品質管理の分野は手順通りに進めることがとても大事です。
またミスしやすい項目があれば、あらかじめそれを確認した上で作業に取り掛かる環境を用意することも重要。
そこで活用したいのがチェックシート(チェックリスト、ToDoリスト)です。
今回はチェックシートの役割や使い方、作り方などを紹介していきます。
品質管理の基本であるチェックシートを導入して、単純なミスを減らし、より安定した品質の製造やサービス提供に役立てて下さいね。
チェックシートの役割
チェックシートはあらかじめ注意しておくべきポイントを項目に分けて表または図にまとめたものです。
作業前、最中などにチェックシートを確認することで、各項目の情報を簡単に取得できる、品質管理におけるベーシックなアイテムとなります。
チェックシートの種類
チェックシートを大別すると次の2つが挙げられます。
- 記録用チェックシート
- 点検用チェックシート
それぞれの内容をみてみましょう。
1.記録用チェックシート
項目別に数値を記入したり、メモを記載したり…と主にデータ記録・収集を目的としたチェックシートです。
記録し終えたら各項目のデータを収集し、過去の記録と比較するなどして分析に役立てられます。
特別な目的のために調査・解析用のチェックシートを用いる場合もあります。
例えば工程で不具合が出た件数をチェックシートに記録しておき、それをデータとしてまとめた後、グラフや散布図などに応用する…といった具合です。
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2.点検用チェックシート
作業前や作業中に確認しておくべき項目を書き並べ、それを達成した際にチェックを入れるための表です。
事故やミスを防ぐために用いることが多く、チェックシートと聞いてイメージする人も多いでしょう。
チェックシートを使うメリット
チェックシートを使うメリットとして次の4つが挙げられます。
- 誰でも簡単に、短時間で項目を確認できる
- 集計するのが簡単でデータ収集に効果的
- ミスが出やすい作業や整備の確認に使いやすい
- 不良や事故対策に効果的
チェックシートは点検用に用いられることが多いですが、上記した記録用チェックシートを活用すれば、簡単にデータ収集が可能となります。
問題を表面化・分析するためにもチェックシートはなくてはならない道具と言えるでしょう。
チェックシートの作り方
チェックシートはエクセルを使って簡単に作成できます。
点検用チェックシートならチェックすべき項目とチェックマークを書き込む領域を用意するだけでOK。
記録用チェックシートは
- カテゴリ
- チェック項目
- チェック日
- 件数
- 備考
といった項目を表にまとめるだけです。
先述したように、記録用チェックシートに記載したデータは後で分析に回す、基本となるデータです。
そのため、チェック日や担当者、該当ラインなど必要項目をしっかりと用意しておくようにしてください。
無料でダウンロードできるエクセルテンプレートも大量に配布されているので、内容を改変してオリジナルチェックシートを作成するのもおすすめします。
まとめ
今回はチェックシートの使い方やメリット、作り方などを紹介しました。
ポイントをおさらいすると
- 仕事で行う項目をリスト化したもの
- 手順や注意すべき点を確認しながら仕事を進められる
- エクセルで簡単に作れて導入しやすい
以上3点が挙げられます。
「チェックシートを効果的に取り入れたい」
「作り方を知りたい」
といった人はぜひこの記事を参考にしてチェックシートを作成し、業務の品質管理に役立ててください。