カードローンを利用する上で避けて通れないのが審査、どこの金融機関にも審査に基準があるのですが、カードローン会社ではその具体的な基準は公表していません。
そのため自分が審査に受かるかどうかは確実に判断できないのです、しかしながらカードローン会社には、その会社独自のサービスや特徴がありますのでそのあたりからおおよその難易度は予想ができます。
そういった難易度から見る審査が厳しくないカードローンさえわかれば、本当にお金が必要になったとき、どこに申込みすればいいかも絞り込みができるようになります。
今回は、そんな審査の甘いカードローンは本当にあるのか?詳しく見ていきたいと思います。
目次
審査の甘いカードローンって何?
「審査の甘いカードローン」とよく言われますが、では何をもってして「甘い」のかわからないという人もいるでしょう。
まず甘いにはいくつか基準があります。まずはその定義について理解してから、特徴を理解していきましょう。
パートやアルバイトなどの非正規雇用者でも借りられるかどうか?
カードローンの審査基準で、継続・安定した収入のあることはどの会社でも明示しています。この条件の下で高く評価されるのが、サラリーマンや公務員などの給与所得者なわけです。一方パートやアルバイトなどの非正規雇用の場合、収入が安定していない場合もあり多くもないです。
しかも会社やお店の業績が悪化した場合、正社員よりも非正規雇用の従業員の方がリストラの対象になりやすい弱い立場にあります。そんなパートやアルバイトの方にも積極的に融資しているカードローンがあれば、それは審査の甘いカードローンのひとつと推測できます。
審査通過率が確認できるカードローン
カードローン会社の中には成約率を公表しているところがいくつかあります。成約率とは、申込んだ人の中でどのくらいが審査通過しているか割合を示したもの。
ただし審査通過率を公表しているだけでは審査の甘さは判断できず、あくまでも割合を確認することがポイント。
成約率が高ければ、それだけ審査通過できたる可能性が高いわけですので、審査がそこまで厳しくないと推測できます。
銀行系のカードローン
消費者金融系は貸金業法の総量規制によって、年収の1/3を超えた貸付を行ってはいけません。逆に銀行は貸金業者ではないため、総量規制に縛られることなく年収の1/3を超えて貸付けることも可能。
年収による制限がかかる消費者金融系の貸金業者よりも、収入に左右されない銀行の方が規制がない分、審査基準が甘いのではないかと考えてしまいがちです。
しかし、他の貸金業者よりも銀行は、金利が低く限度額が大きいのが特徴です。
そのため、万が一、多額のお金を融資して返済してもらえなかったら、利息の収益が小さいので大きな損失になります。従って、「返済できる見込みが十分にある人」でないと銀行はOKを出しません。
そのため、同じ限度額で申込むなら、金利の低い銀行の方が消費者金融系よりも審査は厳しくなります。
審査の甘いカードローンは存在しない?
カードローン会社によって、よりお客さんに利便性の高いサービスと感じてもらえるようにいろいろな工夫を凝らしています。例えば即日審査・即日融資に対応してスピーディに融資を行っているところ、一定期間だけ金利が0円になる無利息にするところなどあります。
地域密着型で、営業エリアに在住している人に手厚いサポートを行っているところもみられます。このような利用してもらえるように様々なサービスを重視したローン会社は、審査に甘いカードローンと言えるのかもしれません。
ただし審査の甘いカードローンはあっても、100%絶対に借りられるというカードローンはありません。例え審査が甘くても自分の信用情報に問題があれば、借り入れできないことも十分考えられるのであくまで利用する自分の信用が重要であるということだけ認識しておきましょう。
カードローンの種類によって審査基準の甘さ・厳しさが変わる
カードローンの運営会社によって、主に3系統に分類できます。その3系統とは
- 消費者金融系
- 銀行系
- 信販系
です。審査難易度にはそれぞれ若干違いがあります。同じ系列のローン会社がすべて一緒ではないものの、おおよその傾向は把握しておきましょう。
消費者金融
消費者金融系の魅力は、審査のスピーディさ。即日審査は主要なところほとんどが行っていて、申込みさえ早ければ即日融資に対応しているところも。
しかし、「すぐに融資が受けられる=審査が厳しくない」と考えるのは誤りです。審査基準がゆるくて判断するのに時間がかからないわけではありません。申込み内容を元にコンピューターが自動で審査する仕組みのため、短時間でスムーズに融資の可否がジャッジできるのです。
審査は決して甘いとはいえませんが、他の業者に比べて金利が高い分、安定した収入があればバイトやパートであっても審査通過の可能性がでてきます。
銀行カードローン
上記でも少し解説しましたが銀行系のカードローンは、低金利で融資枠も大きいのが魅力で800万円や1000万円単位の融資に対応しているカードローンも多いです。
このように借入れ条件はいいですが、肝心の審査が厳しい傾向、また2017年の春ごろから、銀行系カードローンで多重債務に陥るケースが多く社会問題になったことを背景に2018年1月から、即日融資は不可能になりました。
こういった問題点から銀行系カードローンは現状でも審査はかなり厳しく行っているため残念ながら審査が甘いと呼べるポイントがありません。
信販系カードローン
信販系カードローンは審査の難易度は、先ほど紹介した消費者金融系と銀行系の中間あたりにあります。銀行系は難しそう、でも消費者金融系も…という方にはお勧め。
金利についても消費者金融系よりは低く、銀行系よりは高い傾向で審査も銀行系ほど厳しくありません。
但し審査通過しても契約書類やローンカードの郵送には時間がかかるので融資を急ぐ人には不向きかもしれません。
申込する時期によっては審査が甘くなる
カードローンに申込む上で重要なのは借りる側に充分な返済能力があるかどうかの安定した収入なわけですが、実はタイミングもポイントのひとつになってきます。
なぜなら同じカードローンでも申込する時期によって審査の難易度が多少異なってくるからです。簡単に言えば基本的に申込人が多い時には審査が厳しくなり、逆に少ない時には審査の甘くなる傾向があるのです。
では申込が多い時、少ない時とはどんな時なのか?例えばゴールデンウィークのある4、5月や年末年始前のある12月、1月と言った大型休暇前には申込件数が多くなる繁忙期となるため審査が通常より厳しめになります。
その一方、申込の少なるなる閑散期はより多くの新規顧客を獲得するため、ハードルを少し下げる傾向がみられます。この閑散期に当てはまるのが6月であり、理由は祝日や連休と言った大きなイベントがないため、借入を希望する人が他の月と比較すると少なくなるからです。
カードローン会社の中には、月々のノルマを設定しているところもみられます。ノルマの設定は公開されませんが微妙な場合には、達成するために審査を甘くすることもあり得ます。
月末はノルマを意識する店舗も多いですから、お金を借りるのが緊急でないならこういった時期を見て申込むと借り入れやすくなるかもしれません。
審査の甘いカードローンでも注意すべきこと
「今スグに現金が必要!」のような切羽詰まった場合、とにかくお金を借りるために審査の甘い会社を夢中で探そうとするかもしれません。
しかしながら「審査の甘い」と自ら謳っているローン会社はまずありません。
焦っていると周りが見えなくなって、思わぬトラブルに巻き込まれる可能性があります。特に以下のことに注意しながら、カードローンに申込しましょう。
悪徳業者の存在
審査の甘いカードローンにこだわって最も怖いのは、悪徳業者の罠にはまってしまうこと。借りやすさを売りにして、暴利で利息をむさぼられてしまいます。
借金のことで頭がいっぱいになって、日常生活に支障をきたすことも。悪徳業者と言うのは冷静に考えれば、見破ることは可能です。
例えば「無職OK」「審査なしで融資可能」のような、本来のカードローン会社ではありえないことを言っているところでは借りないこと。
複数社に申込
切羽詰まっているととにかくお金をすぐに借りなければと、複数のところに同時申込をする人もいます。しかしこの行為は自分で自分の首を絞める結果になります。
信用情報には、過去いつどこに申込んだかも記録されており、短期間に複数の申込みがあれば、「よほどお金に困っている」と先方に思われかねません。
このため貸したお金が戻ってこない可能性が高いと判断され、審査落ちしてしまう可能性が高く例え緊急だとしても複数に申込はNG行為です。
金融事故を起こしている
過去カードローンを利用して、
- 2ヶ月以上の長期延滞をした
- 債務整理の手続きを取った
ことのある人はほぼ確実に審査落ちになります。これらの人はブラックリストといって、信用情報に事故情報が掲載されています。審査の難易度関係なく、事故情報の載っている人には融資されません。
事故情報は信用情報機関によって異なりますが、だいたい5~7年で抹消されます。逆を言えば、この期間が明けるまでカードローンでお金は借りられないので金融事故のある方は情報が消えるまで待つしかありません。
まとめ
最後に審査の甘いカードローンを考えるにあたって、その特徴をまとめておきます。
- 審査の甘いカードローン=絶対に通過するわけではない
- 審査難易度は銀行系>信販系>消費者金融系
- 「審査が甘い」と宣伝しているカードローンはない
カードローン会社によって、独自に審査基準を設定しているため、難易度に違いのあるのは確かです。なかには比較的審査が甘めで通過しやすいカードローンもあります。
その特徴を理解しておけば、急な出費ですぐにお金が必要な時に重宝します。ただしどのカードローンでも100%絶対に審査通過できるわけではないです。
あまり審査の甘いところとこだわっていると、悪徳業者に引っかかってしまうので注意しましょう。