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役員面接が最終面接で行われることも…事前準備やよく聞かれる質問への対策・役員の呼び方を解説

採用する基準に合致した人材に行われる役員面接

何度か面接を行って、最後の最後に役員による面接を実施している会社は結構あります。

役員面接といわれると、緊張する人も多いのではないでしょうか。

役員は何人出て来るのだろうかとか面接を受ける側は個人なのか?

グループなのか?何を聞かれるのだろうか?など、いろいろと不安もあるでしょう。

役員面接にたどり着けるのは、人事部が採用要件を満たしていると判断した人材だけです。

つまり内定が十分もらえる人だけが受けられるのが役員面接なので、ある程度自信を持って臨んでも構わないでしょう。

そのため、この役員面接の場でもう一度しっかりと「御社に転職する決意はできています」ということを改めてしっかりアピールしましょう。

まずは面接の始まりに自己紹介と時間をつくっていただいたことに対しての感謝の気持ちを忘れずにお伝えしてくださいね。

役員面接を行う理由とは?

人事部の面接官が面接をして残した人材なわけですから、あなたは会社の求める条件を満たしているといえるでしょう。

それでもなお役員面接を行うのは、企業理念に共感しているか、経営者が大事だと思っているものをあなたが持っているかなどを確認することが目的でしょう。

そんな役員面接を受けるとき、事前にどのような準備をすればいいか困ってしまいますよね。

役員面接の面接官は、長きにわたりいろいろな人達を見てきて、いろいろな人達と話をしてきています。

役員はそれぞれたくさんの苦労・努力をしてここまでのぼりつめて来たのだと思います。

ですから自分を良く見せようと本当の自分と少し違うことを言ってみても、すぐに見抜かれてしまうでしょう。

逆に切り返されることもあるかもしれません。

無理に難しいことをいう必要はないのです。

慌てて頭の中が真っ白なんてことにならないように、しっかり事前準備をして、自分が思っていることを思うままに相手をしっかり見て堂々と発言できりようにしましょう。

役員面接への事前準備とよく聞かれる質問への4つの対策方法

役員面接に至るまで、人事や部署の担当者といった人たちの面接をくぐり向けてきているので、準備は万端…と思っている人もいるかもしれませんね。

役員面接は、それまでに聞かれたことプラス、さらに突っ込んだ質問がされる可能性があります。

担当者目線ではなく、「経営者」の視点での質問になるため、答える内容もこれまでとは違った答えを求められることもあります。

ここでは役員面接でよく聞かれる質問について4つに分けて見ていきましょう。

1.会社の知識・企業理念の確認

企業理念に共感しているかどうか、もう一度その会社の理念を確認しましょう。

ホームページなどに掲載されているはずですので、こちらをチェックすると良いかもしれません。

またホームページなどの中には、実際にその企業で働いている人のインタビューが掲載されていることもあります。

この内容をチェックすると、どのような価値観で仕事をしているのかがわかりますから、企業理念をより深く理解するための参考になるはずです。

大企業の社長や創業者になると、書籍を発表していることもあります。

もし役員面接を受ける会社に関する書籍があれば、本を読んでおくのもひとつの手です。

ビジネス誌に記事が掲載されていることもありますから、図書館などに行って読み返しておくのもおすすめですよ。

よく聞かれる質問例

  • 「当社について知っていることを教えてください」
  • 「仕事をしていくうえで、貴方が大切にしていることはなんですか」
  • 「当社の企業理念についてどう思っていますか」
  • 「当社の企業理念に共感したという話ですが具体的にどういった点に共感したのか聞かせてください」

2.志望動機の確認・おさらい

1次面接から何度も聞かれているかもしれませんが、「志望動機」は、役員面接でも聞かれる可能性があります。

それまでの面接で話した志望動機と矛盾がないか、さらに、その人の志望動機が会社の求めている人物像とあてはまるのか、といったところが見られるでしょう。

よく聞かれる質問例

  • 「なぜ転職をしようと思ったのですか」
  • 「前の職場の退職理由を聞かせてください」
  • 「志望動機を聞かせてください」
  • 「ライバル会社が他にもある中で、なぜ当社を選んだのですか」
それまでの面接で話したこととぶれがないことは大前提ですが、もう少し踏み込んで、志望動機に合わせて、どうなっていきたいか将来的なイメージなどもあわせて伝えられるとベターです。

3.入社後・将来のビジョン

その会社に入って、

「どうありたいか」
「自分のキャリアをどのように描いているか」

ということを知るために、入社後についてどう考えるかというような質問をしてくる場合があります。

よく聞かれる質問例

  • 「当社に入社した場合、当社をどのようにしていきたいと思っていますか(何がしたいか、ではない)」
  • 「あなたはどのような人生を送りたいと思っていますか」
  • 「10年後どうなっていたいか聞かせてください」
  • 「この会社に入ってやりたいことを教えてください」

こういった質問は、役員にとって、その人が将来その会社を担っていける人材かどうかを見極めるという点で、非常に重要なポイントの一つなのです。

4.入社の意志

その人が本当に入社して働いてくれる意志があるのかという点も、役員としては気になります。

「入社したい。」という熱意が感じられない人を採用するとは思えませんよね。

よく聞かれる質問例

  • 「当社に必ず入社しますか」
  • 「当社以外に受けている会社はありますか」
  • 「当社はあなたにとって何番目に働きたいと思っている会社ですか」
  • 「採用になったらいつから働けますか」

応募者の覚悟がどれくらいできているかを知りたいため、意思確認の質問をされることも多いものです。

ここでは、しっかりと「入りたい」という思いを伝えられるように準備をしておきましょう。

役員面接に必要な持ち物とは?

役員面接のときに、また履歴書や職務経歴書が必要なのかなど、気になりますよね。

基本的には、一度そういった書類を事前に提出していれば、再度持参する必要はありません。

もし何を持っていけばいいか不安であれば、あらかじめ役員面接のお知らせが来た時点で持ち物を確認しておくと安心です。

役員面接の時間が短い場合と長い場合…終わる時間の違いとは?

役員面接の時間があまりに短いと、「もしかしたら見限られたのではないか…」と不安になるかもしれません。

しかし、企業によっては、役員面接は入社の意思確認として、面接の形式をとりつつ、実質顔見せ、ということで短く終わる場合もあります。

ここでは、企業側がどういった場合に面接が長くなるか、短くなるか、ということを確認しておきましょう。

役員面接が短時間で終わる場合の傾向

必ずしも面接時間が短いから悪い、と思う必要はありません。

15分程度の面接だったのに、なぜか合格した、という体験がある人も多くいます。

短時間で終わる場合は以下のような傾向あると考えられます。

  • すでに今までの面接で確認したいことは全て確認できていて、応募者の入社意思を知りたかっただけ。
  • 面接後に予定が入っており、時間が限られていた。
  • 役員の目が肥えており、短い時間でも応募者のキャラクターを把握することができる。
  • 感性が合うかどうかを重要視しており、あまり話を必要としていない。
  • 短時間の会話で応募者に対する興味が失せた。

役員面接が長時間で終わる場合の傾向

長時間で終わる場合、「興味を持ってもらえた」と思えますが、一方で長かったわりにダメだった、という声をきくこともあります。

一概に役員面接が長かったから必ず受かる、とも言えないようです。

長時間で終わる場合は、以下のような傾向があると考えられます。

  • 応募者に興味があり、話をより深く聞きたいと思っている。
  • 少し突っ込んだ質問をして、きちんと返答できるか反応を見たい。
  • 時間に余裕があったため、長めに話を聞いた。
  • それまでの面接と矛盾点など気になる点があったため、じっくり話を聞きたい。
  • 単純に面接担当の役員が話好きである。

基本的には面接時間は通常の面接より大幅に長い

通常の面接は15~30分くらいで終了する場合が多いでしょう。

しかし役員面接の場合、少なくても1時間、長いところになると2時間も行われるこあるようです。

それだけ役員は「一緒に仕事することになるだろう人材のことをしっかり理解しておきたい」と思っていることが多いのです。

逆にいえば1時間や2時間時間があるので、余裕を持って臨むと良いでしょう。

おそらく役員は仕事をするにあたって、皆さんに理解してほしいことをいろいろと伝えてくると思います。

その話をしっかり聞いて理解し、その上で自分が何を思ったのかなどを率直に意見すれば問題はありません。

仕事をするにあたっての会社の価値観をいろいろと伝えてくれるので、その意味をしっかりと理解できるように心がけましょう。

よくインターネットや書籍などに書かれている面接テクニックのような、小手先のやり方は通用しないと思った方が良いと思います。

「役員面接が最終じゃない…」役員面接と最終面接の違い

「役員面接=最終面接」と思われることもありますが、役員面接が最終面接でないケースもあります。

その一番大きな違いは、入社の意思確認が行われるかどうか、という点です。

役員面接では、それまでの面接と同様に応募者がどういった人材なのか、その会社で今後活躍できる人材なのかを役員の視点で行うものです。

最終面接の場合、確かにほとんどの場合役員が行うのですが、応募者がその会社に入社する意思があるか、いつごろから働けるかといった、より具体的に入社について踏み込んだ質問が行われます。

こう伝えると、「最終面接は必ず受かるもの」と思われるかもしれませんが、企業によっては容赦なく最終面接後に不合格にされる可能性もあるので、最後まで気を抜かないように面接に臨みましょう。

「最後になにか質問はありますか?」に逆質問をする3つの効果的な方法とその質問例

効果的な逆質問をするためには、企業のホームページで社長の挨拶や、採用ページのメッセージ、また、大きい企業の場合投資家向けサイトで中期経営計画などを載せている可能性があるため、事前のその部分を確認しましょう。

そういったところに逆質問のヒントが隠れています。

1.事業に関わる質問

その企業に対してあなたが具体的にどれだけ理解し、興味を持っているかのアピールにもなります。

質問例
「現在御社の目玉製品である〇〇を、3年後までに国内トップへ、合わせて海外展開も行うという計画があるようですが、そうするために今取り組まれていることを差し支えない範囲で教えてもらってもいいですか。」

2.会社の課題についての質問

その会社全体の課題について興味があるということは、会社の経営に意識を置いている、といえます。

つまり、ただ雇われるだけでなく、将来的にその会社に経営者という立場で関わっていきたいという気持ちがあることをアピールできます。

質問例
「現在女性の活躍に力を入れてらっしゃるようですが、そこで感じられている課題、取り組みなどを教えてもらってもいいですか。」

3.役員や企業の考え、思いについての質問

その会社のそもそもの理念や思いに共感できる、自分も同じ考えである、ということがアピールできます。

質問例
「経営を行う上で、一番大切にしていることは何かを教えてください。」
「経営者の目線で、従業員に何を一番求めてらっしゃるのか教えて下さい。」

逆質問する時はチャンスと捉える

今までの面接でもすでに経験してきたかもしれませんが「何か質問はありますか」と言われた場合はチャンスです。

逆質問は、応募者のほうから主体的に自分をアピールできる時間なのです。

最後に聞かれることがほとんどなので、「もういいや」と安心して「なにもありません」と言ってしまうと、

「この会社に興味がないのだな…」
「受け身の姿勢の人なのだな…」

と、相手にとってマイナスイメージとなります。

逆質問をすることで、役員は応募者の価値観やコミュニケーションスタイルを知りたいと思っている可能性があります。

それまでの面接の時間で役員に聞かれたことに答えだだけでは伝えきれなかったその会社に入りたいとい熱意を、この逆質問の時間を使ってうまくアピールするようにしましょう。

そのためには、事前準備は必須です。

少なくとも、最低2つ3つは逆質問を準備しておきましょう。

役員・社長の呼び方に注意【間違い例と正しい例】

役員面接を受けるときに、相手をどう呼べばいいか悩んでしまうこともあるでしょう。

下記にまとめてみたので参考にしてください。

正しい 間違い
基本的な呼び方 「○○社長」
「○○専務」
「○○社長様」
「○○専務様」
地位、役職が不明 「○○さん」
「○○様」
あなた
名前をど忘れ 御社社長
御社専務
社長
専務

役員の地位がわからない時には、「○○様」「○○さん」でも構いません。

役職が一種の敬称になっているので、さらに「様」をつけるのは二重敬語になってしまいます。

両方使うときには「社長の○○様」や「専務の○○様」と呼ぶのが正しい呼び方です。

面接の冒頭で面接官も自己紹介をするでしょうから、その名前は忘れないようにきちんと記憶しましょう。

もし万が一名前を度忘れしてしまった場合は「御社社長」でも大丈夫です。

役員面接で落ちることはあるの?合格率はどのくらい?

役員面接までこぎつけたら、ほぼ合格したと安心できるわけではなさそう、ということは、ここまでで何となくは感じているかもしれないですね。

役員面接も立派に面接の一部なので、やはり面接の結果次第によっては落とされる可能性はあります。

また、それまでの面接で良さそうな人が複数いて、一次や二次の面接で決めかね、ライバルが増える、という状況もあるでしょう。

その最終決定を役員面接で行う、ということもよくあるパターンです。そういった背景もあり、最終面接の合格率は一般的に50~60%程度といわれています。

役員面接で落とされる人の特徴3選

約半数は合格すると思われる役員面接。裏を返すと、その半数は落とされてしまうということですね。

ゴール間近の役員面接で落とされてしまうという人は、どんな特徴があるのでしょうか。

ここでは、落とされる人の3つの特徴をまとめました。

1.熱意が伝わらない

役員面接だからほぼ受かったと思い、少し気が緩んだ状態で面接に向かってしまうという人がいます。

その結果、準備不足でイマイチの印象を与え、せっかくいいところまで行ったのに、ダメだった…という結果になる場合があります。

2.必要以上に緊張してしまう

企業の経営者と会って話をする機会など、一般的にはあまりないことかもしれません。

そのため、それまでの面接以上に緊張しすぎてしまい、思ったように受け答えできず、コミュニケーションに問題があると思われてしまう可能性があります。

3.その会社の雰囲気に合わないと判断された

正直この理由の場合は、何が悪いというわけではなく、純粋に相性の問題といえるでしょう。

会社にはそれぞれ「色」があり、そこに合わない、と判断されることはよくある話です。

この場合は、自身を偽っても目の肥えた役員には見抜かれてしまうため、背伸びせず、相性の問題だったと割り切ります。

最善を尽くして、落ちてしまったのであれば、その会社とは縁がなかったと思い、すぐに切り替えましょう。

役員面接のまとめ

役員面接は、それまでの面接の最終関門みたいなものです。

役員面接だから合格確定、と高をくくらずそれまでと同様にしっかりと事前準備を行っておきましょう。

一方で、その会社の役員と1対1で話をする機会など、滅多にない機会です。

自分をアピールすることも重要ですが、その企業が自分にとって考え方があうのか、経営者に共感できるのかということを直接自分の目で確認できる絶好のチャンスともいえます。

役員面接までこぎつけられたことに自信をもって、思い切り自分の思いをぶつけ、相手の考えを聞けるように、最後まで気を抜かずに面接に臨んでくださいね。

↓最後の最後オファー面談の心得↓
オファー面談の概要とともに質問することや、注意しておきたいポイントを紹介オファー面談で確認すべき6つのこと。後で後悔しないために油断するのは禁物です