介護福祉経営士の資格とは?年収や取得する条件、勉強方法や評判を解説

介護の資格も様々ありますが、介護福祉経営士とはどういったものでしょうか

介護施設で働いている方の中には。

「スキルアップをしたいけどおすすめの資格は?」
「将来的に自分で介護施設を経営したい」

といった方もいますよね。

そこで今回は、介護福祉経営士の資格の概要や難易度、試験問題の内容などについてご紹介します。

これを読めば、介護福祉経営士の魅力を知り自分のスキルアップにつなげることができますよ!ぜひ読み進めてくださいね。

介護福祉経営士とはどういったもの?

介護福祉経営士とは、民間の団体の資格になります。

特に福祉業界の経営などについて、介護の知識はもちろんですが、施設を運営するために必用とされる会社などの経営管理、人材管理教育などに精通した人材の育成の為の資格といえます。

施設管理者やそれを目指す人、また将来的に独立を考えている人や介護業界をサポートしている企業などの方などが、介護施設運営をより専門的にできるような知識の習得の為の試験ということになります。

介護福祉経営士には2級と1級があり、1級の受験については2級の資格を取得済みであることが要件になります。

資格の主催は一般社団法人日本社会福祉経営人材教育協会です。

介護福祉経営士で自分のキャリアアップに最適

介護福祉経営士は、民間の資格ではありますが、次の3つのような方におすすめできる資格になります。

  1. 介護施設の管理や経営の知識を得たい
  2. 将来的に施設長や事業所の独立を目指す人に最適
  3. スキルアップをしたい

介護福祉経営士は、人材の管理や経営など学びにくい分野の知識を広げることができるので、スキルアップを望む方に最適です。

比較的新しい試験の資格ですが、自分のキャリアアップにつながる資格と言えます。

介護福祉経営士の資格は無意味という意見もあるみたいだけど資格があるには越したことはないですよね。

介護福祉経営士の仕事内容

介護福祉事業における、マネジメントや経営を行える人材を育てるための資格で、介護事業の経営やマネジメントが主な仕事内容となります。

ここでは、主な5つの仕事について具体的に解説していきます。

1.従業員が働きやすい職場環境づくり

介護職場で働く従業員の仕事へのモチベーション、やり甲斐を高めるためにキャリアアップ制度の拡充や職員が働きやすい職場環境を整える事が重要な役割となります。

従業員が仕事に対して、やる気ややり甲斐を持てるような環境作りや人材の管理などが介護福祉経営士としてのとても重要な仕事になります。

2.介護福祉関連の法律制度への対応や理解

介護福祉事業を行うにあたり、福祉事業に関わる様々な法律や制度を知り、対応する事が仕事の一つとなります。介護福祉事業の経営に携わるにあたり、知識を習得し介護関連の法律制度に対応していきます。介護関連の法制度に関する知識が必要な仕事となります。

3.資本効率を高くする施策

介護福祉経営士として、大きな役割となるのが介護事業の経営となります。

介護事業を経営するための資金調達や事業を継続する際の、様々なコスト削減、国からの補助金などを活用した、安定的な経営など介護事業に関わるマネジメントが仕事内容となります。

これらの内容を実践して、資本効率を高くしていく事が介護福祉経営士としての、重要な役割であり業務内容となります。

4.利用者層への広告・マーケティング、広報活動

介護を必要とする方に、実際に介護施設を利用してもらうための広告活動や広報活動も介護福祉経営士としての仕事となります。

利用者層に、実際に介護施設を利用してもらえるように広告活動やマーケティングをしていく事が業務内容の一つです。

5.地域包括ケアの推進を目指した取り組みの策定

介護や医療、福祉の間を繋いでいき、地域包括ケアを実現していく事も介護福祉経営士としての役割であり、取り組みを策定していく事が仕事内容です。

地域の包括ケアの繋ぎ役となり、地域ネットワークを拡充させていく事が重要な仕事内容となります。

介護福祉経営士の年収

先の項で述べたように、介護福祉経営士の資格を持つと介護施設の施設長や経営者、介護施設向けのコンサルティングの仕事をする上での一助になってくれます。

そこでここでは、介護施設の施設長の年収を調査してみました。

公益財団法人介護労働安定センターが発表している「令和2年度 介護労働実態調査結果」には、2020年(令和2年)度の介護施設等の施設長の平均月給額は38万2,036円で、平均賞与額は86万6,872円と記載されています。
参照:令和2年度 介護労働実態調査結果について | 介護労働安定センター

この金額から介護施設長の年収の目安を以下のように計算すると

介護施設長の年収額目安
・平均年収=平均月給額38万2,036円×12ヶ月=458万4,432円
・平均賞与額=86万6,872円
・平均年収+平均賞与額=545万1,304円

という金額が出ます。

年収はすごい高いというわけではありませんが、500万円台半ばであればまずまずの額と言えるのではないでしょうか。

また、介護施設や介護施設コンサルティング業の経営者になれば、年収額は青天井です。

介護福祉経営士の資格を取得して高額年収を目指したいという方は、起業して介護関連の経営者を目指すのも一つの手です。

介護福祉経営士に関する口コミ・評判

Yahoo!しごとカタログを中心に介護福祉経営士に関する口コミや・評判を調べてみました。

概ね次のような評判が多かったです。

・介護業界で働いている人の中でも知名度はイマイチ。
・新しい資格だから役に立つのかは未知数
・民間資格だからあんまり万能視するというよりは「介護福祉士」「社会福祉士」といった国家資格の補完的な意味合いで取るのがいいか・と思います。
・介護の現場に役に立たない知識も問われる。
・問題集の値段が高いのがデメリット。
・施設長や理事といった管理職や経営者属性の方が学ぶと良い資格。

マネジメント層の方やそのポジションを目指す方なら取得するメリットがあるものの、それ以外の介護従事者にとっては「民間資格は特に不必要では?」「公的な国家資格で十分だ」という声がよく見られました。

参照:Yahoo!しごとカタログ

介護福祉経営士の資格の難易度・合格率

介護福祉経営士の資格は、どれくらい難しく厳しいものなのか気になりますよね。

「どうやって勉強したらいいの?」
「おすすめのテキストを知りたい」

という方も多いです。

ここでは2級・1級それぞれの難易度についてや、おすすめのテキストについてお話ししますので参考にしてください。

2級の難易度・合格率

日本介護福祉経営人材教育協会によると、2015年11月に行われた介護福祉経営士2級の試験では131名が受験、うち69名が合格し、合格率は52.7%です。

また2017年11月に行われた、介護福祉経営士2級の試験では79名が受験、うち49名が合格しました。

合格率で言えば、62%です。

50~60%程度の合格率から見ても、介護福祉経営士2級は簡単な資格とは言えないでしょう。

1級の難易度・合格率

1級の場合は、2級を取得していないと受けることができない試験なので、受験者数自体も少なくなります。

日本介護福祉経営人材教育協会のプレリリースによれば、2015年11月に実施された試験では、70名が受験うち52名が合格し合格率は74.3%。

2017年11月に実施された試験では、33名が受験し22名が合格、66.7%の合格率です。

1級の場合は試験よりも、その後にある実践研修を受講後に提出する課題の方が、難易度が高いです

介護福祉経営士1級は、合格率から見ても普通からやや高めの難易度だといえますね。

介護福祉経営士資格の勉強方法は?

介護福祉経営士の受験科目を参考に勉強するのが良いと思われます。

経営的な科目と社会福祉の概論、介護の概論、介護実務といった幅広い範囲のものになります。

テキストなどについては、一般の書店で見つけるのは難しいかもしれませんので、日本社会福祉経営人材教育協会でテキストが販売されていますのでこちらを参考にして勉強するのが良いのではないでしょうか。

試験にはどのような問題が出るの?

介護福祉経営士の出題科目としては、次のようになります。

【介護福祉経営士2級:全40問60分】

介護福祉経営学基礎Ⅰ 介護福祉経営学基礎Ⅱ
・介護福祉政策概論
・介護福祉経営史
・介護福祉関連法規
・介護福祉の仕組み
・高齢者介護と介護技術の進歩
・介護福祉論理学
・医療を知る
・介護報酬制度
・海保福祉産業論
・多様化する介護福祉サービス

【介護福祉経営士1級:全50問80分】

介護福祉経営学実践Ⅰ 介護福祉経営学実践Ⅱ 総合問題
・介護福祉経営概論
・介護福祉コミュニケーション
・事務管理
・介護福祉財務会計
・組織の公正、運営
・介護福祉マーケティングと経営戦略
・介護福祉ITシステム
・リハビリテーションマネジメント
・医療、騎亜伍福祉連携トチーム介護
・介護事故と安全管理
・リーダーシップとモチベーション
・社会保障に関する時事問題など

2級では介護福祉の基本的な部分、1級では実践的な部分が主な試験内容です。

1級は試験合格後に「介護福祉経営士 実践研修」を受け課題の提出後に、2級から1級へ変更されます。

お勧めのテキストは?

試験に合格するためには、使いやすく理解しやすいテキストと、学習方法を取り入れる必要があります。

そこでお勧めのテキストや学習法についてお話しします。

介護福祉経営士テキスト

介護福祉経営士のテキストとしては次の3つがおすすめです。

  • 介護福祉経営士基礎編(2級用) 10巻セット 23,660円(税込)
  • 介護福祉経営士実践編(1級用) 11巻セット 25,710円(税込)
  • 介護福祉経営士テキスト(2・1級用) 21巻セット 49,370円(税込)

やや高額に感じる方も多いですが、この3種類のテキストは、日本介護福祉経営人材教育協会推薦のテキストなので、試験対策もバッチリです。

また、他に介護福祉経営士試験用とうたったテキストが発売されていません。

そのため、試験対策としてテキストを選ぶのであれば、3種類から選ぶ必要があります。

セットで購入するのは難しいといった場合は、1巻ずつ販売しているので、以下の公式ページより購入可能してください。

参照:一般社団法人 日本介護福祉経営人材教育協会の「介護福祉経営士テキスト販売」公式ページ

インターネット上での学習(2級限定)

2級を受ける方であれば、ネット上で“力だめし問題”に挑戦することができます。

「介護福祉経営士テキスト販売」の公式ページに、11種類の力だめし問題があるので、テキスト学習後に挑戦してみてくださいね。

新しい試験なのでテキストなどが限られています。

問題集などもまだ少ないです。

介護福祉経営士試験の申込みから受講・合否までの流れ

2018年1月より、パソコンで受験をするCBT方式のJ-Testingを導入したことで、全国の会場にあるパソコンから随時受けることができるようになりました。

試験の流れとしては次のようになります。

  1. 学習後ネットで希望日に受験申込
  2. 対象会場より好きな試験会場を選んで受験
  3. 試験終了後その場で合否判定
  4. 合格後証明書の発行

CBT方式を導入したことによって、全国各地で自分の予定に合わせて試験を受けることができるようになったのはメリットが大きいですね。

また、合否もすぐに出るのはうれしい点です。

パソコンを操作しても受験はちょっと不安という方でも、日本介護福祉経営人材教育協会の公式ページには、体験版もあるので試してみてくださいね。

まとめ

新しい民間の資格ですが、経営の立場の介護の資格ですので、現場仕事以外の知識を学ぶ機会にもつながります。

現在、介護士やケアマネジャー、サービス担当責任者として働く人にとっても、自分の将来につながる試験であり資格のひとつと言えそうです。

現在始まったばかりですので、将来的に注目される資格のひとつになるかもしれませんね。

2級については受験資格などがなく、だれでも受験することができます。 介護以外にも幅広い知識の勉強の為にも良い資格などではないでしょうか。

ケアマネジャーも始めの合格率は高かったので、始めのうちが狙い目の資格といえます。