事業資金の調達先を調べているとき、ビジネスパートナーを知った人は多いのではないでしょうか。ビジネスローンを提供していることは分かるものの、情報が少ないのでどんなカードローンなのか気になった人は少なからずいるでしょう。
ここでは、ビジネスパートナーのカードローンの特徴をピックアップし、調査して分かった審査の難易度や利用に向いている人を紹介していきます。
ビジネスパートナーのビジネスローンについての理解が深まれば、資金調達の選択肢が増えますよ。気になる方はぜひ参考にしてください。
目次
ビジネスパートナー「スモールビジネスローン」の基本情報
スモールビジネスローンは個人向けカードローンのように自由にお金を使えるわけではありません。お金の使いみちが事業性資金に限られるビジネスローンと呼ばれる金融商品です。
対象者 | 法人、個人事業主 |
---|---|
年齢 | 18才から69歳 |
利用限度額 | 50万円 〜 500万円 |
金利(実質年率) | 9.98% 〜 18.0% |
遅延損害金(実質年率) | 20.00% |
資金用途 | 事業性資金 |
返済方式 | 借入時残高スライド元金定額リボルビング返済 |
返済回数 | 60回以内(最長5年) |
担保 | 不要 |
保証人 | 原則不要 ※ |
即日融資 | 不可 |
※ 法人の場合は代表者の連帯保証が必要
「スモールビジネスローン」の特徴
スモールビジネスローンの特徴をまとめました。
- 来店不要で申込から契約可能
- 限度額の範囲内なら繰り返し借入ができる。
- セブン銀行ATMでいつでもキャッシングが可能
- 総量規制の対象外!借入金額は年収額の制限を受けない
- 金利が高め。長期的な資金繰りの利用向けではない
ここでは、それぞれの特徴の詳細を解説していきます。
来店不要の申込!
スモールビジネスローンは3通りの申込方法があります。
- ウェブの申込フォーム
- 電話
- FAX
申込フォームなら必要事項を記入して埋めていくスタイルになっていますから、伝え忘れてしまう心配がありません。また、来店時は営業時間に左右されますが、インターネットはその影響を受けません。
いつでも好きなタイミングで申込可能。ローンの疑問点を解消し、必要書類の準備が整ったら、ぜひ公式サイトから申込をしましょう。
セブン銀行ATMでいつでもキャッシングが可能
スモールビジネスローンはセブン銀行ATMでお金を借りることができます。
- セブンイレブン
- イトーヨーカードー
- 駅
など、全国にたくさん普及しているので、会社の近くのセブン銀行ATMに行けば、すぐに借入ができます。セブンイレブンなら24時間やっていますから、実質いつでも好きなタイミングで融資を受けられます。
これがカードを使ったキャッシングの最大のメリットでしょう。
限度額の範囲内なら繰り返し借入が可能
ビジネスパートナーの「スモールビジネスローン」はフリーローンではなくカードローンです。
フリーローンは、お金を借りたら完済するまで返済を続けていくのみになります。再度融資を希望する場合は、審査を受けなければならないのが一般的。
それに対し、カードローンは限度額の範囲内なら何回でも借入が可能なのです。例えば限度額300万円でローン残高が200万円の場合、100万円までなら追加で融資がうけられます。
総量規制の対象外!借入金額は年収額の制限を受けない
ビジネスパートナーに限らず、お金を個人に貸し出すときには貸金業法の総量規制が適用されます。
- 貸し出し金額が、年収の1/3以下を超えてはいけない
- カードローンを複数組む場合、年収の1/3を超えてはいけない
しかし、ビジネスパートナーのスモールビジネスローンは、個人向け融資ではなく事業資金用の貸付のため、総量規制の対象外になります。
- 「法人向け」のビジネスローン
- 個人事業主のビジネスローンは、事業、収支、資金計画書を提出して返済能力があると貸金業者に認められた場合。※ 貸金業者によっては追加で書類の提出を求めることもある
ビジネスローンは、借入金額を決めるのに特別な制約はないのです。
金利が高め。長期的な資金繰りの利用向けではない
スモールビジネスローンの金利9.98%〜18.0%は高めです。特に、上限金利は利息制限法と同レベルですから、決して低金利のローン商品ではありません。
利用限度額 | 金利 |
---|---|
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
利用限度額100万円以上ならば、法的には15%以下で提供しなければならないので必然的に18%よりも安くはなります。
しかし、スモールビジネスローンの最低金利が約10%というのは、多くのカードローンでは1桁であることを考えると、お得なローン商品とはいえません。
ビジネスローンはある程度まとまったお金になることが予想されます。金利が高めですから、長期的な返済計画だと利息の負担が大きくなることも。
金利面のアドバンテージがない分、返済は、定期的に繰上げ返済をするほうがいいでしょう。約定返済のみの支払いのケースよりも完済期間を短縮していけばいくほど、利息は節約できます。
カードローンが利用できるまでの流れ
スモールビジネスローンの契約・初回借入までのフローは至ってシンプルです。
- ローンに申し込む
- 審査
- 契約
- カードが郵送で送られる
ビジネスパートナーの審査
スモールビジネスローンを利用するには、審査に通過しなければなりません。しかし、審査内容や基準は一切公開されていません。
それでも将来にわたって返済をきちんとできる会社かどうかを審査で判断するので、提出する書類や審査に落ちた人のお話などから、確実に押さえておきたいポイントがみえてきます。
ここでは、審査に関して解説をしていきます。
ビジネスパートナーの審査時間は?
最短で申込後の翌営業日に審査の回答をしてくれます。提出書類や会社の業績などによって審査にかかる時間は企業によってケースバイケースでしょう。
従って、少しでも最短審査を希望するなら、事前に審査に必要な書類は漏れることなく手元に準備しておくことが大切です。
では、必要な書類とは何なのか?次項で説明します。
審査に必要な書類
法人と個人事業主とで必要書類が違います。
- 代表者の本人確認書類
- 登記事項証明書 ※ 発行後3ヶ月以内
- 印鑑証明書(法人・個人のもの) ※ 発行後3ヶ月以内
- 決算書(原則、直近2期分)
など
- 事業主本人確認書類
- 印鑑証明書 ※ 発行後3ヶ月以内
- 確定申告書(原則、直近2期分)
- ビジネスパートナー指定借入計画書
など
法人も個人事業主にも共通するのは、直近の収支・業績状況を確認して返済能力を見極めるということです。お金を貸す以上、貸したお金を確実に返済するだけの返済能力が十分に備わっているかどうかはとても重要な基準です。
そして、将来の返済ができるかどうかは、今後の事業の収入も多いに重要な要素です。ですから、上記書類に加えて、事業計画書の提出を求められるケースもありますよ。
ですから、会社を起業したばかり、あるいは個人事業主として仕事を始めたばかりの場合は、直近2期分の決算書や確定申告書がない可能性があります。そうなると、今後の事業計画の評価が、とても重要な審査通過の要素になるでしょう。
将来性も審査基準に!不安がある人もぜひ相談を
ビジネスパートナーは、公式サイトにもある通り、現在の収支の状況だけで融資を判断しません。事業の将来性を審査基準に考慮しているので、今現在赤字が続いているから無理だろうなとあきらめる必要はありませんよ。
これからの事業の将来性をビジネスパートナーに相談して評価してもらえれば、融資が受けられるかもしれません。そのためには、事業計画書が必要です!利用条件には明記されていませんが、事業計画書は提出を求められてもすぐ出せるようあらかじめ作成しておくとよいでしょう。
借入方法
スモールビジネスローンの借入方法は3パターンあります。時間に余裕があるなら銀行振込でいいでしょうし、緊急性を要するならATMがいいでしょう。
- 電話 ※ 銀行振込
- FAX ※ 銀行振込
- セブン銀行ATM ※ カードでキャッシング
ATMを利用しようと思ったらメンテナンスで使えなかったなんてことがあるかもしれませんから、電話、FAXで融資の依頼を出せることは知っておきましょう。
契約後、最短で融資を受けたい場合は電話で振込依頼を!
ローンに申し込んで審査に通過すると契約です。契約後、カードが郵送で送られてくるので、受け取るまではATMでキャッシングはできません。
ですから、契約後すぐに融資を希望する場合は、電話で銀行振込をお願いすればOKです。
セブン銀行ATMなら1万円から借入可能
借入は銀行振込とATMの2パターンありますが、融資の下限金額に違いがあります。
- 銀行振込は最低10万円から
- ATMは最低1万円から
スモールビジネスローンの利用に向いている人
スモールビジネスローンの利用に向いている人はまとめました。
- 保証人を用意できない人
- 銀行の融資を断られてしまった人
- 売上に波がある。万が一のときに資金調達をできるようにしておきたい
スモールビジネスローンは金利が高いので、他の低金利のビジネスローンに比べれば審査の難易度は下がるかもしれません。金利は低くなればなるほど審査のハードルがあがるのが一般的です。
ですから、銀行の審査に落ちてしまった人の資金調達先の候補としてはいいかもしれません。保証人を新たに探す必要もありませんから、申込みし易いのもまた、スモールビジネスローンの強みでしょう。
まとめ
ビジネスパートナーのカードローン「スモールビジネスローン」を紹介しました。
ビジネスローンは総量規制の対象外なので、融資の上限金額の制限がありません。会社で大きなお金が必要なときには、その資金調達先として十分候補にしていい金融商品です。
ビジネスパートナーのポイントを最後にまとめます。
- 申込日の翌営業日に審査結果が、原則分かる。審査スピードははやい
- 将来性の見込みがあれば、現在不安な状況でも融資が可能に!事業計画書はしっかり作成しよう
- 金利が高め。銀行の審査に落ちた人の次の資金調達先としてはいい
会社は常にいい状態をキープできるとは限りません。今必要ではなくても、将来のビジネスで資金調達が必要になったときにすぐ融資が受けられるよう、金銭的な環境を整えておくことが重要です。
そんな「もしも」のときに備えて、ビジネスローンのカードを1枚持っておくのはいかがでしょうか。