年末といえば有馬記念を思い出す人も競馬ファンにおいては決して少なくはないでしょう。
また、今年はスターホースであり、演歌歌手北島三郎さんの愛馬キタサンブラックのラストランが今年の有馬記念となっています。
そういった点で今年の競馬界は特に話題性が豊富となっています。
そして、その熱戦の舞台を支えるアルバイトも実は募集しています。
では、競馬場でのアルバイトはどのようなものなのか、ここでは競馬場のアルバイトについて仕事内容、給料、やりがいや大変なことについてお話をしたいと思います。
競馬場のアルバイトの仕事内容
競馬場のアルバイトといっても種類は実に多様です。
競馬場内の売店・飲食店のスタッフ
競馬場の中にはたくさん飲食店が入っています。
売店や土産店のような小さなお店は、
- 商品の受け渡し
- レジ打ち
- 商品の品出し・整理・陳列
といった業務になります。
場内にある飲食店の業務は、ホール担当であれば
- 接客業務全般
- 座席案内
- オーダー受付
- 料理の配膳
- 会計
- テーブルの片付け
となり、調理担当であれば
- 厨房での調理
- 食器の洗浄・整理
等を行います。
競馬場コースのターフ(芝)の整備
競走後に荒れてしまったコースを整備をするお仕事です。
馬が走った後のコースは、芝に穴が空いていたり切れていたりします。
それらの芝をならしたり穴埋めしたり、芝を除去する作業を行います。
ときには馬糞が落ちていることもあるので、馬糞をすくって処分することも行います。
競馬場内の警備員
競馬場内に不審者がいないか巡視をし、観客同士のトラブルがないかを巡回する業務になります。
室内でモニター監視による警備を行う業務もあります。
その他には馬券の購入方法の説明や施設の案内も行います。
警備会社によっては場内の警備ではなく、競走馬の出入管理や厩舎の見回り、駐車場における車両出入時の誘導・管理等を行う業務もあります。
競馬場内の清掃
主な業務は、スタンドと競馬場構内をエリア毎に区分けし、エリア毎に1チーム10~15人のスタッフが巡回しながら清掃を行う業務です。
飲食物のごみや落ちているハズレ馬券を黙々と清掃していきます。
力作業はなく、担当するエリアを黙々と片付ける作業ができる方に向いています。
また、場内の清掃業務ではなく、騎手が着用する勝負服や手袋等を洗濯する業務もあります。
入場ゲートでのチケットもぎりなど受付業務
チケットもぎりなど受付の仕事内容は非常に単純です。
来場したお客さんに「ご来場ありがとうございます。」と挨拶し、チケットを拝見してもぎって渡し、「いってらっしゃいませ。」と挨拶をする、この一連の作業を繰り返すだけです。
帰りは「ご来場ありがとうございました。またお越しください。」と声をかけます。
ただし、人の数が尋常ではありません。
天皇賞、ジャパンカップ、有馬記念といったビッグレースとなれば10万人近く競馬場に集まることも決して少なくはありません。
そのため、多くの人のチケットを捌くというだけでも非常に重要な仕事となります。
競馬場バイトの時給・給料
職種ごとの時給や日給を以下の表にまとめてみました。
職種 | 給料額 |
---|---|
売店・飲食店 | 時給960円~1,100円 |
ターフ(芝)の整備 | 日給1万円~1.3万円 |
警備員 |
時給1,100円~1,350円 日給8,000円~2万円 |
清掃 | 時給960円~1,100円 |
チケットもぎり | 時給1,000円~1,200円 |
時給のお仕事は概ね1,000円程度で、仕事内容の割に時給が高いというのがポイントです。
警備やコースの整備は日給で1万円~2万円と業務によっては高額になります。
加えて、ほかのアルバイトにはない就業体系をとっており非常に働きやすい工夫がなされています。
その内容については後程説明いたしますが、非常にバランスの良い働き方のできるアルバイトです。
【競馬場バイトの良い評判】メリット・やりがい・楽しいこと6つ
では競馬場アルバイトのやりがいや楽しいこととはいったいどういったものがありますでしょうか。
具体的には6点あります。
詳細は以下の通りです。
1.休憩時間が沢山ある
競馬場アルバイトの最大の魅力は、休憩時間が多いことです。
グループに分かれて、1時間半、20分休憩、1時間半のローテーションで休憩をとることができるという休憩が特殊なアルバイトです。
競馬場の仕事は立ちっぱなしの仕事が大半です。
短いスパンで休憩をとることができるということは立ち仕事のなかにおいて、最大の魅力です。
しかも、アルバイトは17時ちょうどに終わります。
仕事時間がコントロールできるというのも非常に魅力的です。
2.制服のデザインがかわいい
前提として、競馬場の受付アルバイトは女性のお仕事です。
そして、競馬場受付のアルバイトは制服が貸与されるのですが、制服のデザインが非常にかわいいのが特徴です。
私服を使わなくていい上に、制服がかわいいというのは非常に仕事を行う上でのモチベーションとなるでしょう。
3.今まで知らなかった競馬の知識が身につく
たとえば競馬の知識をまったく持たずにバイトを始めたとしても、競馬場で様々な作業をしていろいろな人と接していくことで、自然に多くの競馬の知識を身につけていくことができます。
また元からある程度の知識があったとしても、職場の周りには同じような競馬好きや長年この仕事に携わっている人、専門家などがたくさんいるので、これまで知らなかったようなこともたくさん知ることができるでしょう。
4.友達ができやすい
上述でもお話ししたように、休憩はグループごとでとるような形になります。
そのため、休憩時間おしゃべりをしやすい環境であるといえます。
休憩時間をきっかけに友達ができやすい環境となっています。
5.雰囲気が楽しい
競馬場にもよりますが、競馬場は上述でふれたように、多い時で10万人、またそれ以上のお客さんが来場します。
馬が走っている姿や、観客の声援などで非常に盛り上がっている環境は心がウキウキします。
また、競馬場の中には子供が遊べる環境もあり、家族連れのお客さんも数多く存在します。
また、実は競馬場はデートコースとしても優れています。
年末の中山競馬場、阪神競馬場はクリスマスイルミネーションが充実していますし、春は桜が満開となっています。
耳に赤ペンをさしているおじさんばかりのイメージがあるかと思いますが、最近はテレビCMでも流れている通り、非常に楽しい場所となっているのも非常に特徴的です。
6.競走馬を直にたくさん見られる
競馬好きの人にとっては、たくさんの競走馬を直にその目で見ることができるのはとても魅力的なことでしょう。
大きなレースがあれば、全国的に名の知られた有名な馬を見ることもできます。
単に動物が好きな人にとっても、鍛え上げられたサラブレッドの見事な肉体や、動物としての可愛らしさは魅力的なはず。
また馬にまったく興味がなくても、バイトをしているうちに馬が好きになったという人もたくさんいます。
【競馬場バイトのきつい評判】大変なところ、デメリット5つ
では、きつくて大変なところ、デメリットはどのような点でしょうか。
大きくは5点ありますので、詳しく紹介していきます。
1.立ちっぱなしの仕事
休憩時間が多いことを上述でお話ししましたが、それでもヒールの靴を履いて1時間半立ちっぱなしなのは、やはり大変です。
ほかの立ちっぱなしのアルバイトに比べて負担は少ないものの、それなりに大変だということを理解してください。
2.朝が早い
朝9時集合というケースが多いのですが、
- 日本ダービー
- 天皇賞秋
- ジャパンカップ
- 有馬記念
のようなビッグレースになると前日入りして寝袋をもって待っている方も非常に多くいます。
そのため、朝7時集合というハードな日も出てきます。
年間に何回か頑張らなければならに日がでてきます。
3.夏は暑くて冬は寒いのが辛い
バイトの仕事は、基本的にはどれも立ち仕事になります。
そしてほとんどが屋外の業務になるため、季節の影響をそのまま受けてしまいます。
夏は暑く、冬は寒く、そして雨の日なども大変なので覚悟が必要でしょう。
また女性の場合はヒールを履くので、よりハードになります。多くは6~8時間は拘束されるので、体力がないと務まらないかもしれません。
4.レースの観戦ができない
レースの最中は勤務時間でもあるので、もちろんレースを観戦することはできません。
これは競馬好きでバイトをする人にとっては厳しい条件だと言えるでしょう。
そしてバイトが必要となるのは土日なので、レースをリアルタイムで見ることはまず出来なないと言っていいです。
関係者の裏話が聞けるなどマニアならではの楽しみもあるので、これは悩ましいところです。
5.馬券の購入はできない
競馬は公営のギャンブルであるため、公平性については「競馬法」という法律で厳重な注意が払われています。
それによれば、競馬場で働く人間はバイトであっても馬券を購入することはできないということになっています。
中には隠れて買おうとする人もいるかもしれませんが、もし発覚したらクビどころか、逮捕されてしまう可能性もあるので気をつけてください。
まとめ
競馬場というとギャンブルの強いイメージをお持ちの方が多いでしょうが、それ以上にエンターテイメント性の強い場所です。
そのため、働くほうも非常に楽しい気持ちになれます。
また、アルバイト環境としても非常に整っています。
言葉は悪いですが休憩しながら働ける楽なバイトと言ってもいいかもしれません。