「ワークポート」はIT業界に特化した転職エージェントとして2003年に設立しました。IT業界の転職を強みとしつつ、2014年には総合転職エージェントとして、多くのマッチングを生み出しています。
求職者に対する満足度向上に本格的に取り組み、2017年度上半期(2017年4月~2017年9月)には、リクナビNEXT『GOOD AGENT RANKING』にて、「転職決定人数ランキング」1位を受賞しています。また、求職者の満足度が高い上位10%にもランクインし、今勢いのある転職サポート会社のひとつともいえるでしょう。
そんな株式会社ワークポート様へ、取材に行ってきました。
強みは求人の「量」。万全のサポート体制から見えてくるワークポートの想い
転職エージェント「ワークポート」で印象的なのが、やはりサポート体制。
自社で開発した転職支援ツール「eコンシェル」をはじめ、求職者がサービスを受けやすい環境作りへの取り組みがインタビューからわかってきました。
「eコンシェル」エンジニア4人体制で運用する転職支援ツール
今日は宜しくお願いします。まずは御社の強みについて教えてください。
弊社の強みは極端にいうと求人の「量」ですね。
「eコンシェル」などのサポート体制もしっかりしていますよね。それでも強みとして一番に出るのは求人の「量」なんですね。
担当転職コンシェルジュとのやり取りができることはもちろん、選考スケジュールの管理や求人への応募、転職に役立つ有益な情報を見るなど、「eコンシェル」一つで転職活動中に必要なあらゆる管理をとても楽に行うことができます。
確かに、自社のシステムに関しては非常に強いと思います。社員数が2ケタの頃からずっと、eコンシェルや情報共有システムは全て自社で開発したもので、現在ではエンジニアが4人体制で運用しています。
ですので、改善や修正、トラブル時まで、対応スピードは本当に速いです。それに、社内ではブラックボックスもありません。たとえば、誰かが突然休んでも、社内システムを通じて他の誰かが3分もあれば全く知らない求職者の状況を把握して対応することができます。
eコンシェル上で非公開求人も見られると書かれていたのですが、制限などはありますか?また、なぜそのような仕組みにしようと考えたのですか?
はい、サイト上に掲載していない求人を、登録した求職者様が個人で検索できるような状態にしています。ただ求職者様の、最低条件に当てはまらない案件については、システム上で検索されないようになっています。それ以外であれば、全て見ることが可能です。
弊社のそもそもの概念に「ひとつでも多くの可能性を追求していきましょう」という考え方があります。なので、求職者様にいろんな会社を見ていただくために、このような仕組みをつくりました。
僕たちは、自分でよりたくさんの情報を見られるという状態は、ユーザーにとって大きなメリットだと考えております。はじめに弊社の強みとして求人の「量」とお答えしたのも、こういうことです。
求職者の可能性を広げる「完全未経験者限定の無料エンジニアスクール」
完全未経験者限定の無料エンジニアスクールというサービスについて、スクールの内容や受講期間など詳しく教えてください。
エンジニアスクールでは、基本的に「PHP」「インフラ」「ネットワーク」について教えています。今はPHPをメインに行っており、内容としては簡単なトランプゲームの作成です。
スクールといっても、まとまった人数の前で講師が立って行うという感じではありません。一人ひとりテキストにしたがって自己学習形式で勉強していただき、分からない部分をその場で教えるスタンスです。
受講期間には個人差がありますが、1か月が平均ですね。
そうなんですね、完全未経験者でも1か月でできるということは、本当に分かりやすくできているんですね。現在、受講者はどのくらいいますか?
はい、完全未経験者でないとスクールに誘致しないのですが、そういった方でも約1か月で基礎を習得できます。そもそも、スクールの長が、30代前半で1から勉強して講師になったという経歴の持ち主なので、そういった意味で未経験者の気持ちをよく理解できていることろは大きいと思います。
現在、受講者数は約100名です。
勉強するスペースは、何時から何時まで利用可能ですか?
月~土まで10時から20時までご利用頂けます。
求職者のサポートする「転職コンシェルジュ」
ワークポートでは、求職者をサポートする担当者を「転職コンシェルジュ」と呼びます。
この呼び名には「単なるコンサルタントではなく、常に求職者の目線に立ち不安を取り除きたい」という想いが込められています。ホテルのコンシェルジュのように、気持ちに寄り添い全力でサポートしたい。それが求職者様に対して「ワークポート」が目指すあり方です。
また、法人と求職者様では担当者が異なります。求職者様を担当する「転職コンシェルジュ」に対し、法人担当者を「リクルーティングアドバイザー」といいます。
転職コンシェルジュについて、担当替えができると聞いたのですが、担当者を替えたい場合どうすればいいですか?
担当者は「eコンシェル」上で簡単に替えられます。
僕たちがたまたま割り当てた転職コンシェルジュが原因でサービスが使いにくくなるのは本当に残念ですし、気軽に担当者替えできた方が、ユーザーにとって良いのではないかと思ったのが、このサービスの始まりです。
担当が変更になった場合は、本人にヒアリングし次に繋がるように原因を調査します。なるべく担当変更せずスムーズに転職活動を行っていただきたいですから。
「ITに特化した転職コンシェルジュが担当します」と御社のサイトに書かれていたのですが、実際担当者がいないケースというのはありますか?
今は体制的にないですね。人数がいるので、希望職種ごとにジャンルがわかれています。
ただ、転職を考える途中で方向性が変わった場合は、こちらから担当者を変更することはありません。そこにはプロセスがあり、それを知っているコンシェルジュの方が絶対良い提案ができるからです。
転職コンシェルジュが決まる瞬間は、最初の登録のときですか?
いえ、転職コンシェルジュ自体はその時点では決まりません。
ただ、ご希望の職種や条件などによって、どの領域を専門とする転職コンシェルジュが面談を担当させていただくかは大まかに決まります。
「社内で、転職コンシェルジュが企業からお話を聞く場を設けている」と聞いたのですが、それについて教えてください。
はい、採用企業様をお招きして、弊社でセミナー行います。採用計画や事業計画をはじめ、求める人材についてもお話いただきます。
登録からの転職サポートのリアルな流れを網羅。成功する転職はこうして行う!
ワークポートは、リクルート主催の2016年度グッドエージェントアワードにて、グッドエージェント金賞とオーディエンス賞を受賞しました。
これは、58歳エンジニアの「現場で働き続けたい」という想いにワークポートが寄り添い実現できた、人材紹介を介さないと成し得なかった転職成功例です。
そんな「ワークポート」が転職を成功へと導くためのプロセスとは?取材では、登録からのリアルな流れについても伺ってきました!
「ワークポート」登録後はどうしたらいい?面談開始までの流れ
公式HPで大体の流れは分かるのですが、細かい段取りについて教えていただけますでしょうか?
ご登録後は、まず弊社から求職者様へお電話とメールにて、登録完了のご連絡と面談へのご案内をいたします。
次に、面談のご予約をしていただきます。面談予約の方法は、電話はもちろんですが、メール、ラインなどでも承っています。
面談日が確定しましたら、日程確定のご連絡をします。ここで、担当する転職コンシェルジュもお伝えします。これが面談予約までの流れです。
面談当日の受付については、本社と地方では異なります。
本社の場合は、受付にタブレットが置かれています。そのタブレットに、事前にお伝えした担当者の名前のアイコンが出ていますので、それを押していただければ担当者が受付まで参ります。わからない場合は、「わからない」というアイコンもあります。
ちなみに、担当者は4分以内に受付に行かなければ、上司に内線がかかってきます(笑)
時間厳守ですね(笑)本社以外の拠点では、当日の受付はどのような感じですか?
エントランス入って正面に電話があります。電話でお客様のお名前をお伝え頂ければ、担当の者がご案内にあがるようになっています。
面談ではどんなことを行う?知っておきたい面談内容
面談はどういった流れで行われますか?適性や能力を量るテストはありますか?
面談は1~2時間かけて行います。
まず30分のヒアリング。ここで転職する上での一番のポイントが何かを聞き出し整理します。
次に15分の中座に入ります。この間、転職コンシェルジュはヒアリング内容にあった求人案件をピックアップします。
残りの時間で、求人案件の紹介をします。面談である程度の方向性は決まります。
また、能力を量るテストなどは一切ありません。スキルは話せばわかります。その上でいくつかの求人の提案をさせていただきながら、条件に合うものをマッチングしていきます。また極端な話、ここで正解が出せるとは思っていません。面談の中で方向性が決まる方が殆どですが、もし決まらなくても、提案した求人の●×判定を繰り返せば確実に理想に近付いてはいきます。
求人の案内は、1回の面談でどのくらいの量出されるんですか?
人にもよります。5社から多い場合は20社ほど紹介させて頂く場合もあります。
ちなみに…面談時の服装はどうですか?
本当に自由です。
以前、Tシャツ短パンスリッパでご来社され、下の警備員さんに一瞬止められたという方はいましたが(笑)
気になる!求職者サポートに関する疑問
転職後はどのくらいの間サポートしてもらえますか?
人にもよりますが、入社後3~6か月くらい状況を見てフォローするようにしています。
企業との交渉は、転職コンシェルジュが行いますか?個人で交渉することもできますか?
企業との交渉は、弊社のリクルーティングアドバイザー(法人担当者)が行います。
もちろん、個人と法人を繋げることはできますし、企業から「担当している転職コンシェルジュと話がしたい」という逆の要望を受けるケースもあります。そこは、特に垣根を作るようなことはしていません。
転職意欲があまりない求職者はいますか?そういった方にはどう対応していますか?
ここに足を運ぶ以上「ゼロ」ではないと思いますが、考え中という方はやはりいらっしゃいます。
対応は基本的にはかわりません。意欲がないからといって他の求職者と差をつけることはしませんし、案件の紹介も行います。本当に転職のタイミングがきた時にまた利用していただけるように、求められる事には全力でお応えします。
未経験者へのサポートで心掛けていることはありますか?
求職者様にやりたいという意欲があることが前提でお話しますね。まず「やる気」をどのようにアピールするかをお伝えすることはもちろんですが、「企業に入ってから勉強します」だと流石に採ってはもらえません。なので、どのくらいの知識が必要なのかといったアドバイスは必ずするようにしています。
また面接前には、一番企業のことを知っているリクルーティングアドバイザーから求職者様へ、直接電話で面談対策を行います。クライアントの人事や社長の性格なども含め、NGな言動や会社の雰囲気など細かな部分まで教えます。
IT業界に強い転職エージェント「ワークポート」が語る転職状況
ワークポートで取材に応じてくださった担当者様は「だからこそ転職エージェントがいるんだと思います」と発言されました。カモは本当にその通りだと感じました。
「未経験者OK」の企業の本音
人手不足といわれていますが、実際求人案件で見るとどうですか?また「未経験者でもOK」の案件も多く感じられますが、人手不足の中未経験者を育てられる環境ではあるのでしょうか?
確かに案件はとても増えています。そもそも人手が足りていないので、未経験でもOKというのは本当です。ただ、何か素養があれば尚いいというオーダーのされ方がとても多いです。もちろん完全未経験者でも採るという企業もありますが…。
未経験の中でも一度サイトを作ったり、システムをいじったりした経験のある人っていますよね。そういう方は「実務が未経験なだけでスキルとしては素養がある」という推薦をしても見てくれる企業は非常に多くなりました。
そうなんですね。その中でも、未経験者が入りやすい職種というのはありますか?WEB上で「未経験からITコンサルタント」とか書かれている記事もありますが…実際はどうすか?
通常のプログラマーやデバッガーであれば、未経験でもはいりやすいです。
ITコンサルタントは、中身にもよります。本当のITコンサルタントは、システムの仕組みを知った上でコンサルティングしなければならないので、絶対未経験ではできません。ただ、職種によって…たとえば、営業をITコンサルタントと表現している可能性はあります。
結構ブラック企業が多いと言われる業界ですが、実際ブラックになりやすい職種というのはありますか?
職種でお答えするというのは難しいですね…。ブラック企業と感じるかどうかは人それぞれの価値観によって違ってくるということは前提としてありますが、やはりブラックの典型として挙げられる「残業が多い」といったイメージはIT業界には今だにあるかと思います。
しかし最近では「ワークライフバランス」を重視する企業や、働きやすさ・働き方改善に前向きに取り組んでいる企業も多くなってきている印象があります。
サポート体制の徹底がより良いマッチングを産む。ワークポートの強みは「量+α」!
現在、IT業界は超売り手市場であり、未経験者OK求人も増えています。恐らく、これからも当分この状況は続くでしょう。ただ、未経験者OKと表示している求人案件であっても、実際は少しでも触った経験がある方が好まれる傾向にあります。
こういった部分で、求職者と企業の双方の希望にはたいてい溝ができるのです。これは未経験者だけに限らず、IT業界内で転職を考えている方にも言えます。しかし企業が何を考えてどんな人材を必要としているのかまでを、求職者が個人の力で知るのには限界があります。
株式会社ワークポートさんは、その溝を埋めるために必要なフォローを行うことで、より良いマッチングを実現させて実績を上げています。