と、疑問に思いますよね。ここでは、ケアマネージャーの年収・給料の中身をピックアップ。年収や給料のしくみを見ることで、どのようにして転職活動を行えばいいのかが分かります。
もしかしたら、今よりもっといい条件の企業や介護施設を見つけるきっかけになるかもしれません。失敗しないケアマネージャーの転職活動をするためにも、ぜひご覧ください。
ケアマネージャーの年収
激務なのに給料が安いと言われている介護業界。介護業界の中で、ケアマネージャーの年収がどのような水準なのでしょうか。全国平均で比べてみると、介護職の月収が21万~、年収に換算すると310万~となり、ケアマネージャーは月収が26万~、年収が360万~となっています。
ケアマネージャーのほうが、介護職員より月収5万、年収50万アップで比較的給料が高く、介護業界の職種の中では比較的高い水準であることが分かります。そのため、介護職員として入社した人が、経験を積んでケアマネージャーを目指すケースが多いのが現状です。
介護職は夜勤などもあり体力的にも大変です。しかし、ケアマネージャーになると主に日勤業務であり体力的には楽になります。夜勤なしで給料がアップし、デスクワークで仕事ができる好条件はケアマネージャーの魅力です。
地域や施設で大きく差が出ます
全国平均ではケアマネージャーの給料体系は、介護職の中では高い水準にありましたね。ケアマネージャーの合格率は全体の10~20%と低く、介護保険の相談員として利用者や家族の橋渡しをする、その仕事内容はとてもハードです。そのため、それなりの対価を求めることは当然です。
しかし、地域や施設によっては格差があります。地域によって介護職の給料が下がれば、当然ケアマネージャーの給料水準も下がります。全体の平均より5万円ほど低いところもあります。
また、施設によっては介護職の離職率の改善策として、介護職の夜勤手当や業務手当をアップさせているところもあり、日勤業務であるケアマネージャーよりも、夜勤でがっつり稼いでいる介護職の方が給料が高くなる施設もあります。
ケアマネージャーの給料については、働きたいと希望する施設にあらかじめ確認しましょう。
ケアマネージャーの給料の内訳が知りたい
ケアマネージャーの給料の多くは資格手当や業務手当などの各種手当が厚いことが分かります。
資格手当
資格手当は、ケアマネージャーは資格を持っていないと業務をすることができないため、その手当です。施設によってばらつきがあり、3,000~30,000円と違いがあります。また、資格手当として、基本給をアップさせている施設もあります。
介護施設などと併設されているところでは、ケアマネージャーが介護業務や夜勤業務を兼務するところもありますので、介護福祉士などの資格手当や夜勤手当がプラスされ、給料に反映されます。
役職手当
ケアマネージャーとして長年勤務している人や、主任ケアマネージャーや施設の管理者として役職がある人は、役職手当がプラスされます。同じケアマネージャーでも、ケアマネージャーの仕事を始めたばかりの新人ケアマネージャーとの給料の差が出てきます。役職手当は平均で5,000~3万円となっています。
休日、残業手当
居宅ケアマネージャーの仕事は、自分でうまく仕事内容を計画的に組み立てていけば、残業をせずに帰宅することが可能です。
しかし、月末や月初めは利用者の利用状況を確認し、介護給付業務があるため、忙しくなります。また、ケアマネージャーの仕事は利用者の介護保険の更新が重なったりすると、アセスメントやプラン作り、担当者会議などでとてもハードになります。
さらに、家族の方が日中仕事をしていて、夕方~夜間しか連絡が取れない場合は必然的に残業をしてしまうことも…。
新人職員のときはスムーズに仕事ができるようになるまでは、残業してしまうケースが多いので、慣れるまでは一つずつこなしていく必要があります。
施設によっては必要時残業手当が支給可能である事業所もあれば、個人的な仕事が残っている場合(担当者会議など必要な残業ではなく、あきらかに自身の仕事の遅れが原因…など)は、サービス残業をしていることが多いです。
残業手当については、後でトラブルになることが無いように、採用担当者にしっかり確認しましょう。
夜間オンコール手当
担当利用者が夜間急変した場合、瞬時に対応できるように、オンコール対応をしているケアマネージャーの事業所もあります。その場合、手当としてプラスされます。ただし、オンコール対応をしていない事業所や、呼び出しを受けても、手当がつかないということも。
しかし、現状としてはケアマネージャーが呼び出しを受け、対応しなければならないことがあるため、時間外の勤務に関しては残業手当と同様に必ず確認しておきましょう。
パート勤務の時給
ケアマネージャーの仕事は、パート勤務をすることができます。時給は平均で1,200~1,500円ですので、介護職が平均で850~1,000円というのを考えると、ケアマネージャーの方が金額的に優遇されているのが分かります。
パートとしてケアマネージャーをするときは、担当は10~15件のところが多いので、負担が少ないように見えます。
しかし、休日・夜間に緊急の連絡がかかる場合もあるため、仕事内容の負担が軽くわけではありません。担当ケースによっては残業を余儀なくされる場合があるため、パート勤務での働きづらさを感じることもあります。
パート勤務についての条件や業務内容については採用担当者に確認しておきましょう。
多忙なケアマネージャーが年収アップを見込めないワケ
見込み
ケアプランの作成は、介護保険料で賄われています。介護保険創設時は、ケアマネージャーが多くの担当者を抱えていました。
しかし、多くの担当ケースを抱え過ぎたことで、一度も顔を合わせないままケアプランを作成するケースが起こり、問題になってきました。そこで対策として、担当ケースを多く受けすぎると、介護報酬の単価が下がる仕組みを打ち出しました。
よって、多くの担当者を持っているからといって、事業所の収入につながることにはならないため、ケアマネージャーの年収がグッと上がらないような仕組みになっています。
ケアマネージャーの退職金について
ケアマネージャーの退職金は、介護職に比べて多い傾向にあります。その理由として、介護職よりも基本給が高い傾向にあるため、その分退職金がアップすることが見込まれます。
あとは勤務年数や、主任ケアマネージャーを取得するなど役職をもらうことで、退職金をアップさせることができます。また、職場によって退職金にも大きく差が出てきます。
規模の小さな居宅介護支援事業所では、なかなか思うような退職金がもらえないというケースもありますので、転職のときは確認しておきましょう。
ケアマネ転職は自分に合った良い条件の場所を見つけよう
給料や手当、福利厚生などは、居宅介護支援事業所によって大きく違いが出てきます。大きな企業や社会福祉法人など、母体がしっかりしているところでは、従業員を多く抱えているため、給料面もしっかりサポート制度があるところが多いです。
しかし、個人でやっている事業所や小さな事業所では利用者の安定した確保が事業所の経営を大きく左右しますので、手当や退職金の面で不利になることも。
ただし母体が大きいからと言ってすべてが安定しているわけでもありませんし、一概には言えません。
また、ケアマネージャーとしてある程度経験があり、給料面を重視して選ぶ人もいれば、ケアマネージャーを取得したばかりで、教育体制がしっかりした事業所をベースに、働きやすさや雰囲気を第一に選ぶ人もいるため、たくさんの事業所の内部をリサーチして、選択の範囲に入れておくことが必要です。
ケアマネージャー経験者も、初心者も、給料に関して後悔のないように、採用担当者にしっかり確認をとりましょう。
ケアマネージャーとして良い条件で働くには、どのような施設や企業で働けばいいのか迷いますよね。
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