認定看護師資格は2016年現在21分野が設立されています。これらの中で最も人気が高いのが感染管理認定看護師です。医療現場における感染管理、そして対策のプロフェッショナルとして活躍する資格になります。
感染管理認定看護師資格の概要
病院などの医療機関に所属し、病院内全般における院内感染の防止などの感染症対策を担う専門家として活躍することを目的に作られた資格です。 管理体制の徹底、感染対策チームの編成、さらには他の看護師をはじめとした周囲の人たちへのリーダーシップが求められます。
感染管理認定看護師の役割と仕事
感染管理認定看護師の主な役割や仕事は以下のようになっています。
- 疫学の知識に基づいた感染対策
- 感染防止技術の導入
- 各施設の状況に合わせた感染管理プログラムの立案
- 感染管理チームでのリーダーシップ
感染管理認定看護師になるには
大前提として日本の看護師免許を所有している必要があります。その上で以下の条件を満たして初めて認定審査資格が与えられます。
- 看護系大学院修士課程の修了
- 日本看護協会が認定している認定看護師教育機関(課程)を修了(6か月615時間以上)
- 看護師免許取得後、実務経験が通年5年以上
- 実務経験5年以上のうち、3年間は認定看護分野で実務経験
- なお勤務年数は常勤、非常勤は関係せず、通算時間を満たしていれば問題無し
上記した全ての条件を満たしていれば感染管理認定看護師資格の認定審査が受けられるようになります。 なお、5年ごとに更新(看護実践と自己研鑽の実績について書類審査)が必要となります。
感染管理認定看護師が活躍できる場所
感染管理認定看護師の活躍できる職場は多岐にわたります。主に各病院や老人ホームなどの施設になります。 良くあるケースとして、資格取得前は病棟や外来で勤務していて、資格取得を期に感染管理チームに移動することが多いようです。 現状最も選ばれている認定看護師資格なだけあって、ニーズはとても多く、資格取得による働き方の多様化はまず間違いないでしょう。
感染管理認定看護師資格のまとめ
感染管理認定看護師は最も人気のある認定看護師であり、感染症や感染対策のスペシャリストとして病院、施設で活躍できます。 この資格を取得することで看護師としての働き方に幅ができ、これまでとは違った働き方ができるようになるため、キャリアアップやスキルアップのための資格としてとても有用です。 責任のあるポストに就きたい、よりキャリアアップを目指していきたい方に適した資格だと言えるでしょう。