自分で望んで始めたアルバイト…。それでも、「もう嫌だ!辞めてしまいたい!」と感じてしまうタイミングもあるでしょう。もちろん理由は人それぞれですが、大なり小なり、誰しもが通る道だと言えます。
そのタイミングで本当に辞めてしまうか、それとも頑張って続けてみるか!?選択肢は十人十色ですが、ここでは「アルバイトをやめよう」と決意した人にのために、そのマナーやノウハウを紹介します。
今は辞めたいと感じている職場であっても、一度はご縁のあった働き先です。お互いにわだかまりの残らない、気持ちの良い終わり方を目指しましょう。
アルバイトをやめたい理由は?
職場に「辞めます」と伝えて、何も聞かれないまま「ハイ分かりました」とはなりません。おそらくほとんどの場合、「なぜ辞めたいのか?」と、その理由を聞かれる事になるはず。
アルバイトを辞めたい理由は、それぞれが抱えている事情によって異なるものです。
「進学や就職の関係で、継続が難しくなってしまった。」というものであれば、何の後ろめたさも抱かずに伝えられるかもしれませんが、「思っていたような仕事内容ではなかった」「単に仕事がキツすぎるから」といった職場への不満のような理由だと言いにくいですよね。
したがって、アルバイト先に退職の旨を伝えようとお考えなのであれば、相手が納得してくれる真っ当な理由を用意しなくてはいけません。
まずは、ご自身がアルバイトを辞めたい理由を正直にイメージしてみてください。そしてその理由で、職場が気持ち良く納得してくれるかも考えてみましょう。
「どんな理由が、辞めるときにNGな理由なの?」と疑問を持っている方に対して退職の理由として望ましくない例を以下に紹介します。
アルバイトの退職理由NGパターン
- 人間関係が嫌になった
- 仕事内容がキツすぎる
- 思っていたイメージと違う
例えば上記のような、職場の悪口や不満になってしまうような退職理由はタブーです。悪口を言われてしまうと、単純に先方の気分を害してしまうという原因もありますが、「そのデメリットを改善するから、もう少し頑張ってみよう?」と引き止められてしまう原因にもなりかねません。
アルバイトのオススメ退職理由
- 進学・就職で、アルバイトの継続が難しい
- 学業や就職活動に専念したい
- 資格取得などに向けた勉強に専念したい
- 部活動やサークル活動に専念したい
- 家庭の事情や引越しなどで、物理的に継続が不可能
アルバイトを辞めるために嘘をつく必要はありません。例えば、両親ともに元気なのに「母が倒れたので、家事を手伝わなくてはいけない」といった理由でやめる事はないのです。
しかし、もしもスムーズに辞めたいとお考えなのであれば、嘘ではない程度の理由でうまく取り繕うことも必要でしょう。
例えば、自分の雰囲気に合わず、仕事がしにくいという理由であれば無理に引き留めようとは思いません。
アルバイトの辞め方マニュアル!
次に、アルバイトを辞める際のマナーや、手段について紹介します。円満退職を目指す場合、タイミングや手順が大切です。
退職の意思を伝えるタイミング
アルバイトの退職意思を伝えるタイミングは、民法上退職希望日の2週間前となっています。
とはいえ、あなたが辞めれば、シフトに開いた穴を誰かが補わなければいけないという事ですので、可能な限り早くに伝えるのがマナーです。募集をかけて採用するお店側の流れを考えると、少なくとも2か月前には伝えておきたいところ。
退職の場合、その意思を伝えるタイミングについて、職場の就業規則で定めてあるケースも珍しくありません。その場合は、職場ごとの規則にのっとって伝えましょう。
退職の意思を伝える相手・手段
職場のバイト仲間に「辞めたいんだよね…」と相談していた内容が、噂に乗って店長の耳に入ってしまうケースは絶対に避けてください。
退職の意思は、誰よりも先に店長や社長、部長など、一緒に働く人の中で一番えらい人に口頭で伝えましょう。
口頭で伝えるというのも重要なポイントです。昨今では、メールやLINEで退職の意思を伝えてしまう方も多いようです。
「ちゃんと伝わったんだから、いいじゃない!」と感じてしまうかもしれませんが、印象は最悪です。いろいろとお世話になった相手には、できるだけ失礼のないように配慮しましょう。
アルバイトを辞める際の注意点
退職の意思も伝えたし、あとは残りの出勤日をこなすだけ。このタイミングでも、まだ気は抜けません。アルバイト先に貸与された制服や名札などがあれば、きちんと返却できるよう手配しておきましょう。
これらは、あなたがバイト先からもらったものではなく、会社の備品です。洗濯やクリーニングで綺麗にしてから気持ち良く返しておきましょう。
また、辞めるからといって後ろめたく感じたり、残りの出勤日を気まずく過ごすことはありません。「辞めてからも、また時間があるときに顔を出しますね!」と、声をかけておけば、お互いにわだかまりなく退職の日を迎えられるはずです。
円満退職をすることができれば、次のバイトもスタートダッシュがきれるはず。
次のバイト先はやめる前に決まっていたほうが給料面でも安心ですよね。
まだ決まっていないという方はこちらから検索できます。
「今スグ辞めたい!」を叶える方法はある!?
上記で、アルバイトの退職意思を伝えるタイミングは、民法上退職希望日の2週間前だと紹介しました。とはいえ、「そんなに待っていられない!今すぐにでも辞めたい!」という方も少なくはないはず。
先方には負担や迷惑を掛けてしまう事になるのですが、どうしてもスピーディーな退職を叶えたい!というのであれば、退職理由をもう一度見直してみましょう。
「そんな理由があるなら、たしかにスグにでも退職せざるを得ないなあ…」という退職理由であれば、2週間よりも早く辞める事ができたというケースも存在します。
「今スグ辞めたい!」を叶える退職理由!?
【社会人の場合…】
- 身内の仕事や介護を手伝わなければいけない
- 家庭の事情で引越しをする事になった
- 他の掛け持ちの事情から継続が困難になった
など
【学生の場合…】
- 親に内緒でアルバイトをしていたけれど、バレてしまった
- 家庭の事情から、引越しをする事になった
- 親に内緒でアルバイトをしていたけれど、バレてしまった
- 家庭の事情で引越しをする事になった
- 人間関係によるトラブルで退職したい
など
これらの理由は、場合によっては嘘をついてしまう事にもなりかねません。
引越しを事情にアルバイトを辞めたのに、数ヶ月後に地元をふらふらしているシーンを元同僚に見られた…という風に、嘘がばれてしまう可能性もあります。
もしも見つからなかったとしても、嘘をついて仕事を辞めたという事実は心のシコリとして残るでしょうし、気持ちいいものではありません。
したがって、自分で自分の首を絞めないような、上手な言い回しを考えるべきでしょう。
「たかがアルバイト」と思われる方も多いでしょうが、一人のアルバイトを育てるために手間や費用を割いた上司や会社が存在する事をわすれないでください。
これらは、あなたという人材を一人前にするために施された投資です。そのようにして育んだ人材が退職してしまうという事は、シフトに穴が開くだけではないダメージを会社や上司・同僚に与えてしまう事につながります。
ぜひ、「自分さえ良ければ良い」という思いは捨てて、お互いに嫌な気持ちの残らない円満退職を目指しましょう。