管理図の使い方・Excelで作成する方法・見方を徹底解説【QC7つ道具】

管理図とは

品質管理に欠かせない道具のことを『QC7つ道具』と言いますが、その中の1つに『管理図』があります。

管理図を用いることで製造工程が安定しているかを判断でき、品質の分析を行う上で必要不可欠です。

「管理図が必須と分かっているけれど、どういうもので、どういった場面で使うのかよく分からない」
「作り方が分からない」

といった人もいるでしょう。

そこで今回は管理図の概要や見方、作り方などを紹介していきます。

品質管理に携わる人はぜひこの記事を参考にして管理図を作成してみてくださいね。

管理図の役割とは

冒頭で紹介したように、管理図はQC7つ道具の1つで、生産現場の品質管理に使われているツールになります。

工程における品質のばらつきを分析・管理するためのグラフで、安定した工程の状態にあるかを視覚的に判断することが可能です。

顧客が満足する品質の製品を安定的に生み出せているのかをチェックでき、品質に問題があるときにグラフですぐに判断できるため、品質管理に欠かせないツールと言えるでしょう。

管理図の構成や見方

管理図は次の3つの要素から構成されています。

  1. 中心線(平均線)
  2. 上方管理限界線(UCL)
  3. 下方管理限界線(LCL)

管理図に表示される折れ線グラフの具合を見て、品質のばらつきが判断できる仕組みです。

UCLとLCLを飛び越える、並びがおかしい…といった場合は品質に異常が発生していると判断できます。

異常判定4つのルール

管理図を見ることで品質に異常が出ているかを判断できるのですが、その際に用いられる4つのルールを紹介していきます。

1.管理限界線を超えている

折れ線グラフが上方管理限界線(ULC)を超えている

上の図のように折れ線グラフが上方管理限界線(ULC)を超えていると何ら化の異常原因が生じていると判断できます。

同様に下方管理限界線(LCL)を超えている場合も異常が生じていることになります。

原因を調べ、対策を講じる必要があるでしょう。

2.連が長い

連が長い管理図

『連』とは中心線を堺に、上または下に連続して点が並んでいるものになります。

例で挙げると、左から順に「3連」「6連」「4連」が見て取れます。

理想形は大きな連が出来ず、中心線に沿ってグラフが推移することです。

連が7以上見られた場合は異常が生じていると分析できます。

工程にばらつき・変化が示されているため、何が原因なのかをハッキリとさせる必要があります。

3.極端な傾向がみられる

『傾向』は減少し続けるケース

点が連続して増加し続ける、あるいは減少し続けるケースを『傾向』といいます。

点が6つ以上連続し、傾向が強く出ている場合は異常と判断。

要は工程にクセが出ていると判断できるため、どこにそのような要因があるのか探す必要があります。

4.大きなジグザグがみられる

品質にばらつきが出ているサイン

点が交互にジグザグとなっている状態は品質にばらつきが出ているサインです。

UCL、LCLの範囲内なら異常まではいかないまでも、分析が必要な状態と判断されます。

特にジグザグの幅が大きい場合は注視しなくてはならないでしょう。

なぜ工程にばらつきが出て、大きくなっているのか原因を探りましょう。

Excelを使って管理図を作成する方法

Excelを使うことで管理図を簡単に作成できます。

しかし1から作成するのは大変なので、マイクロソフトが用意している品質管理図のテンプレートを使用するのがおすすめです。

マイクロソフト-製品の品質管理図ダウンロードページ

ダウンロードしたファイルをExcelで開くと、あらかじめ数値が入力された表が表示されます。
数値が入力された表が表示される

ここに日々の欠陥データを入力していくことで、自動的に平均値、管理玄関上限・下限がグラフで表示され、視覚的に確認できます。

自動的に平均値、管理玄関上限・下限がグラフで表示される

グラフを確認したいときは、下にある『コントロールのグラフ』というタブを選択します。

『コントロールのグラフ』というタブを選択

グラフが表示されました。

管理図の構成や見方

自分の好みに合わせてカスタマイズするのも良いですが、シンプルに最低限の機能だけ分かれば良い人はそのまま使うのがおすすめです。

まとめ

今回はQC7つ道具の1つ『管理図』の使い方や見方、作り方などを紹介しました。

ポイントをおさらいすると

  1. 管理図を使って品質のばらつきを区別し、異常を発見できる
  2. 上限、下限管理限界線を外れたデータは異常だと判断する
  3. Excelのテンプレートを使えば簡単に作成できる

の3点が挙げられます。

今回紹介した管理図で、誰でも簡単に視覚的に問題を捉えられるようになるため、ぜひとも活用してみてくださいね。