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舌がヒリヒリ、ピリピリ長期間痛む、もしかしたら舌痛症かも
女性ホルモンの変調やストレスなどが関係する、原因不明の舌の痛み
「舌痛症」(ぜっつうしょう)は、原因不明の舌の痛みのことで、舌の先や縁がヒリヒリしたりピリピリして痛くなったり、しびれが出たりする病気です。痛みの度合いは様々ですが、長時間続いたり日常生活に支障が出る場合もあります。
普段あまり目にしないかもしれませんが、更年期障害の女性に多く発症し、閉経後の女性の10人に1~2人が悩んでいるといわれています。
基本的な特徴や症状などについてまとめてみました。
舌痛症とは
舌の痛みがあるのに、病理検査や血液検査で異常が認められず、他の疾患や「入れ歯や歯列矯正具が口に合っていない」「歯の治療に用いられた金属へのアレルギー」といった物理的刺激、また「亜鉛不足」などの原因が全て否定された場合、舌痛症と診断されます。逆に舌や歯肉に明らかな炎症や潰瘍などがあり、それが痛みの原因だと判明した場合は舌痛症とは診断されません。
舌痛症は人口全体で0.7~3%の発症率があります。特に40~50代の更年期障害の女性に多くみられるのが特徴的で閉経後に発症する頻度は12~18%だそうです。
舌痛症の症状
持続性で舌の表面に、ヒリヒリとやけどをした時のような痛みや、チクチクと刺すような痛み、ピリピリとしたしびれを感じます。そうした状態が毎日2時間以上、3カ月以上続きます。重篤な場合は痛みによって仕事や家事ができなくなることもあります。
痛みを感じる部位は、舌の先端や左右の縁が多いですが、舌の奥や全体にわたる場合もあります。また痛みやしびれを感じる部位が移動する場合もあります。
痛みは眠る前にひどくなることが多いですが、痛みそのものが原因で眠れない、夜目が覚めるということはありません。また食事中や会話中、何かに熱中していると痛みを感じないのも特徴的です。
口の乾燥を感じる人も多いのですが、通常唾液不足の場合には感じやすい食事中の違和感はありません。
舌痛症の原因
舌痛症の直接的な原因はまだはっきりと解明されていません。ただし、更年期障害の女性の発症率が高いことから、ホルモンバランスや自律神経の変調に関連があると考えられています。
日頃から強いストレスや大きな不安があったり、過労だったりして、その時期に歯科治療を受けることで発症することもあり、その場合は心身症による舌痛症と診断されます。また、テレビなどの影響を受けやすく「もしかしたら自分は舌ガンかも?」と思い込む「ガン恐怖症」の場合にもこの病気は多いため、心気症として扱われることもあります。
多くの場合、心因性と診断されますが、歯周病など口内環境の悪化、入れ歯や歯列矯正具、歯科治療での金属へのアレルギー、また亜鉛不足など他の要因が、ストレスやホルモン変調と相まって舌痛症のトリガーとなる場合もあります。
最近の研究では、痛みを調整する脳の機能変化や、舌に分布する感覚神経の機能異常との関連も報告されていて、今後の研究によってより明確に原因が解明されていくかもしれません。
いずれにしてもシロウト判断は危険なので、異常を感じたらまずは歯科医に相談してみてください。歯科医で診てもらっても原因が不明の場合、専門的な医療機関を紹介されます。舌痛症だと診断されれば、悪性の病気ではないということなので、安心できますね。
舌痛症対策
病院での治療
舌痛症は心療科のある歯科で心身症や心気症として治療を行うことになります。薬物療法と心理療法などが行われます。
症状に合わせて、投薬治療や心理療法が行われます。入れ歯や歯列矯正具の不具合や虫歯・歯周病など、治療すべき部位がある場合は必要な処置を行います。
ホームケア
ストレス解消、リラックス
ストレスは舌痛症の大きな要因です。適度な運動や気分転換を行ってストレスを解消しましょう。また質のいい睡眠をたっぷり取り、バスタイムは湯舟につかって血行を促しながらリラックス。マッサージや、ストレッチなどの軽い運動もお薦めです。
食事も栄養バランスを考え、ホルモンバランスの乱れが起こりにくいよう心がけましょう。ビタミンや鉄分は皮膚や粘膜を作るのに重要なので不足しないよう心がけてください。口内炎に効果のあるビタミン類もしっかり摂取しましょう。
口内環境を整える
入れ歯やさし歯が合わないまま放置していると、舌を傷つける恐れもあり、舌が気になる原因ともなります。また虫歯や歯周病で菌が増殖すると、舌の異常だけでなく口内トラブルが起こりやすくなります。毎日のブラッシングを丁寧に行い、また歯科医で定期検診を受けて、口内環境を整えましょう。
まとめ 心配し過ぎは禁物、ますは歯科医に相談を
舌痛症は、原因がわからない舌の痛みが続く状態で、心身症や心気症など心因性の病気だと考えられています。閉経後の女性の10人に1~2人が発症しており、ホルモンバランスの乱れやストレスの影響が指摘されています。
気にすればするほど症状は長引きます。舌痛症と診断されると、舌ガンなど他の病気の心配はなくなります。舌痛症の治療は心療科のある歯科で行うことになります。近くにない場合でも紹介してもらえるので、まずは歯科医に相談をしてください。
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