UUUM(ウーム)という会社をご存知でしょうか。まったく聞いたことがないという人も少なくないかもしれません。しかしこの会社、“あるサービス”が身近な方であれば知る人ぞ知る会社であり、ほんのつい先日、2017年8月には東証マザーズに上場も果たしているのです。
ずばり、“あるサービス”とは、世界最大の動画共有サービスである「you ube」です。UUUMは、「you tube」を軸とした事業展開によって拡大を遂げて おり、今まさに飛ぶ鳥を落とす勢いといっても過言ではない成長企業なのです。
UUUMの事業内容、そしてそこで働く人たちの待遇はどのようになっているのでしょうか。
UUUMでの年収はどれくらいですか?
早速ですが、UUUMで働く人たちの待遇、とりわけ年収に注目してみましょう。UUUMが公表した2017年5月期の有価証券報告書によると、従業員の平均年収は449万円となっています。
情報・通信業界全体の平均年収が600万円ほどですから、正直なところ決して業界内では好待遇とは 言い難い水準のようです。しかしながら、前年度末から70名ほど従業員が増えているという点(発表時点で全従業員が144名となっていますから、わずかな期間で倍近くになったということです)からも、急激な成長途上にある企業であることが十分に伺うかがえます。
働く側の人たちの立場からすれば、現時点での待遇ではなく、UUUMという会社の成長それ自体に、自らのキャリアを投資しているといえる状況なのかもしれません。
どんな人材を必要としているか
さて、UUUMではどのような人材を必要としているのでしょうか。
先に少し触れた通り、UUUMのメイン事業は「you tube」に軸を置いています。具体的には、「you tube」上に自らのチャンネルを持ち様々な発信をする“you tuber”のサポートをすることで、you tuberが創り出す動画コンテンツによって生まれる収益を彼らと分け合うというのが主たるビジネスモデルです。
繰り返し再生されるチャンネルには多くの企業が広告を出稿 したがりますから、再生回数が高いコンテンツを生み出すことがyou tuberの使命です。一方で、今や世界のだれ誰もが情報の送り手になり得るという点で、どんなにセンスがある方 でも、激しい競争下におかれた中で際立ったコンテンツを作り出すのは困難な部分が多いのです。
そうした意味において、you tuberがUUMより様々な面で支援(動画制作に必要な素材の提供、・グッズ販売サポートなど)を受けることは、ひとりでは実現不可能な収益を生む可能性を高めてくれることになるのです。UUUMのコーポレイトサイトでは、「セカイにコドモゴコロを」というフレーズが掲載されています。
You tubeという新しいサービスに軸足を置いているだけあって、UUUM自体も設立は2013年6月と非常に若い会社です。平均年齢も31.2歳ということから、会社のみならずそこで働く人たちも若い人たちが多いようです。またコーポレートサイトの「採用」ページには、「UUUMが目指すのは、従業員全員が自立した組織です。」との一文も確認できます。
これらからうかがえるのは、UUUMが求めているのは、時代の流れを敏感に察知する若々しい感性を持ちながらも、地に足を付けて責任感を持って仕事を遂行できる人材であると考えられます。若々しさと責任感を両立するのは難しいことですが、現在の急成長を一過性のものに終わらせないためにどのような人材像が必要なのか、これらのフレーズからはUUUMの考えがよく伺うかがえます。
UUUMで行っている採用活動
引き続きUUUMのコーポレートサイトの「採用」ページを見てみましょう。そこには16の職種が募集中として掲載されています。エンジニア職種 やコンテンツ等の企画職などの割合が多いのは当然として、「専属You tuber マネージャー」といった職種があるのはこの企業ならではといえるでしょう。基本は中途採用がメインのようですが、エンジニアに関してはインターンシップも行っているようで、若くて力のある人材の発掘にも余念がないようです。
UUUMは時代に敏感でフロンティア(開拓)精神が高い人にはうってつけの企業
繰り返しになりますが、UUUMは、You tube という極めて新しい、しかし世界を席巻しているサービスを事業のコアに据えている企業です。そこで働く人たちには当然、“今何がウケているか”“次に何が流行るのか”といった時代を読む感覚が必須といえます。またそうした感覚のみならず、新しいサービスを自ら考え、未開の地を切り開いていく野心や実行力も不可欠でしょう。
上場を果たしたとはいえ、UUUMは新しい会社です。その成長を自らの力でさらに大きくしていこうというフロンティア精神がある方であれば、大いにチャレンジしがいのある会社といえるでしょう。