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やだ!歯茎が黒い!ピンク色に戻すには?
歯茎を変色させる原因と、歯医者さん・自宅でできる治療やケア方法について
笑顔から覗く薄ピンク色の歯茎は、ヘルシーで清潔なイメージを与える重要な要素です。しかし、一度変色してしまった歯茎はなかなか元の色に戻ってはくれません。「いつの間にか、歯茎が黒くなってしまった…」とお悩みの皆様へ!ここでは、変色した歯茎の色をピンク色に戻す方法について説明します。
健康な歯茎はピンク色!
「なんだか、歯茎の色が悪い気がする…」そんな風に、漠然としたコンプレックスを抱いている方も多いはず。まずは、健康な歯茎の色や状態についてをおさらいしておきましょう。トラブルのない健やかな歯茎は、以下のような特徴を持っています。
- 淡いピンク色をしている
- 歯茎が引き締まり、触れると硬い
- ブラッシングやデンタルフロスで出血することはない
- 歯と歯の間に位置する歯茎の角はキレイな三角形をしている
- 柑橘類の表皮の様なブツブツとした細かいくぼみ(スティップリング)が目視できる
健やかな歯茎はピンク色をして引き締まっています。ぜひ鏡で確認してみてください。歯茎はどんな色で、どの様な硬さを保っているでしょうか?歯茎の色が黒い・茶色い・紫〜赤紫…に変色している場合や、歯茎が柔らかい・出血がある…などの変化が確認できる場合、なんらかのトラブルが引き起こされている可能性が考えられます。ぜひ原因を明らかにして、ヘルシーな笑顔を取り戻しましょう。
なぜ歯茎が黒くなるの?
歯茎の色が悪くなる原因は一つではありません。以下に、歯茎を変色させる原因を紹介します。ご自身のケースと照らし合わせて、問題解決のヒントにお役立てください。
メラニン色素
紫外線によるダメージを回避するために、素肌ではメラニン色素が作られています。これと同じ仕組みで、刺激や有害物質によるダメージから守るために、歯茎でもメラニン色素が生成されているのです。刺激や有害物質とは、例えば喫煙や、味付けの濃い食事を習慣的に食べているなどが挙げられます。もちろん歯茎が紫外線に晒されば、素肌と同じように日に焼けてしまうでしょう。メラニン色素は、歯茎の色を悪くする代表的な原因です。
喫煙
上記でもお話ししたとおり、喫煙の習慣は歯茎のメラニン色素沈着を招く原因になります。歯茎全体が黒くなる、あるいは、前歯に位置する歯茎の変色が著しい場合は、喫煙が原因である可能性が高いでしょう。喫煙による黒ずみは有害物質が歯茎に染み込むことだけでなく、血管収縮作用によって引き起こされる血行不良も関わっています。
歯周病
歯周病とは、歯にこびりついた歯垢に潜む細菌(歯周病菌)に感染し、歯を支える歯茎や骨などの周辺組織が破壊される病気のことを指します。歯周病により血行が悪くなり血液の流れが滞ると、歯茎は黒ずんだ色に変色してしまいます。また歯周病の症状として、歯根膜まで炎症が進んだ際には歯茎が腫れて紫色に変色します。
メタルタトゥー
メタルタトゥーとは、差し歯に使用されている金属によって歯茎が黒く変色してしまうこと。虫歯治療などで削られた差し歯や被せ物の金属が飛び散り、歯茎にとどまったまま酸化することで引き起こされます。歯茎全体ではなく、金属に接した一部だけに変色が起こります。
血行不良
血行が悪くなると、歯茎が黒っぽい色に変色してしまいます。上記で紹介した歯周病も、歯周病によって引き起こされる血行不良が変色の原因です。
遺伝
遺伝的にもともと歯茎の色が濃い方もいらっしゃいます。この場合、歯医者さんで受ける治療では“完全なピンク”までに改善することが難しくなります。治療ではあくまでも、歯茎が本来持っている健やかな色味がゴール地点。「子供の頃から歯茎の色が濃い…」という方はこのタイプに当たるかもしれません。
歯茎をピンク色に戻すケア・治療について
歯茎を変色させる原因がわかれば、その原因にマッチした治療で歯茎の色をピンクに戻すことが期待できます。その方法は様々で、原因によっては自宅でのセルフケアでも不可能ではありません。
歯医者さんで行われる治療
歯茎の色をピンクにするためにもっとも確実な選択肢は、歯医者さんで治療を受けることです。歯医者さんでは、喫煙などが原因となるメラニン色素の色素沈着や、メタルタトゥーによる黒ずみを除去する治療が行われます。
ガムピーリング
“ピーリング”というネーミングの通り、素肌に行うピーリングと同じ仕組みで行われる歯茎の黒ずみを除去する治療です。専用の薬剤で歯茎の表面を剥がし、その下の新しい皮膚を再生させることで健やかなピンク色に戻します。ガムピーリングで効果が期待できるのはメラニン色素が原因であるケースのみで、その他の原因(メタルタトゥーなど)は改善させることができません。また薬剤の作用により、歯茎の表面が剥がれ落ちる期間(1〜2習慣程度)は少しだけ痛むことがあります。
歯科用レーザー治療
黒く変色した歯茎の表面をレーザーで焼き、メラニンを除去することで健康的な色味へと導く治療です。薬剤を使用せず副作用のリスクもありません。また、ケースによってはメタルタトゥーによる変色にも改善効果が期待できる選択肢です。
根本的な原因を改善させる治療
例えば歯周病が原因となっている場合、歯周病の治療が先決です。メタルタトゥーなのであれば、原因となる金属を除去し別の材質で作られた差し歯へと入れ替えることが求められるでしょう。根本的な原因が改善されない限り、ピーリングやレーザーなどの治療では問題解決になりません。
歯茎を変色させる原因そのものの治療を行うことが、より効果的なケアにつながります。「原因が定かではない…」「自己流のケアだけでは自信がもてない…」という場合は、ぜひ歯医者さんで相談することをオススメします。ご自身のお口が抱えるトラブルを専門家の目線から明確にして、スムーズにピンク色の歯茎を手に入れてください。
自宅でできるセルフケア
原因によっては、自宅でのセルフケアで歯茎の色が改善することも。以下に、今日から始めることができる手軽な歯茎ケアを紹介します。
禁煙
タバコは歯茎を黒くさせる代表的な原因の一つ。心当たりのある方は、禁煙や本数を減らすなどの努力で歯茎の健康を守りましょう。またタバコは吸っている本人だけでなく、副流煙によって周囲の人の歯茎の色にまで影響を及ぼします。喫煙の経験もない小さな子供が、両親の喫煙によって歯茎の色を悪くしてしまうケースも…。タバコが原因であるのなら、ぜひ嗜好品との付き合い方を見直してみてください。
歯茎のマッサージ
血行不良が原因となっている場合は、歯茎へのマッサージが有効であると言われています。指の腹を歯茎に当てて、くるくると円を描くように優しくマッサージを行ってみましょう。またブラッシングの際にも、歯茎を軽くマッサージするように行うと良いでしょう。ただし、力を入れすぎたり固すぎるブラシを使用すると、別のトラブルを引き起こす原因にもなりかねません。あくまでも優しく、血行を促すようなマッサージを習慣にしてください。
歯垢(プラーク)を残さないケア
歯垢には虫歯菌や歯周病菌を含む数百種類の細菌が存在しています。歯垢が直接歯茎を黒くさせてしまうわけではありませんが、歯周病や虫歯治療による金属など、変色を招く様々な原因につながります。丁寧なブラッシングやデンタルフロスなどを併用し、お口の中に歯垢を残さないケアを心がけましょう。
歯周病対策の歯磨剤に変える
歯周病は歯茎の変色や出血などの症状が引き起こされる病気です。また30才以上の日本人のうち約8割もの方々が歯周病だと言われているほど、多くの方にとって他人事ではない存在です。毎日使用している歯磨剤を歯周病対策用のもににシフトして、健やかな歯茎を守りましょう。
健やかな生活スタイルを身につける
歯茎の色は健康のバロメーターだとも言われています。規則正しい睡眠時間や食事時間、また毎日口にしている献立の内容に注意して、ぜひ健康的な生活スタイルを身につけてみましょう。
原因がわかれば、ピンクの歯茎も夢じゃない!?
- 健康的な歯茎は、淡いピンク色をしている
- メラニン色素の沈着によって、歯茎は変色してしまう
- 長年続けた喫煙の習慣によって、歯茎は変色してしまう
- 歯周病によるうっ血で、歯茎は変色してしまう
- 差し歯などに使用される金属によって、歯茎は変色してしまう
- 血行不良によって、歯茎は変色してしまう
- 遺伝で先天的に歯茎の色が濃い人もいる
- 歯医者さんで歯茎をピンク色に戻す治療をうけることができる
- 歯茎を変色させる原因を改善させるケアは、自宅でも可能なものもある
知名度も高く手軽な歯のホワイトニングに対して、歯茎の変色の改善については諦めてしまう方も少なくありません。しかし、原因が定かになれば歯茎の変色を食い止めることも不可能ではないのです。歯医者さんでは、すでに黒くなってしまった歯茎への治療をうけることもできます。ぜひ諦めずに、ヘルシーで清潔感のある笑顔を取り戻してみてはいかがでしょうか?
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