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大企業に勤めていればカードローンの審査には通りやすいのでしょうか?

カードローンの提供を行う金融機関では、申込者の勤務先勤続年数などを審査の際には必ず確認します。
これらは「個人属性情報」と呼ばれる審査項目であり、これらの情報は審査の結果借入限度額などに大きな影響を及ぼすことになります。
カードローンの審査では「大企業に勤めていれば審査に通りやすい」などといった意見もあるようですが、実際にはどうなのでしょうか。

大企業とは具体的にはどのような企業なのでしょうか?

まずは大企業とはどのような企業なのか考えてみましょう。
大企業といっても人によりイメージは様々ですので、客観的な定義が必要になります。
今回は中小企業庁発表の「中小企業の定義」をひとつの目安としてみたいと思います。
中小企業について定めているのが中小企業の定義ですから、これにあてはまらない企業であれば大企業ということになるでしょう。
具体的な中小企業の定義については以下を参照してみてください。

業種 従業員の規模・資本金の規模
建設業・製造業 300人以下もしくは3億円以下
運輸業,郵便業 300人以下もしくは3億円以下
卸売業 100人以下または1億円以下
小売業 50人以下または5000万円以下
不動産業、物品賃貸業 駐車場業:100人以下もしくは5千万円以下
物品賃貸業:100人以下もしくは5千万円以下
上記以外:300人以下もしくは3億円以下
宿泊業 100人以下または5000万円以下
生活関連サービス業、娯楽業 300人以下もしくは3億円以下
上記以外:100人以下または5000万円以下
サービス業 100人以下または5000万円以下

あなたが勤務している企業が上記の中小企業の定義にあてはまらないのであれば、カードローンの審査ではあなたの勤務先は大企業であると判定されるでしょう。
またあなたが誰もが知っているような有名企業で働いているのであれば、定義を確認するまでもなく大企業であると判断されるはずです。

大企業に勤めていれば安定した収入が期待できると評価されます

大企業がカードローンの審査で有利になるのは、大企業であればそれだけ安定した収入を期待することができるからなのです。
大企業は業績などが安定していますし、労働組合などもしっかりしていますのでリストラなどの可能性は中小企業よりも低くなります。
安定した収入を長期間に渡り獲得することができるため、審査ではそれだけ有利に評価されるのです。
もちろん大企業であっても給料が下がることもあるかもしれませんし、リストラなどの可能性もあります。
それでも中小企業などにくらべれば安定力が圧倒的に高いため、カードローンの審査では優遇されるのです。

勤続年数は長いほど有利になります

大企業に勤めていればカードローンの審査では有利になりますが、それだけで必ず審査に通るというわけではありません。
勤務先は審査における重要な判断基準ですが、実際の審査ではその他の条件についても確認が行われます。
勤務先以外に審査で重視される項目としては「勤続年数」があげられます。就職や転職をしたばかりで勤続年数が1年未満の場合などには、すぐに仕事を辞めてしまったり別の企業に転職してしまう可能性が高いと判断されて審査には通らなくなります。
審査に通過するためには勤続年数が少なくとも1年以上あることが必要だと考えてください。また勤続年数が長ければ今後も同じように勤務を続ける可能性が高いと判断されますので、勤続年数については長ければ長いほど審査では有利になります。

カードローンは職業によって審査の通りやすさが違うのか?

他社からの借入状況も確認されます

大企業に勤めている場合であっても、他社からの借入を行っている場合などには注意が必要になります。
特に複数の金融機関から借入を行っている場合には、借金をして借金の返済を行う「多重債務者」であると判断されますので、審査に通ることは難しくなります。
また過去に返済の滞納や金融事故などの履歴があるとどのカードローンに申し込んでも審査に通らない「ブラックリスト」の状態になってしまいます。
あなたの勤務先が大企業であればそれだけカードローンの審査には通りやすくなりますが、利用履歴などのその他の条件に問題があれば審査に通ることは難しくなってしまうのです。
まずは確実に返済ができる範囲内で計画的に借入を行うことや、滞納などをせずに確実な返済を行うことを心がけるようにしましょう。