過去のお金の使い方について、
「なんであの時無駄に浪費してしまったのだろう…」
「あのお金があったら、もっと別のことに使えたはずなのに…」
と後悔することってありますよね?
ライフステージの変化に伴って、出費のバランスも変化するため、なかなか難しい問題です。
そこで今回は、「人生で一番後悔しているお金の使い道」に関するアンケート調査を実施しました。
アンケートの結果や無駄遣いになってしまった原因について、当事者の声を交えながら紹介しているので、ぜひご参考ください。
回答者数:408名
調査期間:2023年12月11日~12月28日
調査方法:インターネットアンケートによる回答
目次
「人生で一番の無駄遣いだった」と後悔しているお金の使い道第1位は「マイホーム・不動産の購入」
「人生で一番の無駄遣いだった」と後悔しているお金の使い道第1位は「マイホーム・不動産の購入」でした。
2位には「車の購入」、3位に「投資」が続きます。
いずれも購入に数百万、数千万円以上の元手を要するという性質上、失敗した時の損失も大きくなり、それが後悔することに繋がっているようです。
では、アンケート結果を体験談とともにご紹介します。
1位 マイホーム・不動産の購入
予算オーバーで購入してしまった。(42歳・男性)
ローンの返済の見積もりが甘く、生活が苦しくなった。(35歳・男性)
子どもが成長して大きくなったときに部屋が狭くて困った。(40歳・女性)
不動産投資を始めたが、空室が続いて収益が上がらなかった。修繕費や管理費などのコストも想定外にかかり、キャッシュフローが悪化してしんどかった。(44歳・男性)
“人生一の高価な買い物”と言われる家の購入。
購入する際は、金額が金額だけに、しっかりと調査や準備を入念にしてから納得のいく決断をしなければなりません。
しかし、実際には、調査不足や将来のことを考えずに購入してしまうケースも少なくないようです。
2位 車の購入
車検や急な修理などの費用がかさんだ時はきつかったです。 (32歳・男性)
車のローンの返済が重い(28歳・男性)
夫の好みで車を買ってしまって、子どもと一緒に乗るときに車内が狭くて不満。荷物も積めない(31歳・女性)
2位は「車の購入」でした。
車の購入を後悔している人は、「予想以上に出費がかかる」という声が多かったです。
ガソリン代や保険料、駐車場代など、毎月かかる費用も少なくありません。
また、「自動車ローンの返済がきつい」「買った車が狭い」といった不満も聞かれました。
高い買い物になる上に、維持費も馬鹿にならないことから、購入前にしっかりとシミュレーションしておきましょう。
3位 投資
短期的な利益を求めて、投機的な投資をしてしまい、1年で7割ものマイナスを出してしまった。(26歳・男性)
投資の勉強をせずに、他人の意見や自分にとって都合の良いニュースを鵜呑みにしてしまった。(42歳・女性)
SNSで話題になっていた暴騰中の銘柄に集中投資してしまい、高値で集中的に買ってしまった。1ヶ月ほどで資産の4割程度失いました。(41歳・男性)
3位は「投資」でした。
投資の勉強をせずに、銀行員やSNSの情報を信じてしまったために失敗したり、欲にくらんで投機的な手法で損失を出してしまう方が多かったです。
せっかく長年積み上げてきた貯蓄を投じたのに、大損してしまうのはもったいないですよね。
少額から始め、徐々に資金を増やしたりすることが重要なのではないでしょうか。
4位 ギャンブル
ギャンブル全般が好きで熱中してしまい、離婚してしまった。ギャンブルは、家庭崩壊の原因にもなります。(38歳・男性)
パチスロのせいで、仕事や人間関係に支障が出てしまった。(27歳・男性)
給料の大半ギャンブルに浪費してしまった。貯金しておけばよかったと後悔してしまいます。(46歳・男性)
4位は「ギャンブル」です。
ギャンブルは、最初は娯楽的に楽しんでいても、徐々に熱中してしまい、大きな借金や家庭崩壊、仕事や人間関係のトラブルなど、さまざまな失敗につながることもあります。
後々後悔しないためにも、自分の性格や収入に見合った金額に留めるようにするのが得策でしょう。
5位 海外旅行
海外旅行に行きたいという気持ちだけで、予算オーバーのプランを組んで貯金のほとんどを使ってしまった。(35歳・女性)
旅行中にお金を使いすぎて、帰国後に借金した経験があります。(28歳・男性)
憧れの海外に行くために、子どもの教育資金に手を付けてしまったことは一生の後悔。(46歳・女性)
5位は海外旅行でした。
海外旅行は、現地で楽しんでいるとついつい財布の紐が緩みがちになりますよね。
憧れや非日常的な特別感もあって、お金を細かく管理するのは難しいものです。
しかし、後で生活が苦しくなったり、借金をしたりすることがあっては本末転倒です。
海外旅行に行く際には、事前にしっかりと予算を立て、無理のない範囲で楽しみましょう。
6位 ブランド物の時計・バッグ・アクセサリー
高級ブランドバッグを衝動買いしてしまいました。購入後に後悔して売却したのですが、思っていたよりも値段が下がっていて短期間で損したのを覚えています。(43歳・女性)
3桁万円した婚約・結婚指輪は離婚しては妻に持っていかれ(無償贈与)、自分のは売ろうとしたけど刻印が入っていたりして希望価格で売れず、踏んだり蹴ったりだった。(39歳・男性)
6位はブランド物の時計・バッグ・アクセサリーでした。
長年憧れてきたアイテムで衝動買いしてしまったり、購入後に普段使いに適していなかったと気づいて後悔することがあるようです。
離婚などで手元に残らなかったというケースも…。
購入時にはある程度資産価値が値下がりすることを覚悟しておく必要がありそうです。
7位 お酒・タバコ・飲食代
一時期グルメを気取って、クチコミ評価の高い高級店ばかりを選んでいた。(42歳・男)
タバコを20代の頃から吸っていて、月に1万円以上かかっていたことを考えると、そのお金で家族と旅行いったり貯金もだいぶできただろうにと、ふと考えます。(57歳・男)
7位はお酒・タバコ・飲食代でした。
タバコを吸っている人は、1日1箱とすると、年間で約20万円も費やしていることになります。
仕事やプライベートでお酒・飲食が欠かせないという意見も多かったですが、ついつい飲みすぎてしまったり、高級店に通ったりして、無駄遣いしてしまうことも。
8位 美容系(エステ・整形・美顔器・育毛…etc)
脂肪吸引で皮膚がたるんでしまい、逆に老けて見えるようになってしまいました。(46歳・女性)
二重整形をしましたが、左右の二重の幅が違ってしまい、何度も施術を受けることになって出費がかさみました。(34歳・女性)
育毛剤を何種類も試して効果を感じられず、あげくAGA治療を受けたが、ほぼほぼ効果がなく、お金だけが減っていった。(39歳・男性)
8位は美容系の出費でした。
年齢を重ねると身体の衰えによって、美容やダイエット等にお金を費やす機会も増えますが、「効果を感じることができなかった」と後悔している人も多いのが実態。
エステサロンの施術代や美容機器には高額なプランやコースが用意されていて、費用が高額になりがちです。
お金をかけても、満足のいく結果が得られなかった時のことも考えて、しっかりと情報収集を行い、後悔しないような方法を選ぶようにしましょう。
9位 ゲームへの課金
新しく発売されたソシャゲにハマってしまい、課金で10万円以上使ってしまった。しかも親のクレジットカードで決済していて後々バレてこっぴどく叱られた(21歳・男性)
オンラインゲームで、最強キャラを作るために、何十万円も課金したことがあります。(26歳・男性)
9位はゲームへの課金でした。
ゲームへの課金は、ついつい夢中になって、気がついたら大きな金額を費やしてしまっていることがあります。
親のクレジットカードで課金してしまい、信頼を失ってしまうという結果になることも。
そのゲームをプレイするのに飽きてしまえば、それまでに費やした時間やお金は戻ってきません。
日常生活に支障がでるほど熱中しすぎないように注意したいところです。
10位 恋愛・異性・アイドル
当時好きだった子の誕生日に、背伸びして高額なブランド物を買ったが、後の噂で彼女がそれを売っていたのには驚いた。 (29歳・男性)
推しのアイドルのためのライブやイベントのチケット代、遠征費、グッズ代等々で車が買えるくらいは使っています。(40歳・男性)
10位は恋愛・異性・アイドルに関する出費でした。
恋愛を楽しむために見栄を張ってデート代を惜しまず使えば、高級レストランやプレゼント代で、あっという間に数万円、数十万円とお金が飛んでしまうもの。
好きな人のための行動とは言え、背伸びをしすぎるとかえって痛い目に遭ってしまいます。
また、アイドルを応援するために、ライブやイベントのチケット代、遠征費、グッズ代などで多額の出費を要したという声も見受けられました。
11位 結婚式
ランクアップしたり妻の希望をすべて叶えようとしたら、かなりの出費になってしまったのを覚えている。(36歳・男性)
衣装や料理、引き出物など追加費用が連続でかかって見積り額より大幅な金額になりました。(42歳・男性)
11位は結婚式でした。
結婚式は、新郎新婦の一大イベントですよね。
そのため、ついついランクアップやこだわりを求めて費用がかさんでしまうことも少なくありません。
当初の計画や見積もりが甘くて、参列者数が増えたり、衣装や料理等の料金等で予算を大幅にオーバーしてしまったという声も多く見られました。
12位 その他
マッサージ機に100万円近く費やしました。(34歳・女性)
美大に通って4年間で1,000万円の学費がかかりました。卒業後はジャンルの違う会社に就職したので、親に申し訳ない気持ちでいっぱいです。(45歳・男性)
差し歯を入れるのに20万円使った記憶があります。保険がきかないので高かったです。(43歳・女性)
資格の学校への通学費がトータル50万円もしたのに数回行ったあと、面倒になって行かなくなりました。(35歳・男性)
その他にも成人式などの特別なイベントや歯の治療費、資格の学校等々で数十万円以上の出費が発生したケースもありました。
大学への4年間の通学費でおよそ1,000万円かかって無駄に感じている方も。
お金の使い方は人それぞれですが、後悔しないためにも、自分のライフスタイルや価値観に適した使い方を見つけてみましょう。
「人生で一番の無駄遣いをしてしまった」その金額は?
「人生で一番の無駄遣いをしてしまった際の金額」を聞いたところ、「30万円~100万円」と回答した人が135人とトップでした。
次いで「100万円~500万円」と回答した人が103人で、半数以上の人が500万円以内の“記憶に残る無駄遣い”をしていたことになります。
一方で1000万円以上の無駄遣いをしたことのある人も全体の約13%にあたる53人もいました。
年齢が上がるにつれて収入が増え、資金に余裕ができても、マイホーム購入や投資で大損してしまうなんてことも。
生活スタイルやライフステージの変化によって無駄遣いする金額にも大きな差が出るようです。
人生で一番無駄遣いした当時の年齢は?
「人生で一番無駄遣いした当時の年齢」について聞いたところ、30歳~44歳までの間の数値が突出しているのがわかります。
経済的に余裕が出る30代以降は、結婚や出産・子育てを経る時期でもあり、マイホームや車の購入、教育資金等、大きな支払いが発生しがちです。
若い頃の独身時代よりも大きなお金が出ていく局面というのがわかりますね。
人生で一番の無駄遣いになってしまった理由や原因は?
「人生で一番の無駄遣いになってしまった理由や原因」について聞いたところ、「調査・勉強不足」が圧倒的な1位になりました。
商品やサービスの内容や特徴を十分に理解していなかったり、自分のニーズに合っていないものを購入してしまい失敗してしまう人が多いようです。
2位は「衝動買い」、3位は「一獲千金狙い」、4位「ストレスの発散」、5位「計画性の欠如」と続きます。
感情や欲望に左右され、刹那的な行動に走ってしまうことが無駄遣いの大きな原因になっています。
大きな買い物をするときほど、慎重に調査をし、冷静に判断する時間をとることが大切なのがわかりますね。
人生やり直せるなら何にお金を使いたい?
「人生やり直せるなら何にお金を使いたい?」と聞いたところ、1位は「旅行」でした。
旅行は、人生の思い出に残る体験ができます。
多くの人がまたとない機会を得られる旅行にお金をかけたいと考えているのがわかります。
2位は「家族」、3位は「趣味」、4位は「贅沢な暮らし」、5位は「マイホーム・不動産」と続きます。
これらの結果から、人生やり直せるなら、お金をかけて自分自身や自分に近しい人を豊かにしたいと考える人が多いことがわかります。
大きなお金を使う際は、自分の価値観やライフスタイルをよく考えて、後悔のない選択をすることが重要です。
まとめ
「人生で一番の無駄遣いだった」と後悔しているお金の使い道は「マイホーム・不動産の購入」が多数でした。
上位にランクインした「車の購入」や「投資」なども含め、まとまったお金が必要になるものほど失敗したときの損失額が大きくなり、後悔につながりやすいと言えます。
高額商品やリスクの高いものへお金を投じる際には、どのようなことを意識してお金を使えばよいのか、今一度よく考えてみましょう。
人生で後悔しないためにも、十分な調査や身の丈に合った予算決め、購入した際のリスクを理解することをしっかり実践してみてください。