貯金したいと考えている方の中には、
「1年間に100万円貯金するには毎月いくら貯めればいいの?」
「実現するためにするべきことは何?」
と思い巡らした方はきっと多いはずです。
そこでこの記事では、年間100万円貯めるための計算方法や貯金するために行うべきことについてまとめました。
最後まで読めば、最短距離で貯金するためのノウハウがわかるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
1年で100万円貯金するために一番最初に行うこと
何か欲しいものがあったり、将来に備えて貯金したい人はたくさんいます。
テレビや雑誌、ネットなどで「1年で100万円貯金した」といった話を聞くとうらやましく感じられるかもしれません。
しかし、1年間で100万円なら割と現実的な数値だったりします。
ということで今回は1年で100万円貯金するための仕組みづくりについて紹介していきます。
1日、1ヶ月に必要な貯金額を計算して把握する
漠然と「1年間で100万円貯金する」という目標はあまりオススメできません。
最初の内は「1年間もあるんだから大丈夫だろう」と考えてしまいがちですし、後半になってくると「とてもじゃないけれど達成するのは無理」とあきらめてしまうかもしれません。
ということでファーストステップは1日、1ヶ月にどれくらい貯金しなくてはならないのかを把握するところから始めていきましょう。
1ヶ月「83,334円」、1日「2,739円」貯められれば1年で100万円貯まる
まず、単純に1ヶ月に必要な貯金額から。
ということで、単純に考えれば1ヶ月あたり8万3334円の貯金を1年間続ければ100万円が貯まることになります。
次は1日に必要な貯金額です。
毎日2740円以上貯金することができれば1年間で100万円が貯まる計算になります。
1日当たりだいたい3,000円くらい、と考えれば不可能ではないと思いませんか?
現在の支出と収入を洗い出して見直す
1日あたり、1ヶ月あたりの必要貯金額が分かったところで、次は今自分自身が置かれている状況について再確認していきましょう。
具体的には支出と収入の見直しになります。
例えば、毎月30万円の収入があり、食費や生活費といったトータルの支出が15万円だったとします。
これなら自由に使えるお金が15万円あるので、その中から8万3334円を貯金に回せば1年間で100万円貯めることができますよね。
残った約7万円は遊ぶお金や万が一の出費に備えるのに使えます。
しかし、毎月30万円の収入があり、支出が25万円だった場合、自由に使えるお金は5万円しかありません。
つまり、毎月8万3334円貯金しないと実現できない「1年間で100万円貯金」の達成は不可能となります。
この場合は支出を減らす、収入を増やす必要があります。
手間なく自動的に貯金する仕組み化テクニック
ほとんどの方が月に1回の給料で生活をやりくりしていると思います。
なので、毎日2740円を貯金する、というのはあまりピンと来ないかもしれません。
なので、次のようなテクニックを取り入れていきましょう。
自動引き落とし
1年間で100万円貯金する最もシンプルかつ確実な方法は「自動引き落とし」です。
給料が振り込まれたタイミングで貯金用の口座に資金が移動する仕組みを作っておけば、特に何かしなくても年間100万円の貯金が実現可能です。
毎月8万3334円を貯金用口座に移動させればそれでOKです。
ただ問題となるのは、毎月給料から8万3334円を差し引いて、それで生活が成り立つかどうか。
特に何もしなくても問題無く生活できるなら簡単に目標達成ですね!
ボーナスは全部貯金する
給料とは別でボーナスが支給されることがあります。
もちろんほとんどの方はボーナスを何に使うかある程度計画を立てていると思います。
しかし、1年間で100万円貯金しようと思うならこれを貯金に回さない手は無いですよね。
ボーナスを全額貯金できるなら、年間で100万円にとどまらず、150万円や200万円くらい貯められる人もいると思います。
ただ、ボーナスをあてにし過ぎるのは問題です。
例えば、来月はボーナスが入るから今月は貯金しなくても良いか…と言った考え方は危険です。
ボーナスは必ずしももらえるとは限りませんし、金額も増減しますよね。
なので文字通りあくまでも「ボーナス」だと割り切って貯金計画を立てていくのが正解です。
節約で目標達成するための節約テクニック
上記した通り、1年で100万円貯金するためには毎月決められた額を貯金しつつ、きちんと生活を成り立たせなくてはなりません。
毎月生活費がカツカツで、
「かなり出費を我慢しなくちゃやっていけない…」
「生活水準を極端に落とさないといけない」
と言った事態になるなら目標達成はかなり厳しくなるでしょう。
ということで、できるだけ出費を削るためにも節約術を身につけることも重要となってきます。
出費が減ればその分だけ貯金に回しやすくなりますし、生活費が苦しい人も多少は緩和されるはずです。
格安SIMに切り替える
携帯電話代は毎月1万円くらいかかっている方もたくさんいると思います。
これを格安SIMに乗り換えることで月額3000円くらいまで抑えることができます。
単純に考えて毎月7000円分浮くことになるのでかなりの助けになってくれますね。
ただ、格安SIMならではのデメリットもあるのでこのあたりはしっかりと比較・検討を!
食費や光熱費を見直す
出費の大半を占めているのが食費。
そして毎月の固定費となる光熱費も上手くやりくりすることで節約できます。
食費に関しては業務スーパーや野菜の直売所などを上手く活用するだけで毎月5000円~1万円くらい節約できることもあります。
また週末に1週間分の食事を一気に料理するのも無駄な食材を出さず、なおかつ光熱費を最小限に抑えられるのでオススメです。
電気・ガスの自由化を活用する
光熱費の多くの部分を占める電気・ガスを安くしましょう。
2016年の電力自由化に続いて、都市ガスも自由化となりました。
従来どおり、地域の電力会社・ガス会社からガス供給を受けている方も多いことでしょう。
関東に住んでいる人なら「東京電力」「東京ガス」に、大阪に住んでいる人なら「関西電力」「大阪ガス」に料金を支払っていれば、自由化になったのになにもしていないということです。
でも、せっかく「選択の自由」があるのですから、安い電力・ガスに切り替えてみてはいかがでしょうか。
手続きは特に面倒ではありません。電力もガスも、ご希望の会社に申し込みをするだけで切り替えられます。
電力会社を変えたからといって、停電が増えるような仕組みにはなっていませんのでご安心ください。
電力は、プランにもよりますが、切り替えるだけで年間1万円~2万円安くなるケースが多くみられます。
東京で、世帯3人、日中も在宅している家庭の場合、「niftyでんき」に替えれば年間2万円以上安くなるというシミュレーションがあります。
ガスの方は、まだ新規参入会社も少なく、また料金における劇的な効果もみられないようですが、年間5,000円近くの料金削減につながるケースがあります。
このあたりは、「価格.com」などの比較サイトがわかりやすいので、ご家庭における電力・ガスの利用状況を考慮の上、ぜひご参照ください。
電力・ガスそれぞれ安いものを選ぶのがベストと思いますが、中には「東京ガス」「関西電力」など両方供給している会社があります。
「東京ガス」なら、関東エリア限定で、「電力」「ガス」さらに「インターネット」すべてを供給してセット割引をしている会社もあります。
よく研究すれば、光熱費は必ず安くなります。
ポイントサービスを上手に活用する
節約と少し違いますが、楽天スーパーポイントやVポイントカードといったポイントサービスを上手に活用することも年単位で考えればかなり大きなプラスに働いてくれるはずです。
普段から楽天で買い物をすることが多い方なら楽天カードを作っておくだけで随分とポイントが貯まりますし、イオン系列のお店で日常的に買い物をしているならイオンカードやWAONを上手く活用していきたいところですね。
落とし穴もあります。ポイントを溜めたいがゆえに、必要のない買い物をしてしまう人は世間にかなりいらっしゃるはずです。
目的は貯金であって、貯ポイントではありません。
くれぐれも力の入れどころを間違えないようにしましょう。
ただ、ムダにならないポイント獲得方法もあります。
たとえば電車の利用です。
「Suica」「PASMO」などの交通系電子マネーをお使いの方は、必ず「オートチャージ」を利用しましょう。
現金でチャージをしている人は大変損をしています。
オートチャージは、「Viewカード」等のクレジットカードを電子マネーにセットするものです。
電子マネーの残高が足りなくなると、自動でクレジットカードから引き落としが行われます。
JR東日本の「Viewカード」と「Suica」をセットしますと、クレジットカードである「Viewカード」のポイントが、実に1.5%付きます。
通常のクレジットカードのポイント還元率が0.5%程度であることを考えますと、驚くほどのポイントが付きます。
年間の電車利用が20万円あったとしますと、実に3,000円相当のポイントが付くわけです。
溜めたポイントは、飲食・買い物など様々な用途に使えますから、浮いた現金をその分貯金に回せることになります。
年間100万円貯めることで得られるメリット
ここでは年間100万円貯金できることで得られるメリットについて考えていきたいと思います。
急にまとまった出費があっても焦らず対応できる
定期的にお金を貯める習慣ができていれば、予期せぬ出費が発生しても問題なく対応できます。
年齢を重ねるほどに出費はかさんでいくものです。
ご自身の結婚費用、家族や知人の冠婚葬祭、突然の病気や怪我など、生活の中で突然多額の出費が必要になる局面があるものです。
また、子供ができた場合は、出産費用や教育費、マイホームの購入費用など、それまでにはない大きな出費が出てきます。
その他にも車の購入費や自分の老後資金など、さまざまな場面でお金が必要になってきます。
これからの人生でいつライフスタイルが変わるかもわかりません。
どんなときでも余裕のある人生を送るために、常日頃から貯金をしておいて損することはありません。
普段から心に余裕を持って生活できる
「貧すれば鈍する」という諺があるように、経済的に困窮すると生活苦に陥ることが頭をよぎり、物事の判断を誤ってしまうことが多々あります。
例えば、
- 今、親孝行をしたいのにできない
- 大切な人の冠婚葬祭に参加しないという判断をしてしまう
- 不測の事態が起きたのに生活費のために仕事を辞められない
というような行動を取らざるを得なくなってしまいます。
最低でも当面の生活費を気にする必要がないくらいの貯蓄をしておくことで、経済的にも精神的にも余裕を持って行動することができます。
お金が貯まって、なおかつ時間にも余裕ができると、自分の好きな趣味や新たなことへのチャレンジもしやすくなります。
まとめ
以上、年間100万円貯めるためにするべきことについて詳しく紹介しました。
貯金を継続的に行うためには、身の丈に合った目標設定と普段からの節約志向が大切になってきます。
1年間で100万円を貯めることは決して難しいことではありません。
収支を一度洗い出して、貯蓄計画を具体的に練ることで達成可能なゴールだということがわかってきます。
まず何をしてよいのかわからないという方は、この記事を参考にして、一つ一つやるべきことをリスト化してこなしていくと良いでしょう。