはキャッシング機能がついています。
それに、海外に行った際には、クレジットカードのキャッシング機能は大変便利です。現地通貨を作るにあたり、最も安い手数料で済みます。自主的にクレジット専用で使うことは可能です。
リボ払い専用のクレジットカード
ACマスターカードで買い物をしたとき、カードの支払い方法はリボ払いのみになります。レジで1回払いを店員に伝えても、支払いは自動的にリボ払いになるということです。
リボ払いと聞くと、何だか不安になるという方もいると思います。そこで、ACマスターカードのリボ払いの特徴を紹介していきます。
リボ払い手数料が他社に比べると低金利
リボ払いは分割払いの一種なので、支払いには手数料がかかります。手数料は、カードローンの利息と同じ仕組みで、年率を元に計算します。
リボ払いの手数料率(金利)は上限が14.6%
多くのクレジットカードのリボ払い金利は15.0%であることを考えると、金利面ではお得です。手数料は低ければ低いほどうれしいですよね。
手数料無料を利用すれば、一回払いができる!
ACマスターカードはリボ払い専用カードですが、リボ払いにしない方法があるのです。
ACマスターカードでカードを利用して初回の支払い日のとき、手数料無料の期間があるのです!この期間中に利用した金額を全額支払えば、一回払いと同じになります。
実質的な一回払いの方法
毎月20日が締め日。翌日の21日から翌月の6日までに全額支払えば、手数料がかかりません。
一般的なリボ払い回避の方法にはもうひとつ、「毎月の支払額を非常に高い額に設定しておく」というものもありますが、ACマスターカードの場合は、この方法は取れません。
面倒かもしれませんが、リボ回避の場合、毎月任意に返済をすることになります。
しかし、リボ払いで毎月一定の金額を支払い続けるのも良くないでしょう。特に最低返済金額で支払い続けるのは危険です。利息だけを払って元金が減らないのですから永遠に手数料を支払うことになりますよ?
お金に余裕ができたら、その月の支払いは増額して元金を減らすようにしましょう。完済を目指して支払いをしていかなければ、いつまでたっても手数料を払い続けることになります。
カードローンとクレジットを併用している場合、利用限度額に注意!
ACマスターカードには、「カードローンの契約上限額」と「クレジットの利用上限額」の2つあります。「それぞれ上限額を超えない範囲で利用すれば問題ないんでしょ?」と考えてしまいがちですが、これは大きな間違いです。
カードの利用上限額について解説します。
ACマスターカードのカード利用上限額は、限度額の高い方が採用される
カードの利用上限額を決めるルールがあります。それは、「カードローンの契約上限額」と「クレジットの利用限度額」で、高い方の金額がカードの利用上限額になります。
すると、それぞれの上限額が同額の場合と、そうでない場合の2つのケースがありますよね。
例1. カードローンとクレジットの上限額が同額
たとえば、カードローンの上限額が50万円、クレジットの利用限度額が50万円の場合、カードの利用上限は50万円になります。同額なら、その金額がカードの上限になるということです。
カードローンで50万円借入れた場合
クレジットを使っていなくても、カード利用上限額50万円に達するので、それ以上ローン・クレジットの追加の利用はできない。
カードローンで30万円借入れた場合
カードローンの利用額は残り20万円。この20万円はローン・クレジットどちらも使えます。
例2. カードローンとクレジットの上限額が違う場合
たとえば、カードローンの上限額が15万円、クレジットの利用限度額が30万円の場合、カードの利用上限は30万円になります。上限額が違うなら高い方の金額が、カードの上限になるということです。
ローンに5万円、クレジットで15万円使う場合
カードの残りの利用額は10万円になります。この10万円は、ローン・クレジットどちらでも利用することができる。
ローンに15万円使う場合
カードの残りの利用額は15万円になります。この15万円はクレジットで利用できます。しかし、ローンは限度額なので追加利用できません。
ローンに10万円、クレジットで10万円使う場合
カードの残りの利用額は10万円になります。この10万円は、ローンなら5万円まで、クレジットなら10万円まで利用することができる。
ACマスターカードの審査のポイント
申し込んだら誰でもクレジットカードを利用できるなら、審査する必要はありませんよね? アコムが申込者を不適切と判断すれば、審査に落ちます。
そこで、ACマスターカードの審査の特徴を説明します。
ACマスターカードの申し込み条件
ACマスターカードの申し込み条件は以下の通りです。
- 安定した収入のある20~69歳の方
- 正社員である必要はなく、パート・アルバイトもOK
従って、労働収入のない人は、申し込んでも審査に落ちます。これは、貸金業法の「総量規制」で、年収の1/3までしかお金を貸すことができないと定められているからです。
アコムに限らず消費者金融は、この法律を守らなければなりません。しかし、専業主婦に限っては、配偶者の年収の1/3までならお金を借りることができる「配偶者貸付」と呼ばれる総量規制の例外ルールがあります。
ですが、アコムは配偶者貸付を実施してませんので、専業主婦は、無職の方同様にバイトやパートをしないと申し込みができません。
また、定年退職をした人は「年金があるから無収入ではない」と考えてしまいがちですが、アコムでは、年金を安定した収入とはみなしません。年金以外の収入がないと審査に受かりません。
ACマスターカードの審査のポイント
通常のクレジットカード審査と違いはありませんので申込者が、申告した勤め先に在籍しているかどうかの電話確認(在籍確認)は必ずあります。
会社名を出して掛かってくることは絶対にありません。個人名で、「○○さんはいらっしゃいますか」という内容の電話があります。
申込者が会社にいれば、電話を替わってもらいます。いなくても、「席を外している」事実がわかればそれでOKです。
アルバイト等の非正規雇用者だと、個人名でも電話があること自体気になるかもしれません。「クレジットカード申込みの確認があるので」と事前に会社に話しておけば、不審に思われることはないでしょう。
土日祝日でもACマスターカードの審査はしてもらえますが、会社に電話をしても誰も出ないようだと、翌営業日まで審査がストップしてしまいます。
自分で鍵を開けられる勤務先であれば、自ら電話を取るといいでしょう。
https://shifit.co.jp/moneyland/company/5077.html申し込み内容は入力ミスやウソをつかないこと
アコムに限らず、一般的なカードの審査でやってはいけません。バレないと思って年収を水増ししたり、他社の借入れがあるのにウソをついたりしてもすぐにバレてしまいます。
これは、申し込んだ内容が正しい情報なのかアコムの審査担当者がチェックします。収入証明書の提示を求められたときに提出ができなければ印象が悪くなります。
他のカードのキャッシングを利用していることも、信用情報を確認すればすぐに分かります。個人の信用情報は、他社のカードだろうがなんだろうが全て貸金業者は確認できるのです。
審査にどうしても通りたいと思ってウソをついてはいけません。虚偽情報だとわかれば、それだけで信用できない人と判断されて審査に落ちます。
最短の即日発行を希望するならネット申し込みから自動契約機むじんくんへ
ACマスターカードは即日発行が可能なクレジットカードです。最短30分のスピード審査もさることながら、自動契約機「むじんくん」で受け取る便利な仕組みがあります。
自動契約機むじんくんで一から申し込み手続を始めることもできますが、Webで申し込んでおいてから「むじんくん」に受取りに行く方法がアコムで推奨されています。
ただし、ACマスターカードの受取りができる自動契約機むじんくんは全店ではなく一部ですのでお気を付けください。これは公式サイトで調べられます。ひとつの自動契約機むじんくんの中に、ACマスターカード対応の契約機と、そうでないものが複数混在している場合もあります。
比較的、繁華街のお店にACマスターカード対応の自動契約機むじんくんが多くなっています。
カードを受け取りましたら、店舗内のATMで、手数料を支払うことなくキャッシングもできます。
ACマスターカードはカードの利用実績を作るのに最適
ACマスターカードの場合、アルバイトやパートも対象者になりますので、クレジットカードの中でも比較的作成しやすいとされています。
まだカードを持っていないという方は、まずACマスターカードを作って試しにカード払いを体験してみるのもいいでしょう。
実は、クレジットカードは、今すぐに必要がないとしても作成しておくことをおすすめします。
クレジットカードを30代で初めて作ろうと思っても審査に落ちてしまうことがあるのですが、審査落ちの理由は、クレジットの利用履歴がないために信用のある人かどうか判断ができないのです。
つまり、20代のうちにカードを作っておいて、携帯代や公共料金をカードで払うだけでも全然違うのです。信用が上がれば、他のクレジットカードの審査にとても有利になります。
ACマスターカードを利用すると信用情報は残るのか?
ACマスターカードに限ったことではありませんが、クレジットカードもカードローンも、利用した履歴は、個人信用情報として記録されます。
アコムは貸金業系のJICC、クレジットカード・信販系のCICという、二種類の個人信用情報機関に加盟しています。それぞれの機関が、個人信用情報を管理しているわけです。
この信用情報は、アコム以外の消費者金融も参照ができます。つまり「どこからいくら借りているのか?」が分かってしまうのです。
正しい利用履歴だけでなく、延滞や滞納といったネガティブな情報も記録されます。
まとめ
ACマスターカードの内容についてご紹介しました。消費者金融大手のアコムが展開するクレジットカードです。アコムは、貸金業登録された正規の業者ですので安心してサービスを利用できます。正社員でなくともバイトをしていれば審査に通過する可能性がありますので、カード初心者におすすめのクレジットカードです。
クレジットヒストリーを積み重ねていけば、さらにステータスの高いカードを作れる可能性がありますので、カードを持っていない方は、ぜひACマスターカードを作りましょう。