ITエンジニアはシステムを作り上げたり運用をささえる喜びがありやりがいが大きいですが、一方で負担も大きい職業です。そのため少しでも働きやすかったり条件の良い職場を求めて転職をするITエンジニアも少なくありません。また企業にもよりますが、1か所に留まり出世を狙うよりも、転職によるキャリアアップが一般的な職種です。
ここでは、ITエンジニアが転職を考えるケースについてお話しします。今の会社でストレスが大きいなら転職を検討するときなのかもしれません。
職場でのストレス大なら転職を検討すべき
転職を希望する理由で大きいのは現在の職場への不満です。大きくまとめると以下のようなものが良くある不満です。
- 勤務時間への不満
- 給与への不満
- 人間関係のトラブル
- 会社の将来への不安
こうした理由で仕事のストレスが大きいなら、無理をするよりも転職を考えるのも1つの手です。以下にそれぞれの理由を詳しく紹介します。
勤務時間が長い・残業が多すぎる
ITエンジニアというと夜遅くまでの作業や休日出勤が多い傾向にあります。トラブル対応での休み中の呼び出しなどの他に、そもそもの作業量も多く残業が当たり前になっていたり、負担が大きい職場もかなりあります。中にはいわゆるブラック企業もあります。
毎日終電まで働くことや休日出勤が当然となると心身を壊しかねません。こうなると貴重な休みの日は寝て過ごすことになり、十分なリフレッシュや勉強して最新技術についていくことが難しくなりエンジニアとしての能力もすり減っていきます。限界をむかえる前に転職を検討するのがおすすめです。
給与が少ない
給与に不満がある場合も転職を検討すべきときかもしれません。ブラック企業のように残業や休日出勤にきちんと手当が付かなかったり何かと理由をつけて給与が減らされるようであれば、転職を検討してはどうでしょうか。
ブラック企業では無いにしても、給与が上がらない、ボーナスがないなど給与面で不満があるなら、いちど求人情報を見てみることをおすめします。特に結婚していたり子供がいて学費がかかるなどの場合、これでは十分に家族を養えないと思ったら待遇の良い転職先を探すのも手です。
人間関係のトラブル
会社組織で働く以上、人間関係からは逃れられません。人間関係が悪いとそれだけで毎日の勤務のストレスが増大してしまいます。上司とそりが合わない、先輩や同僚にいじめられる、後輩が言うことを聞かないなど、そのマイナスは馬鹿にはなりません。
またそもそもの労働量が苛酷すぎて職場の雰囲気がギスギスしていたり、パワハラが常態化するような企業風土だったりというケースもあります。人間関係には相性や運もありますが、企業の方針によって左右されるところも大きいです。毎日の出勤がゆううつになるなどストレスが大きいなら転職を考えてはどうでしょうか。
会社の将来への不安
IT企業は大手から新規ベンチャーまでその規模も歴史もさまざまです。古くから続いていれば安心というものでもなく、新しい会社が急成長をとげることも多いのがIT業界です。ですがその一方で、ずさんな経営だったり働いていると会社の将来に不安をおぼえるような企業も存在します。
明らかに赤字が続いているとか、新規事業への取り組みに不安しか感じないなど、会社の将来に不安を覚えたら早めに転職先を考えた方が良いかもしれません。
キャリアアップのため！前向きな転職
現在の職場に不満がある場合の他に、スキルアップやキャリアアップを求めて転職を希望するケースもあります。今の会社の仕事内容ではスキルアップができないと思ったり、新たなスキルを身につけたいという場合、それが可能なところに転職することはIT業界では良くあることです。また末端のプログラマーでなくプロジェクトマネージャーなど上流の仕事がしたいというケースもあるでしょう。
ITエンジニアはいわゆる「手に職」というタイプの仕事であり、自分の能力にふさわしい、あるいは自分の能力がアップできそうな良い待遇の職場に移ることは、時として大切です。
転職は「逃げ」ではなく「前進」
以上、ITエンジニアが転職を考えるケースについてお話ししました。IT業界では転職は一般的であり、不満のある職場にしがみつく必要はありません。安易に辞めてしまうのは良くありませんが、ブラック企業にいると思考能力が奪われ転職が考えられなくなることもあります。いちど自分の能力や経験と今の待遇が見合っているかを考えたり、将来を見据えて転職を検討してみてはいかがでしょうか。