学生専門の金融業者、それがイー・キャンパスです。
在学中の生活費はもちろん、サークル活動費や留学費用も馬鹿になりません。学生によっては研究費用が必要な場合もあるでしょう。卒論に集中する時期のアルバイト代をどうするか、そして卒業旅行費をどうまかなうかなど、学生とはいえ金銭的な不安は数多く存在します。
そんな時はイー・キャンパスを利用しましょう。通常のカードローンと違い、「学生の借入」に特化したプランを提供しています。この記事では、イー・キャンパスの概要や仕組みなどをご紹介していきます。
目次
学生ローンのイー・キャンパスとは
公式HPをみてみると、「学生さんの気持ちを第一に考え全力でサポート!」と謳っています。PRの通り、学生の利用に特化したプランを提供している消費者金融会社です。
東京都高田馬場に本社があり、早稲田周辺の学生を中心としたマーケティングで知名度を上げました。現在、全国対応、即日融資が可能で、土曜日も営業しています。ただし大手のような専用ATMがないので、返済は銀行振込、もしくは店舗で直接返済する形となります。
全国的な知名度が低く、ネット上の口コミではいわゆる「闇金」を疑う声もあるようです。ですが、イー・キャンパスは正規に登記してあるまっとうな貸金業者です。また、全国に即日融資を発信していることから、地域に根ざした「街金」とも違うようです。
学生ローンのイー・キャンパスの特徴
「学生専門」を謳うイー・キャンパス。
特徴をみてみると、「学生への融資」というより、「学生生活の後援」というミッションを掲げているようです。その一つとして、学生時からの会員であれば、卒業後でも回数無制限で利用可能です。
卒業後の奨学金返済に頭を抱える学生もいるでしょう。学生生活全般にかかる必要経費への補充・融資という意味合いで把握しておけば間違いありません。その証左に、「学生ローン」というひとくくりではなく、より細かな目的別のローンプランを提供しています。
ここでは、イー・キャンパスの金利や借入限度額、その他の特徴をご案内していきます。
申込条件 | 安定収入のある、18歳以上35歳未満の学生 |
---|---|
貸付年率 | 14.5%~16.5% |
遅延利率 | 20.0% |
限度額 | 80万円 |
審査時間 | 最短即日 |
必要書類 | 学生証、免許書や保険証などの身分証明書 |
返済期間 | 5年間 |
返済方法 | 借入金額スライドリボルビング方式 |
担保・保証人 | 不要 |
学生ローンの中ではトップクラスの低金利
その他学生ローンや大手カードローンの金利は、17.0%~18.0%がほとんどです。イー・キャンパスの金利14.5%~16.5%は業界トップクラスの低さと言っていいでしょう。
借入金額が低ければ低いほど「審査に通りやすくなる」のは事実ですが、金利はその分だけ最大に近づいていきます。
とはいえ、イー・キャンパスに学生証と免許証を提示すれば、融資額が低くても金利16.0%になります。これも大きな魅了の一つでしょう。
限度額は最大80万円
借入可能金額は最大80万円となっています。ですが条件があり、「学生時から会員継続している社会人」に限られます。
貸金業法には「総量規制」というルールがあります。個人が消費者金融会社から借入する場合、その総額は、原則として年収の1/3までに制限されるのです。つまり、80万円の貸付を行う場合、年収で最低でも240万円が必要ということです。ですから、上限貸付は社会人のみとしているのでしょう。
学生の利用限度額は50万円となっています。
低金利の学費目的ローン・海外渡航ローンも用意
同じ「学生ローン」の中でも、さらに目的を絞った場合に利用できる特別なプランも用意されています。
身分証以外に、「学費の請求書」等の必要書類を提示することで、年利15.50%で融資を受けることが可能。また、すでに学費を払ってしまった後でも「学費の領収書」があれば同様に借入可能です。奨学金の支給が始まるまでの繋ぎや、セカンドスクールへの経費にすることもできるでしょう。
留学などの渡航についても金利15.50%の融資プランがあります。渡航費の請求書提示や、宿泊費用等の証明が可能であればOK。
さらに、「学費目的ローン」「渡航目的ローン」共に、追加融資であればさらに低金利の14.5%~15.0%で借入することができます。
学生ローンのイー・キャンパスの審査基準
上記表の申込み条件にある通り、満18歳以上の方しか借入できません。学生とはいっても18、19歳の方は借入不可なので注意しましょう。
また、「安定収入があること」も条件の一つです。「総量規制」により、年収0の方には融資できないのです。イー・キャンパスの貸付は「安定収入のある満18歳以上の学生」が対象。
以下では、より具体的な借入時の情報を案内していきます。
審査申込前にクイック診断&返済シミュレーション
公式HP上で、融資可能かどうかの診断と、実際に借入した際の簡単な返済シミュレーションをみることがきます。利用金額と月々の返済金額を入力すると、「何回(何ヶ月)の支払いで完済するかが」分かるのです。
例えば10万円の利用で月々2,500円ずつ返済した場合は59回(約5年)、月々5,000円ずつであれば24回となります。
ちなみに、融資可能かどうかの判断ですが、「他社からの借入が0円」の場合、「年収9万円」まで下げても借入可能と診断されました。「他社からの借入が10万円」で診断した場合、「年収39万円」まで上げないと融資可能とはなりません。
審査に必要な書類について
イー・キャンパスでは、必須書類を「学生証」と「キャッシュカード」としています。保険証も予め準備すれば審査がスムーズです。免許証も提示できれば金利が16.0%に下がるので、お持ちであれば必ず準備するように致しましょう。
場合によって過去3ヶ月の給与明細などを求めれられるケースがあるようですが、希望額が高く年収設定が低い場合や、他社借入がある場合に限られるでしょう。原則として、「学生で安定収入があればどなたでも借入可能」です。
在籍確認について
カードローンを利用する上で必ず踏まれる段取りは、「在籍確認」です。その職場で本当に勤務しているのかのチェックですね。この際、プライバシー保護のため、イー・キャンパスは会社名を名乗らず個人名で電話をかけるのでご安心ください。
「田中と申しますが、○○さんはいらっしゃいますか?」という形です。ご自身がいれば電話を変わるのが一番ですが、電話受付した方が「職務中なので代われません」、「現在出勤しておりません」、「ご家族でしょうか、ご友人でしょうか?」といった対応をなさっても大丈夫です。
どのような形であれ、在籍していることが分かればOK。
増額はしてもらえる?
利用中の融資増額は可能です。ただし、一定期間、返済が滞っていないことが条件です。要は、信頼ですね。社会人であれば80万円、学生であれば50万円が限度額ですが、この範囲内であれば追加融資に対応してくれます。
たとえば初回借入額が30万円だとしましょう。20万円返済した段階で追加融資を申請した際、40万円が追加融資上限額となります。
学生ローンのイー・キャンパスは即日融資対応
イー・キャンパスの融資は、自分の口座に振り込んでもらう「振込キャッシング」と、実際に店舗に足を運んでお金を受け取る「店頭キャッシング」の2パターンです。
いずれも、即日融資に対応しています。迅速な審査のためにも、必要書類等の段取りは事前に済ませておきましょう。
来店での申込なら土曜日も即日融資可能
イー・キャンパスの定休日は、日曜・祝日・年末年始です。
定休日に融資を受けることはどのような場合でも不可ですが、土曜日であれば、来店での「店頭キャッシング」で即日借入が可能です。
イー・キャンパスの土曜の営業時間は「10:00~17:30」です。どうしてもの場合は、必要書類を準備して店頭へ向かいましょう。
振込で即日融資希望の場合は原則として午前中に申込連絡が条件
イー・キャンパスには専用のATMがありません。融資・返済は基本的に振込になります。
ですから、即日融資を受けたければ銀行の営業時間を考慮しなければなりません。土日祝日がNGなのはもちろん、平日でも14:00以降の融資実行になれば翌日の反映になってしまう可能性があります。
即日融資を受けたい場合、原則として午前中に申込みを済ませた方のみの対応となります。留意しておきましょう。
イー・キャンパスの返済方法
返済には、融資時と同様に「振込返済」と「店頭返済」の二択があります。
振込時の手数料は全て自己負担なので、ご都合の合う方はその時々で「店頭返済」を選んだ方が、結果的に金銭的負担が少なくて済むでしょう。小さな手数料も馬鹿にはできません。
仮に10万円の借入で「毎月5,000円ずつ、24回払い」を選択した場合の金利は「15,784円」となりますが、全て振込で行なった場合、110円の手数料の場合「2.594円」となります。金利の15%に相当するのです。
イー・キャンパスの取扱い銀行は「みずほ銀行」「三菱UFJ銀行」「ゆうちょ銀行」となります。
他銀行からの振込であれば一度に270円必要で、同条件なら「6.480円」となり、一度の返済額以上の負担に。地方からの学生は、必ず上記3つの銀行のどれかに口座を作っておきましょう。
返済方法
イー・キャンバスの返済方法は「借入金額スライドリボルビング方式」です。最低月に一回の入金が必須となります。以下に、借入金額と基本返済額(月毎)のリストを記載します。
※上限回数の60回払い(5年間)を基準としています
借入金額 | 基本返済額 |
---|---|
10万円以下 | 2,500円 |
10万円超20万円以下 | 5,000円 |
20万円超30万円以下 | 7,500円 |
30万円超40万円以下 | 10,000円 |
40万円超50万円以下 | 12,500円 |
50万円超60万円以下 | 15,000円 |
60万円超70万円以下 | 17,500円 |
70万円超80万円以下 | 20,000円 |
忘れてはいけないのが、「返済回数が少ないほど利息が下がる」ということ。
たとえば50万借りた場合を見てみましょう。12,500円×60ヶ月=750,000円。実に50%もの上乗せがあるわけです。どのケースを見ても同様でしょう。これが、5年間かけて返済するということなのです。
借入金額スライドリボルビング方式とは、「最初の借入額」に応じて、毎月の「最低返済額」が決まる仕組みのことです。一定額で60回(マックス)支払いでは、これほどの利息分になるのです。
逆にいえば、最低額返済ではなく、余裕のある時には多めに返済して「返済回数」そのものを減らせば、利息分を減らすことができます。これを「繰り上げ返済」といい、イー・キャンパスももちろん認めています。積極的に行うようにしましょう。
返済期日
まず返済回数を決めることで、「完済がいつか」が分かります。必ずシミュレーションするようにしましょう。毎月の返済額の低さに着目して5年を費やすよりも、ご自分で決めた期日を軸に返済額を決定すべきです。
さらに、イー・キャンパスの特徴の一つとして、返済日を自分で決めることができます。たとえば派遣でアルバイトしている学生や、各週払いで給与を得ている方。それぞれの都合に合わせる配慮です。
返済日について気をつけないといけないのは、「曜日」です。基本は「銀行振込」ですから、たとえば15日を返済日と設定していたとして、15日が日曜だった場合、13日金曜の14:00までに振り込まないと「遅延」扱いになってしまいます。反映が16日月曜だからです。こういった場合、もし間に合わなければ「店頭返済」しにいきましょう。
遅延損害金(遅延利率)
返済が滞納した場合、「遅延利率」として年率20.0%が必要になります。どの消費者金会社もほぼこの利率を採用しています。
仮に20万円借りていて、その月の返済が10日間遅れたとしましょう。その場合、20万円×20%÷365日×10日間=約1,095円が遅延損害金となります。先の表で、20万円以下の場合は5,000円が月々の最低返済額でした。10日遅れて1,000円が追加されると考えれば、遅延は絶対にさけるべきです。
ただし、イー・キャンパスでは、事前の相談があれば待ってもらえたり、その月の返済日を後にずらしてくれたりという可能性があります。その柔軟性もまた「学生ローン」たるゆえんでしょう。
まとめ
「学生生活支援」に特化したプランを提供するイー・キャンパス。即日融資・全国対応・金利の低さももちろん、柔軟な対応も魅力です。
大切なのは自分に合った借入を心掛け、簡単に借りられると思わないことです。多額を借りて少額返済をしていると、後々苦しむことになるでしょう。まずはweb診断、そして電話相談と順を追って確かめて、ご自分にふさわしいプランを組んでください。