「オリックス銀行ってちゃんとした銀行なの?利用しても大丈夫なの?」
オリックスグループは有名ですが、オリックス銀行は店舗がないので、聞き慣れないとしても仕方ないでしょう。知名度の高いメガバンクに比べて不安に思うのは普通のことです。
そこで、ここではオリックス銀行カードローンの基本的な情報や特徴をご紹介します。
特徴や強みが理解できれば、不安は解消されるのでぜひ参考にしてみてください。
目次
「オリックス銀行カードローン」の基本情報
オリックス銀行は、ネット銀行のさきがけの一つですが、区分は信託銀行となっています。
オリックス銀行と同じオリックスグループの会社に「オリックス・クレジット」があります。名前が似ているので同じように思ってしまいますが、オリックス銀行とは違う別の会社です。
業態もオリックス銀行が銀行であるのに対し、オリックス・クレジットは消費者金融と全く違います。しかし、オリックス・クレジットは、オリックス銀行カードローンの保証会社に入っていますので、両者の関係は濃厚です。
分類 | 銀行カードローン |
---|---|
利用限度額 | 最大800万円 |
年率 | 1.7%~17.8% |
遅延損害金 | お借入残高に対して借入利率+2.1% |
担保 | 不要 |
保証人 | 不要 |
返済方式 | 残高スライドリボルビング方式 |
即日融資 | なし |
無利息期間 | なし |
「オリックス銀行カードローン」のメリット
オリックス銀行のカードローンは他の銀行同様の特徴を備える一方、ユニークな特性もあります。ここでは、オリックス銀行カードローンのメリットをご紹介していきます。
来店不要!パソコンやスマホで24時間申込み可能
メガバンクは全国に支店が多くありますが、オリックス銀行は店舗を持っていないので、店頭窓口で申し込むことができません。しかし、公式サイトから簡単に申込みが行えます。
ネットにつながれば申込みができるので、営業時間や休日などの影響を受けることはありません。ただし、土日祝日は、申し込んでも審査は始まりませんので注意してください。
オリックス銀行の口座を作る必要なし
銀行と聞くと、口座を作らないといけない気がしますよね。しかし、オリックス銀行カードローンは、口座を作る必要はありません。
ジャパンネット銀行の口座なら即時振込サービスあり※
※1.契約後(カード発行後)
※2.登録口座、または振込専用口座にジャパンネット銀行を登録いただければ利用可能
ジャパンネット銀行口座を持っている人なら、土日祝日や夕方でも振込融資が受けられます。
一般的な銀行口座で即日融資をするなら、銀行が営業している平日14:30くらいまでの間に振込を依頼しなければなりません。なぜなら、銀行の休業日や取扱が中止する午後3時以降だと、振込の受付はできても実施されるのは翌営業日になるからです。
銀行振り込みの即時融資は、消費者金融では「プロミス」「アコム」「オリックス・クレジット」に仕組みがあります。しかし、銀行系では、確認した限りではオリックス銀行だけです。
提携ATMは手数料が無料
オリックス銀行カードローンの融資や返済は、提携ATMで行うこともできます。その際、提携ATMなら例外なく全て手数料が無料です。
他の業者の場合、一部のATMで手数料がかからないというのはあっても、全ATMが無料というのはなかなかありません。
しかも、提携ATMの数は全国に約10万台あります!メガバンク系からコンビニATMまでほぼ網羅しているので、どこに行っても困ることはないでしょう。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- セブン銀行
- イーネット
- ローソンATM
- イオン銀行
- ゆうちょ銀行
…etc
お金が必要な際、キャッシュカードだと手数料がかかる場合でも、オリックス銀行カードローンで借り入れれば常に無料です。すぐ返す前提であれば、利息を考慮してもカードローン利用のほうがお得な場合が多いでしょう。
「オリックス銀行カードローン」のデメリット
銀行系カードローンは、審査に時間がかかるので、申込みから借入れまでに時間がかかるのが一般的です。消して便利な面だけではなく弱みとなる部分もあるのです。
ここでは、オリックス銀行カードローンのデメリットを見てみましょう。
他の銀行系カードローンに比べて金利が高い
オリックス銀行カードローンは、銀行系なのに金利が高めに設定されています。銀行系カードローンの上限金利は14%~15%程度が一般的ですが、オリックス銀行カードローンは17.8%となっています。
商品 | 上限金利 |
---|---|
オリックス銀行カードローン* | 17.8% |
三井住友銀行カードローン* | 年14.5% |
三菱UFJ銀行「バンクイック」* | 14.6% |
みずほ銀行カードローン* | 14.0% |
プロミス | 17.8% |
アコム | 18.0% |
アイフル | 18.0% |
※*印は銀行カードローン
なお、カードローンの金利比較では、下限金利ではなく上限のほうを見ましょう。ローンを始めて利用する場合は、銀行からの信用がないので上限金利付近からスタートするのが一般的だからです。
きちんと返済して信用を高めていって、銀行から優良な顧客だと評価されれば、金利を低くしたり、限度額の増額が可能になるのです。
従って、オリックス銀行カードローンの下限金利1.7%だけを見て、金利が安いと判断してはいけません。
無利息期間サービスがない
消費者金融や信販会社は、カードローンの初回借入れ時のみ適用される無利息サービスを競って実施しています。
このサービスは、初めて契約をした人が対象で、初回借入れから30日間利息ゼロ円というケースが多いです。
しかし、一部の地方銀行を除いて、銀行は無利息期間サービスを実施していません。
申込から融資まで時間がかかる
ローン専用カードを受け取った後でないとカードローンを利用できません。銀行振り込みの融資であっても、カードが手元に届いた後でないと受けられません。
そのため、どうしても申込みをしてから時間がかかってしまうのです。
従って、時間に余裕のある方でないとオススメはできません。もし申し込んだ当日中に融資を受けたい場合には、スピード審査が可能な消費者金融が良いでしょう。
ローンカードが自宅に郵送される
ローン専用カードの郵送は、必ず自宅住所宛となります。郵送物の宛先を勤務先として届け出ることはできますが、その場合でもカードは自宅に届きます。
家族にまったく内緒にするのは難しいかもしれません。
そのため、家族に内緒でカードローンを利用したい人にとってはデメリットに感じるでしょう。
「オリックス銀行カードローン」の審査の特徴
カードローンを利用するためには審査に通過しなければなりません。しかし誰もが申し込めるわけではなく、また審査に受かるわけでもありません。ここでは、オリックス銀行カードローンの審査の特徴をご紹介します。
誰でも申し込める?
オリックス銀行カードローンの申込み条件は、以下の通りです。
- 原則、毎月安定した収入があること
- 申込時18歳以上69歳未満
- 日本国内在住
- 外国籍の場合永住権保持者
毎月、会社から給与が振り込まれるならアルバイト・パートも申込み可能です。雇用形態は重要ではなく、安定した収入があることが大切なポイントです。
専業主婦(主夫)や学生は不可
専業主婦は年収ゼロなので融資を受けることはできません。配偶者に収入があっても残念ながらオリックス銀行では対応不可になります。
また、学生もカードローンは申込み不可になります。学生であっても18歳以上であれば、年収に応じて貸し出してくれる金融機関が多いのですが、オリックス銀行ではNGになります。
在籍確認の電話連絡はあります
在籍確認は、ローン申込者が届け出た勤務先に間違いなく在籍していることを、電話で確認するものです。申込者が社内にいてもいなくても、在籍していることが把握できればそれで終了です。
銀行としても、勤務先にきちんと所属して、安定した収入を得ている人にしか貸出しはしたくありません。
在籍確認は、多くの場合は社名を名乗らず個人名での電話です。貸金業者の場合には、これは契約の秘密を守るための義務ですが、銀行の場合は行名を名乗っても構いません。ですが、オリックス銀行カードローンの場合、必ず担当者の個人名で電話をかけてきます。
保証会社が2社ある
銀行カードローンには、必ず保証会社が付きます。
そうなると、自分たちが損害を受けないためにも、借り手の返済能力をきちんと審査します。銀行は保証会社がいることで、回収リスクを回避しているともいえますね。
オリックス銀行カードローンは、そんな保証会社が2社あります。
- オリックス・クレジット株式会社
- 新生フィナンシャル株式会社
一般的に保証会社は1社ですが、オリックス銀行の場合、2社のうちどちらか一方の保証審査に通過すればOKです。これは、なるべく多く利用者に融資を行う方針と考えることができるのです。
上限金利が高いので、審査が非常に厳しいわけではない
一般的に、銀行カードローンは消費者金融より審査が厳しいとされています。その理由は「銀行だから厳しい」というわけではありません。
銀行か消費者金融かという業態の違いよりも、金利が審査に与える影響が大きいのです。
金利が低いローンの場合、貸し倒れが発生しますと損害が大きくなります。従って、貸し手は、厳しい審査をして、確実に返済してくれる人にしか貸しません。
それに比べて、金利の高い融資の場合、多少は貸し倒れても利益が出ます。その結果、比較的審査は通りやすいものとなります。
上限金利17.8%のオリックス銀行カードローンは、銀行というよりは消費者金融に近い水準の金利です。
まとめ
「オリックス銀行カードローン」の特徴をご紹介しました。金利だけで判断すると、銀行というよりは消費者金融に似ています。
しかし、提携ATMの数が多く、全て手数料無料ですから、日常的に返済するときの負担はありませんし、少額でもしっかり返済していけば信頼が増し、限度額アップと共に金利が下がる可能性もでてきます。
もし、銀行系のカードローンの利用を考えているならば、保証会社が2社あるオリックス銀行カードローンで試してみてはいかがでしょうか。