カードローンを利用すると、月々決められた返済額を支払わなくてはなりません。
「毎月どれくら払えばいいの?」
「無理のない範囲で支払うことはできる?」
と心配になることもありますよね。
お金に困っているからこそカードローンを利用するのであり、返済のことか気になるのは当然のことといえるでしょう。
そこで今回はカードローンの最低返済額、各社の設定額などを詳しく解説していきます。
この記事を読むことで、毎月いくらくらいの返済になるのかをチェックできるのでぜひ参考にしてください。
目次
最低返済額とは?
最低返済額とは、毎月支払わなくてはならない返済額のことで「ミニマム・ペイメント」とも呼ばれています。
この最低返済額は各カードローンの商品によって基準が設けられており、借入額によっても金額が変動。
例えばSMBCモビットの借入額に応じた最低返済額をまとめると次の表のようになります。
最終借入後残高 | 最低返済額 |
---|---|
10万円以下 | 4,000円 |
10万円超過、 20万円以下 | 8,000円 |
20万円超過、30万円以下 | 11,000円 |
30万円超過、 40万円以下 | 11,000円 |
40万円超過、 50万円以下 | 13,000円 |
50万円超過、 60万円以下 | 16,000円 |
60万円超過、 70万円以下 | 18,000円 |
70万円超過、 80万円以下 | 21,000円 |
80万円超過、 90万円以下 | 24,000円 |
90万円超過、 100万円以下 | 26,000円 |
※実質年率18.00%(最高利用残高が100万円以上は実質年率15.00%)の場合。
※100万円超過の場合、最終借入後残高が20万円増すごとに、返済額が4,000円追加となります。
例えばSMBCモビットで10万円以下の借入があった場合は、最低でも毎月4,000円の返済を行えばOK、ということになりますね。
各社の最低返済額を比較
最低返済額とは何かわかったところで各カードローン会社の最低返済額について比較していきましょう。
消費者金融と銀行別に比較してあるので参考にしてみてください。
消費者金融の最低返済額を比較
代表的な消費者金融の最低返済額をまとめると次の表のようになります。
上限金利で10万円(最低返済額で毎月、返済)借りた場合の例
金融機関 | 実質年率 | 最低返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
アコム | 18.0% | 5,000円 | 24回 | 19,772円 |
プロミス | 17.8% | 4,000円 | 32回 | 25,864円 |
アイフル | 18.0% | 4,000円 | 32回 | 26,260円 |
SMBCモビット | 18.0% | 4,000円 | 32回 | 26,260円 |
※実際の利息額は異なる場合があります
このように、消費者金融はほとんどが4,000円~5,000円の最低返済額を設定しているのが分かります。
毎月4,000~5,000円程度なら返済もしやすいため消費者金融は利用しやすいと言えます。
銀行の最低返済額を比較
続いて主要な銀行カードローンの最低返済額を見ていきましょう。
上限金利で10万円(最低返済額で毎月、返済)借りた場合の例
金融機関 | 実質年率 | 最低返済額 | 返済回数 | 利息総額 |
---|---|---|---|---|
三井住友銀行カードローン | 14.5% | 2,000円 | 78回 | 54,259円 |
みずほ銀行カードローン | 14.0% | 1万円 | 11回 | 6,956円 |
三菱UFJ銀行カードローン | 14.6% | 2,000円 | 78回 | 54,963円 |
※実際の利息額は異なる場合があります
このように銀行カードローンの最低返済額は2,000円~3,000円程度とかなり少額に設定されていますよね。
そのため返済の負担は軽くなりますが、借入期間が間延びして余計な利息を支払う羽目になりかねないので、無理のない範囲内で大きめに返済した方が良いでしょう。
みずほ銀行カードローンのみ最低返済額が10,000円と大きく設定されていますが、10万円を借り入れした場合は1年以内に完済することができ、利息の負担をかなり軽減できます。
もし毎月10,000円の支払いが難しいなら、最低返済額が低めに設定されている金融機関を検討してみましょう。
最低返済額で返済し続ける際の2つの注意点!
ここまでに紹介してきたように、最低返済額で返済すれば、月々の負担を軽減することができます。
しかし返済額が小さいとその分だけ借入日数が伸びてしまうため、利息の負担が増えてしまうなどのデメリットも。
そこでここからは、最低返済額で返済し続けるときに気をつけたい2つの注意点を紹介します。
- 利息も最低返済額の中に含まれている
- 最低返済額だけの返済では返済期間が長期化しやすい
それでは各注意点の詳細を見ていきましょう。
利息も最低返済額の中に含まれている
カードローンの返済は利息を含めて支払わなくてはなりません。
つまり、最低返済額の中に利息が含まれているということになります。
最低返済額のみの返済を続けていると、返済額に含まれる利息の割合が大きくなってしまい、なかなか利用残高が減りません。
その結果利用日数が長期化し、利息が大きく膨らむ恐れがあります。
「最低返済額が少ないから」という理由だけでカードローンを選ぶのではなく、利便性の高さや金利などを重視するのが良いでしょう。
最低返済額だけの返済では返済期間が長期化しやすい
上記したように、最低返済額での返済を続けていると利用残高の減りが遅く、借入が長期化しやすくなってしまいます。
利息は借入日数に応じて増加していくため、トータルの返済額が膨大なものになりかねません。
ボーナスや臨時収入があった際は、繰り上げ返済や一括返済を積極的に行い、1日でも早く完済することが利息の負担を軽減するコツです。
効率の良い返済ができる繰り上げ返済の利用方法はコチラで紹介
返済シミュレーションを有効活用
有名なカードローン会社の公式ホームページには「返済シミュレーション」が設置されていることがほとんどです。
返済シミュレーションは返済予定額や金利、返済予定回数などを入力することで、月々の返済額を算出してくれます。
勿論、利用は無料で借入前に返済シミュレーションを行うことで、毎月どれくらいの返済額を支払えば良いのかを把握しやすくなるのでおすすめです。
借金返済のイメージをしっかりと掴んでおくことも返済計画を立てる上で大切なので利用前にぜひ試してみてくださいね。
返済計画の立て方がよくわからない人は以下の記事をご覧ください。
最低返済額すら返済できない場合の対処法
金欠などが原因で今月は、最低返済額すら用意することもままならない事態もあるでしょう。
その時はできるだけ早めにカードローン業者に連絡を行い、返済が遅れる旨とその理由を伝えることが大事です。
いつまでに支払うことができるのかをきちんと話し合えば、カードローン会社によっては延滞を回避できます。
また多くの消費者金融は、最低返済額未満だったとしても、利息分だけ返済すればOKとしているところもあります。
但し銀行カードローンの場合は、延滞扱いとなり、消費者金融のように、利息だけ払えばOKとはなりません。
いずれにせよ、返済期日までに最低返済額を準備できないときは、会社側に速やかな連絡を心がけましょう。
返済のために新たなカードローンから借入するのはNG
「延滞になるくらいなら、新しくカードローンを作って借金返済のために借入しよう!」と考える方もいらっしゃるでしょうが、これはおすすめしかねます。
複数の借入がある状況=多重債務と呼ばれており、借金苦や自己破産などの大きな原因となっているからです。
もし返済が難しいなら、現在利用中のカードローン会社に速やかに相談するのがベストな選択と言えるでしょう。
上記したように、返済額や返済期日の調整、利息のみの支払いでOKなど柔軟に対応してもらえる可能性が高いです。
まとめ
今回はカードローンの最低返済額や各社の設定額などを紹介しました。
最後にもう一度最低返済額についておさらいすると…
- 最低返済額とは期日までに必ず支払わなくてはならない最小の返済額
- 消費者金融は4,000円~5,000円、銀行は2,000円~3,000円に設定していることが多い
- 最低返済額には利息が含まれており、借入期間が長期化してトータルの返済額が膨らむ可能性があるので注意する
の3つが挙げられます。
「毎月どれくらい返済すればいいのかな?」
「最低返済額の返済を続けても大丈夫?」
そんな方は、ぜひこの記事を参考に、返済シミュレーションなどを用いて、月々いくらくらい支払えば良いのかを計算してみてくださいね。