様々な書籍に囲まれる書店のアルバイトは、読書好きサンから圧倒的支持を集める注目のお仕事。
とはいえ、その裏側はどうなっているのでしょうか。
「本が好き!…というだけで、本当に務まるの?」
「結構大変なお仕事って聞いた事あるけど…私でも大丈夫なのかな?」
「働いているのは、どんな層の人たちなんだろう?」
などなど…、書店アルバイトについての不安を抱いている皆さんへ!
ここでは、気になる書店のアルバイトについてを調べました。
“大好き!”をお仕事に活かすヒントにお役立てください。
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書店のアルバイトの仕事内容
地味で単調なイメージを持たれがちな書店のアルバイトですが、レジ打ちや品出し、仕分け、返品作業などなど…仕事内容は多岐にわたります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
レジ打ち・会計
お会計時のレジ打ち業務です。
書籍への包装なども行います。
荷解き・品出し
ダンボールに入っている商品を出し、売り場の書棚などに陳列するお仕事です。
売り場の見た目で本が売れたり売れなかったりするので、案外重要な仕事になります。
仕入れ・返品作業
書籍の仕入れや返品作業は社員が行うことが多いですが、経験を積んでいくとアルバイトの方でも任されることもあります。
マニュアルどおりに販売する書籍の仕入れ業務をしたり、ダンボールへ返本する書籍を積めていく作業をします。
POP作成・商品ディスプレイ
店舗によっては、本の売り場作り(商品ディスプレイ)やポップ作りを頼まれる事も。
商品を初めて見る人にイラストや図解などを用いてわかりやすく説明したり、売れ筋商品を並べ替えたり、いかにお客様に本を手に取ってもらうのかを工夫します。
ポップ作りや売り場の創意工夫で、本の売れ行きにダイレクトに関われるやりがいはひとしおです。
店内清掃・書棚の整理
フロア内をモップ掛けしたり、書棚の本を外してホコリを取り払ったり、乱れた書籍の並びをキレイに整理したりします。
ハードな力仕事!…とまでは行きませんが、意外と細かいところに気を使う仕事である事は否めません。
お客様からのお問い合わせ対応
お客様からの電話応対や、「○○はどこありますか?」といった来店客からの対応も行います。
以上、本屋・書店バイトの仕事内容を紹介しました。
いろんな業務があるとは言え、任されるお仕事の具体的な内容は店舗やシフトによって様々。
「夕方だけの短時間シフトでレジ打ち業務しかしない仕事」
というケースもあるので、心配がある場合は求人内容や面接などで前もって確認しておくと安心です。
書店バイトの時給・給料
エリアごとに平均時給は異なりますが、およその相場は1,000円前後だと言われています。
平均時給 | 平均年齢 | 男女比 |
---|---|---|
986円 | 20~30歳 | 5:5 |
そのほかの接客業とも特に差はありませんね。
書店の店員は意外に体力勝負な一面も持つお仕事ですが、「力仕事」と呼ぶに見合うほどの時給は期待しないほうが良いかもしれません。
書店バイトの勤務時間
1日の労働時間も様々ですが、1日におよそ4時間から6時間くらいの勤務が一般的。
店舗のスタイルによるでしょうが、シフト制で週5日ほど出ている方が多い様子です。
シフトの内容については相談できるケースがほとんどですので、都合がつかない場合は無理せず相談してみる事をオススメします。
文字通り本屋さんでのお仕事なので、やはり読書家にとっては大好きな場所がそのまま職場になるメリットがあります。
新刊についての情報が迅速にゲットできる事や、お客さんよりも多くの書籍に触れる事のできるポイントは店員だからこそ得られる利点だと言えそう。
書店・本屋バイトの服装
書店・本屋のアルバイトは基本的に自由なところが多いです。
ただし、店舗によっては規定のエプロンやシャツ・制服(上だけ)を着なければならないところもあります。
ほとんどの店舗では、パンツ(長ズボン)と靴・スニーカーはご自身で好きなものを履いて働けるようになっています。
書店・本屋のアルバイト体験談【よかったこと・辛かったこと】
ここからは、実際に書店や本屋でアルバイトをした経験のある方の体験談を紹介していきます。
これからバイトを始めようとしている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。
サラさんのお仕事体験談(女性/アルバイト歴1年)
バイトをはじめたきっかけは何ですか?
書店員としてバイトをしようとしたきっかけは、やはり本が好きという他の人と同じような動機でした。
実際には結構な肉体労働だというのは分かっていたのですが、売り場をある程度自由に作れるなどの作業も出来ると聞いたのもきっかけになりました。
当然働くにあたっては好きなジャンルの仕事だとそれだけモチベーションが高く続けられるという点もあったので、それで自分には書店員が合っているなと思いました。
本や雑誌がどのように流通されているのかという知識が身に付いた
働いていて身に付いたスキルとしては、まず各種の本や雑誌などがどのように管理されているかという流通面での知識が付きました。
各種のコードなども知りましたし、知らないジャンルに関しての本の知識も付きました。
接客業ということでコミュニケーションスキルなども付きましたし、売り場を作るという点で効果的な展示の仕方や、見せ方などやポップの作り方なども先輩から教えてもらいました。
見た目以上の肉体労働があってきつかった
辛かったことというのは、やはり見た目以上の肉体労働があったという点です。
最近では電子書籍に押されていますが、やはりアナログの本はどうしても重さというものがあるので、それを展示したり整頓をしたりするのは腰に結構きたのは辛かったかもしれません。
楽しかったことというのは、当然ですが趣味として好きな本に囲まれて作業をしているということが一番でしたね。
また他のアルバイト仲間も本が好きな人が多く、その関係で趣味の友達が出来たり知らないジャンルの本などを教えてもらったりしたのが良かったです。
売り場を作るということで自分の推している本を紹介できるという点も楽しかったです。
これからアルバイトしようとしている人へのアドバイス
とにかくこの書店員というのは本が好きという動機で入ってくる人が多いと思いますが、意外にも肉体労働があるのでその辺は頑張りましょう。
それだけを耐えるメリットは凄くありますし、売り場を作るというのは中々にクリエイティブな仕事なので、これで反響や感想があったり買ってくれるお客さんが実際にいるとやってて良かったなと思えるのが良い仕事だと思います。
でも一番はやはり本が好きという動機が一番続く点だと思います。
ぽこりんさんのお仕事体験談(女性/アルバイト歴2年)
バイトをはじめたきっかけは何ですか?
私がアルバイトとして働いていたのは、某レンタルビデオ店の書籍販売フロアです。
前にやっていたバイトを辞めたところで、新しいバイトを始めようと考えていたときにこの仕事の募集を見つけて応募しました。
もともと本が好きで、将来も本に関わる仕事がしたいと思っていましたし、ちょうど少し前の夏休みを利用して図書館司書の資格を取ったところだったんです。
本に関する知識を深めるという意味でも役立ちそうだと思っていました。
接客の基本スキルが身に付いた
書店のバイトで身に付いたスキルといえば、まずはやっぱり接客技術です。
書店といっても接客業であることに違いはありません。
特に仕事に入ってすぐの頃は商品知識の薄さからレジの担当を任されることが多く、色々なお客さんと接することができました。
ときどきあるクレームの処理についても徐々にうまくできるようになっていたと思います。
また、お客さんの問い合わせをきっかけに自分がそれまで無関心だった本についても知ることができ、商品としての本の価値はもちろんのこと、本の流通に関する知識も深まりました。
クレーム処理や体力仕事がつらかった
この仕事でつらかったことといえば、やっぱりクレームの処理です。
レジに立つことが多い分、お客さんからのクレームの最初の窓口もよく担当していました。
時には理不尽なことで叱りつけられることもあり、悔しくて事務所で泣いたこともあります。
また、返本する本の処理のため、ダンボール箱いっぱいに詰まった本を運ぶ作業をするのもつらいことのひとつでした。
この仕事が原因で腰痛持ちになってしまったんです。
新しい本との出会いや同じ趣味の仲間ができた事はよかった
逆に楽しかったことというと、新しい本との出会いがあったこと、そして同じ趣味を持つ友人ができたことです。
書店で働いていなければ注目することはなかったようなマイナーだけどおもしろい本を見つけることができましたし、それについて同じく本が好きなバイト仲間と話をするのは非常に楽しかったです。
これからアルバイトしようとしている人へのアドバイス
書店はとにかく力と記憶量、ひらめき力が試される仕事です。
ひたすら本を移動させ、お客さんのあいまいな記憶から商品を探し、走り回っている内にバイト時間が終わると思っていてください。
時給も低めなところが多いので、割に合わない苦労は多いですが、本好きにとっては楽しいこともたくさんあります。がんばってくださいね!
ケンタロさんのお仕事体験談(男性/アルバイト歴2年)
バイトをはじめたきっかけは何ですか?
私が書店員のバイトをしようと思ったのは、単純に本が好きだったことがあります。
昔から小説やマンガが好きでしたし、本の匂いやブックカバーも好きで、色々な本のタイトルをもっと知りたいと思ったことがきっかけでした。
さらには自宅から歩いて5分の場所に学生時代から通っていた書店があったからです。
そこに通えば好きな本に囲まれてマンガや小説などが読み放題だと思いましたし、レジ打ちや接客も初めてでしたが、慣れれば大丈夫と思って飛び込むことにしました。
身に付いたスキル
働いたことで身についたスキルはまるレジ打ちと対面スキルでした。
バーコードを通して本の料金を出し、お客様からお金を頂いてレジを打ってお釣りと本をお渡しすることだけでしたが、このスキルがそれまでの私にはありませんでした。
また、元々の整理好きな性格を活かして本の整理や掃除なども積極的に行うことができ、スキルとして身につきました。
トイレ掃除、窓の掃除、売れている本の並べ方、バックヤードでの返本時に行うダンボールの梱包スキルなど、小さなことですが、さまざまなことが身につきました。
つらかったことや楽しかったこと
つらかったことは入った頃に店長に散々注意されながら仕事を行ったことです。
検品の時間が長い、レジが遅いと言われながらも行った結果、最終的には何も言われなくなりましたが、覚えが遅かったことで雑貨や本など色々な商品について覚えることが多く、かなり苦労はしました。
あと、書店は教科書販売の仕事を行っているところも多く、そのため、力仕事をする機会も多かったので体力的にきつかったこともあります。
本というのは結構重いのです。
これからアルバイトしようとしている人へのアドバイス
書店員のアルバイトは、まず何よりも本が好きということが大切です。
マンガの新刊や週刊誌などをいち早く読めるというアドバンテージは本好きにとっては最高の環境です。
仕入れ担当などの役割がつけば売れそうな本を見極めて入荷するなどの仕事も入りますが、基本的に私がやってきたことはレジ打ちや店内清掃、電球の取り替え、教科書販売時の本の運搬、イベント時のお手伝いなどでした。
最終的には店舗の閉店処理までを任されていたので、仕事を覚えていけばどんどん任される範囲が多くなって嬉しくなります。
とにかく本好きにはおすすめですね。
本屋バイトの履歴書作成のコツ・面接対策
書店アルバイトの適正として、第一に重要な素質は「本が大好き!」だという事。
じつは面接の場でも、好きな本やジャンルについての質問が行われるケースが珍しくありません。
ここは正直に…と行きたいところですが、好きな本やジャンル、作家のおさらいをして知識を増やす工夫をしておくとさらに安心かもしれません。
採用後はすぐにお客様を接客できる即戦力となる人材だ!というアピールに、ぜひ得意分野を活かしてみましょう。
また過去の職歴に事務経験をお持ちの場合は、書店でのお仕事にも通じるパソコンの操作が可能であるポイントをアピールすると良いでしょう。
上記にも紹介した通り、書店アルバイトのお仕事には接客や事務作業、力仕事などなど、様々なものがあります。
全く異なる職種での経験も、きっと書店員としての働きにリンクさせる事ができるはず。
「書店は初めてだし…」と縮こまらず、ぜひご自身のスキルをしっかりと伝える履歴書・面接にしてみましょう。
書店・本やバイトの仕事や職場になじむ方法
面接にも通じるポイントなのですが、誰しもが抱いているイメージ通り、書店のお仕事では見た目の派手さを求められません。
様々なお客様が利用されるお店なので、接客業としての自覚を持って好感度の高いシンプルなファッションを意識しておいたほうが賢明だと言えるでしょう。
さらに、働くメンバーも「本が好き!」という方が多いので、あまりにも派手なビジュアルの方はなかなかなじめない傾向があります。
洋服で自分を表現したい!という方でも、アルバイトの日は少し控えめなコーディネートを心がけてください。
ここまで読んでいただければ、もうお分かりかもしれません。
そう、基本的に書店へアルバイト応募するタイプにはインドア派の方が多いのです。
したがって、
「休みの日はいつも外へ遊びに行ってます!」
「本を読むより、スポーツしてた方が楽しい!」
というタイプの方は職場になじむのが難しいリスクが高いという事。
逆に、本好きのインドア派な方々にシンパシーを感じる方であれば、難なく職場のみんなと仲良く過ごせる可能性が高いでしょう。
まとめ!
いかがでしたか?
以下に、ここで紹介した内容をまとめておきます。
- 書店の仕事内容は様々!力仕事も珍しくない!(過去の職歴に、きっとアピールポイントが潜んでいるはず!)
- 時給の相場は、およそ900円!
- 日に4〜6時間、週5日のシフトが一般的(相談も可)!
- 読書家には嬉しいメリットがたくさん!
- 好感度の高いシンプルなファッションが吉!(派手なファッションは避けるべし!)
- 本好きのインドア派にシンパシーを感じるなら、きっと楽しめる職場になる!
書店は、主に学生やフリーター、主婦の方々から人気の高いアルバイトです。
「読書が好きで、毎日本に囲まれていたい…!」
と感じていて、かつアルバイトを探しているのであれば…、ぜひ書店のお仕事を視野に入れてみてはいかがでしょうか?