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私は看護師に向いていない…!看護師が仕事への自信を無くしてしまうとき7選

叱られた・技術が下手・コミュニケーションが苦手など、自信喪失の理由を厳選

身体にとっても心にとっても負担が大きく、テクニック・科学的な思考・責任感・コミュニケーション能力など、ありとあらゆる能力を求められる。そんな看護師の仕事ですから、働き続けているうちに自信を失い、「私は看護師に向いていない」と考えてしまう方は決して少なくありません。ベテラン看護師さんだって、一度や二度はそんなふうに考えたことがあるのではないでしょうか。

今回は「看護師が仕事への自信を無くしてしまうとき」をテーマに、そのきっかけや対処法について考えていきたいと思います。

看護師が仕事への自信を無くすきっかけ

よくあるきっかけを挙げていきます。共感される部分もあるかもしれませんね。

叱られる

看護師として働いていると、いろんな人に叱られる可能性があります。看護師の上司や先輩(時には同僚や後輩も)はもちろん、医師、患者さん、患者さんの家族、職場内外の医療関係者、事務や清掃などのスタッフなど。

何か不手際や問題があったとき、注意されるのは仕方ありません。職場内教育の一環でもあります。けれども、看護師の業務は責任が重いうえに、大きなチームワークの一部です。叱られた理由の大小に関わらず、「なんて自分はダメなんだ」「人の命を預かる仕事なのに」「患者さんにもスタッフたちにも迷惑をかけてしまった」などと、深く思い悩むきっかけになってしまうことがあります。

さらに、必要以上にネチネチと叱りつけるスタッフ…だいたい職場に一人はいますよね。こんな人が原因で、心の病気になったり、辞めるまで追い詰められたりする方もいます。これは教育ではなく、職場内いじめ及びパワハラに該当しますので、職場ぐるみでの対処が必要です。

ミスをしてしまった

看護師は他の人間・人命・人生にかかわる仕事です。ミスをしたとき、一気に自信を失ってしまう方は少なくないようです。上の「叱られる」の項目に通じる部分もありますね。

また、インシデントレポートを書き続けているうちに、どんどん自信を失ってしまうケースもあります。より安全な看護を提供するために不可欠なインシデントレポートですが、特に新人看護師さんなどを追い詰める材料にもなり得ます。

看護技術が不得意

大きく2パターンに分かれます。1つ目は血管確保や点滴、採血、喀痰吸引といった、侵襲的かつ高度な看護技術が不得意なケース。特に若手看護師さんに多いのではないかと思います。治療上避けては通れないけど、失敗したら目の前の患者さんを苦しめてしまうため、看護師側のプレッシャーも相当なものです。また上手くできなくて時間を取られてしまったり、他の看護師に交代してもらわなくてはいけなくなったりするのも、「自分はダメな看護師だ」と考えやすくなる要因です。

2つ目は清拭や洗髪など、患者さんへの影響は少ないけれど、上手か下手か判断されがちなケアが得意でないケース。手際が悪かったり、患者さんに”快”を与えるはずのケアなのに”不快”にしてしまったり…。自分の腕前が、患者さんの表情や状態、発言などから直接わかってしまうのが辛いところです。

コミュニケーションが苦手

患者さんやその家族とのコミュニケーションが苦手だという方、結構いらっしゃると思います。「他のスタッフは患者さんと楽しそうに話しているのに…」「患者さんと何を話していいのかわからない」「信頼関係の構築や情報収集のためにコミュニケーションが必要なのに、なんだか上手くいかない」。こんなふうに悩み、人と接する仕事に自信を無くしてしまいます。

さらに看護師の場合は、医師や他の医療関係スタッフと上手く協同するためにもコミュニケーション能力が重要です。この辺りを考え込むと、ため息ばかり出てきますね。

仕事が遅い

多忙な上、スケジュール通りにいかないことが多い看護業務。自分だけ仕事が終わらず帰りが遅くなったり、患者さんや他のスタッフに迷惑をかけたりすることが、自信を失うきっかけになってしまうことがあります。また「気が利かない」という意味で「仕事が遅い」と言われるケースもあります。

部署異動

未知の部署に異動になった場合、業務を一から覚え直さなくてはいけません。未経験の技術を修得しなくてはいけないこともあります。初めてのことなので仕方ないのですが、うまくいかなかったり、他のスタッフに注意されたりして自信を失ってしまいがちです。特にベテラン看護師さんは、プライドが傷ついたり、今までの経験がゼロになったような気がしたりする危険があります。

後輩やプリセプティが成長しない

後輩の教育も看護師の仕事の一環。プリセプターはプリセプティに対し、良い教育者になることが求められます。ところが一向に成長しないプリセプティ…。自分の教え方が悪いのかと悩んだり、やりがいを失ったりすることがあります。

1つのきっかけで悩んでいる方よりも、複数のきっかけで悩みが膨らんでいる方が多いようです。

自信を取り戻そう!今からできる3つのこと

看護師としての自信を失ってしまったきっかけは、人それぞれです。しかし、そんな状況にある方たちには、共通の傾向があるのです。それは”周囲を気にしすぎている””自分に対して自信がなくなっている””完璧主義で理想が高すぎる”です。このような気持ちを緩和するために、今からできることをやってみましょう。

目標を立て、とりあえずそこまでは頑張ってみる

まずは手が届きそうな目標を立て、達成できるようにしてみましょう。看護計画と同じで、目標はできるだけ具体的に、数値が入っていると尚良いです。

例えば「休憩の1時間を仕事で潰さず完全に休む」「他のスタッフにも協力してもらい、1勤務につき△人は注射を実施する」「受け持ち患者さんと1勤務につき1フリートークする(軽めで良いが、話題は毎回変える)」「○月のボーナスまでは仕事を続けてみる」などです。目標が達成できれば自信につながり、自ずと成長もしているはずです。

周りに対して敏感になりすぎない

叱られたこと、上手くいかなかったこと、誰かを不快にさせてしまったこと、噂話など、あれこれ気にしていたら身がもちません。また周囲と自分を比べて落ち込んでいると、そのうち疲れてしまいます。”自分は自分”、良い意味で鈍感になりましょう。

割り切る

理想の自分を持って働くことは良いことですが、適度に割り切ることも大切です。みんな完璧ではありませんし、誰でも得意不得意はあります。苦手な業務もあるかもしれませんが、得意なことや自分にしかできない看護だってあるはずですよ。

自信を失って沈んだら、それがバネになり更なる高みに行けるものです。自分の考え方を少し変えるだけで、状況がずいぶんと変わるかもしれません。でも本当にどうしようもないのであれば、転職するのも手ですよ。また、職場いじめやパワハラは、周囲へ相談し対処してもらいましょう。

[box_h]著者:看護師ユミ
看護師として数年勤務後、結婚を機に引退。転職経験も数回あります。現在は海外を拠点に生活しています。[/box_h]