カードローンなどの金融機関を利用している場合、利息をつけて返済していかなくてはなりません。
しかしながら
「金利、利息、利子…何が違うのかよく分からない」
「具体的にどれくらいの利息を払えばいいの?」
と不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。これらの違いをよく分からないままカードローンを利用し続けると、思っていたよりも沢山の金額を支払わなくてはならない事態を引き起こしかねません。
そこで当記事は、カードローンを利用する上で覚えておきたい金利、利息、利子の違い、それらを踏まえた上でカードローンを選ぶポイントなどを紹介していきます。
この記事を読めば、それぞれの違いをしっかりと理解し、計画的なカードローン返済を実現できるようになるでしょう。
カードローン利用中の方も、これから利用しようと思っている方も参考にしてください。
目次
「利子」「利息」「金利」の違いについて
カードローンを利用する際、「利子」「利息」「金利」などの言葉を耳にする機会が多いのではないでしょうか。
しかしこれらの違いについてしっかりと理解している人は意外に少ないようです。
今回はこれらの3つのワードの違いからカードローンの仕組みがどうなっているのか詳しく解説していきますので参考にしてみてください。
利子とは?
お金を借りる側が、貸した側に元本に追加して支払うお金のことをさします。
利子は、貸借りした金額に金利をかけて計算されます。
私たち消費者は金利に基づいた利子をつけて返済しなくてはなりません。
利息とは?
利息は貸した側が受け取るお金のことを表しています。いわば、お金のレンタル料のようなものです。
カードローンを始めとした貸金業者は、この利息を受け取ることで収益を得ています。
上記した利子と同様、貸した金額に金利をかけて計算
借入額×金利×利用日数÷365
で計算されます。そのため、利子=利息の金額になるのですが、債権者(お金を貸す側)と債務者(借りる側)で呼称が異なると考えてください。
利子:借りた側
と考えれば覚えやすいでしょう。
極端な話、利子と利息はどちらも同じ役割を持っていますので、利子=利息と覚えても差し支えありません。
金利とは?
金利は借りたお金に対して、どれくらいの利息が発生するのかの割合を示す数値です。
カードローン会社のホームページを見ると「金利〇〇%」と記載されているのを確認できるでしょう。
カードローンでは基本的に「年率」で表記されており、これは1年間お金を借りた場合に発生する利息の割合を表しています。
金利:金利(レンタル料)を計算するために必要な数値
といった具合に覚えておくと分かりやすいでしょう。
なお、金利は法律によって上限が決められていて、借入額に応じて変動する仕組みになっており、基本的に沢山借りるほど金利が下がります。
詳しくは次の表のとおりです。
元金(借入金額) | 上限金利(年率) |
---|---|
10万円 | 20% |
10万円以上100万円未満 | 18% |
100万円以上 | 15% |
カードローンの金利の仕組みについては以下で詳しく紹介しています
カードローンを選ぶポイント
利子、利息、金利それぞれの詳細が分かったところで、次はこれらを踏まえたカードローンを選ぶポイント2つを紹介していきます。
- 金利の低い会社を選ぶ
- 無利息期間サービス
それでは詳しい内容をみていきましょう。
利息を安く済ませるなら金利の低い会社を選ぶ
上述したように、金利は法律によって上限額が決められています。しかし、決められているのは上限額だけで、その範囲内なら自由に金利を設定することが可能です。
つまり、会社によって適用される金利が異なります。
消費者金融の多くは上限金利いっぱいの18.0%が設定されていますが、銀行カードローンは14.5%あたりに設定されていることが多く、利息を減らしたい人は銀行カードローンを選んだ方が良いでしょう。
ただし、低金利で利用できる一方、審査が厳しい傾向にあり、さらに即日融資不可などお金を借りられるまでに時間がかかるのがネックです。
対する消費者金融は、金利が高い一方、即日融資可能、提携ATMが多い、無利息期間サービスの実施とスピードやサービス面において充実しています。
それぞれの特徴を踏まえた上で、ニーズにあわせたカードローンを選びましょう。代表的な消費者金融および銀行カードローンの金利をまとめると次の表のとおりです。
分類 | 金融機関 | 金利(実質年率) |
---|---|---|
消費者金融 | アコム | 3.0%~18.0% |
消費者金融 | プロミス | 4.5%~17.8% |
消費者金融 | アイフル | 3.0%~18.0% |
消費者金融 | SMBCモビット | 3.0%~18.0% |
銀行 | みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
銀行 | 三井住友銀行カードローン | 年1.5%~14.5% |
銀行 | 楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
無利息期間サービスのある会社を選ぶ
大手消費者金融のほとんどは「無利息期間サービス」を提供しています。
これは初めて借入する人を対象に、期間中の利息を0円にするというものです。
一定期間利息0円になるので返済負担を軽減することができ、無利息期間サービス内で返済できるアテがある人は利息を気にせずに借入できます。
もちろん無利息期間を過ぎても、期間内の利息分が浮くことになるのでお得です。この無利息期間サービスは銀行カードローンでは提供されておらず消費者金融ならではです。
無利息期間のあるおすすめのカードローン会社は次の3社になります。
「利息の負担を小さくしたい」
「短期間だけの借入を予定している」
といった方は無利息期間サービスをチェックしてみてください。
類似ワードも知っておこう
カードローンを利用するにあたって、金利、利子、利息と同様に、頻繁に見かける「類似ワード(用語)」がいくつかあります。
これらの用語も併せてチェックしておくと、混乱することなくカードローンとつき合っていけるでしょう。
類似ワード | 詳細 |
---|---|
利率 | 元金(借りたお金)に対する利息の割合、意味合は金利と同じ |
年利 | 1年で幾らと定めた利率・利息のこと |
年率 | 1年当たりで見た増減率。意味合は年利と同じ |
実質年率 | 借入金額に諸費用(手数料等)を含めて計算したもの。実質は金利を指す。 |
低金利 | 金利が低いこと、明確な決まりはない |
まとめ
今回はカードローンにおける、利子、利息、金利の違いやカードローンの選び方のポイントなどを紹介しました。
要点をおさらいしましょう。
- 利子=利息と考えて差し支えない
- 金利は利息を計算するための数値
- 金利が低いカードローンを選べば、利息の負担を減らせる
以上3点が挙げられます。
「カードローンは難しい専門用語が多くて困る」
「利子、利息、金利の違いがはっきりしない」
といった方は、この記事を参考に、それぞれの違いをチェックして、計画的な返済に役立ててください。