「これからアルバイトを始めようと思うけれど、何も知らないからちょっと怖い」
「本当に自分がバイトに向いているのか不安…」
「ちゃんと言われたことをこなせるか自信が無い」
「そもそもアルバイトの探し方や履歴書の書き方、面接の仕方が全然分からない!」
初めてのアルバイトは何かと不安に感じることがたくさんありますよね。もちろん「いざ始めてみれば案外どうにかなる」のも感覚的に分かっていると思います。それでも「何も知らずにいきなり飛び込む」のと「事前にしっかりと調べてから飛び込む」のとでは随分と違ってくるものです。そこでここでは、初めてアルバイトを考えている人向けの、アルバイトハウツーについて紹介していきます。
不安な点もたくさんあるでしょうが、一緒にひとつずつ対策を立てて、理想的な、楽しく続けられるアルバイト探しを進めていきましょう!
アルバイトの探し方
何はともあれアルバイトを探すところから始めて行かなくてはなりません。ということで、まずははじめてのアルバイトの探し方から紹介していきます。
何を大切にする?条件を考える!
自分の限られた時間と体力をアルバイトに割くわけですから、条件をハッキリとさせるべきなのは間違いありません。ここを妥協してしまうと…
「こんな安い給料で続けるのは無理だ」
「バイト先が遠くて行きたくない」
「このバイトを続けてもメリットを感じられない…」
といったネガティブな気持ちに襲われるのは時間の問題かもしれません。
ということで、自分が重要視するべきアルバイトの条件を明確にしていきましょう。
時給
アルバイトをはじめる理由の大半はお金、給料ですよね。もちろん中には「社会経験を積みたい!」という方もいらっしゃるとは思いますが、それだって「お金ありき」だと思います。
アルバイトは原則時給制です。なので、お給料のことは時給計算して毎月どれくらいの収入につながるかを考えることになります。時給は専門性が高いお仕事ほど高く、そうでないものほど低い傾向にあります。
なので、特別な資格やスキル、経験を持っている人ほど高時給なお仕事を選びやすく、そうでない人は低時給なアルバイトしか見つからないかもしれません。
例えばコンビニやファミレス、スーパーのレジ打ちのアルバイト。これらはあまり時給が高くないイメージがありますが、店舗によってかなり差がありますし、深夜帯の勤務なら時給が跳ね上がる傾向にあります。
近距離
アルバイトを探すときにはできるだけ近場を選ぶのが鉄則です。これはアルバイトだけに限らず、正職にも同じことが言えます。あなたが住んでいる場所にもよりますが、遠くのバイト先に決めるのはオススメしかねます。というのが、移動時間は給料が発生しない勤務時間のようなものだからです。
例えば片道1時間かかるバイト先と、片道10分のバイト先で考えてみましょう。6時間働いたとすると、前者は移動時間込みで8時間の拘束、後者は6時間20分の拘束になります。その差は1時間40分。
アルバイトの疲れを取るにも、勉強や遊びなどの「やりたいこと」をするにも時間が必要で、1日の稼働時間は限られています。
「どうしてもこのアルバイトがやりたい!けれど近場にないから仕方がない!」というケースは納得した上で選ぶ形になるので良いと思いますが、特にこだわりが無いなら、近距離で通いやすいところを選ぶのが無難です。
週何日入るか?勤務日数
「いざアルバイトを始めてみたらバイトが中心の生活になってしまった」よくある話ですよね。特に学生さんは勉強とアルバイトの兼ね合いが本当に難しいと思います。
また、資格の勉強をしたい、という人にとっても同じことが言えると思います。例えば高校生なら、毎週土日だけアルバイト…が基本になると思います。なので「週1~2の勤務」が条件になるでしょうか。
大学生なら講義が休みの日もあるでしょうし、学校が終わってからバイトに入れるときもあると思います。それでも週5~6はキツく感じられるかもしれません。
「ガッツリとアルバイトで稼ぐぞ!」という方はできるだけ勤務日数が多いところを選べば良いですが、他にやるべきことがあるなら週3日くらいのアルバイトから初めてみて、まだやれそうなら増やす、キツイようなら減らしてみましょう。
将来につながる仕事
「将来はこういう職業に就きたい!」
「スキルアップにつながるアルバイトを選びたい!」
貴重な時間と体力を割いてアルバイトをするわけですから、将来につながる仕事を選べればそれに越したことはありませんよね。例えば「将来IT系の企業で働きたい!」と思っているのなら、プログラマーのアルバイトを始めるのも良いですし、エクセルやワードを使うアルバイトから徐々にスキルを高めていくのも良いですよね。
ただ「はじめてのアルバイトで、将来を見据えて選ぶ」となるとハードルが高くなってしまうのも事実。希望するバイトのほとんどが何らかの資格やスキル、経験を求めてくると考えるべきです。
極端な話をすればアルバイトをした経験そのものが将来につながるとも言えます。
「お金を稼ぐのが大変だと分かった」
「知らない人達と一緒に働く経験をした」
「社会経験ができた」
最初はこれらを得ることが大事だと思います。アルバイトですので、同じところでずっと働き続ける必要はありませんし、他に良いと思えるアルバイトが見つかればドンドンチャレンジすれば良いのですから。
人間関係
「アルバイトが楽しいか」はほぼ人間関係で決まると言い切れます。一緒に働いて楽しい人がいれば楽しく続けられますし、そうでない人がいれば続けるのが苦痛に感じられるかもしれません。
しかし人間関係に関して言えば、実際に働き始めてみないと分からないのも事実です。
求人情報を見ると…
「アットホームな職場です!」
「フラットな人間関係!」
といった文言を見かけると思いますが、実際のところは分かりません。
人間関係についてはどう感じるかは人によって違うので、あまり深く考えなくても良いと思います。試しに入ってみて、合わなければやめる。頑張れそうなら様子を見る。楽しいと思えたら続ける。これくらいのスタンスでちょうど良いと思います。学校や会社と違って、アルバイト先は自由に選べる権利があるのですから。
求人情報の探し方
ある程度条件を決めたら、次はどうやって求人情報を探していくかを決めなくてはなりません。
一般的には次のような求人情報の探し方が使われています。
バイトサイト
今や最もスタンダードと言えるのがバイトサイトで求人情報を探すことだと思います。基本的に大手バイトサイトならどれを使っても良いと思いますし、複数のサイトを併用して良い待遇のものを探すのもオススメです。
求人情報誌
コンビニやスーパーなどに置いてある求人情報誌は今も昔も人気のアルバイト探しの方法です。バイトサイトには掲載されていない、求人情報誌だけの案件もたくさんあるので併せてチェックしていきたいところです。
その他
これらの他にも、お店にある「バイト募集!」の張り紙や、大学生なら掲示板に求人情報が貼られていることもあります。また、知人や友人の紹介で…というパターンも。
求人情報のチェックポイント
求人情報を見つけたら、次は申し込むか見送るかを判断していきます。
原則として、上記したバイトの条件に照らし合わせて、マッチする項目が多いものを優先的に選んでいくようにしましょう。もちろん全ての条件を満たしている案件はそうそう見つからないでしょうから、ある程度の妥協は必要です。
例えば…
「多少通勤時間がかかっても時給の良いバイトが良い!」
「土日祝日だけの出勤でOKなところが良い」
といった具合です。
応募の仕方
さて、アルバイトの条件を決め、良さそうな求人情報が見つかったらいよいよ応募します。応募方法は大きく分けて2種類が挙げられます。
web応募
web応募は現在のスタンダードな方法だと言えます。バイトサイト経由で応募するのが一般的。
web応募の流れ
1.会員登録
まずは使いたいバイトサイトの会員登録を済ませます。こちらは5分もあれば完了するのでそこまで難しいことは無いと思います。
2.エントリー
気になる求人情報を見つけたらエントリーします。「エントリーする!」といった目立つボタンがあるのですぐに見つけられるでしょう。
エントリーする前に必ずもう一度応募条件を見返して、条件を満たしていることを確認しておいてください。
3.連絡待ち
エントリーが完了すると書類審査がスタートします。バイトサイトの場合は書類審査と面接審査を同時に行うことが多いです。いずれにせよ、次のステップまでは連絡待ち。
4.書類の郵送
面接前に書類の郵送を求められることがあります。履歴書や職務経歴書など。しかし、直接面接に行くのが一般的です。
5.面接
日時を決めて、面接を行います。基本的には店舗やオフィスに足を運んで担当者と話をするのですが、電話やビデオ会議を使った面接を行うところも。
6.採用or不採用
面接後に採用、または不採用の連絡が来ます。採用された場合は初勤務の日時も合わせて連絡されるため、必要なものを準備して当日に備えておきましょう。
web応募の注意点
注意しなくてはならないのはエントリーのときです。例えば応募条件を満たしていないのに応募するケースは結構多いので何度か繰り返し確認することを忘れないようにしましょう。間違ったエントリーは自分だけでなく相手の時間と手間を奪うことになります。
電話で応募
求人情報誌や友人からの紹介、お店の張り紙を見て…といった場合は電話で募集することになります。
電話で応募する流れ
1.求人情報の確認
本当に自分が応募条件を満たしているか、を確認しましょう。
「今から面接に来れますか?」
と言われることも珍しくないので、電話をかける前に履歴書などを準備しておいた方が安心です。
2.実際に電話
記載されている連絡先に電話をかけましょう。
「○○(求人情報誌の名前)を見てお電話致しました。○○と申します。担当の方はいらっしゃいますか」
何でバイト募集のことを知ったのか、自分が誰なのか、担当者にかわってもらう。
このポイントを明確に伝えましょう。
電話をかけるタイミングは基本的に営業時間内ならいつでもOKだと思います。
もしも相手の都合が悪い時は「折り返し電話します」と言われるので、都合の良い日時を聞いておきます。
3.面接日の調整
採用担当者と話をすると「いつ来れますか?」と聞かれます。なので、事前に都合の良い日時をある程度ピックアップしておくと良いですね。
4.いざ面接!
決められた日時に面接を行います。
5.採用・不採用
基本的に合否の結果は後日連絡されます。しかしまれに「じゃあ今から入ってもらえる?」と面接だけの予定がいきなり勤務スタート!ということも。もちろん都合が悪ければ断っても良いのですが、そう言われることも予想してスケジュールを空けておいた方が無難です。
電話で応募するときの注意点
例えばお店に「アルバイト募集中!」という張り紙があって、それを見て「すみません、働きたいんですけれど…」と声をかけるのはあまりオススメできません。そのときスタッフの手が空いていれば良いのですが、忙しいときに言われても…となりかねません。電話なら「今ちょっと忙しいので折り返し連絡します!」と対応しやすいですよね。
また当然ですが電話番号を間違えないようにしましょう。
履歴書の書き方
応募の流れが分かったらいよいよ本格的に準備を進めていきましょう。
履歴書は書類選考に使われる重要なアイテムです。どれだけ優れたスキルを持っている人でも、履歴書がダメなら面接まで進められません。逆に言えば、魅力的な履歴書を作ることが出来れば、多少スキルや実力が伴っていなくても書類選考を通過できる可能性が高まります。
履歴書はどこに売っている?
コンビニやスーパー、百均、文房具屋など割とどこでも購入できます。また最近だと無料でダウンロードできるサイトもあるので有効活用してみましょう。ダウンロードしたあとはプリントアウトするだけでOKです。
アルバイトに使う履歴書はどれが良い?
実は履歴書にはいろいろな種類の物があります。大きく分けると…
・JIS規格履歴書(主に新卒者向け)
・転職用
・アルバイト、パート用
といったところです。当然アルバイト、パート用の履歴書を選ぶのがベスト。
「他の種類とは何が違うの?」
と思うかもしれません。バイト用の履歴書は働ける曜日や時間を記入する欄があります。他の書式だとフルタイムが前提なので、こういった記載欄が無いんですね。
履歴書のサイズは?
これはあまりこだわらなくても良いのですが、一般的にはA4サイズの履歴書が使われることが多いです。
B5サイズも販売されていますが、A4が記載スペースの関係上オススメ。たくさん自己PRが書けるので書類選考を突破しやすくなります。
履歴書の写真はプリクラでもいい?
ズバリ言えば「そんなわけありません」
履歴書の写真はなかなか難しいところです。コンビニやスーパーなどに設置されているインスタント証明写真を使う人が多いのですが、これはオススメしかねます。
・手早く撮影できる
・値段が安い
メリットはこの程度。しかも撮り直し回数に限りがあるのもネックです。
写真屋さんで撮ってもらおう!
街の写真屋さんに「履歴書用の写真を撮って欲しいんですけれど…」とお願いすれば簡単に引き受けてくれます。
普段は写真屋さんを利用する機会は無いでしょうから、最初は緊張するかもしれませんね。しかし履歴書のために利用している人は多く、しかも有利に書類選考を進められるんです!
写真屋さんを選ぶメリットは…
・1回700円~1200円程度とリーズナブル
・最高の写りになるように調整してくれる
・撮り直しに対応してくれる
といったものが挙げられます。お店にもよりますが、大半は1000円以内で済ませられるのでは。インスタント証明写真と値段はほとんど変わりません。
何のために写真が必要なのか?
そもそもどうして履歴書に写真が必要なのでしょうか。応募者の顔で決めたいから?そんなわけがありません(水商売など顔が重要なお仕事なら話は別ですが…)。
応募者の顔を履歴書に貼っておけば、面接時にスムーズに行きますよね。またある程度の身だしなみも判断できます。
そこまで深い事情があるわけではありませんが、第一印象を決める大きなポイントであることに間違いありません。
それだけに、魅力的な写真を履歴書に貼って書類選考を突破したいものです。
履歴書の書き方の注意点
履歴書はただ書けばOKというわけではありません。いくつかの決まりごとも存在しています。
ということでここでは書き始める前に知っておきたい履歴書を書くときの注意点を紹介したいと思います。
ボールペンor万年筆
履歴書はボールペンや万年筆で書く必要があります。
鉛筆やシャーペンで書いてはいけませんよ!
これには理由があります。書き直しなどの不正行為を防ぐためです。
また必ず黒のインクを選ぶようにしましょう。
修正箇所が出たら書き直す
誤字や脱字があるのは当然NGですが「修正液や修正テープを使えば良いでしょう?」というのも間違いです。
提出書類のミスは大きな悪影響を与えてしまいますし「履歴書程度の書き直しもしたくない人間に仕事は任せたくない」と捉えられる可能性が高いです。
履歴書の最後辺りでミスってしまうと「また最初から書き直しかぁ~」と感じるかもしれませんが「さっきのは練習だから!」と割り切りましょう!
また間違える可能性も考慮して履歴書は複数用意しておくことを強くオススメします。
嘘は絶対に書かない!
学歴やバイトの履歴、持っている資格、スキルなどに自信が無いと嘘を書いてしまいたくなるかもしれません。しかし当然アウト!
「嘘がバレなきゃ良いんでしょ?」
確かにバレなければ問題無いかもしれません。しかしひょんなことからバレるケースは多いですし、最悪詐欺罪に該当してしまうおそれも!
スキルや経歴を偽って採用されたとしても、長続きするとは到底思えません。それなら本当のことを伝えて、その上で採用してくれるバイト先で頑張るのが筋ではないでしょうか。
履歴書は手書きorパソコン?
多くのバイトサイトなどでも取り上げられているこの問題。最近はネットから履歴書をダウンロードして、ワードやエクセルで項目を埋め、プリントアウトすれば簡単に履歴書を作れるようになりました。
もちろん履歴書のテンプレートをダウンロード・プリントアウトすることは問題ではありません。
手書きにするべきか、パソコンで作成しても良いものかが焦点となっています。
おそらく若い方ほど「パソコンで良いんじゃない?」と考えるかもしれません。
読み手側からしても、正直なところパソコンの方が読みやすいです。
しかし一方で「手書きの履歴書じゃないと受け取らない」という人もたくさんいます。そして年齢や職種に関係なく一定数います。
理由はいろいろで…
- わざわざ時間をかけて手書きにするくらいだから、やる気が伝わる
- 字に人間性が出る
- 字が下手でも丁寧に書かれていれば好感が持てる
- 昔からそうだったから
中には「え?」と思う理由も含まれているかもしれませんね。しかし、冗談でも嫌味でも無く、本気でそう考える人が結構多いものです。
ということで現在の最適解は手書きが無難になります。
求人情報に「手書きで」「パソコンで」と指定されている場合はそれに従いましょう。
履歴書の各項目解説
いよいよ実践的な履歴書の書き方を紹介していきます。
日付
面接時に履歴書を渡すなら面接日を記載し、郵送するなら投函日を記載するのがルールとなっています。
「西暦(2016年など)と元号(平成28年など)のどちらにすれば良いの?」と聞かれることが多いですが、どちらかに統一すればOKです。西暦にこだわらなければならない、といった決まりはありません。
ふりがな
氏名の上に「ふりがな」と書かれているときは「ひらがな」で、「フリガナ」と書かれているときは「カタカナ」で記入します。
印鑑
かすれ、曲がり、欠けがでないように丁寧に!失敗したら新しい履歴書を作成しなおしましょう。
写真
正面から撮影した、直近3ヶ月以内に撮影したものを貼り付けるのが正しいです。プリクラはNG。
裏面に氏名と日付を記載しておくと剥がれてしまったときに担当者が管理しやすくなります。
連絡先
電話番号やメールアドレスを記入します。最近だとLINEやSKYPEを使ってやり取りをするケースが増えていますが、最初は電話、もしくはメールから始めるのが一般常識。
後日LINE、SKYPEのIDを交換したら、今後はそちらを使いましょう。
学歴・職歴
1行目には「学歴」と記入します。
2行目以降、小学校卒業から順に記入していくのがルールです。中学校も卒業年月だけでOK。
高校入学以降は入学と卒業年月の両方を記載しましょう。
よくある間違いですが「高校」は略語です。正式には「高等学校」になります。
現在高校生なら「○○高校○○科在学中」、大学生なら「○○大学○○部○○学科○○学年在籍中」と記載して学歴は完了!
職歴がある人は学歴の次の行を空けて「職歴」と記入します。もちろんアルバイトも職歴に含めて下さい。
免許・資格
希望する職種によって大きなアドバンテージになる重要項目です。仕事に直接関係の無い資格でも「おっ?」と思わせられると判断すれば記入しましょう。
ときには「こんな資格を持っているんだ。努力家なのかもしれない」と評価される場合があります。
志望動機・自己PR
詳しくは後述しますが担当者はどういう人と一緒に働きたいか?を考えると説得力が増すことが多いです。
勤務可能日時
アルバイト・パート用の履歴書にだけ存在する項目です。あなたが希望する曜日や時間帯を記入しましょう。
その他
他の項目には当てはまらない連絡事項を記載するスペースです。
例えば、学生なら「7月から8月の夏休み期間中は時間の都合がつけられるので勤務日数の調整をお願い致します」といった内容が挙げられます。
自己PRや志望動機のコツ
さて、履歴書の中で一番やっかいなポイントである自己PRや志望動機の書き方を紹介していきたいと思います。
そもそもどうしてこれらが重要なのか。それは一緒に働きたいと思える人間かを見極めるためです。
ということで具体的なポイントに沿って見てみましょう。
自己PR
自己PRは「私はこんなに魅力的な人間です!だから一緒に働きましょう!」とアピールするための項目になります。
大事なのはこういう強みがある→こういうエピソード・具体例がある→だから職場に活かせる!の3段構え。最終的に仕事へのアピールになるように考えてみましょう。
1.コミュニケーション能力をアピール
アルバイトの募集だと「あまりスキルや資格にはこだわらない。働きながら覚えてくれれば良いから。職場を盛り上げてくれる人の方が嬉しい!」と考えることが多いです。となるとコミュニケーション能力が高い人はかなり有利に!
例えば「サークルや部活でいつもリーダー役を任されています」「年齢や性別を問わず誰とでも仲良くできます」といったことを具体例も交えてアピールするのが有効です。
2.スキルをアピール
資格やスキルに自信がある人はそれをアピールするのが有効になってきます。例えば事務系のアルバイトなら「エクセルやワード、パワーポイントは普段から使っているので即戦力として活躍できます」といったアピールの仕方が挙げられますよね。それを裏付けるようなエピソードや具体例もあると説得力アップ!
3.体力をアピール
アルバイトといえど体力が無いことには続きません。担当者は「できるだけ長く働いてくれる人」を積極的に雇いたいと考えています。
なので「小学校からずっとサッカーをやっているので体力には自信があります」といったアピールが可能に!特に夜勤や力仕事系のアルバイトだと喜ばれると思いませんか?
この例で言えば、チームワークについてもアピールできると思います。
「サッカーを通じてチームで活動すること、他のメンバーと力を合わせて目標を達成することを学び、それを仕事に生かせると考えています」といった感じですね。
志望動機
志望動機は…
「何が理由で興味を持ったのか」
「どんな仕事をしたいと考えているのか」
「将来にどうつなげたいのか」
を明確にすることが重要です。
「自己PRと似ている」と思われがちですが「どうしてもここでアルバイトがしたいんです!」を伝える欄になります。
なので、自己PRと絡めつつ、志望動機を考えていくとスムーズに組み立てやすいですね。
気をつけたいのは「それは別にうちじゃなくても良かったんじゃないの?」と思われないこと!
例えば「まかないが出るから」「家から近いから」といった志望動機は避けたほうが無難です。
1.いつも使っている、知っている
「普段から使っているお店なので」はかなり有効な志望動機になります。
「知っている上で申し込んでくれたのか」「よく使うということは近所に住んでいるのか」と担当者は嬉しく思うはずです。
ただ、本当は使ったことがないのにこれを志望動機にしてしまうと「じゃあうちの○○についてどう思う?」と聞かれた時に対応できなくなる可能性が出てくるので避けるべき。
本当に使っている、知っているお店にのみ有効な志望動機です。
2.友達や先輩がいる
アルバイト先に友達や先輩など、身近な人がいるなら「先輩の○○さんが働いているので、コミュニケーションを取りながらスムーズに働けると思います」という志望動機が強いです。
ただし、既に働いている友達・先輩がアルバイト先で評価されていないと「彼の友達だったら期待できないな…」と思われてしまう可能性も。
また「仕事とプライベートは区別して馴れ合いにならないように徹底します」と宣言した方が良いですね。
3.特技を発揮したい!
「こういう特技を持っているから実践したい!」と自己PRに絡めて志望動機を持ってくるのも魅力的です。
例えば「服飾系の学校に通っているので、販売スタッフとして働くことでお客様に喜ばれるコーディネートのアドバイスが出来ると思います」など。
ただ、自分では「職場で役立つはず!」と思っていても担当者からすれば「それは役に立つとは思えないんだけれど…」と思われたらアウト。
見極めが難しいところですが、きちんと説明できればかなり強力な説得力を発揮します。現場の気持ちを想像して、よく考えてみましょう。
4.将来と結びつける
「どうして他ではなく、うちで働きたいのか?」という問いに対して「将来こういう仕事がしたいので、知識やスキルを身に付けるために応募しました」と志望動機を持ってくるのはかなり説得力がありますよね。
例えば「将来は出版社で働きたいと思っているので、貴社で編集や制作の知識・ノウハウを身につけたいと考え、応募しました」といった志望動機が作れます。
ただし担当者によっては「働いてもらうのであって、勉強の場じゃないんだよ?」と突っぱねる可能性も。
なので、合わせて自分を雇うことで会社側が得るメリットをアピールすることが重要です。
上記の例で言えば「将来に備えて、インデザインやイラストレーター、フォトショップの勉強をしています」と添えるとグッとアピールできますね。
5.時給が良いから
基本的に「給料が良いから」が志望動機だと嫌がられます。ただ、時給・給料以外で本当に志望動機が見当たらないなら、これを理由にしてもOKです。
大事なのはどうして時給が良い仕事を選ぶ必要があったのかをしっかりと説明できること。
例えば「勉強の合間に学費を準備する必要があるため、限られた時間でしっかりと稼げる貴社に応募しました」といった例が挙げられます。
郵送する場合の封筒の書き方・切手の値段
履歴書を郵送するのにもマナーがあります。高校生くらいならあまりうるさく言われないかもしれませんが、そこをしっかりと出来ていれば「おお、ちゃんとしているな!」と高く評価されるポイントに!
ということでここでは履歴書の郵送について紹介していきます。
封筒はA4の白
文具屋などで履歴書を購入すると封筒が付いていることが多いです。基本的にそれで良いのですがA4の白で無ければ自分で用意するべきです。
付属のものはA4サイズで無いことが多いので注意しておきましょう。
茶封筒でも良いのですが、他の書類と紛れてしまう可能性がありオススメしかねます。
必ず黒のサインペンで
宛名を書くときは必ず黒のサインペンを使用します。
ボールペンだと字が細くて読みづらいですし、マジックペンだと読みやすいものの裏移りの可能性が。
また「履歴書在中」と記載するために赤のボールペンと定規も用意しておきます。
封筒の表面の書き方
1.郵便番号を記入
郵便番号記入欄があるならその中に、無い場合はわざわざ枠を作らなくても大丈夫です。封筒右上にそのまま書きましょう。
2.宛先・住所
封筒右側に縦に書きます。必ず都道府県、建物名、部屋番号まで書きましょう。
3.宛名
封筒中央に書きます。やや右側に会社名。このとき「(株)」と略語を使ってはいけません。必ず「株式会社○○」と正しい名称で。
次の行に大きめの字で担当部署(担当課)を書きます。担当者が分かっているなら「○○部○○様」と記載。担当者が分からないときは「○○部御中」または「○○部採用ご担当様」と記載しましょう。
4.履歴書在中
封筒左下に赤のボールペンで「履歴書在中」と書いて、その周りを定規で四角に囲います。百均などでスタンプが売られているのでそちらを使ってもOK。
封筒の裏面の書き方
1.郵便番号・名前を記入
封筒左下に記載します。書く位置は表面と同じ。郵便番号が上で、その下に住所。左に名前のレイアウトで。
2.投函日時
住所の上に投函日時を記載します。無くても良いのですが、なんらかの事情で書類の到達に気づかなかったり、郵送が遅れたときの証拠になってくれます。
3.〆マーク
必要な書類を全て入れ、糊付けをしたら〆マークを書いて完了です。
添え状も忘れずに
履歴書を送るときは添え状も同封するのがマナー。添え状とは「履歴書を送りました」と表する書面のことです。例えばメールでやりとりをするときに「データを添付しています。ご確認ください」と書きますが、これと同じ役目を持っています。そのままテンプレートを使っても良いので難しく考える必要はありません。
用意するのはA4用紙。以下の順番で横書きで書きます。
ワードにテンプレートがある!
[box_h]ネットでテンプレートをダウンロードしても良いのですが、ワードに「挨拶文」のテンプレートがあるのでそのまま挿入するなり、書き写すなりすると便利です。[/box_h]
クリアファイルに入れよう!
履歴書、添え状は折ってはいけません。なので、添え状を一番上にしてクリアファイルに入れ、封筒に入れて郵送するのがマナーになります。
クリアファイルを入れておけば折れるリスクが減りますし、万が一雨などで濡れても安心ですね。
切手の値段は?
基本的に120円分の切手で十分です。これで50gまで郵送可能。
ただし、提出書類が多かったり、ポートフォリオ(作品例など)をDVDやCD-Rで提出すると50gを超えてしまうおそれも。
「ちょっと重いかな?」と思ったら郵便局できちんと計ってもらいましょう。
面接
無事に書類選考を通過していよいよ面接!この結果次第で採用・不採用が決まります。
そこでここではアルバイトの面接攻略を紹介していきます。面接前に必ずチェックしておきましょう。
持ち物・準備するもの
ほとんどのアルバイトは特に持ち物は求められません。履歴書くらいのものです。ただ、万全を期すためにも次の持ち物を確認しておきましょう。
・履歴書など応募書類
・筆記用具、メモ帳
・地図
・応募先の住所と電話番号
・面接担当者の部署や名前
身だしなみ
あまり派手で無ければ特に気にしなくても大丈夫です。ただし清潔感のある身だしなみを意識しましょう。
男性
・前髪が目にかからない髪型
・長髪・茶髪は基本NG
・デニムは避けて綿パンやスラックス
・上着は襟付きが無難。できれば無地や淡い柄のもの
・靴は革靴がベスト。派手でなければスニーカーでもOK
女性
・基本はナチュラルメイク。アパレル、コスメ系のバイトならブランドテイストに合っていれば問題ない
・清潔感のある髪型で。肩につくほど長いならまとめて
・ズボンは綿パンorスカートが基本。短いスカートは避ける。やはりデニムはNG
・上着はブラウスやシャツ、キレイめのニットなどが無難。派手な柄は避けて
・靴は革靴やパンプスが無難。キレイめのブーツやスニーカーも可
スーツで行くべき?
[box_h]アルバイトの面接ならスーツで行く必要は無いことがほとんどです。とはいえ職種や職場によってはスーツが望ましいことも。働いているスタッフがスーツの職場なら、面接にもスーツで臨んだほうが無難です。ただし「私服OK」の記載があるなら、上記した清潔感のあるファッションを意識しましょう。[/box_h]面接に向かうまで
面接の時間の5~10分前を目安に向かうのがマナーです。早く着きすぎると担当者の準備ができていないこともあるので注意。
もしも早く着きすぎたら、近くで時間を潰してからちょうど良い時間に着くように調整しましょう。
遅刻しそうになったら
もしも面接時間に遅刻しそうになったら遅刻が分かった時点で連絡するのがマナーです。すぐに担当者、あるいは担当部署に電話をかけましょう。メールだと確認が遅れる可能性があるので必ず電話で!
連絡するときは…
・まずは謝る
・理由を伝える
・遅れる時間の目安を伝える
・待ってもらえるか確認する
を伝えましょう。
例えば「本日○○時に面接の約束を頂いている○○と申します。申し訳ありませんが、電車の遅れで10分ほど到着が遅れてしまいます。お忙しいとは思いますが、少々お待ちいただけないでしょうか」といった具合ですね。
面接の流れ
面接会場に着いてから帰るまでの流れをチェックしていきましょう。流れごとのポイントを何度もシミュレーションすることが大切!
受付
面接場所に着いたら受付、あるいは専用の内線電話で挨拶をしましょう。
・自分は誰か
・何の約束があるのか
・約束の時間は何時か
・担当者は誰か
これを伝えます。例えば「こんにちは。○○時より○○様と面接の約束をしております○○と申します」といった具合。
すると次は面接場所に案内されます。
入室
面接は入室の立ち振る舞いから始まっています。油断せずに!
1.ドアは2回ノック
部屋に入るときはドアを2回軽くノックします。「どうぞお入りください」と返事が聞こえたらドアを開けましょう。
2.入室、失礼します、一礼
入室したら担当者に向かって「失礼します」と言ってから一礼します。よくある間違いが「失礼します」と言いながら一礼すること。
3.ドアを閉める
一礼した後、ドアを閉めます。後ろ手で閉めず、きちんと振り返って静かに閉めましょう。
4.着席
椅子の左側に立って、名乗ってから一礼します。「どうぞお座りください」と言われてから着席します。
「○○です」→一礼→「お掛けください」→着席
面接中
面接中は肩の力を抜き、背筋を伸ばして姿勢よく受け答えしましょう。手は膝の上。
目線は相手の目、または眉間の辺りを見るのが基本です。ただ、じっと見続けると不快感を与えかねないので時折視線を外すのも大事です。
退室
面接は退室し、会場を後にするまで続くと考えましょう。油断大敵!
1.終わって一礼
「これで面接を終了します」と言われたら「ありがとうございました」と一言。
その後、椅子の左側に立って「失礼します」と言い、一礼。
面接終了→「ありがとうございます」→椅子の左に立つ→「失礼します」→一礼
2.ドアの前で一礼
ドアまで歩いていったら、振り返って「失礼します」と言ってから一礼。ドアを向いて退室します。
会場を後にするまで静かに、落ち着いて行動しましょう。
面接でよく聞かれることは?
面接もある程度はテンプレート化しているので、事前に質問とその答えを整理しておくとスムーズに行きやすいです。
・応募した理由は?
・今までのバイト経験は?
・自己PR
・いつから働ける?
・週何日、1日何時間働ける?
・通勤手段や通勤時間
基本的にはこれらを質問されることが多いです。履歴書と似たような内容ですよね。それもそのはずで面接は履歴書に沿って進められることが多いからです。なので面接は履歴書に書かれていることを深く突き詰める場だと考えると良いかもしれません。思いつきで履歴書を埋めてしまうと、面接で困ったことになりかねないわけですね。
答えづらい質問も想定しておこう
面接の最中に思わぬ質問や、答えづらい質問をされることがあります。そうなると「え?」と戸惑ったり、嫌な顔をしてしまうかもしれません。また、曖昧に答えたせいで働き始めてから大変なことになることもあります。例えば次のような質問を受けたら、どう答えるべきでしょうか。
1.希望以外の勤務日をお願いされる
「土日はサークルの練習があるから平日だけ」と伝えていたのに「土日も出てもらえない?」とお願いされたらどうでしょうか。二つ返事で「大丈夫」とは言えませんよね。
もちろん「申し訳ありませんが、土日の出勤は難しいです」とキッパリ断っても良いのですが、印象を悪くしそうで怖い…。
そんなときは「確認を取りたいので、後日お返事致します。差し支えないでしょうか?」と考える時間を稼ぐのもアリです。
2.希望職種が違う
キッチンで働くことを希望したのに「ホールに出て欲しい!」といった応募した職種と違う配置をお願いされることがあります。
「単純にそのお店で働ければ良い」「お金がもらえればそれで良い」という方は気にしなくても良いかもしれませんが、目的があって職種を希望しているなら理由を話すべきです。
例えば「調理の経験があるので、これを活かしてキッチンで働くことを希望します」といった具合です。
3.明日から来れる?と言われたら
希望する勤務開始日を伝えているにも関わらず「明日から来れない?」と言われたら…返事に困ってしまいますよね。
明確に難しい理由があるならハッキリと伝えましょう。ただし「遊びたいから」「のんびりしたいから」といった回答は悪印象を与えかねないので注意。
「どうしても外せない用事があるので」
「試験があるので」
などの理由を用意しておきましょう。
4.時給を引き下げられたら?
「求人情報では時給1000円って書いているけれど、最初は時給800円なんだ。大丈夫かな?」
「詐欺じゃないの?」と思うかもしれませんが、無い話ではありません。例えば「試用期間が1ヶ月」など納得のいく理由があれば分かります。
ただいずれにせよ、面接時の口頭だけでサラッと済ませる話ではないため、書面で明示してもらいましょう。
提示された条件に納得できないときは「求人情報の条件だから応募したので、今回は辞退致します」とキッパリ断るべきです。
こちらから確認すべきことは?
面接は担当者に見られるだけの場ではありません。自分が本当に働けるか、働きたいと思えるかを確認する場でもあります。
面接の最後に必ず「何か質問はありますか?」と聞かれます。ここでアルバイトが始まってからの行き違いを防ぐための質問を投げかけてみましょう。
・具体的な仕事内容
・シフトについて(都合の良いときに多く入ったり、減らしてもらったりできるかなど)
・給与の支払い方法や支払い時期
・試用期間の有無
・残業の有無や程度
・職場の雰囲気
・交通費支給の有無
・欠勤ペナルティ
・初出勤の日時
・合否の連絡
他にも気になる点があったらどんどん質問しましょう。「働いてみないと分からないでしょう?」と思う人もいるかもしれませんが、できれば働き始める前にしっかりと見極めて後腐れが無いようにしたいものです。もしも「おや?」「何かおかしいぞ?」と思ったら、その場で辞退する必要があるかもしれません。例えば「交通費は支給されるはずでは?」「残業は無いって求人情報に書かれていたのに…」といったケースですね。
採否の結果について
採否の結果はほとんどが電話連絡になります。中には書面で結果を伝えるところも。
必ず当てはまるわけではありませんが電話なら合格、書面なら不合格になることが多いようです。
バイト初日までの準備
無事に面接をクリアし、採用が決まったらバイト初日に向けて準備を始めましょう!
初日の持ち物
面接時、採用連絡を受けたときに「初日にこれを持ってきてね」と言われると思います。なので最低限、それだけは用意しておきましょう。
またメモ帳、筆記用具、時計は言われなくても持っていくのがマナー。
アルバイト初日はとにかく覚えることがたくさんあるので、全てを記憶するのは厳しいと思います。なので、逐一メモを取れるように準備しておきましょう。
バイトのマナー
初日から即戦力として期待するところの方が珍しいと思います。なので、最初は職場に慣れてもらうことが最優先事項。そのためにも次の行動がマナーとして挙げられます。
・遅刻は絶対にしない
・挨拶や受け答えは元気よくハキハキと
・何でもメモする
出勤時間の何分前に着けば良い?
遅刻しないことは当然として、あまりにも早く着いても仕方がありません。早すぎず、遅すぎず。
制服に着替えたり、始業時間前に挨拶の時間を設けたりするでしょうから出勤時間の10~15分前くらいがちょうど良いと思います。
時間ぴったりに到着、では遅いので注意しましょう。
自己紹介はどうすれば良い?
アルバイト初日の最大の壁とも言えるのが最初の自己紹介ですよね。もちろんこれから先、一緒に働き続けるわけなので明るく、元気に、笑顔で、ハキハキと!を心がければ好印象を与えられるはずです。
ほとんどの職場は、最初は誰かが面倒を見てくれます。いわゆる「教育係」ですね。まずはその人をきっかけに、色々な人に挨拶・自己紹介していって顔を覚えてもらいましょう。
「初めまして!今日からお世話になるアルバイトの○○です!よろしくお願いします!」
印象づけようと「面白いことを言おう!」と変に気張る人もいますが、最初は普通に挨拶だけで十分です。これから一緒に働いていく中で自分のキャラを覚えてもらいましょう。
声かけの基本を知る!
声かけの基本は「おはようございます」「お疲れ様です」になります。
ただ、それぞれのアルバイト先で独特な挨拶の習慣があるケースも。しかしそれは次第に身につくと思います。初日なのですから、わからなくて当然。
なので会った時は「おはようございます」、帰る時は「お疲れ様です」から始めて行きましょう。
バイトの辞め方
「時間・体力的に続けるのは難しい」
「人間関係が悪い」
「もっと稼げるバイトに移りたい」
「勉強に専念する時期が来た」
何らかの事情でバイトを辞めたいと考えることもあると思います。アルバイトなので、正社員ほど辞めにくいわけではありませんが、それでも簡単とは言い難いです。
そこでここではスムーズなバイトの辞め方を紹介していきます。
タイミング
民法上では退職日の2週間前に申し出ると決められています。しかしシフトの都合や引き継ぎの問題から退職日の1ヶ月前に申し出るのが一般的になっています。
シフトを作るのは1ヶ月以上前ですので、できればもう少し余裕のあるタイミングで申し出た方が負担をかけずに済みます。
誰に伝える?
一番偉い人に伝えるのがマナーです。お店なら店長、オフィスなら社長や部長。
心情的にバイト仲間に先に話したい気持ちは良く分かります。しかし、上司に伝える前に先に伝わってしまったら大きなマナー違反なので気をつけてください。
伝え方
直接会って話すのが礼儀です。もちろん言い出しづらい内容なので、できれば電話やメール、LINEなどで済ませたいと思うかもしれませんがNGです。
もしも上司と時間が合わないときはメールなどで「大事な話があるのでお時間をいただけませんか?」とアポを取りましょう。
後腐れない辞め方
アルバイトを辞めるときに起こりがちなのが「あと1ヶ月で良いからまだ辞めないで!」と引き止められ、結局そのままズルズル…というケース。
そうなると誰も幸せになりません。辞めたいあなたは「バイト辞めたい…」という想いで仕事をしなくてはなりませんし、引き止めた側も「どうせ辞めるんだし…」という想いで接することになります。
ということで、辞めることを伝えるときは正直な理由と正確な時期をハッキリと伝えるように強く意識しましょう。
もしも「人間関係や給料面が不満だから」という理由だったとしても、これを伝えるのは控えたほうが良いです。
「給料を上げるように上に相談してみるから」
「人間関係が上手くいくようにサポートするから」
と引き止められるのは目に見えています。なのでポイントは自分の都合で辞める方向に持って行くことです。例えば…
・勉強に専念するべきときが来た
・どうしても欲しい資格がある
・サークル、部活に専念したい
・家庭の事情でやむなく
もちろん深く理由を聞かれるかもしれません。自分も相手も納得できるように、内容をきちんと練っておきましょう。
コラム
最後にアルバイトに関するちょっとした雑学・小ネタを紹介したいと思います。
最低賃金制度
最低賃金制度とは各都道府県別に設けられている、時給の最低金額のことです。
例えば、最低賃金が800円に指定されている都道府県でアルバイトを探せば、どの業種、お店だろうと時給800円以上にしなくてはなりません。
最低賃金を下回る時給に設定した雇用主は罰則を受けることになります。
自分が住んでいる都道府県の最低賃金を調べて、それを元にどのアルバイト先で働くのが良いのかチェックしてみると良いかもしれません。
もしかすると隣の県の最低賃金が高く、多少通勤時間がかかってもアルバイト先を厳選した方がたくさん稼げる…ということも!?
ブラックバイト
「ブラック企業」という言葉を聞いたことがあると思います。例えば…
・毎日残業は当たり前
・残業代がでない、いわゆるサービス残業
・休日返上で出勤。もちろん手当はなし
他にも挙げればキリがありませんが、労働者の権利を踏みにじるような悪質な労働環境が特徴になります。
そしてこれが該当するバイトがブラックバイトと呼ばれています。
「アルバイトだからそこまでひどい扱いは受けないのでは?」と考える人も多いかもしれません。ですがどちらかというと「バイトだからひどい扱いでも大丈夫でしょう」という人が多いのが現実です。
正社員は簡単にはリストラさせられませんが、バイトなどの非正規雇用者は割と簡単にクビにできます。
「このバイト、ブラックかも?」と思ったらちゃんと残業代も出るまともなアルバイト先を探すべきだと思います。
試用期間
求人情報を見てみると「試用期間○ヶ月あります」と記載されていることがありますよね。
「試用期間って何?」と思う人向けに解説していきたいと思います。
名前のとおりお試しで働いてもらう期間のことで…
・時給は低めに設定
・合わない、使えないと判断されれば試用期間中にクビになる可能性
が特徴になります。
専門的な資格やスキル、技術が求められるアルバイトに多い傾向にありますが、そうでないアルバイトでも試用期間を設けていることも。
上記したブラックバイトの中には「ずっと試用期間」にしているところも!他にも「求人情報には試用期間があるとは書かれていなかったし、面接で説明されることなく、給料日になって初めて発覚した!」というケースもあるようです。
こういった点からも、面接時には必ず試用期間の有無、期間の長さ、その間の時給を確認するべきですね。
アルバイト先の飲み会やお付き合いは絶対?
「今日はみんなで飲みに行こうよ!」
「今度一緒に旅行に行こうよ!」
お誘いされること自体は嫌なことではないと思います。しかし一緒に行く人によるのが本音ですよね。
普段から仲が良いメンバーで行くならまだしも、仕事でイライラさせられるバイト先の人と飲み会に行く、遊びに行くことに抵抗を感じるのも無理はありません。
これに関しては雰囲気によるとしか言いようがありません。しかし当然ですが参加が義務付けられているわけでは無いです。
いわゆる「飲みニケーション」ですが、これをきっかけにスタッフ同士の仲が良くなって仕事がスムーズに行くことは珍しくありません。しかし「のみ二ケーション」が原因でアルバイトに行きたくなくなったら…問題ですよね。
ネットを見ると「基本断ってたまに行くくらいがちょうど良い」という意見が多いようです。
オススメの対策方法に断る口実を明確にしておくことが挙げられます。
例えば「バイトがない時は資格のために勉強しているんだ」と日頃から言っておく…といった具合ですね。
まずは一歩踏み出すことから
はじめてのアルバイトをテーマに紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
「アルバイトをはじめることが不安…」
「本当に上手くやっていけるのかな?」
どんな人と出会うか分からないですし、自分のスキルや実力が通用するのかも心配ですよね。
それでもやってみれば案外どうにかなるものです。始めてもいないのに、結果が分かるはずがありません。
今回紹介した内容を照らし合わせながらアルバイトの準備を進めていけば、必ず採用するバイト先が見つかります。
最初から楽しく、ずっと続けたいと思えるバイト先が見つかればラッキー。そうでなければ次にチャレンジ。
それくらいの心構えで十分だと思います。
アルバイトを始める動機は人それぞれ。お金のため、社会経験のため、あるいは将来のため。
この記事が皆さんの背中を少しでも後押しできるものであると願っています。