歯の治療を受けて、思ったよりも高額だなと思ったことはないでしょうか。
歯の治療に器具を用いることが多く、保険適用と自由診療である保険適用外に分かれているため、医科医療とは違い高額になるケースが多いです。
そこでおすすめなのが「デンタルローン」になります。
「矯正歯科を受けたいけど、高額すぎて挑戦できない」
「デンタルローンって審査きびしい?」
などデンタルローンについて疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、デンタルローンについて徹底的に解説します。
これを読めば、デンタルローンをマスターし、あきらめていた高額な自由診療を受けてコンプレックスなどを解消し、よりよい治療を受けることができます。ぜひ参考にしてくださいね。
目次
デンタルローンとは?
住宅や車、医療など様々なローンがありますが、デンタルローンは歯科治療費限定のローンです。歯科治療には、保険適用外の高額になりやすい治療方法があります。
そのため、治療をあきらめてしまう方も多いです。
特に歯の矯正やインプラントは、自由診療で保険適用外のため高額になりがちなのが特徴です。
そういった治療を受けるために利用できるのが、デンタルローンになります。
デンタルローンと他のローンの違い
詳しく説明するよ。
「クレジットカードでの分割払いができるなら、ローンをわざわざ組まなくても」と考える方は多いのではないでしょうか。また、カードローンでも支払いは可能です。
しかし、デンタルローンとその他のローンやクレジットでの分割払いでは、異なる点があります。
デンタルローンは収入の3分の1までしか借入ができないという総量規制の対象外となります。そのため、高額な治療費であっても借入が可能になります。
そしてデンタルローンは歯科医療費にしか利用できないため金利が低く、支払い回数も多く設定できるので、たくさんの方が治療することができます。
デンタルローンのメリット
デンタルローンを考えたとき、
「デンタルローンを利用するメリットはどこにあるのだろう」
と検討材料として考える方も多いでしょう。
デンタルローンは、目的別ローンであり以下の5つメリットがあります。
- 高額治療が受けられる
- 金利が低い
- 返済回数が多い
- 手続きが簡単
- 限度額が高め
それぞれについて詳しく説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。
自費では無理な高額治療が受けられる
インプラントは、人工の歯根を埋め込み人工歯を装着する手技で1本あたり30~40万円の料金がかかります。歯科矯正であれば子供は40万円程度、大人であれば100万円を超えるケースもあります。
このように、自由診療(保険適用外)である歯科治療は高額になるケースが多いです。
いくら治療を受けたくても、簡単に手を出せないという方も多いのではないでしょうか。
そこでデンタルローンを利用すると、その治療にかかった費用に対してローンを組むことができ、高額な医療費であっても受けることができます。
金利が低く設定されている
デンタルローンは歯科医療に対する費用にしか利用することができません。
そのため、目的別ローンとなりフリーローンやクレジットカードの分割手数料に比べると、金利は安く設定されています。
長期返済になったとしても、返済総額としても負担を軽減できるのはメリットといえます。
返済回数が多い
クレジットカードの分割回数は最大24回までです。それに比べデンタルローンは、ローン会社にもよりますが中には最高120回払い(10年間)が設定できるローン会社もあり、毎月の返済額を抑えることができます。
そのため高額な治療費であっても、無理のない返済をすることができます。
手続きは歯科医院の窓口やWebでできるので簡単
手続きが簡単なのもメリットのひとつではないでしょうか。
デンタルローンは、歯科医院がローン会社と提携している場合があり、申し込みも歯科医院の受付で済ませることができます。
また、ネットでデンタルローンを探しWEB上で申し込むことができるので、銀行などへ行く必要もなく大変便利です。
限度額が高め
先にお話しましたが、デンタルローンは、収入の3分の1までしか借入ができないという総量規制の対象外になります。
クレジットカードのショッピング枠や、カードローンでの限度額に比べて、デンタルローンの利用限度額は高めに設定することができます。
高額になりやすい自費での歯科治療を一括払いで受けるのは難しく、あきらめる方が多い中、月々払いという形で受けることができるのはメリットといえます。
毎月の返済金額を抑えられるというのも魅力的です
デンタルローンのデメリット
メリットが多いデンタルローンですが、必ずデメリットはつきものです。
デンタルローンのデメリットは、
- すべての歯科医院でデンタルローンが利用できるわけではない
- 審査がある
以上の2つがあります。
それぞれについて詳しくご紹介します。
全ての歯科医院で扱っている訳ではない
デンタルローンを利用して治療を受けようと思っても、すべての歯科医院で利用できるわけではありません。
「ここの歯科医院で治療したかったのに、デンタルローンに非対応だった」
「通っていた歯科医院ではデンタルローンが利用できない」
などといった話はよく聞きます。
まず治療を受ける前に、デンタルローンを利用するのかどうか決める必要があり、利用するのであればデンタルローンに対応した歯科医院を探す必要があります。
審査に落ちたら利用できない
ローンなので、当然ながら誰でも利用できるというわけではなく、必ず審査があります。
審査に通らなければ、デンタルローンを受けることができず、治療をするには別の方法を探さなくてはいけません。中には、さまざまな状況から治療を断念せざるを得ないという方もいます。
代表的なデンタルローン
「実際どこのデンタルローンがいいの?」
「歯科医院で紹介されたデンタルローンで本当にいいの?」
など、デンタルローンを利用すると決めても、なかなか判断できないという方も多いのではなでいでしょうか。
そこで代表的なデンタルローンを3社ご紹介します。
ネットから申し込むこともできるので、ぜひ検討してみてくださいね。
スルガ銀行のデンタルローン
静岡に本店があり、ネットバンキングでは全国展開をしているスルガ銀行は、目的別ローンなどを得意としています。
スルガ銀行のデンタルローンの概要は以下の表を参考にしてください。
利用条件 | 18歳以上65歳未満 完済時70歳以下 |
---|---|
限度額 | 10~800万円 |
年率 | 7.0%~11.0% |
返済回数 | 6回以上120回以内 |
保証人 | なし |
WEB上で申し込みがすべて完了するのも魅力的です。
また随時返済も可能なので、繰り上げ返済をすることで返済回数を減らし早く完済することもできます。
どんどん返済をしていきたい方や事前審査が可能なので、審査に不安を抱えている方におすすめです。
アプラスのデンタルローン
新生銀行グループのラプラスは、質の高いサービスを掲げる信販会社です。
アプラスのデンタルローンの概要については以下の表を参考にしてください。
利用条件 | 18歳以上の安定した収入がある方 アプラス加盟歯科医院のみでの利用 |
---|---|
限度額 | 10~300万円 |
年率 | 7.2%~14.4% |
返済回数 | 6回以上84回以下 |
保証人 | なし |
特徴的なのは、利用できる歯科医院としてアプラス加盟歯科医院のみとなる点です。
また、デンタルローンの利用金額200円ごとに1ポイント、Vポイントを貯めることができるのも魅力のひとつといえます。
アプラスのデンタルローンは、アプラス加盟歯科医院を利用し、Vポイントを貯めたいという方におすすめです。
ジャックス/デントキュア
「デントキュア」は、㈱ジャックスが提供するデンタルローンです。
デントキュアの概要については以下の表を参考にしてください。
利用条件 | 18歳以上の安定した収入がある方 |
---|---|
限度額 | 500万円 |
年率 | 4.5% |
返済回数 | 6回以上84回以下 |
保証人 | なし |
やはり目を引くのが、他の2つのデンタルローンに比べ金利が低いという点です。
金利が4.5%というのは、デンタルローンの中でも最低水準になります。
また審査結果が3営業日以内で出るのも魅力のひとつになります。
デントキュアは、低金利で融資を受けたいという方におすすめです。
デンタルローンの審査は厳しいの?
どんなローンであっても極力金利は低い方がいいですよね。
しかし、金利が低いということは、それだけローン会社の利益が少ないということです。
万が一踏み倒されてしまった場合、ローン会社の損失は大きくなります。そのため金利が低く設定されている場合は、貸し倒れなどの危険回避として審査が厳しくなる傾向があります。
また、金融ブラックでの融資は難しいでしょう。
金融ブラックは過去にクレジットカードの支払い延滞や、債務整理といった個人の信用情報に問題がある場合をいいます。
審査には必ず信用情報を確認するので、過去の履歴が金融ブラック状態であると「返済をしてくれる」「返済ができる」という信用を失い、審査に通る可能性は極めて低いです。
デンタルローンは総量規制の対象外ですが、他の借入件数が多い場合も審査に通らない可能性が高いです。
デンタルローンのほかに返すべきローン(カードローンも含む)があるということは、それだけ月々の返済金額が高く、のちに返済できなくなってしまう可能性が高いからです。
未成年は申込ができるのか?
未成年でデンタルローンに申し込みたいという方もいるのではないでしょうか。
デンタルローンの多くは、「18歳以上の安定した収入がある方」としているものが多いです。
そのため、未成年でデンタルローンを利用する場合は、
- 親の名義でデンタルローンを申し込む
- 親の同意書(承諾書)を用意する
といった2通りの方法があります。
親の同意書でデンタルローンが利用できるかどうかは、ローン会社によりますが、ほとんどの場合は親の名義でローンを組むケースが多いです。
医療費控除で節税の効果が期待できます。
医療費控除とは、1年間に10万円以上の医療費を支払った場合に、一定額の所得控除を受けることができる制度です。
生計を共にする家族全員分を合わせて10万円なので、医療費の負担が大きい場合は利用したい制度ですが、歯科医療であるインプラントや矯正歯科もその対象となります。
しかし、デンタルローンで支払った場合はどうなるのか、疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
デンタルローンで支払った場合も、医療費控除対象となり、デンタルローン契約が成立した年の医療費控除となります。
クレジットカードの分割払いを利用した場合、金利や分割手数料は医療費控除の対象外となります。
そのため、同じ金額を支払うのであればクレジットカードよりもデンタルローンの方が節税効果は高いといえます。
デンタルローン以外ならカードローンという選択肢もある
デンタルローンは金利が低いため、利用を希望する方も多いですが残念ながら審査に落ちてしまうという方もいます。
しかし、
「なんとかして治療を受けたい」
「歯列のコンプレックスをなくしたい!」
と、審査に落ちてしまっても治療を望む方は大勢います。
デンタルローンが利用できなかった場合、カードローンを検討してみましょう。
カードローンは、借入目的は自由なので歯科医療費にも利用できます。そしてデンタルローンに比べ金利は高めな傾向がありますが審査はそこまで厳しくありません。
そのため、デンタルローンの審査には通らなかったとしても、カードローンであれば審査に通り治療を受けるチャンスがあります。
審査難易度がそれほど高くなく、すぐに融資を受けたい場合は消費者金融のカードローンを、消費者金融よりは審査は厳しめでも低金利を重視する場合は、銀行のカードローンを検討してみましょう。
まとめ
いかがでしたか。
デンタルローンのメリットやデメリット、他のローンとの違いなどをご紹介しました。
- デンタルローンは総量規制対象外で、審査は厳しめ
- 金利が低い
- 医療費控除の対象
- デンタルローンを利用できる歯科医院を探す必要がある
- デンタルローンの審査に落ちた場合はカードローンもおすすめ
デンタルローンは、金利は低く審査は厳しめですが、歯科医療の高額な治療を受けることができるチャンスが広がるローンです。
- 歯列がコンプレックスでなんとかしたい
- 後のことを考えてインプラントを入れたいけど費用が・・・
などといった方はこの記事を読んでデンタルローンに挑戦し、コンプレックスの解消や、生活のクオリティを向上させるきっかけをつかみましょう。