転職を検討する人の中には、「年収アップを目指す」人も多くいます。そこで年収が高い業界に絞ると、その一つに金融業界もあげられます。
実際に年収アップを目指した金融業界の転職で気になるのは、次のような点。
- 金融業界はどの程度稼げるの?
- 金融業界で年収1000万も夢じゃない?
- 年収が高い裏にはきついノルマも?
そこで今回は金融業界の転職で年収アップを目指す人に、その年収事情や年収アップに繋げるためにはどうすればいいのか、詳しく説明していきます。
金融業界の平均年収は「ちょっと良い贅沢」に近づける額!
世間一般に、金融業界の年収は高い!というイメージも強いです。
実際、どの程度年収が高いのか?厚生労働省のデータをもとに、金融業界の平均年収と日本の平均年収を比較しみましょう。
日本の平均年収 | 金融業・保険業の年収 |
---|---|
418万円 | 466万円 |
このデータだと日本の平均年収より、年間48万円も高くなりますね。さらに月給で割ると、2万円ほど上乗せされます。
この余裕で、「旅行に行きたい・少し良いところに住みたい」など、ちょっとした贅沢の実現に近づけるカモ。
金融業界の上場企業でみる平均年収はもっとすごい!
上場企業になると、その平均年収も「1,000万円以上」に跳ね上るところも。
DODAの年収調査をもとに、上昇企業の平均年収をランキング順に並べてみましょう。
1.野村ホールディングス | 1,497万円 |
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2.東京上海ホールディングス | 1,350万円 |
3.三井住友ファイナンシャル | 1,259万円 |
4.三井住友トラスト | 1,239万円 |
5.九州ファイナンシャル | 1,019万円 |
野村ホールディングス(証券)
金融業界の中で年収トップクラスを誇る、野村ホールディングス。主に証券系を中心に扱う企業です。その規模はアジア最大ともいわれ、世界的影響力も。
日本国内ではマイナス金利の影響や、NISAなど少額投資非課税制度の関係から、今後も証券・投資のニーズは高いとされます。
業界の伸びしろは今後も期待されおり、年収変動も比較的高い額を維持すると考えられています。
東京上海ホールディングス(保険)
生命保険や損が保険を扱う、保険持ち株会社です。東京・上海で、さまざまな形の保険を扱っています。
また積極的に海外の保険会社を買収しているため、扱う種類や幅を広げています。
今後もさらなる海外進出が増えると考えられており、これからも業界の広がりを予想できる企業です。
三井住友ファイナンシャル(銀行)
金融業界の代表格ともいえる銀行が、三井住友フィナンシャルグループ。いわゆるメガバンクとされており、「三井住友、三菱、みずほ」が3メガとして競争している状態です。
業界売り上げとしてランキングでは、
- 三菱
- みずほ
- 三井住友
3メガの3番目ではありますが、年収が高い理由は実績重視が関係しているようです。
三井住友トラスト(銀行・証券)
続いて、三井住友グループが4位にランクイン。
信託業務も行っているので通常の銀行よりも年収が高くなると考えられます。
今後も投資や信託に興味を持つ人が増えると予想され、引き続き需要のある業界と言えるでしょう。
九州ファイナンシャル
2015年、九州の地方銀行トップクラスの「肥後銀行・鹿児島銀行」が統合し、九州フィナンシャルグループが誕生。
誕生して日は浅いですが、証券会社やIT企業と共同した金融システムの開発・販売を行う子会社など、積極的に設立を進めています。
そのため、この勢いは今後も続くでしょう。
金融業界の年収が高い秘密は?参入障壁が高いことも関係してる!
まず金融業界の高収入で考えられる理由は次の3つ。
- ノルマがきつい・長期労働
- 優秀な人材確保
- 参入障壁の高い企業は高収入
金融業界は「ノルマがきつい・長期労働」といったハードワークの傾向があります。さらに高い専門性と信頼が問われる業務のため、より優秀な人材が必要です。
こうした労働環境で優秀な人材確保するためにも、年収を高く設定していると考えられます。
金融業界は参入障害の高い業界!
金融業は、金融庁の定める「金融取引法・金融規制法」に従って業務を行います。そのため参入障壁が高い業界。
参入障壁が高いのは、競争率が少ない・ライバルが簡単に入り込めないというのが特徴。
したがって安定した利益を維持し、高い給与を支払い続けることが可能になります。
こうした理由からも、金融業界の年収背景が見えてくるでしょう。
金融業界の中でも特に年収が高い職種TOP3を紹介!
一口に金融業界といっても、銀行、保険、信販など、細かく分けられています。その職種の中で、さらに年収が高いTOP3は以下の3つ。
1.投信/投資顧問 | 741万円 |
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3.証券会社 | 532万円 |
3.証券会社 | 528万円 |
このTOP3の中でも、1位と2位で大きな差がありますね。この差は209万円。
上記の各業界で年収が高い理由について、簡単に説明していきましょう。
投資信託(ファウンドマネージャー)
投資信託とは、投資家の資金を株や証券などに運用する業務です。
トップクラスのファウンドマネージャーは、年収が2,200億円に及ぶともいわれています。
しかし運用予測は非常に難しいので、高い能力と努力が必要。
はじめに投資会社で勤務し、そこで能力を高めた後に独立することで、さらに収入アップを目指せるでしょう。
信託銀行
信託銀行は、通常の銀行に比べて扱う内容が幅広いです。
通常の銀行業務に加えて「資金の運用・管理・不動、産証券、相続」など、投資に近い業務を積極的に行うのが特徴。
幅広く複雑な内容や、実績が重視される投資業務も多いため、年収が高くなっていきます。
証券会社
証券会社は、株を売買する際の窓口となる業務です。中でも特に年収が高いのは営業職。
証券会社の営業職は、ビジネス全体を把握して、高いコミュニケーション能力が必須のため、ハイスペックな人材が求められます。
こうした実績重視・優秀な人材確保のため、おのずと年収の設定額も高くなります。
金融業界で年収1,000万円を目指すために必要なこと
実際に「転職して年収1,000万を目指すにはどうればいいか」気になるところ。
そこで転職活動の際に、必ず確認しておきたい2つのポイントをチェックしましょう。
キャリアアップモデルを見込める会社に転職する!
採用ページや転職サイトで「年収1,000万円の人もいます!」などの謳い文句がありますが、具体的なキャリアモデルがないと参考になりません。
たまたま優秀な一人だけが年収1,000万を超えているだけ、という可能性も。
まずはキャリアを磨くことで、年収アップに繋がるかどうか明確に判断できる企業を選びましょう。
採用ページに記載がない場合は、転職エージェントを通して確認するのがおすすめです。
転職エージェントを利用する
金融業界の転職で高収入を目指す場合は、転職エージェントの利用は必須条件。
高収入の金融業界は優秀な人材確保を行うため、転職エージェントに登録している場合が多いです。
金融業界は信頼をもとにビジネス行うため、転職者に対するリスクエッジの確認は最重要。そこでエージェントを挟み、信頼度の高い人材を確保します。
そのため高収入の金融業求人は、エージェントに集まりやすいでしょう。
JAC Recruitmentを利用して高収入の金融業界転職を目指そう!
総合評価 | 4.2 |
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求人件数・質 | 4.5 |
提案力 | 4.1 |
サポート体制 | 4.3 |
利用者満足度 | 4.4 |
年代 | 20~40代 |
対応エリア | 全国 |
公式サイト | http://www.jac-recruitment.jp/ |
JAC Recruitmentは1975年に英国で設立され、現在は10か国に拠点を持つ、世界的に信頼感の高い人材紹介会社です。
そのおすすめポイントは、
- ハイクラス向けの案件に強い
- 高収入を見込める外資系金融の案件が豊富
- 金融業界出身のコンサルタント充実
そして担当コンサルタントは、転職者を直接企業に売り込みます。そのため企業側の内情を深く把握しているので、最適な求人を斡旋してくれるのです。
自分のキャリアに自信がある!金融業界で高収入を目指したい!という方は、必ず登録しておきましょう。
金融業界には高収入を目指しやすい特徴が豊富!
今回は金融業界で高収入を目指した転職に向けて、年収が高い理由、特に高収入を得られる上場企業・業界傾向、など詳しく紹介してきました。
そこで最後に、金融業界の年収に関して簡単に振り返っていきましょう。
- 業界の上場企業は年収1,000万以上
- 高収入の理由は業界自体の参入障壁が高い
- 職種によって年収に差がある
- 高収入を目指す転職はエージェント必須
金融業界の転職で高収入を目指すためにも、まずは業界動向や年収の仕組み理解が大切です。
上記の点をここでしっかりと把握して、転職エージェントをうまく活用しながら、夢の年収1,000万を目指していきましょう!