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オープニングスタッフ求人は介護でも大人気!メリット&デメリット、採用試験のポイントは?

介護のオープニングスタッフとして働くメリットとデメリット

どんな職業でもそうですが、オープニングスタッフは人気のある求人のひとつではないでしょうか。

介護業界においても同様であり、中にはその求人のみ選定している介護士もいるほどです。

これは売り手市場一色の介護業界ならではといっても過言ではないでしょう。

今回は、人気のあるオープニングスタッフの特徴、働く上でのメリット・デメリットや気を付けなければならないことをお伝えします。

オープニングスタッフとは

介護業界でのオープニングスタッフとは、新しく開設した施設や事業所の立ち上げメンバーのことです。

新規参入した経営母体の場合は、まさにゼロからのスタートです。

元々ある法人が新規に事業所を新設した場合は、既存の施設から人選され異動してきた正社員などもいるかもしれませんが、一緒に働くほとんどの従業員が初対面になるでしょう。

オープニングスタッフの4つのメリット

では、オープニングスタッフとして働くメリットを4つご紹介していきましょう。

ゼロから一緒に作り上げていくスタッフになることで、魅力的な面も多くあります。

人間関係がフラット

新規開設した施設や事業所のスタッフは、全スタッフが初対面ということが多いです。

そのため、○○さん派などといったように派閥がなく、フラットな状態で人間関係を築くこともできます。

そのため、途中入社に比べると人間関係を見極める必要もないので、気持ちのうえでもラクなのが魅力です。

仕事に慣れる時間が作れる

すでに開設して数年たっている施設に比べ、新規開設の場合は入居者や利用者が少ない傾向があります。

また、経営者としてもトラブルが起きたときや、万が一すぐに職員が辞めてしまった場合に備え、人を多めに雇っていることがあるため、人材的にも余裕があり一人に対しての仕事の負担が少なく済みます。

そのため、施設の環境や仕事を覚える時間を取れるのもメリットの一つと言えます。

環境が整っている、キレイ

新規開設のため、施設がきれいなのは想像できるでしょう。きれいな環境での仕事は自然と気持ちよく働けるものです。

また、新規開設の施設では、最新の設備を導入しているケースもあり、より介護職員の体の負担が軽減できたり、仕事の効率を図ることができるなど魅力があります。

業務手順やマニュアルを作り上げていく充実感

施設理念や事業所のケア方針は、既に定められており、変更することができません。

しかしオープニングスタッフの場合は、それに沿って事業所の色を自分たちで染めている感覚や手ごたえがあります。

日々の中で行われる業務の作業手順や緊急時対応について開設時に遭遇したとき、「今後はこういう風に対応しよう」と新たに作り上げていくことができることが、理由の一つと言えるでしょう。

オープニングスタッフ体験談

私は以前働いていた事業所で、離設した認知症高齢者の捜索をよくしました。

はじめのうちは、休日の人に一報せず、その日の勤務者からホームに待機する人を除いた数名だけで捜索していたのですが、それでは効率が悪いですよね。

捜索に掛かった時間の分だけ、生命の安全を保障できません。ある休みの日に同僚数名と終業後に会う約束をしていました。

しかし、その日利用者が離設してしまいました。

同僚たちはその日が勤務日でしたので、捜索のために残業することになってしまい、会う約束をしていた私に連絡がきました。

その連絡があった際、特に手伝いを依頼されていませんが状況を考えたうえで、私は捜索に加わることにしました。

なぜなら人の命には代えられないからです。

この日以降、なぜ離設し徘徊に至ってしまうのかを全スタッフで検証し、同時に認知症ケアの研修会を行って認知症対応を学びました。

それによって、この利用者様の離設事故は予防できるようになりました。

また、休日でも捜索に協力してくれた職員には休日出勤手当を支給するなどの仕組みも新設しました。

上記の件では、緊急時における少し変わった例でしょう。

事業所のやり方を自分たちで作り上げていくことは、職員たちにとっても楽しくやりがいを見出しながら働くことができます。

しかしこの様に、さまざまな問題が起きても自分ごととして捉え、自発的な行動をすることが重要です。

こうした点では、自分で考え、行動する力を備えている方が向いているかもしれません。

一方で、1分でも無給で働くことが嫌、ボランティア精神がない、人は言われたことだけをやっていれば良い、というスタンスの人にオープニングスタッフは向いていないでしょう。

メリットである「自分たちの色で作り上げている感覚」も、苦痛に感じてしまうでしょう。

オープニングスタッフの4つのデメリット

では、オープニングスタッフのデメリットに注目してみましょう。

オープニングスタッフは魅力がある反面、覚悟しておかなくてはいけないデメリットも存在します。

人手不足の場合がある

経営者としては、オープニングに十分な人材をそろえておきたくても、雇用条件・地域などによっては、人材不足のまま開設しなくてはいけません。

そのため、今いる職員だけで仕事を行っていくため、どうしても負担が大きい場合があります。

そして、人材不足かどうかは実際に勤めてみなければわからない部分もあり、この点を踏まえデメリットとして考えられます。

介護未経験の転職者には不利

人に悩まされにくいオープニングから働きたいと思っても、未経験者は不利になってしまいます。

オープニングは、介護職に関わらず不測の事態が起きやすいものです。

そのため、ある程度経験があって対処できる方がどうしても優遇されがちになります。

施設としても、一から教えなくてはいけない人材よりも、即戦力を必要するケースが多く、オープニングスタッフは、未経験者にとってデメリットになることが多いです。

既存の業務手順やマニュアルがない不安や労力

メリットの部分でご紹介したように、業務の手順やマニュアルを作り上げていく達成感はありますが、それに伴う苦労があります。

マニュアルがないことで起こるトラブルへの対処や、体制の整備に労力は大変なものです。

教育やフォローも整備されていない可能性もあります。

オープニングスタッフは、作り上げていく達成感ややりがいは感じやすいものの、それに伴う労力は覚悟しなくてはいけません。

介護以外の仕事もある

オープニングスタッフには、介護系の仕事だけではなく他の仕事も任されるケースもあります。

これもオープニングスタッフならではでもあり、介護職のみをやりたい人にとってはマイナス面でもあるのでご紹介しましょう。

営業活動

オープニングだからこそ、入居者や利用者がおらず営業活動を行うこともあります。

チラシを作って配ったりお店に貼ってもらったりと、施設を利用してもらえるようアピールするのです。

基本的にチラシ配りが多いですが、やはり介護系の仕事ではないため、抵抗を感じる人もいます。

事業所開業日以前から業務がある

施設や事業所がオープンする前から、業務があると思っておきましょう。

例えば、10月1日オープンとしていても、数週間前から施設に集まりオープン後についてミーティングや施設の設備の確認、マニュアルの作成などを行っていきます。

入所型やデイザービスなどでは、プレオープンとして見学会を兼ねたイベントを行う施設も多いです。

そのため、オープニング日が初出勤ではなくその前から事前準備を行うと覚えておいてくださいね。

特に、他の施設から転職する場合は日程の調整などに気をつけましょう。

経営自体に問題が生じる場合も

通所介護や訪問だけを展開して新にオープンする事業所が2~3か所目という場合は、事業母体が安定していると言えないため、倒産をする可能性があります。

財務状況が安定しないと「昇給、賞与、退職金」といった福利厚生も整っていない場合があるため、ただでさえ不利な介護士の金銭状況がさらに厳しくなってしまう可能性もあります。

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事業母体が大きい事業者の系列としてオープンする事業所の場合には、こうした不安は小さいです。求人応募の際はチェックしましょう

オープニングスタッフに求められる3つの人物像

先に、オープニングスタッフには、経験者が求められるケースが多いというお話しをしました。

しかし、経験者だからといって誰もがオープニングスタッフとして求められるわけではありません。

そこで、オープニングスタッフとして求められる人物像についてお話ししましょう。

法定人員配置基準を満たせる有資格者

開業する介護施設によって、法定人員配置基準というものがそれぞれあります。

まずは、施設開業までに人員を満たさなくてはいけません。

そのため、経験者が優遇される傾向にはありますが、介護職員初任者研修の資格のみの人や、未経験者であっても採用してくれる確率は他の施設に比べ高いです。

しかし、法定人員配置基準の中には、必要な資格保持者の人数もあります。

例えば、デイサービスには生活相談員や機能訓練指導員は常勤として必要などといったように、必ずいなくてはいけない有資格者もいるのです。

そういった人達がまず求められ、次に人員を満たすうえで介護福祉士や社会福祉士などといった資格を持っている人が求められます。

柔軟性がある人

持っている資格や経験などの他に、その人の人格も大切です。

オープニングだからこそ、マニュアルがまだ未熟である、体制がとれていない状況でも柔軟に対応できる人材が求められます。

マニュアルにないからと対応できないようであれば、経営者としても不安を感じてしまいます。

やる気がある人

やる気がある人はもちろんですね。

気持ちとしては、オープニングスタッフとして一から作り上げていくといったやる気と、よりよい施設にするにはどうしたらいいのかなど、向上心がある人が求められます。

面接時のアピールポイント

では、オープニングスタッフとして働きたい!といった場合、どのように面接でアピールするといいのかお話ししていきましょう。

オープニングスタッフは人気があります。

そのため、他の人よりもアピールすることが大切になります。

自ら率先して行動した際の経験や成果をアピールする

上記にてオープニングスタッフには、やる気がある人が求められているというお話しをしました。

そこでアピールをしてほしいのが、自分が率先して行動した経験です。

オープニングスタッフは、全職員がさまざまな経験を経てその施設で初めて働きます。

一から作り上げていかなくてはいけない環境で、誰かが動いてくれるのを待っていては、話が進みません。

そして自分で積極的に動く人に、やる気を感じるものです。

面接ではこれまでの経験の中で「勉強会を積極的に開いた」「自分が発足して対策マニュアルを作った」などといった経験を話しましょう。

自身の柔軟性をアピールする

柔軟性のアピールも必要です。オープニングスタッフには、対応力を求めている経営者も多くいます。

今までの経験の中で想定外のことが起こった場合、どのように柔軟に対応したのかなどアピールしましょう。

また、想定外のことに対処した場合に、自分にとってどんな勉強になったのかなども伝えることで、物事を冷静にとらえ対処できる人物だという印象を持ちやすくなります。

他業種で得た対応力や、介護にどのように応用できるかをアピールする

これまでに、介護職の経験がなく他の業種で働いていた場合でも、アピールとしては前職のどこを活かして介護職に対応できるかが大切です。

ただ、どうしても未経験者は経験者に比べて不利に働いてしまいます。そこで、仕事以外の部分での柔軟性をアピールしましょう。

例えば、「落ち着くまで状況に応じて残業や休日出勤も可能です」など勤務にも柔軟に対応できると伝えることで、安定した人員を確保したい施設側にとってはプラス要素になります。

まとめ

オープニングスタッフのメリットは前述でも説明した通り、事業所を作り上げていく感覚やその手ごたえを味わえます。

その一方で、自発的な行動も求められているのです。

そのため同僚も自然と、自発的な行動を心掛けられるスキルを備えた人が集まる傾向にあります。

周りの人間が仕事に対して自分のことのようにアイデアや行動力で活躍している中、自分だけ何もしていない状態は居心地が悪くなってしまうこともあるでしょう。

あくまで仕事であるとしても、その物事を自分の中でとらえ、考えて自発的に行動を行う。

その結果、必要だと判断した場合は勤務時間の超過も厭わない人がオープニングスタッフに向いていると言えるでしょう。

これはつまり、自分自身が事業主であるとうな考え方のできる人だと言えます。

そのような人は、当サイトでもトップページで各転職エージェントを紹介していますので、是非一度覗いてみてはいかがでしょうか。