利息の増え方の異なる単利と複利
キャッシングを利用した場合、返済する時に借りたお金の他に利息の支払いをする必要があります。
利息がいくらになるかは、金利をベースに計算します。
ところで金利の話をするにあたり、単利とか複利といった用語が用いられることもしばしばあります。
単利と複利の違いについて、キャッシングをたびたび利用している人でも知らないケースは案外多いです。
単利と複利の違いですが、簡単に言ってしまうと利息の増えるペースの違いと言って良いでしょう。
ちなみにキャッシングなどお金を借りるときには、単利で利息の増える商品を選んだ方が返済負担は少ないです。
単利と複利の利息の増え方を比較する
単利とは、借りているお金に対してのみ利息が発生するシステムです。
たとえば100万円を10%の年利で借り入れすると、1年後には10万円の利息が付きます。
そしてさらにもう1年経過するとさらに10万円利息が付きます。
このように単利の場合、毎年一定の利息が発生する計算となります。
一方複利とは、借りたお金プラス利息に対して利子のつく計算方法となります。
同じく100万円を10%の年利で借りたケースでシミュレーションしましょう。
1年後は利息が10万円になります。ここまでは単利と一緒です。
しかしそれ以降が変わってきます。
2年目は100万円ではなく、利息を含めた110万円に対して金利を掛けます。
つまり2年後の利息は複利の場合11万円になります。
さらに3年目になると121万円に対して金利がかかりますから、利息は12万円となります。このように単利よりも複利の方が、利息の増えるペースが速くなるのです。
銀行などにお金を預けるときには、どんどん利子の増える複利の方がおすすめです。
しかしこちらがお金を支払うキャッシングを利用するときには、返済負担が少しでも軽減される単利方式の方がおすすめなわけです。
キャッシングは単利と複利どちらが多い?
キャッシングで利息の計算をする時に、圧倒的に複利で計算する傾向があります。キャッシング会社としてみれば、利息が主な会社の利益になるわけです。
ですからどんどん利息を生んでいくシステムの複利を採用した方が儲けも大きいのです。
ですからキャッシングを利用した時には、早めに返済することを意識した方が良いでしょう。
でないとどんどん利息が膨らんでしまって、返済負担が大きくなるからです。
またキャッシングの利息計算は、日割りで行われます。
早めに返済すればするほど、利息がかからないのです。
キャッシングでお金を借りたのであれば、給料などでお金が入ってきたときに優先的に返済資金に充てるべきです。
多くのキャッシングサービスでは、ATMなどを使って随時返済ができます。
そして返済期日までに必ず返済することも大事です。
キャッシングではもし返済期日までにお金を払わず滞納すると、金利とは別に遅延損害金というお金を支払わないといけなくなります。
遅延損害金も元金の一定割合かかってきて、多くのキャッシング会社で金利よりも高めの利率に設定しています。
返済ができず逃げ回っていると、その間にどんどん借金は膨らむ一方になりかねません。
また金利は元金に対して一定割合掛けられます。つまり元金が小さければ、発生する利息も少なくできます。
お金を借りたら早めに返す以外にも、できるだけ必要最小限のお金を借りるように心がけることもキャッシングとうまく付き合っていくために必要なことといえます。