バイトをばっくれても給料はもらえるの?未払い時の給料の受け取り方や対処法もチェック

ばっくれる前までの給料は支払われる?払ってもらえない場合は?

「どうしても今のバイトを続けることができない…・」
「聞いていた仕事内容とぜんぜん違う…」

という理由でバイトをばっくれようと考えている…という方も中にはいるかもしれません。

その場合まだもらっていない分のバイト代はどのような扱いになるのでしょうか。

ばっくれるのだからもらえなくなることを覚悟しているという方もいるでしょう。

そこでこの記事では、バイトをバックレても働いた分の給料を受け取れるのか、どのように受け取ればいいのか、罰則があるのかどうかも含めて紹介していきます。

バイトをばっくれても給料はもらえる?

ここでは、バイトをばっくれても働いた分の給料はもらえるのか、詳しく紹介していきます。

もし今、あなたが同じような状況下に置かれているのであれば、ぜひチェックしましょう。

労働した分は貰える権利がある

雇用契約に基づいて仕事をしたわけなので、そこで給与が発生していればばっくれた後でも自分が働いて稼いだ分の給料であるため、受け取る権利があります。

雇い主(会社側)もトラブルは避けたいものなので、後日労働時間分の給料は振込してくれることがほとんどです。

仮にバイト先から「ばっくれたやつに給料なんて支払わないよ」と言われたり、給与支払日に振り込まれなかったというケースでも請求が可能となります。

ばっくれについては「給料は支払わない」と罰則を定めている場合もある

しかし、雇用によっては無断欠勤をした場合の独自ルールを決めているところもあるようです。

例えば、ばっくれた人に対しては給料を支払わないと書かれていたり、○万円を請求するというように書かれているものもあります。

まず、就業規則によって罰金に関して定められていないのに突然こういった連絡を受けたとしても法律的には無効であるため支払う必要はありません。

もしも就業規則に罰金や減給に関して書かれており、それを了承するサインをしたということであれば話は別です。

ただ、その場合も相手の言い分がすべて認められるというわけではなく、こちらも法律によって決められています。

具体的には…
  1. 1回の額が平均賃金の1日分の半額を超えない
  2. なおかつ総額が1賃金支払期(バイトの場合は一般的に1ヶ月)における賃金総額の10分の1を超えない

ということです。

例えば、上記1は時給1000円で5時間労働した場合、このケースを当てはめると1回の額は半額を超えない2,500円以下となります。

続いて上記2について、こちらは1ヶ月間に時給1000円・5時間労働で10日間バイトをしたと仮定すると、

5,000円×10日で50,000円

これの10分の1となるわけなので総額は5,000円が限度となります。

バイト先が上記金額を上回る減給や請求等をしてきた場合には法律に違反していることになるわけなので、警察や労働基準監督署に相談しましょう。

⇓未払いの対処法は以下の記事チェック
給料の未払いが発生してしまったら泣き寝入りをするのではなくこの方法で対応を給料が未払い…対応はどうするべき?お金をかけずにできる対処法紹介

どのようにしてバイト先に請求すれば良い?給料の受け取り方法を解説

先述したように例えばっくれたとしても受け取っていない給料を支払ってもらう権利があります。

そこでで気をつけたいのが受け取り方法についてです。

詳しく見ていきましょう。

給料の支払い方法を「銀行振込」に同意していないと必然的に手渡しとなる

給料支払いは銀行振込や手渡しなど、企業によって方法が異なります。

日本の法律では、原則給料は現金で手渡しすることになっています。

ただし、労働者本人が「銀行振込に同意」したのであれば、銀行振込してもよいことになっています。

バイト先で銀行口座の情報を書類に記入するのは、そういった意味があります。

しかしながら。その手続きをしていない状態でバイトをばっくれてしまうと、会社は給料を手渡しするしか手段がないのです。

「給料が欲しいなら直接取りに来て」と言われたら従う必要がある

ほとんどのバイト先は黙っていても通常の給与支払い日に振り込みをしてもらえるでしょう。

しかし、給与の支払い方法というのは雇用主側に決める権利があります。

そのため、バイト先まで直接取りに来るようにと言われた場合にはそれに従わなければならないのです。

普段から手渡しで給料をもらっていたものの、ばっくれて直接取りに行くのが気まずいから銀行振り込みにして欲しいと伝えたとしても、相手がそれに応じてくれなければ、勤務先へ取りに行く必要があります。

注意点
相手の決めた方法での給与受け取りを拒否すると、給料を受け取る権利を放棄したとみなされてしまうので気をつけましょう。

みんなのバックレ体験談を紹介

ここでは、今までバイトをバックレたことのある人の体験談を見ていくことにします。

どういう状況でバックレすることになったのか、その理由も含めて詳しく紹介していきます。

ビアガーデンのバイトでお客さんが嫌でバックレました

年齢 性別 職種
26歳 女性 ビアホール接客

●給料はちゃんと支払われましたか? 
はい。

●なぜバックレたんですか?
私は夏だけの期間限定でビアホールのバイトをしていました。

ビアホールのバイトは初めてだったのですが

場所が自宅にすごく近かったのと、友達が一緒に受けようと言ってきたので何となく応募しました。

名札には本名に関係したあだ名が書かれていて、とても恥ずかしかったのを覚えています。

お客さんにも名前について聞かれたりしました。

お客さんは当然ですが、お店でビールをたくさん飲まれます。

そして、たくさんの人が飲み過ぎて戻してしまいます。

そのたびに、「あそこのお客さまが…」と店長など偉い人に報告して、みんなで掃除しなければなりません。

正直、それを片づけるのは精神的な苦痛でした。

同僚には、職場に落ちているお札をくすねる人もいて、まじめに働いているのがばかばかしく感じたのもバックレた理由の一つです。

数か月間働く予定でしたが、結局すぐにバックレてやめてしまいました。

途中までの給料はきちんと振り込んでもらえたので、そこは安心しました。

カフェバイトを店長の暴言でバックレました

年齢 性別 職種
20歳 女性 カフェ店員

●給料はちゃんと支払われましたか? 
はい。

●なぜバックレたんですか?
家の近くのオシャレなカフェでバイトをしていました。

諸事情により短期でしか勤められなかったのですが、カフェ店員というバイト内容にもかかわらず簡単な面接で採用していただけました。

また、時給も他の職場と比べて高い方でした。

いま思えば、仕事内容が厳しく人の入れ替わりが激しいことを裏付けているともいえるかもしれません。

私は、勤務し始めて1週間でやめることを決意しました。

その理由が、仕事内容を一切教えてもらえない事と店長の暴言がひどかったためです。

まず、仕事内容を一切教えてもらえないというのは、初めての接客だったにもかかわらず、注文の取り方も教わらないままに店に立たされていました。

自ら質問しても、見て学べといった姿勢だったので精神的にきつかったことを覚えています。

次に、店長の暴言をここで紹介しますと、仕事を教わっておらず、なにもできないでいると、店長がそばにきて、人格否定をされるような言葉を浴びせられました。

一例ですが「どうやって育ったらそんな接客ができるんだ。親の顔が見たい。」などグチグチ言われました。

これら二つの理由により、私は1週間でやめることを決意してバックレました。

英会話のチラシ配り、誰ももらってくれないのでバックレました

年齢 性別 職種
20歳 男性 英会話のチラシ配り

●給料はちゃんと支払われましたか? 
はい。

●なぜバックレたんですか?
私は大学生の頃、英会話教室のチラシ配りをしていました。

確か時給は900円で朝7時~9時という通勤・通学ラッシュに合わせて、英会話教室の顧客を獲得しようという狙いで配っていました。

店長は女性でかなり美人だったので、バイト先に行くのは嫌ではありませんでした。

もちろん給料もきちんと支払ってくれていました。

ただ仕事が嫌で嫌で仕方なかったです。

英会話のチラシなど誰が受け取ってくれるでしょうか?

これにポケットティッシュが付いていたら話は別ですが、付いていないので50人に1人受け取ってくれたらいい方です。

おまけにこちらが「おはようございます!」と挨拶しても、舌打ちされることもありました。

ですから配っても無駄だと分かり、バイトには行くものの配るのは止めたのです。

その配っていた駅は、ちょうど私が通っていた高校がある駅なので、かつてのクラスメートに出会います。

ですから彼らにお願いして、チラシをまとめて渡して捨ててもらっていたのです。

店長が見に来ることは1回もなかったので、最後までばれませんでした。

ですが申し訳ないので、しばらくして辞めてしまいました。

居酒屋のバイトで人間関係が築けずバックレました

年齢 性別 職種
20歳 男性 居酒屋店員

●給料はちゃんと支払われましたか? 
はい。

●なぜバックレたんですか?
私は1度居酒屋のバイトをバックレました。

私自身がその居酒屋のバイトが初めてのバイトで、はっきり言って何もわからない状態でした。

面接の時に調理のマニュアルのようなものを渡され、「これを最初の勤務までに覚えてきてね」と言われ、かなりの量でしたがある程度は覚えて初勤務へと向かいました。

しかし目で見ただけでは完全に覚えることは無理で、調理に戸惑ってしまい、先輩の方に聞こうとしても「マニュアルに書いてある通りやれば大丈夫だから」と言われ結局マニュアルを見ながら私なりに調理しました。

ですが、やはり調理方法に手違いがあったようで、調理後の商品を見た先輩が私のところに来て

「こんな簡単な物も作れないのか。分からないなら誰かに聞けばいいじゃないか。」
「お前の代わりは他にもいるんだぞ」

と言われ、私はこんな人間の下で働きたくはないと思い、次の日からバイトをバックレました。

バックレた初日は電話が5本くらいかかってきましたが、全て無視しました。

すると次の日からは電話もかかって来なくなり、給料は初勤務の1日分だけの支払いで居酒屋でのバイトは終わりました。

バイトのばっくれは不法行為になり賠償請求が発生するケースもある

バイトをばっくれるという行為は雇用主と結んでいた関係を一方的に打ち切る形になるため、法律の中で民法の709条に定められている不法行為にあたる可能性があります。

そのため、賠償請求が発生するケースもあるのです。

ここで重要になるのが雇用主とどのような契約を結んでいるかということ。

まずは雇用契約書を確認しましょう。

雇用契約書には無断欠勤に関する項目が定められていることが多いです。

例えば、「○日間の無断欠勤が続いた場合には懲戒解雇を行う」と書かれていた場合には無断欠勤がクビに直結します。

これに加え、「無断欠勤により損害が出た場合には損害賠償の責任を問う」と書かれていれば損害賠償が発生するケースもあるわけです。

ただ、雇用契約書に書かれていることはすべて認められるというわけではありません。

仮に「無断欠勤をした場合は50万円の違約金を請求する」と書かれていたとしても、それが認められるようなことはありません。

なぜならば雇用契約書に書かれていることで認められるのは労働基準法に沿った内容のみとなっているからです。

バイト先が勝手な規約を作ったとしてもそれが労働基準法で認められる内容でなければ無効となります。

ただし、損害賠償請求される可能性は低い

バイトをばっくれたとしても実際に損害賠償の請求が行われる可能性は低いです。

これは、バイト先が損害賠償を請求する際にはその人がばっくれたことでいくらの損害が発生したのかを正確に計算し、それが本当にばっくれられたことで発生した損害であるということを証明しなければなりません。

これは非常に難しいものであるため、実際には損害賠償の請求が行われるようなケースはほぼないのです。

しかし、ぎりぎりの人数でやりくりしているバイト先だった場合、自分1人がばっくれたことによりお店の営業ができず、休業という形になるところもあるかもしれません。

こういったケースではお店に与えた損害が大きいため、損害賠償に発展する可能性もゼロとは言えないのです。

ただ、辞めたいといったのに認めてもらえなかった、あまりにも激務でどうしても続けることができなかったというようにバイト先側にも非があった場合、万が一訴訟を起こされたとしても有利になることがあります。

そのためにはバイト先の勤務状態などに問題があった証拠を残しておきましょう。

LINEなどのツールで勤務先とやりとりをする職場も増えていますが、無理な勤務をラインでお願いされたりした場合はそれも証拠になるので削除せずに保存しておいてくださいね。

立つ鳥跡を濁さず、きちんと退職願をだして円満退職を

合法的にバイトを辞めるためにはばっくれではなく、辞める日より2週間以上前に申し出ることが重要です。

法律的には2週間前に申し出ていれば辞められると言う決まりがあります。

しかし、就業規則により1ヶ月前には申し出るようにと定められているバイト先であればそれに従わなければなりません。

この場合も民法で見れば2週間前に申し出ておけば問題ないのですが、バイト先も新しい人を募集したりその人を育てる期間を必要とするため、円満退社を望んでいるのであれば就業規則にしたがって申し出ましょう。

困ったときは労基に相談する

請求をしても相手が支払ってくれないという場合には「労働基準監督署に相談をする」ということを伝えると効果的です。

バイト先としても厄介事には発展させたくありません。

そのため、すぐに支払ってくれるケースがほとんどです。

労働基準監督署側から直接バイト先に電話を入れてもらえることもあるので相談してみてくださいね。

ばっくれた人に対して給料を支払わないバイト先は、本人がばっくれたことに対する罪悪感から請求してこないことを期待している可能性が高いです。

それではバイト先の思うツボであるため、損をしないためにもしっかり請求しましょう。

まとめ

以上、アルバイトをバックレしてしまった場合の給料の受け取り方やその対処法について解説しました。

もう一度、バックレた場合に覚えておくべきことを振り返ってみると、

  1. バイトをバックレても労働時間分の給料はもらえる権利がある
  2. 就業規則に罰則が規定されていたら減給もやむ無し
  3. 訴訟されるケースはほぼ無いが、バイトのばっくれが不法行為に当たる場合もある

という点があります。

“バイトのバックレ”は雇い主からしても、バイトしたい人にとっても不幸です。

ぜひこの記事を参考にして、職場に迷惑のかからない働き方を模索してみてくださいね。

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