あなたはティッシュ配りのアルバイトをしたことがありますか?新宿駅の東南口や渋谷駅の前で片手にティッシュを抱え1つ1つティッシュを配っているあのアルバイトです。
あのティッシュ配りのアルバイトですが、実はすべて配り終えたら短時間で仕事を終了させていいっていうルールがあるって知っていましたか?
それだったら私もやってみようかなと思う方もいるかもしれません。しかし、実態はそんなに楽ではなく、むしろ配り終わらせることのほうが大変です。
地方ならまだしも、大都会の東京でも何故そんなに配り終えるのが難しいのでしょうか。
ティッシュ配りのアルバイト内容
まずは、ティッシュ配りのアルバイトですが、時給1200~2000円(交通費込みのケースが大半)で、3時間から6時間程度の労働時間で行うことになります。
天候によっては中止の場合もあります。そして、冒頭にもお話ししたように、短時間で配り終えた場合はその場で終了させることができます。
ここまで聞くと良さそうなアルバイトだし、それなりに楽そうだと思うかもしれませんが、実態はそうではありません。
なぜなら気候に左右されるアルバイトだということです。夏の暑い時期は、暑さにさらされながら6時間外に立っているわけですし、雨の日は合羽を着て雨ざらしに、冬は寒さと直接対峙する事になります。
それだけでも大変なのですが、通行者がティッシュをなかなか受け取ってくれません。そのため、結局早期終了に持っていくことは困難なのです。
タダなのに受け取ってもらえないって結構辛いカモ。
ティッシュを受け取ってもらえないワケ
それにしてもなんでティッシュを受け取ってもらえないのでしょうか。理由は3つあります。
必要なもの、欲しいものだと思われていない
ティッシュを前提として欲しいもの、必要なものだと思われていないという部分が非常に大きいです。
例えばキャンペーンで栄養ドリンク、エナジードリンク等を無料配布している場合、割と受け取る人が多いように感じます。
場合によってはわざわざそのドリンクをもらうために、並んでいるケースも非常に散見されます。
しかし、ティッシュにはその要素がなく配っていても「別に要らない」と言われます。どこにでも配っている方がいるためそのように通行人は感じるのでしょう。
ティッシュをもらえるメリットを伝えられない
営業と呼ばれる仕事の方は、顧客が購入する際「購入することのメリット」を伝えられるため成約につながります。
しかし、ティッシュ配りは本来メリットのあるティッシュをもらってもらうためのメリットを伝えられる時間というのがありません。
そのため本来持っていて損はない、むしろ必要とされるものなのに貰ってもらえないという状況になっていましまいます。
欲しいけどもらいにくい、この人からは貰いたくない
ティッシュ配りのバイトの方を見ていると「この人からもらいたい」という人とそうじゃない人がいませんか?
もしくは本当に欲しいのにもらいに行こうというのは躊躇するという方はいませんか?
共通しているのは通行人の方にもらいやすいように渡していないということです。
例えば、仏頂面で流れ作業のように渡している人と、笑顔で「どうぞ」と心を込めて渡している感じが伝わる方だったらどちらの人からもらいたいでしょうか。いうまでもなく後者です。
また、もらいやすい角度ってありますよね?あなたが通行人だったらあなたにむけて渡していることがわかれば「タダだしもらおう」という気になると思います。そういった工夫ができているかどうかでも成果が変わってきます。
成果が出る、出ないということにおいて、変えられない事実というのは非常に多くあります。その変えられない事実は、あきらめてしまってもいいと思いますが、変えられる事実を見つけ、そこにターゲットを絞って改善していくという行動は非常に大事です。
まとめ
なぜティッシュ配りのアルバイトは難しいのか。それはティッシュを配る歩行者を変えることはできないというのが理由です。
でも、自分の意識や行動が変えることで変えられる可能性があるものはたくさんあります。ティッシュ配りのアルバイトをに限らず、やる気のない後輩アルバイトを自分の言葉で変えさせようとするのは難しいかもしれません。
でも、自分が積極的に業務に取り組むことでそのやる気のない後輩や、またその後輩のやる気のない姿を許していた周囲の意識を変えるきっかけは作ることができます。