オリックス銀行カードローンは、消費者金融の優れたサービスも一部取り入れた、特徴ある銀行カードローンです。
一般的に銀行カードローンは、金利の低さにより人気があるものですが、オリックス銀行カードローンについては上限金利が17.8%と、消費者金融大手のプロミスと同等です。
オリックス銀行カードローンの金利は高いといえるのでしょうか? その金利に着目して、様々な角度から解説していきます。
目次
オリックス銀行カードローンの金利の比較
オリックス銀行の金利は、1.7%~17.8%です。他の金融期間よりも金利幅が大きいのが特徴ですが、最も気になるのは金利の高さ。
ここでは、他の金融機関のカードローンの金利と比べてみましょう。
商品 | 限度額 | 金利 |
---|---|---|
オリックス銀行カードローン | 800万円 | 1.7% ~ 17.8% |
三井住友銀行カードローン | 10~800万円 | 年1.5%~14.5% |
三菱UFJ銀行「バンクイック」 | 500万円 | 1.8%~14.6% |
みずほ銀行カードローン | 800万円 | 2.0%~14.0% |
イオン銀行カードローン | 800万円 | 3.8%~13.8% |
プロミス | 500万円 | 4.5%~17.8% |
アコム | 800万円 | 3.0%~18.0% |
アイフル | 800万円 | 3.0%~18.0% |
SMBCモビット | 800万円 | 3.0%~18.0% |
上限金利は、他銀行に比べて高い
オリックス銀行カードローンの上限金利が17.8%であるのに対し、他の銀行系カードローンは、14%~15%程度になります。
また、消費者金融大手の上限利率が約18%であることから、オリックス銀行の上限金利は消費者金融レベルの水準といえます。
下限ではなく上限金利を取り上げたのには理由があります。最初から低金利でカードローンが利用できることはほぼありません。審査で問題がなくても、オリックス銀行の利用における信用がないためです。
きっちり返済を続けていき信用を高めていけば金利が低くなる可能性はあります。従って、カードローン申込の段階では下限ではなく上限金利をみるべきなのです。
100万円未満の少額融資希望者は、「オリックス銀行以外」の方が金利面ではいい
融資金額が大きくなると、それに伴って金利も低くなります。100万円未満の少額の融資ならば、上限金利の低い他の銀行を利用したほうが返済負担が小さくなるのでお得でしょう。
金利面だけでみれば、オリックス銀行は消費者金融同等ですが、即日融資ができません。
とにかく急いで融資を受けたい場合には、むしろスピード融資が得意な消費者金融を選ぶべきでしょう。
下限金利はとても低い
オリックス銀行の下限金利は1.7%と、他の金融機関に比べて随分と低いです。金利が低いとなんとなく良さそうに見えますが、このような低金利で借りられる人はごくわずかしかいないことを理解しておきましょう。
なぜなら、オリックス銀行の利用状況が素晴らしく信用が高い人でも、大きな融資を受けるには、それなりに年収が高くなければなりません。
従って、利用したことがないカードローンの申込者が、下限金利を参考にしたところで意味がないのです。
高額キャッシングなら、オリックス銀行カードローンは魅力的!
オリックス銀行カードローンの下限金利はとても低いのです。これは銀行側も高額キャッシングの利用者を獲得したいという気持ちのあらわれでしょう。高額キャッシングを検討しているならば、オリックス銀行はチャレンジする価値のあるカードローンです。
一方、50万以下の少額融資の場合には、他の銀行や即日融資可能な消費者金融の方が良いでしょう。
オリックス銀行カードローンの金利は利用限度額に応じて変わります
オリックス銀行の金利幅(1.7~17.8%)はとても広いですが、利用限度額に応じて金利の変動範囲が決まっています。
100万円未満の借入れの場合には、金利が12.0~17.8%なので、限度額が変わらないならどんなに低金利になっても12.0%が限界ということです。
100万円未満 | 12.0%~17.8% |
---|---|
100万円以上150万円以下 | 6.0%~14.8% |
150万円超300万円以下 | 5.0%~12.8% |
300万円超500万円以下 | 4.5%~8.8% |
500万円超700万円以下 | 3.5%~5.8% |
700万円超800万円以下 | 1.7%~4.8% |
このような限度額と金利の関係性は、他の銀行カードローンも同様の仕組みを採用しています。
他の銀行カードローンは、100万円を超える借入れの利率で、10%を切ることはほぼありません。そう考えると、100万円以上の融資の場合には、オリックス銀行カードローンがオススメですよ。
商品 | 下限利率 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | 年10.0% |
三菱UFJ「バンクイック」 | 10.6% |
みずほ銀行カードローン | 12.0% |
金利を見る時は、上限金利を参考にすること
どこのカードローンの公式サイトにも書かれていませんから、キャッシングの知識がないと、「12.0%~17.8%」とある金利の幅を見て、自分は15%くらいだと勝手に期待してしまうかもしれません。
ですがそんなことはなく、スタートは上限金利の17.8%で借りることになると思っておきましょう。
カードローンの利用開始時は、審査に通っただけの状態です。その後、信用を積み重ねていくことで、金利を下げてもらえる可能性がでてくるのです。
金利が高い分、少額融資の審査は通過しやすい可能性がある!
金利が高ければ借入れしやすくなり、金利が低いと審査も厳しくなっていく傾向にあります。
銀行の利益は、カードローンの利息収入なわけですから、金利が高ければ(利息が大きくなれば)、万が一利用者が債務不履行になっても貸し倒れのリスクが低いのです。
一方、金利が低いと、銀行の収入も多くはないので貸し倒れのリスクが高くなってしまうのです。だからこそ、審査を厳しくして利用者をきちんとジャッジするのです。
従って、オリックス銀行カードローンは金利が高いので、比較的少額ならば融資をしてもらえる可能性が高くなります。
また、オリックス銀行カードローンの注目すべき点は単純に金利の高さだけではありません。保証会社が2社入っているのもポイントです。
- オリックス・クレジット
- 新生フィナンシャル
例えば、オリックス・クレジットの保証審査に落ちても新生フィナンシャルの審査に通過すればOKということです。保証会社が1社だと、こうはいきません。
2段構えの保証審査を実施しているということは、オリックス銀行側も極力利用してもらいたいという思惑があるのでしょう。
利用実績を積んで、限度額を増額できれば金利を抑えることは可能!
金利を低くする方法の1つは利用限度額の増額です。限度額をキープしたまま「金利を低くしてほしい」と相談するよりも、限度額アップの方が現実的でしょう。
限度額10万円で10万円を借りたら、利率は17.8%ですが、限度額100万円で10万円の融資を受けたら金利は14.8%です。金利が小さくなるイメージはわかりやすいと思います。
しかし、誰でも増額ができるわけではありません。
限度額の増額は、カードローンの申込審査同様に「信用」と「返済能力」が重要です。信用が高いと、オリックス銀行側から限度額アップの案内が来ることだってあるのです。
したがって、返済の遅延などのイレギュラーが一切なく、金融事故がなければ限度額の増額審査は通過できるかもしれません。給与所得が増えているなら、なおいいでしょう。
無利息期間サービスはありません。
オリックス銀行は、無利息期間サービスがありません。消費者金融の多くが実施していますが、そもそも無利息サービスのある銀行は消して多くありません。
初回借入れから30日間無利息になるといったものが多いですが、言い換えれば最初の返済は利息がかかりませんということです。少額の借入れで翌月に全額返済するようなケースなら、とても効果を感じます。
しかし、何回か返済をしていくうちの1回が無利息になっても、それほど大きなメリットを感じないでしょう。
カードローンは持っていて損はありません。いざというときに融資を受けることができる利便性を考えている人にとっては、無利息サービスがなくても関係はないのです。
まとめ
オリックス銀行カードローンの金利についてみてきました。
他の金融機関に比べて、上限金利は高く、下限金利は低いので、金利幅がとても広いのが特徴です。100万円を超える融資を希望する場合は、他の銀行よりも金利が安くなる可能性が高いのでオリックス銀行カードローンがオススメです。
加えて、保証会社が2社あるので、審査の通過チャンスが他の銀行よりもあります。もし銀行系カードローンをまだ持っていないなら、最初の1枚目におすすめの金融商品です。