【NGワード事例】保育士が子どもへ言ってはいけない言葉とは?言い換え方や言葉かけのポイントを解説

保育士がつい普段の保育でやってしまいがちな言葉かけと、子どもによりそった言葉かけの例を分かりやすく場面を取り上げて解説

保育士がつい普段の保育でやってしまいがちな言葉かけと、子どもによりそった言葉かけの例を分かりやすく場面を取り上げて解説していきます。

毎日子どもと接する保育士さんが、慣れてくるとついつい出てしまう言葉もあるでしょう。

保育士さんも人間のため、注意をしていても言葉が出てしまうときがあります。

そこで今回は、子どもの声かけでNGだと言われている言葉かけやプラスに言い換える方法についてご紹介していきましょう。

この記事を読むことで、保育園で使える正しい言葉かけがわかるようになるので、ぜひご参考下さい。

目次

保育士が子どもに言ってはいけないNGワードの4つの性質

保育士は人の子どもを預かるという、とてもデリケートな仕事です。

大人にとっては大したことがないように思えても、ちょっとした言葉が子どもを傷つけてしまうということも多くあります。

そうした、保育士が子どもに言ってはいけないNGワードを性質ごとに4つ紹介します。

1.子どもを脅したり威嚇するような言葉

たとえば「~しないとあげないよ」や「~したら置いていくよ」など、何かを条件として罰を与えるかのようなことを想起させる言葉は、こちらが思っている以上に子どもを怯えさせ、意欲を低下させます。

また、そうした言葉は子どもが真似をして他の子どもに使い出すなどの悪影響も考えられるので注意が必要です。

2.子どもに命令する言葉

「~しなさい」などの命令口調は、子どもに威圧感を与えて委縮させてしまいます。

自主性を否定するかのような言葉は子供のやる気を削ぎ、たとえその場では言うことを聞かせることができたとしても、逆にそれに子どもが慣れてしまって指示をされないと何もしないようになってしまう可能性もあります。

3.子どもの存在を否定する言葉

「悪い子だね」
「~ちゃんには無理」
「好きじゃない」

など、子どもの存在を否定する言葉は絶対に使わないようにしましょう。

子どもは大人の言葉を素直に受け止めます。自己を否定された子供は傷つき、自分を肯定できなくなってしまいます。

何か問題があった時でも人を否定するのではなく、行動や言葉そのものについて注意するようにしましょう。

4.他の子と比べる言葉

他の子と比較するような言動も避けるべきです。

特に否定的な意味合いで他の子と比べられた子どもは強い劣等感を植え付けられてしまう可能性があります。

自信を無くすと何に対してもやる気を失ってしまうので、できない子を否定するのではなく、できる子を褒めて周りの競争心を自然と働かせるように促したり、応援するような言葉をかけてあげるのが良いでしょう。

子供たちにプラスになる保育士の正しい言葉かけ4つ

子どもたちのと関係性を育てるためにも、信頼関係を築くためにも、あたかい言葉がけをすることは大切です。

言葉を受けとめたり褒めたり、自発性を大事にするなどできることはたくさんあります。

1.子どもの気持ちを認めるような言葉かけをする

様々な感情を言葉や行動で伝えてこようと一生懸命な子どもたち、保育活動はとても忙しいですが、できるだけ心がけたいのが、子どもたちの気持ちを認める言葉かけです。

そのうえで、一人ひとりの子どもに対して、会話の内容を褒めてあげることも大事、言葉のキャッチボールを楽しむこともできます。

言葉がけのポイントは、安心感が持てる言葉を発することです。

2.子どもたちが自発的に気づくようにさせる言葉かけをする

子どもの自らやってみようという、自発性を大切にすること、これはとても大事なことです。

大人が小さな子どものサポートをする機会はありますが、援助を過剰に行うのではなく、言葉にも意識をします。

言葉がけで意識したいのは、本人が考えて行動できるような言葉です。

自分でできた時に一緒に喜べば、子どもはとても嬉しく感じます。

諦めそうなら「ここはやってみよう」といった、前向きに取り組める言葉をチョイスしてみることです。

3.自己肯定感を伸ばすために褒める言葉かけをする

大人から肯定の言葉をかけられると、子供は喜びますし、褒められた経験は貴重です。

理由は認められていると、褒められることで感じるから、それは自己肯定感をアップさせることにもつながります。

本人が頑張ってできたことは、大人からしたら些細なことでも褒めることです。

努力達成で褒められて、自己肯定感が高まり、もしも失敗することがあっても、再度のチャレンジに繋がります。

0歳から6歳の期間に、出来上がるのが自己肯定感です。

4.感謝の気持ちを子どもたちに伝える言葉かけをする

積極的に大好きな保育士さんのお手伝いをしようと励む子どもも少なくはなく、その際には感謝の言葉をかけることです。

「ありがとう」は子どもにも響くハッピーなワード、「嬉しいよ」とストレートに言っても届きます。

保育士さんが頻繁に感謝の言葉をかけることで、いつの間にか子ども同士でも感謝の言葉が出てくるようになるはずです。

保育士が子どもへ言ってはいけないNGワード10選と言い換え例

子どもは大人に比べてとても繊細で傷つきやすい存在です。

そのため子どもを預かる保育士は、その言葉遣いに細心の注意を払わなければならず、先述したとおり、NGワードの性質と子供たちにプラスになる言葉かけを心がける必要があります。

そこでここでは、保育士が子どもへ言ってはいけないNGワードと、言い換え例について紹介します。

脅し系のNGワード①「~しないならおやつあげない」

子どもにして欲しい行動をしてくれなかった場合、何らかの罰を与えるといった言動です。

このように言われると、子どもを委縮させるだけでなく、罰を恐れるあまり人の指示に従うだけの人間を育ててしまう可能性があります。

子ども自身も他人を罰で動かすという方法を模倣してしまう恐れがあるため、言うべきではありません。

プラスの言葉かけに言い換える例

こうした目的の場合、「~したらおやつ食べようね」というふうに、悪いことをしないように罰で従わせるのではなく、良いことをした先に良いものが待っているといったプラスの言い方に変えるのが効果的です。

脅し系のNGワード②「~するなら置いていくよ」「もう一緒に行ってあげないよ」

同様に脅して子どもをコントロールしようとするような言葉遣いも、子どもの自主性を損ねてしまいます。

また何度も繰り返すことで子どものほうも慣れてしまい、あまり効果が見られなくなってしまうこともあります。

プラスの言葉かけに言い換える例

子どもが何かに執着して行動を起こさない場合には「もっと~したかったよね」など、子どもが執着しているものに対する気持ちに共感することで、気持ちの切り替えを促すといった方法があります。

命令のNGワード①「~しなさい」

命令するような言い方は、その時は言うことを聞かせることもできるかもしれませんが、子どもの自主性を奪い取る行為でもあり、繰り返せばやがて子供のやる気を失わせてしまいます。

プラスの言葉かけに言い換える例

子どもの行動を促したい場合の例としては、「早く~が終わればたくさん遊べるよ」といった子どものやる気を起こさせる言い方や、「先生とどっちが早く終わるかな」など競争心を煽るといった方法があります。

命令のNGワード②「いつまで泣いてんの」「もう泣き止みなさい」

泣くという行動はネガティブなイメージがあるため、見ている側としては早く止めたくなるかもしれません。

しかし泣く事にも理由があり、子どもにとっては発散と意思表示の意味もあるため、無理に止めようとしても逆にストレスをためる原因となってしまいます。

プラスの言葉かけに言い換える例

まずは「そうだよね、わかるよ」と共感したり、「泣いてもいいんだよ」とその行動を受け止めて、気持ちに寄り添うようにすることが大切です。

そうすることで本人も自分の中で気持ちを整理し、自然と泣き止むことができるかもしれません。

命令のNGワード③「~しちゃダメ」「それは違うでしょ」

子どもは好奇心が強く、理由もわからずに大人から行動を否定されても納得がいきません。

また、頭ごなしにされる否定の言葉は強く心に残り、子どもは自分自身が否定された気分になって自信を失ってしまう恐れもあります。

プラスの言葉かけに言い換える例

たとえば走ることを止めたい場合には「走っちゃダメ」ではなく「歩こう」と別の行動を促す言い方に変えてみましょう。

またダメな理由を根気よく説明したり、「いいことだと思う?」などあえて疑問を投げかけることで、子どもが自身で考えて理解するきっかけを作る方向に導くのも良いでしょう。

存在を否定するNGワード①「悪い子だね」「駄目な子だね」

こういった言葉かけをしてしまうと、子ども自身が「自分は悪い子なんだ…」「自分て駄目な子なんだ…」とマイナスの自己暗示を強くかけてしまいます。

子どもは良くも悪くも大人から言われたことを素直に受け入れてしまうので、必ず別の言葉に言い換えて下さい。

プラスの言葉かけに言い換える例

「○○するのは、悲しくなるからいけないことだよね」
「先生との約束を聞いてくれると嬉しいな」

など、子どもの心に優しく寄り添うような言葉に言い換えましょう。

どうしていけないのかや何が正しいのかを、子どもにわかりやすく伝えることが大事です。

存在を否定するNGワード②「~する子は先生好きじゃないな」

「好きじゃない」や「嫌い」は、子どもの心を深く傷つけてしまう可能性がある言葉です。

子どもの人間関係は非常に狭いので、身近な先生に嫌われたと感じたら大きなショックを受けてしまいかねません。

これらの言葉は控えるべきです。

プラスの言葉かけに言い換える例

「嫌い」という言葉は使わずに「こういうところが好き」と、まず子どもの好きなところをはっきり伝えて下さい。

もしもやめて欲しいことがある場合は「○○をしたら、先生は悲しくなっちゃうな」と言い換えると、伝えたいことを子どもに理解してもらいやすくなります。

存在を否定するNGワード③「~くんには無理だね」

「無理だね」と決めつけてしまうのは、子どものできる可能性を最初から否定することになります。

先生に無理だと言われたことが原因で、最初から何もチャレンジしなくなってしまうかもしれません。

たとえ無理そうだと感じても、口に出して言うのはNGです。

プラスの言葉かけに言い換える例

「こうしたら、できるんじゃないかな。もうちょっとだけ頑張ってみよう!」など、どうやったらできるのかを提案して優しく励ますのがおすすめです。

子どもがやる気や自信を喪失しないように、応援するポジティブな言葉をかけましょう。

他人と比べるNGワード①「○○くんは全部食べるのに」「〇〇ちゃんはできないよね」

園児の誰かと具体的に比較してしまうのは、その園児に対する強烈な劣等感を植え付けてしまいかねないです。

「自分は他のお友達と比べて劣っている」
「僕にはできっこない」

と落ち込んでしまうので、誰かと比較する言葉はかけるべきではありません。

プラスの言葉かけに言い換える例

「こうやってしてみようか。○○くんだったらきっとできると思うな」と、できるために具体的に何をしたら良いのかを教えてあげるのがプラスです。

最後に子どもの可能性を信じる言葉をかければ、子どものモチベーションが自然と高まります。

他人と比べるNGワード②「みんなはきちんとできているよ」

「みんなできているのに」という言葉かけは、子ども自身が「自分だけできないのかあ…」という気持ちを助長してしまう言葉です。

ショックを受けていじけてしまったら、できることもできなくなってしまいます。

1人だけ貶めるような言葉はマイナスです。

プラスの言葉かけに言い換える例

「○○くんみたいにできたらかっこいいよね!」など、他の子をそれとなく褒めると競争心を刺激してやる気を無理なく引き出せます。

そう言われて「僕も○○くんみたいにかっこよくなりたい!」と向上心が高まれば、できるまで頑張ってくれる可能性が高まります。

言葉掛けのポイントと保育現場でよくある事例

言葉は子供との信頼関係を築く上で欠かすことのできない、コミュニケーション方法の1つです。

日々、多くの言葉を発する上で、「あの時の対応は正しかったのかなぁ…?」と思う事は、どの保育士さんでもある事です。

ここでは、保育園でよくある子供への言葉かけについて、場面ごとに事例を挙げながら検証していきます。

まずはやってしまいがちな良くない言葉かけを、次にどういった視点でみればよいかを考察し、子どもにより伝わりやすい言葉かけについて紹介していきます。

保育士が聞いてほしい話を子どもたちが落ち着いて聞けない

まず初めに大切なのは、気づかせる言葉かけを意識することです。

そして注意する言葉のあとには、必ず相手を認める言葉でフォローを忘れずにしましょう。

NGな言葉かけの事例

実際にNGな言葉掛けの例を紹介します。

以下は帰りの会の場面でのことです。

NGな言葉かけ例
保育士「明日はみんなが楽しみにしてた動物園へ行くよー!」
A君「イエーイ!!動物だ!ワーイワーイ(身体を動かしながら言い続ける)」
保育士「明日の持ち物は・・・ちょっとA君?お話をまずは聞いてね!」
A君「ワーイワーイ!○●レンジャー!」
保育士「A君うるさいよー!静かにしなさいって言ってるのが分からないかなー?!

さて、どうでしょうか?

A君は、みんなが揃う場所で張り切った気持ちが空回りしてしまったのかもしれません。

そもそも興味が移り変わりやすく、一つの物事に集中できないのかもしれません。

いづれにせよ、自分が良くなかったと気付かせる必要があります。

良い言葉かけの事例

ここでの言葉かけのポイントは、保育士の聞いてほしい気持ちをA君に伝えることです。

例えば以下のように悲しい表情をしながら、A君に声をかけてみましょう。

良い言葉かけ例
保育士「ねぇ、A君、先生とても悲しい・・・嬉しい気持ちはわかるけども、大事なお話しだからしっかり聞いてほしいの…」

そこできちんと話を聞いてくれた場合には、以下のように受け答えをします。

ちゃんと聞いてくれてありがとう、えらかったね
みんなもちゃんと聞けててえらかったよ
明日の動物園楽しみだね!

A君と全体の子どもたちを誉める言葉がけをすると、子どもたちは嬉しい気持ちになり、先生の話を聞くことが好きな子どもたちになっていきます。

コミュニケーションとは、簡単に言うと要求と応答で成り立っています。

この二つを円滑にこなせると、子どもにとっても達成感のある場面となっていきますので、聞くことが求められていることだと認識させることが重要です。

食事中嫌いなものが多く、ほとんど手をつけない時

園児程度の年齢になると、いやいや期に突入することもあり、食べることを拒むことがあります。

しかしそれは、「食べない=嫌い」ではありません。

そこでまずは、どうしてその食べ物が苦手なのか聞き出してみましょう。

NGな言葉かけの事例

実際にNGな言葉掛けの例を紹介します。

例えばお昼ごはんの時に、いただきますと食べ始めて5分過ぎたあたりの場面を想定してみます。

NGな言葉かけ例
Bちゃん「ごちそうさまでした(おかずがほぼ残っている)」
保育士「あれ?もうお腹いっぱいなの?もう食べないの?」
Bちゃん「うん。」
保育士(さっきまで元気に遊んでいたし、顔色も悪くないしおかしいな)
保育士「そんなんじゃ大きくなれないよ。ちゃんとここまでは食べようね

よくあるシーンだと思います。

家庭ではこう言われて育った方もいらっしゃるのではないでしょうか。

家庭では良くても、保育士が他人のお子さんに指導する場合は別です。

もしかするとBちゃんは食べ慣れてないものが多くあったのかもしれません。

子どもにとって、食わず嫌いな傾向はよく見られます。

感触や味覚に敏感で偏食傾向のある子どももいます。

もしかして、環境の変化に緊張して食べられなかったのかもしれません。

つまり味が嫌で、単に嫌いで残しているとは言い切れないのです。

良い言葉かけの事例

ここでは、やさしく子どもに挑戦するよう向ける言葉が必要になります。

良い言葉かけ例
保育士「ほら、この人参とってもおいしそう(食べる)
保育士「みんな、一緒に食べるとおいしいかもね
Aちゃん(じっと見ている)
保育士「Aちゃん、小さくするから、一口だけ食べてみようか?

友達や保育士が美味しそうに食べている姿を見ると、「おいしいのかな・・?」と恐れながらも徐々に興味をもつようになります。

まずは子どもの負担にならないように、まずは一口からはじめてみましょう。

今すぐに食べられなくても、子どものうちに少しずつでも食べる経験があれば、大きくなって食べられるようになったということはよくある話です。

保育士も大きな目で考えていきましょう。

園の絵本やおもちゃを雑に扱うとき

なかには縁の絵本やおもちゃを粗雑に扱ってしまうような、やんちゃな子どももいます。

そこでまず大切なのは、子どもに物の価値を教えてあげましょう。

そして先生の「ありがとう」という言葉から、やって良いことが何であるか判断させることが大切です。

NGな言葉かけの事例

例えば、以下のように紙のおもちゃで遊んでいる場面を想定してみます。

NGな言葉かけ例
C君「あー!飽きちゃった!ポイッ!(ぐちゃぐちゃにして投げ捨てる)」
C君「遊びにいこうっと!」
保育士(あっ!なんてことを)
保育士「C君!ちょっとこっちに来なさい!こんなことしたら駄目だよね?」
保育士「C君はもうこれでは遊ばせません!

自分のものは大切にしまったりしますが、自分にとってどうでも良いものは投げ捨てたり、壊しても平気な顔をしていたり。

保育士はこんな場面に遭遇することが多くあるでしょう。

そして5歳にも満たない子どもにみんなの物をどうやって大切にするか、教え方に頭を悩ませること多いのです。

その結果、考えに詰まった時に出るのが「もう使わせない」と言った言葉です。

その場だけ子どもは怒られていることを認識して従いますが、また同じことを繰り返し、やがてその言葉にも耳をかさなくなっていきます。

これは子どもが、何故良くないかが分かっていない証拠でしょう。

生まれた時からいろんな便利なものに囲まれて生きていると、もしかすると物のひとつ自体が大事だという考えそのものが薄いのかもしれません。

良い言葉かけの事例

ここでは自分以外の人が大事にしている状況を伝えます。

良い言葉かけ例
保育士「C君、これは前にBちゃんやAくんが大事に遊んでいたおもちゃだよ?」
保育士「BちゃんもAくんも壊れていたら悲しむよね?
保育士「だから、みんな悲しまないように、大事に使おうね

大事なことは、次C君が大事にしている場面を見つけたら「ちゃんときれいにつかっているね、ありがとう」と、感謝の気持ちを伝えることです。

そして、みんなの見本になるように紹介しても良いかもしれません。

人の物など、どうでもよかったC君の考えは、自分が誉められ認められることで、人や物に大事にすることは心地よいことだと実感することができます。

わざとではないからと言って謝らないとき

子ども同士が遊んでいる時には、不注意によって思わず事故を起こしてしまうケースもあります。

本人の意思で相手を傷つけようとした場合はないとしても、相手にきちんと「ごめんなさい」と言わせるにはどうしたらいいのでしょうか。

まずは先生が子どもの言い分を頭ごなしに否定するのではなく、本人の言葉や気持ちを代弁してあげることが大切です。

NGな言葉かけの事例

例えば、以下のように外遊びのときのシーンを考えてみます。

Dくんが走り回っていて、止まって遊んでいたEちゃんにぶつかり、こけさせてしまう。

NGな言葉かけ例
Eちゃん「えーーーん、痛いよー」
Dくん(Eちゃんをちらっと見て、走り去っていく)
保育士「こら!Dくん!なんで謝らないの?!」
Dくん「わざとじゃないもん・・・」
保育士「わざとじゃなかったらやっていいの?ちゃんと謝りなさい!

この場合、Dくんは自分がぶつかったことも、泣かせてしまったことも分かっていますね。

しかしEちゃんを気づかわず謝らないのは何故でしょうか。

自分がわざとではないけど、やってしまった戸惑いから、逃げてしまったのでしょうか。

保育士が子どもに悪いことは悪いと善悪の判断をつけさせること、毅然とした態度で平等に子どもに接することは確かに必要です。

ですが分かっているのに逃げたから卑怯だ、悪い子だと決めつけず、悪いことをした子どもの心理に寄り添う必要があるのです。

子どもは自分のしでかしてしまったことの責任を受けとめられず、怖くなって逃げてしまったかもしれません。

良い言葉かけの事例

まず子どもの気持ちを受けとめた上で、一緒に謝りに行く、一緒に責任を取る寄り添う指導が必要です。

良い言葉かけ例
保育士「わざとじゃなかったのね、分かった。悪いことをしたってことは分かってたんだね。
保育士「EちゃんにDくんがわざとじゃなかったからって先生も一緒に言うから、一緒に謝りに行こう
保育士「きっと、ちゃんと謝ったらEちゃんも許してくれるよ

子どもが言葉にできない、反省している気持ちを代弁することで、子どもはそれを覚え、失敗したときに素直に謝ることで責任をとる方法を習得していきます。

責任感は自分のしたことを受けとめることからはじまります。

集団の中で子どもたちの気持ちがすれ違いになった時にこそ、良いチャンスと思って指導に当たりましょう。

「良い、悪い」ではなく、「どんな気持ち?」を大切にする

大人から見て子どもの困った行動は、保育のヒントになることもあります。

一見ふざけているだけに見える子どもの行動や言動ですが、実はそこに子どもが

・今困っていること
・自分の気持ちをわかってほしいこと

の手がかりが隠れているのです。

子どもとの信頼関係は子どもを信じることからです。

小さいことでも、子どもをよく誉めて、子どもの意欲につなげていきましょう。

まとめ

いかがでしたか?

このページでは、子どもへ言ってはいけないNGワードやプラスに言い換える例などについて紹介しました。

最後にもう一度、NGワード言わないためのポイントをおさらいすると

  1. NGワードには4つの性質があることを理解する
  2. NGワードをプラスに言い換えて伝えると子どもの自主性や自己肯定感が上がる
  3. 子どもの気持ちに寄り添ってあげようとする姿勢が大切

の3点が挙げられます。

「NGな言葉かけをする時もあるから今後は気をつけたい」
「子どものポジティブさを損なう言葉かけは避けたい」

そんな方は、当ページを参考にして、子どもへの愛情深い言葉かけとな何なのかを考えるきっかけにしてくださいね。