オフィス製品やデジタルカメラ、ヘルスケア領域のシステムサービスの提供や、関連コンサルティング事業を提供しているリコージャパン。
中にはリコージャパンへ中途で転職したいと考えている方もいらっしゃるはずです。
そこで今回は、リコージャパンにおける
- 企業情報や事業の現状
- 年収情報と10年超の平均年収推移
- 入社に際しての採用条件
- 社員による口コミ・評判
- 転職成功するための方法
について紹介していきます。
この記事を読めば、あなたがリコージャパンで働くのに相応しいのかどうかがわかるようになるので、ぜひ最後までチェックしてみてくださいね。
リコージャパンとは
法人用の複写機・複合機・ファクシミリ・レーザープリンターなど、親会社の製品を扱っているリコージャパン。
光学機器や事務機器を製造し、複写機で首位級のシェアを有する国内大手企業です。
ここでは、リコージャパンの企業情報や事業内容について調査したので紹介します。
リコージャパンの企業情報
下の表はリコージャパンの会社概要です。
社名 | リコージャパン株式会社 |
---|---|
創立 | 1959年5月2日 |
資本金 | 25億円 |
代表者 | 代表取締役 社長執行役員 CEO 坂主 智弘 |
拠点数 | 351拠点(2021年4月1日現在) |
本社 | 東京都港区芝3-8-2 芝公園ファーストビル |
リコージャパンの従業員数
リコージャパンにおける従業員数は18,887名(2021年4月1日現在)です。
リコーグループ全体の従業員数は事業セグメントごとに以下の表のとおりとなります(2021年3月31日現在)。
事業セグメント | 従業員数 |
---|---|
オフィスプリンティング分野 | 32,474人 |
オフィスサービス分野 | 19,976人 |
商用印刷分野 | 5,388人 |
上記3分野共通 | 12,553人 |
産業印刷分野 | 871人 |
サーマル分野 | 1,405人 |
その他分野 | 5,783人 |
全社(共通) | 2,734人 |
合計 | 81,184人 |
グループの従業員は8万人を超えるほどにもなります。
※従業員数は就業人員であり、臨時従業員数は上表には未記載。
リコージャパンの事業内容
一般向けではデジタルカメラが有名で、リコーブランドの他に”ペンタックスブランド”の高級一眼レフカメラ(ペンタックスはリコーに吸収、ペンタックスリコーイメージング株式会社としてリコーグループの一員)も扱っています。
リコー製品をはじめ、マルチベンダーとして「OA/通信」のコンサルティング・販売・システム設計構築・アフターサービスまでを行うことから、自社開発のドキュメントSIも急ピッチで行っています。
国内産業が縮小する中、ICT関連商品の販売とその関連ソリューションの提供への軸足が進んでおり、システム開発部門の求人が盛んに行われています。
販売会社として扱っているものは次の通りです。
主要製品
リコー製デジタル複合機/レーザープリンター/ジェルジェットプリンター/スキャナー/デジタルカメラ/ファクシミリ/デジタル印刷機
ソフトウェア・システム機器
文書管理ソリューション/Lotus Notesソリューション/ナレッジソリューション/検索ソリューション/業種業務ソリューション/セキュリティソリューション/ストレージソリューション など
リコージャパンの現状【転職を目指すなら知っておこう】
世界200カ国で販売されるリコー製品は、以下の決算期間で2兆円超もの売上に貢献しています(リコーグループ全体の売上高)。
・2014年3月期~2020年3月期(7期連続)
ただし、2021年3月期はコロナ禍の影響もあり、1兆6,820億6,900万円の売上にとどまり、2013年3月期以来となる売上高2兆円割れを計上しています。
リコーグループの中でリコージャパンは、国内営業の中核となっています。
またマルチベンダーで販売する商品ラインナップは広く、北は北海道から南は沖縄まで均一の営業効率化を求められています。
どんな販売会社も顧客回りとインフラ提案といった旧来のスタンスを繰り返していますが、扱う守備範囲が広くなることの弊害も一部で露見。
そこで2016年からソフトウエアのロボットを用いた業務自動化”RPA”(Robotic Process Automation)を導入しました。
ロボティック・プロセス・オートメーションによって、業務の単純作業が開放される…といったメリットを享受。
ちなみに、このシステムは日本で初めての試みです。
少子化や高齢化、紙を使わないデジタル化の波で収益が下がって行く中、経費を抑えることと新しいソリューションに臨む姿勢がいち早く表れている会社と言えるでしょう。
リコージャパンでの年収はどれくらい?
リコージャパンはリコーグループ参加の企業で上場企業ではないため正確な年収情報を公開していません。
ここでは上場しているリコーグループの2021年3月末時点の有価証券報告書をもとに年収情報を紹介します。
リコーグループの平均年齢は45.2歳で、平均年収は782万7,056円でした。
営業職は新卒5年で 390万円程度、10年程度で年収500〜550万円程度。
営業職はノルマがありますが、土日祝日は完全休業。
官公庁などの随時契約を持つ部署に配属されている場合は、それなりの賞与を受け取ることも可能です。
販売会社としての業界全体とすれば、安定した収入を得られる企業と言えます。
ただ、バリバリ売り込みたい…保守点検にも携わりたい…という欲のある人の方が、評価が高くなっています。
給与はステージ制で階層が上がるごとに定昇していきますが、基本的に会社の営業成績に左右されるところが大きいことから、20代から30代では300万円という支社もあります。
IT系開発エンジニアの場合は、年収400万円〜700万円。
独立系ITではないので、大企業SEとして働きたい人には良い環境です。
リコーグループの平均年収推移
下のグラフは直近12年分のリコーグループにおける平均年収推移を表したものです。
2010年3月度から2013年3月度まで700万円前後で推移していましたが、2014年3月度から800万円を超えて推移しています。
ただし、2015年3月度に838万0,474円を上限にそれ以降は横ばい、または下降気味に推移して伸び悩んでいるのがわかります。
リコージャパンの求人内容
2022年の中途採用では
- 営業職(アカウントセールス、プリセールス)
- カスタマーエンジニア職
- システムエンジニア職
を募集しています。
求人は東京勤務、年収は400万円~700万円で月給は215,000円~。
完全週休2日制(土/日)、祝日ですが、残業は発生します。
なお求人はリコージャパンの公式サイトではなく、転職情報サイトにて取り扱っています。
参照:募集要項 / リコージャパン キャリア採用 | リコー
リコージャパンの社風や職場の雰囲気
社員数が19,000人を超える大企業であり、業界の王者と言われているだけあり、体育会系の体質とチームワークを大事にする会社という社風が色濃くあります。
また、やる気に満ちている人が多い特徴があります。
それだけに数字を追う(業績を追う)のが辛いタイプの人は居づらいかもしれません。
販社の特徴である「競合他社に打ち勝って商談成立したときのうれしさ」や「顧客から保守点検のリクエストを依頼された」といった信頼関係の構築に喜びを感じる社員が多いでしょう。ま
さに営業会社のチームといった雰囲気が強いのも特徴です。
その反面、自分の業績への評価が不明…という声もあります。
激動する業界で安定的な収益を得るのが難しいことから、会社への期待度と不安感が相見える社員が多いようです。
またリコー製品やリコージャパンのマルチベンダーとして方向性には賛同する人が多く、会社へのさまざまな思いを抱く社員が多いのも事実。
法令遵守への意識は際立って高く、そのことが会社としての社会的な信頼度を高めています。
安心して勤めたい…という人には、会社風土も含めて”安全”と言えるでしょう。
リコージャパンは「安定性の高い企業に勤めたい人」におすすめ
地域密着型の販売会社で、規模も大きいことから「安定性の高い企業に勤めたい人」におすすめです。
コミュニケーションが得意、あるいはバックオフィス業務をしっかりこなしたい人には、リコーのイメージもあり信頼性が高く、就業環境も業界では良い方です。
収入に関しては、”Iターン””Uターン”希望の応募者を求めており、基本的には転勤がなく勤務地の移動がない会社、あるいは今住んでいる場所から通勤したい、気に入った市町村に住むことを前提に勤務したい人には良い企業と言えるでしょう
リコージャパンの口コミ・評判
リコージャパンは、日本国内の平均年収と比べても給与は高めで、良い噂も多いだけに転職先としても人気があります。
ここでは、社員による口コミ情報や評判を紹介します。
業績だけではなく個々の行動もしっかりと評価してもらうことができて、給与面でも満足の声が多くあります。
男性が活躍する企業の印象もありますが、女性も働きやすい職場であるなど、会社としての全体的な評価が高いです。
リコージャパンへの転職難易度
複合機などのオフィス向け情報機器やソリューションの販売、サービスなどでもダントツの人気を誇る大企業リコー、転職難易度は正直なところ高めです。
転職難易度が高いわけは、以下3つの理由が挙げられます。
- いずれの職種を希望するにしても、専門的でハイレベルなスキルが必須であるため
- 3年から5年程度の、できるだけたくさんの実務経験が求められるため
- 海外への事業拡大も視野に入れているため、英語力も求められることも
転職採用のための条件が比較的厳しくなっているのは、従業員へのあらゆる面での待遇が良く、なおかつ給与面も高年収だからです。
リコージャパンへの転職成功確率をアップさせる唯一の方法
転職難易度は高めではあるものの、転職を成功させるためにできることはあります。
活用するべきなのは転職エージェントであり、ネット上で誰でも閲覧できる求人だけではなく、非公開求人も多数扱うのが転職エージェントだからです。
一人では迷いがちな転職活動、それが難易度が高いとなれば、なかなか思うように進まないこともあります。
しかし完全無料の転職エージェントへの登録で採用のチャンスも期待できますし、徹底したサポートも心強いです。
リコージャパンへ転職したい人が必ず登録した方がいい転職エージェント4選
リコージャパンへの転職を検討中の方には次の4つの転職エージェントがおすすめです。
- リクルートエージェント
- doda
- パソナキャリア
- JACリクルートメント
上記のうち、1社に登録するのではなく、複数社に登録しておくと転職成功率が上がります。
その理由や各エージェントの特徴について詳しく説明しますのでチェックしてみてください。
1.リクルートエージェント
転職エージェントを利用しようとする際、まず登録する必要があると言えるのが『リクルートエージェント』です。
求人数は業界トップクラスであり、転職支援実績も業界No.1。
目に見える実績で利用する最大のメリットがわかります。
また、選択できる職種や業界も他の転職エージェントより豊富なので、様々な企業に対して自分の可能性を広げるチャレンジができます。
デメリットとしてはアドバイザーによって応対にやや温度差ありという口コミもありますので、その点を留意しながら他の転職エージェントも併用し、より良い選択肢を選ぶことをおすすめします。
リクルートエージェント公式サイト:https://r-agent.com/
2.doda
転職エージェント選びに大事なのが、良い担当者が多く在籍しているかということです。
dodaは求人数や提案力が業界トップクラスであるだけでなく、担当者の当たり外れが少ないことでも、高評価を得ています。
担当者の質がいいということは、取りも直さず面接対策などのサポートも優れているということです。
転職エージェントの利用を考えているけど、担当者との意思の疎通がうまく出来るか、などと心配な人にはおすすめの転職エージェントになります。
doda公式サイト:http://doda.jp/
3.パソナキャリア
サポート・フォロー体制の手厚さを求める方にマッチする転職エージェントが『パソナキャリア』です。
実際に利用した方の口コミにも多く見受けられるのが、そのサポート体制に対する高評価。
利用者に寄り添って親身にサポートとフォローをしてもらえるので、転職が初めてであり転職エージェントへの登録に不安がある方におすすめです。
ただ、業界最大手の転職エージェントと比較して求人数では劣っているので、自分の希望に合わせて他の転職エージェントと併用しながら選択肢を増やすと良いでしょう。
パソナキャリア公式サイト:http://www.pasonacareer.jp/
4.JACリクルートメント
外資系企業や国内大手企業などのエリート、グローバル求人に特に強いJACリクルートメント。
他の転職エージェントにはない好条件、高品質な案件を保有しています。
求人元企業のコーポレートカルチャーを把握した専門の担当者がいるので、利用者の方にとって有益な情報を得る事が出来る転職エージェントだと評判です。
管理職や専門技能職での高収が見込めるハイクラス転職をお探し方にぴったりです。
JACリクルートメント公式サイト:http://www.jac-recruitment.jp/
まとめ
今回はリコージャパンの企業情報や年収情報、転職するために必要な要件等について解説しました。
最後にもう一度、リコージャパンについて覚えておくべきポイントをまとめると、
- 業績は高い水準で安定して推移している
- 平均年収は高いがここ数年は横ばい推移
- 福利厚生が手厚く社員からの評判はすこぶる高い
の3点が挙げられます。
「これまでの社会人経験をリコージャパンに活かせそうだから働いてみたい」
という方は、この記事を参考にしてリコージャパンへの転職活動を開始してみてはいかがでしょうか。
参照サイト:
決算短信 | リコーグループ 企業・IR | リコー
OpenWork (旧:Vorkers)
転職会議
ライトハウス